鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

75 / 213
第73話 4/28(木) 屋上を眺めよう/COOP:死神②

~~

放課後

~~

秀尽高校、屋上の菜園…

鴨志田卓がしゃがみ、プランターに植えられた、素人目では何の野菜になるのかわからない葉っぱの一点を見つめている

 

そこに奥村春がやってきた

階段を登り、ドアが開いてるのを見て不思議そうにしながら顔を出し、鴨志田卓に気づく。

この学校の教師である為、変質者扱いをされずに済み

奥村春が、恐る恐る声を掛ける

 

奥村春

「…おはようございます。」

 

鴨志田卓

「ああ、おはよう。」

 

鴨志田卓は、視線を菜園に向けて動かさない

 

奥村春

「どうかされました?」

 

鴨志田卓

「その、てんとう虫は害虫益虫どっちだっけ?」

 

奥村春

「益虫ですけど…あ、まさか!」

 

奥村春は鴨志田卓に駆け寄って、視線の先を見る

 

鴨志田卓

「こいつなんだ。益虫にしては人相が悪いなと…」

 

てんとう虫にしては赤色みが薄く、星の数がやけに多いヤツが居た。

 

奥村春

「ニジュウヤホシテントウ…葉っぱを食べる害虫です!」

「どこから飛んできたんだろう…」

 

指さした先にいたニジュウヤホシテントウという虫を奥村春が回収していく

※ニジュウヤホシテントウ→ナナホシテントウがアブラムシ食べてくれる肉食なのに対して、草食でシンプルに害虫なてんとう虫

 

 

…。

 

立ち上がり、片膝についた砂を払い

戻ってきた奥村春と軽い雑談を行う

 

奥村春

「やっぱりネット掛けないとダメなのかな…」

「ありがとうございます。」

 

鴨志田卓

「気にしないでくれ。むしろ、勝手に見て悪かった」

「新入生も入ってきて慣れてきたころだろうし、不良が溜まらないか時々見に来ようと思ってな。」

「ついでに、この見事な菜園を見ていたんだ」

 

奥村春

「見事だってそんな…」

 

鴨志田卓

「農家が売るものと比べると…確かにまだまだなのかもしれない。ただ、趣味の家庭菜園の範囲なら上位は行ってるだろう。込められてる愛情や、手間暇は負けてないさ。」

 

奥村春

「そう言ってもらえると…嬉しいです。」

「この、新しい区画は種から育ててるから…特に頑張りたくって。」

 

鴨志田卓

「はは、きっと立派に育つ。」

「害虫の対処はできないが…人間の対処は任せてくれ。」

「即刻指導してやるからな。」

 

奥村春

「助かります。先生にやってもらったほうが穏便に済みますよね。」

 

(『穏便には済まないけど個人でも撃退できる』ってコト…?ペルソナヒロインは皆武闘派だなぁ…)

(顔面に殺虫剤でも撒くのかな?親の会社を買収…は奥村さんならしないか。)

失礼な想像をする鴨志田卓

 

奥村春

「その時はすぐに言いますね。」

 

鴨志田卓

「ああ。それじゃ、応援してるよ。」

 

屋上から、体育教官室に帰った…

 

 

 

~~

~~

 

ーーー

武見妙とのメッセージ

 

武見妙

『治験』

 

鴨志田卓

『今から向かえます』

 

武見妙

『お利口』

 

ーーー

 

今夜は、武見内科医院に行くことにした。

 

モルガナ

「じゃあワガハイは散歩してくるぜ」

 

鴨志田卓

「おう。」

 

駐車場に車を止めた後、モルガナと別れる

恐らく進路からしてルブラン辺りに行ったんだろう

 

 

…。

 

 

 

武見妙の、怪しい治験を受けた…

診察室で対面しており、現在は最後の採血後にこういう医療施設でしか見かけない絆創膏みたいなのを貼ったところ

 

武見妙

「お疲れ様。」

 

鴨志田卓

「何か肉体に異常はありませんでした?」

 

(悪魔の果実とかいうよくわからない食べ物食べてるし、パレスで体を治したり壊したりしてるからな 大丈夫かな)

 

武見妙

「なんにも。」

「むしろ…前回の治験の1週間できれいさっぱり元の状態になってるのおかしいよ。」

「薬の残留具合については別途検証かな」

 

パソコンを何かカチャカチャしながら話してくれる

 

鴨志田卓

「お手数おかけしてます」

 

武見妙

「いいの。」

「むしろ、前回の影響がない分得られる情報は多かったから。」

「そもそも、成人男性と小さな女の子では体が違いすぎるから最終調整は別にする予定だったし」

 

上機嫌で何かを纏めている姿は、本当にうまくいっている人のそれだった 良かった

 

(そろそろ大和田が見た患者が診療に来てもおかしくない頃かな…言っとくか?昼に来る人だからこういう時間に治験してると来れないと思うんだよな。)

 

 

武見妙

「そうそう、定期的に大和田は嫌がらせしてくるんだけど…これからどんなのが来るかとか、わかる?」

 

(あっありがたい向こうから話題振っていただけた)

 

鴨志田卓

「人のこと預言者みたいに思ってません?」

 

武見妙

「認知訶学で色々知ってるんでしょ?」

 

微笑みながら、目線をこちらに向けてくれる

 

鴨志田卓

「…まぁ、あまりデカいものは無いですよ。向こうが切れるでかいカードも持っていないですし。」

「営業停止に追い込むような権力圧!みたいなのはよほど恨みが進まない限りないです」

 

武見妙

「恨み?」

「嫌いだけど、接点がないから増えないんじゃないの?」

 

不思議そうな顔でパソコンから目を離して問いかけてくる

 

鴨志田卓

「大和田、雑な診察するでしょ」

 

武見妙

「する」

 

(知れ渡ってるくらいには本当に雑なんだ大和田省一…)

 

鴨志田卓

「あれで病状が悪化した人が、一縷の望みをかけて診療所探したりしてるんですよ。」

「それが直にここにも来るかもしれないじゃないですか。そこまで遠くない位置ですし」

 

武見妙

「確かに。あいつの患者奪うのは楽しそうだけど…恨まれはするか。大和田のことだし」

「患者を奪わなければいいってこと?」

 

眉をひそめて聞いてくる

患者を見捨てるような真似を嫌がっているのは、本当に善のお医者さんメンタルあるんだなぁと思い知らされる

 

鴨志田卓

「いえ、ただ…」

「治って浮かれた患者やその家族が、大和田に評判が届くくらいに口コミを広めるのを今は避けるよう言っていただけます?」

「権力だけはあるから、材料買うのを妨害してきたりしてきますから。夏くらいまで持たせてくれてれば、あとは俺で対処できますんで」

 

武見妙

「ん、わかった。」

「そういう状況になったら、うまく話しとく。」

 

鴨志田卓

「お手数ですが、お願いします」

 

(うまい具合に 未来予知感覚な表現を避けられただろうか…)

(どうにか、美和ちゃんの無事を知らせたいけど…さすがに内部事情すぎるんだよな。うーん、情報の出すタイミングが難しい…全部言っちゃうか…?)

 

今後のいろいろな懸念点の伝え方を迷いながら、診察室を後にした…

 

 

武見妙

「お大事に。」

 

 

 

 

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。