鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第94話 5/5(木) 変わる運命(ディスティニー)、歪んでゆく『正義』

 

※新島真視点

 

 

ディスティニーランド、ゲート入ってすぐのエントランス部分に新島姉妹は居た

 

そう、姉妹で居るのである

 

新島真

「…まずはココ。ランドの終わり際に買うより、食べ物の売店に客が吸われてるうちが買い時なんだって。」

 

新島冴

「へぇ、合理的じゃない。」

 

仕事を早めに上がり、帰宅後急いで着替えて出発してくれた姉の横で

練ってきた計画通り、まずは土産物屋に入る

クッキー缶などがある土産物屋は夕方以降ずっと混むが、アクセサリーやらカチューシャなどはこの時間とても買いやすくなる

 

数多のバレーボール部員がいるものの、他の人間はあまり居なかった

 

新島真

「何か耳も買っちゃう?」

 

新島冴

「…そうね。折角来たなら、濃く楽しまないと。」

「それにしても、何か行事でもあったの?真と同年代の子が沢山いるけど。」

 

新島真

「さぁ?もしかしたら、チケット貰えたのもその関係かも。」

 

新島冴

「景気が良いのね…あの食堂の人にも分けてあげて欲しい。」

 

新島真

「食堂って、いつもお姉ちゃんが同じメニューだけ食べてる所の?」

 

新島冴

「ええ。そこの店主が前に話してて…」

 

…。

 

他愛も無い話をワイワイ喋りながら、お土産やファッションアイテムを購入。

有名な割に空いていがちなアトラクションのうち楽しそうなものを事前に選んでおり、列に並び始めた

 

 

 

話題は、今日の奇跡に移る。

 

新島真

「それにしても…よく、帰ってこれたよね。」

 

新島冴

「ええ。新しい情報も無いし…居ても、現段階で取り組めることが無くって。」

 

新島真

「4月は多かったように感じるけど…最近、ニュースで見ないよね。精神暴走事件。」

 

新島冴

「そう。ニュースになる以外にも関わりがありそうな案件は起きてたのに…急に減ったの。後手に回らざるを得ない状態だから、手持ち無沙汰で。」

 

 

姉が言う通り…現時点、精神暴走事件は減少している。ニュースでの報道も、GWの楽しげな内容ばかりだった。

近頃あった飲食店のバイトテロじみた行為のニュースも最近は殆ど聞かない。

 

 

(鴨志田先生から聞いた話では、明智吾郎が実行犯。表に出ないものも含めて…そもそも、精神暴走が減っているなら。)

(なにか、『別の取り組む事』でもできたのかしら?原因は、私たちが異世界で暴れたからなのか…それとも何か別の物か…)

(…。)

(今考えても、結論は出ないわね。今はただ…この奇跡を思い出に刻み込まなきゃ損。)

 

新島冴

「今の内に、精神暴走事件で人手が取られてた部分に注力できれば良いんだけど…」

 

新島真

「…きっと、上手く片付くよ。」

 

自身の、1つの『勝利』を噛み締めるように呟く真

 

新島冴

「?」

 

新島真

「あ…ほら!犯罪者も、精神暴走が減ったら今の内にって活動するかもしれないでしょ?」

 

新島冴

「…それもそうね。」

「見てなさい?ニュースに新聞…全部、私の手柄で染めてあげる。」

 

 

難航する精神暴走事件の捜査、『女』という性別の壁など 多数の重圧が掛かる新島冴。

 

しかし、怪盗騒ぎによる仕事の増加が無く、『何故か』精神暴走事件の件数も減っており

 

また学校でのストレス源も無く、

正義感を満たす怪盗団活動で調子づいた新島真が姉に仲睦まじく上機嫌に接する事で

新島冴は認知の歪みこそそのままだが、

メンタルは原作よりかなりポジティブになっていた。

 

 

…。

 

 

列に並ぶことしばらく、突然話しかけられた

 

三島由輝

「この声…やっぱり新島さんだ!奇遇だね。」

 

列の蛇行している部分の、1つ前のくねりの部分に三島由輝が居た。横には雨宮蓮と、他の女子バレーボール部員も2名ほど居る。

女子バレーボール部員は一心不乱にポップコーンを食べており、視線は向けられるも会話には参加しない

 

(売店に、絶対に今からの入場じゃ食べきれなさそうなポップコーンがあったけど…買ったんだ。それも人数分…)

 

首に掛かった、キャラクターの形をした容器にギチギチに詰まったポップコーンに悪戦苦闘しているようだった

 

(あれ、値段が高い分中身を捨てると勿体なく感じるのよね。無事に食べ切れると良いけど…)

 

 

 

新島真

「ええ。三島くんも並ぶの?」

 

三島由輝

「これが一番早く乗れるって雨宮が言うから。」

 

新島冴

「お友達?」

 

姉が会話に混ざる

 

新島真

「うん。友達の三島くんに…三島くんの居る、バレーボール部の人達。」

 

雨宮蓮

はじめまして

いつもお世話になっております

 

はじめまして

いつもお世話になっております←

 

 

新島真

「いや、貴方の話は聞いてるけど…初対面でしょ?」

 

三島由輝

「まぁ、我らが生徒会長だし。皆お世話になってるのさ。」

 

果敢に会話へと混ざってきた雨宮蓮に冷静にツッコミを入れるも、笑顔の三島に流された

 

根を詰めて居た頃や、1年生の頃に廊下で見かけた顔とは全く違う表情に、彼の心の変化を感じる。

 

あと、完食しかけていた雨宮蓮の容器に女子2人がこっそりとポップコーンを注いでいる…

 

 

新島冴

「真は学校ではどんな評価なの?しっかりやれてるのかしら。」

 

新島真

「ちょ、ちょっと。」

 

新島冴

「仮にも、生徒会として人の前に立ってるんだから。他の人からの話、聞いてみたかったの。」

 

雨宮蓮

…。

ここは、どう伝えるべきだろうか…

 

とにかくべた褒めする

淡々と事実を述べ高評価する

 

とにかくべた褒めする

淡々と事実を述べ高評価する←

 

今の知識なら、この伝え方をできそうだ…!

 

 

 

新島冴

「へぇ…」

「頑張ってるのね。真。」

 

新島真

「…うん。」

 

雨宮蓮

新島真は嬉しそうにしている…

どうやら、選んだ伝え方は正解だったようだ!

 

 

夕方から夜までの、短くも楽しい…花火のようなひと時。

その奇跡の原因となった、運命のズレは…段々と、その大きさを増していく。

 

 

 

 

〜〜

深夜

〜〜

 

渋谷の住宅地の一角。

何もない所から、2人の人影が現れる。

 

 

 

「見ただろう?あの男の本性を。君の心に、宿る力を。」

 

 

「…ああ。」

 

 

「僕は、君の母の無念を晴らす手伝いをしたいんだ。」

 

 

「本当に…これしか、方法は無いのか?」

 

 

「ああなった手合いに、僕が提案できるのは…もう、この手しかない。」

「覚悟が決まれば、連絡してくれるかな。」

 

 

「…わかった。」

 

 

人影のうち片方は、そのままどこかに去り

もう片方は…暫くその場に立ち尽くしていた。

 

 

「俺が…終わらせなければ。」

「…。」

「やるしか、無い。」

 

 

 

 

 

 

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