鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
三島由輝は拘束されている
顔に殴られた跡があり、また左肩にべっとりと血がついて 腕が変な方向に曲がっていた
『あの程度で済んだ』のは、HPを+50してくれるキャプテンバッジが仕事をしてくれたのだろうか
その目には闘志が宿っており、痛むだろうに何度ももがいて居るが…警備員の盾で押しつぶされ、立ち上がることが出来ていない
クイーンは大立ち回りを見せている
核熱弱点のスイキとハイピクシーが混ざっている為に1moreでコンスタントに行動回数を増やせており、【マハフレイ】2連射で大きく損害を与えて逃げ回っている
貼る大気功のSP回復も相まって耐久できてはいるが、かなり神経を使うだろう
エントランス入り口はシャドウが立ちふさがり封鎖されていたようだが、
モナと2人で思いっきり蹴ったため普通に開いた
地面に転がってる警備員シャドウが見える
シャドウ金城
「素晴らしいショーだ!もっと踊りなさい!まだまだ増援は用意していますから!」
(まっずい、パレスの主まで出張って来てるのか!マコちゃんだいぶヘイト溜めたな!?マジで何した?予告でもした?)
(…だけど、よく耐えてくれた。まだ間に合う!)
モルガナ
「どうする、突っ込むか!?」
鴨志田卓
「勿論だ。突っ込み方だが…」
努めて冷静に話すクラウンに、モナは指示を聞く姿勢を取る
鴨志田卓
「俺はこれから30秒くらい、正気を失うがだいぶパワーアップする。混乱に乗じて2人を逃がすなり、守るなりして欲しい。」
「パレスの外に出た時の挙動が推測できない。なるべく、パレスから出ない方向で頼む。」
(まだ、銀行から階段が下りるかどうかの確証が持てない…生身の三島がいる以上、飛び降りは危険だ。最悪、銀行内からパレスに戻って金城たち全員ぶち殺す事も視野に入れないと…)
指示を聞いたモナは、それが一番仲間の生存率が高いことと、代替できる安全策が無いため
クラウンの単騎駆けを止められない
モルガナ
「…死ぬなよ。」
鴨志田卓
「当然!」
王冠を取り 空間に溶かして
アスモデウスのスキル、【人形召喚】を使用する
ーーー
人形召喚 15SP
絆を深めた人間の認知存在を、
人形として杯の中に浮かべることができるようになる。
人形次第で様々な強化を受ける。
ーーー
ーーー
召喚可能な人形
・雨宮蓮
→Technical発生時、対象がDOWNする
・校長
→攻撃力上昇、激怒の状態異常が付着
ーーー
ワイングラスに浮かべるのは、校長の人形。
デフォルメが似合う人のぬいぐるみが、アスモデウスの持つワインの中で泳ぐ
(体型が既にぬいぐるみみたいだからな…何も違和感が無い…うっ)
頭に、痺れるような痛みが走り
それをきっかけに、記憶が呼び起こされる
一つは、鴨志田卓の記憶だろう
周囲から期待され、落胆され。持ち上げては落とされ続ける事への怒り。
付近に自身の栄華の記憶が過ぎるのが、怒りをより増進させるスパイスとなる
もう一つは、鴨志田卓へ憑依した者の記憶だ
対人ゲーの死体撃ち、勝確煽り、フィニキャン、暴言メッセージ、レートを下げたいが為に意図的にトロールをする味方、最低ランクの彼女のアカウントを育てる最高ランクの猛者、たまの休日を使って10時間ランクマに潜ったら若干マイナスになった収支。
(…俺の方の思い出すやつそれでいいのかなぁ!!!!!!!ボケが!!!!!!!)
片やガチのメダリストの苦悩、片やゲームを遊んでるだけの人。
だが、その『ゲームを【遊んでるだけ】なのにストレス抱えて馬鹿らしくね?』みたいな軽視の感情がものすごくストレスになる こちらはこちらでストレスが凄いのに、と
校長が引き出した怒りの感情の、共通点がわかる。
プライドへの、劣等感だ。
鴨志田卓
「どいつもこいつも…コケにしやがって…」
クラウンの全身から、白く熱が立ち昇った。
鴨志田卓
「蹂躙だ!!」
銀行の床を踏み込んだ
タイルには半径5m、クモの巣状にヒビが入る
大きく前に跳躍、新島真を囲んでいた1人、オロバスの肩を踏み、更に前へ。
オロバスの肉体は粘土のようにひしゃげ、消滅する
クイーンに立ち塞がり、ブレーキを踏ませたオニがターゲット。
首を掴み、物理耐性の上から握り潰し殺害
その跳ね上がった生首を、シャドウ金城までサーブする
発射から着弾までの飛翔時間がほぼ無い程に感じられる速球を
シャドウ金城は付近の警備人を盾として防ぐ
シャドウ金城
「なんだ、アイツは!?」
「んん……職務怠慢は許しませんよ!」
全身から蒸気を噴き上げ、シャドウのオニよりよほど鬼の形相を浮かべる鴨志田に驚き、シャドウ金城は他のシャドウをけしかけ撤退する
金庫の奥にでも向かうのかもしれない
新島真
「先生!?」
鴨志田卓
「オラァっ!!」
金棒を振りかぶる、また新手のオニ
金棒を右手で受け止め、引き寄せながら顔面に左ストレート
体勢を崩した状態でモロに受けたパンチに首は耐えきれず、後頭部と背中がくっついた
糸が切れた人形のように倒れ、消滅。
後隙を狙い飛びかかるオルトロスを、オニの金棒で叩き潰し
まるでギリシャ神話のヘラクレスの再現かのように一撃で仕留める。
鴨志田卓
「そんなもんかぁっ!?雑魚共がよ!!」
感情の赴くままに雄叫びを上げ、周囲の敵視を一身に引きつけた
…。
モルガナ
「無事かっ!?」
新島真
「っ、私は大丈夫!三島くんが!」
モルガナ
「クラウンが引きつけてるうちに体勢を立て直すぞ!まずは救援だ!」
自分より生身の三島を気遣うクイーン
シャドウ達をちぎっては投げている(物理)、様子のおかしいクラウン
今、三島を抑えているシャドウを【マハガル】で吹き飛ばしたモルガナ
そして…
※三島由輝視点
ただ、助けられるだけの俺。
(…結局、何も出てこなかったな。)
(失望っていうか…期待しただけ損をしたっていうか…なんだろう…)
折れた腕の痛みで、意識は鮮明にある
その意識を使ってただ呆然と
己の無力さを悔いていた
(俺は、後方支援に徹するべきなんだろうか。…バレーボール部も…軌道に乗ったし。)
バレーボール。未経験だったのに、性格も内向的で友達も居ないのに飛び込んだのは何故だったろうか。
なんで入ってしまったんだろうと思っても、どうにか歯を食いしばって続けたのは…
この道を進めば、俺は空気じゃ無くなると考えたからだったように思う。
(ゴミでカスの鴨志田卓は、心を入れ替えた。計画を立てて、世直しのために突き進んでる。)
(後方支援の、ネットに詳しいだけの人間なんて…替えが利く人材なんじゃないか?ハッキングができるわけでも無いのに、データキャラなんて名乗れないだろ。)
考えないようにしていた不安がこぼれる。
穴が空いた水槽だ。水圧のままにいつまでも止まらず流れ続ける。
(居ても、居なくてもいい存在。特別な存在になったとしても、替えがきくならもう…それは空気みたいなものだろ。)
(…嫌だ。)
新島真
「三島くん、こっちよ!」
耳元で、誰かが話しているような気がするがよく聞こえないのに。
鴨志田卓
「三島ぁっ!!」
今現在、暴れ回っている教師の声はハッキリと聞こえた。
鴨志田卓
「ナイストライだった!次は覚醒決めるぞ!今は引け!」
こっちに獰猛な笑みを浮かべてサムズアップし 振り返りざまに王冠を握って
ペルソナの杯に何かぬいぐるみのようなものを浮かべて再度狂乱し雄叫びを上げる…鴨志田卓が居る。
怒り暴れる姿は、まさしく己のトラウマそのものの筈なのに
自身を守り、導き、引き揚げようとする姿勢に どうにも、『一番最初』を思い出す…
(そっか、俺って)
(鴨志田先生に憧れて、バレーボール部に入ったんだっけ。)
(本性を知って失望しても…どこかで期待してたんだ。だから本当に嫌いだった。常に、落差みたいなのを感じて。)
逆さになったタロットカードが
(…今の鴨志田先生って、俺の、期待してた姿そのものなんじゃないか?)
カチリと、正位置に戻る。
三島由輝の目の前に
青い扉が開いた。
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記