転校生は見たこともない武術の使い手で殺し屋らしい…   作:Dの行方

12 / 12
お久しぶりです。一年ももう終わりですね。


湿気の時間

校舎までの道のり

 

梅雨の六月、私が一番苦手な雨の季節。一応、殺せんせーの暗殺期限まで残り9か月らしい…雨、雨、雨…嫌い、憂鬱。そんなとき後ろから声が聞こえた。

 

「おはよう!!ルブさん!」

 

「あぁ、潮田くん…おはよう。元気だね、雨なのに…」

 

可愛い、守りたいこの笑顔…

 

※ルブは雨の日、露骨に元気をなくし癒しを求めます

 

「元気ないね、大丈夫?」

 

「うん、大丈夫大丈夫。心配してくれてありがとう。」

 

そんなこんなで校舎に着いた。やっとついた…早く教室に入って睡眠を…

 

-------

 

教室

 

体が揺さぶられる

 

「ルブさ~ん、起きて~」

 

ん~、赤羽くんか…ていう事はホームルームかな…

 

「こちとらゆっくり寝てるのに~…はいはい、起きますよ…」

 

机から体を起こし前を見ると、顔が膨れ上がった殺せんせーがいた。

 

「…殺せんせー、新しいギャグかなんか?めっちゃ膨れ上がってるけど…」

 

なんかみんながこいつ言いやがったみたいな目線を向けてくるんだけど…なに?言っちゃいけなかった?

 

「水分吸ってふやけました。湿度が高いので」

 

「生米みてぇだな!!」

 

殺せんせーってふやけるんだぁ…ん?ふやけるって水を吸うってことじゃ…てことは、もしかして…でもみんな気づいてないし今言うのはやめておこうかな…

 

「雨粒は全部避けて登校したんですが、湿気ばかりはどうにもなりません」

 

「…ま、E組のボロ校舎じゃ仕方ねーな」

 

屋根から雨漏りした水が床に置いた数個のバケツに入っていく。

 

「エアコンでベスト湿度の本校舎が羨ましーわ」

 

本校舎って湿度ベストなんだ…梅雨の季節だけでも本校舎に行きたいなぁ…そんなことを思っているとひなちゃんが殺せんせーに気になることを聞いた

 

「先生、帽子どしたの?ちょっと浮いてるよ」

 

そういえば、そう見えなくもない?

 

「よくぞ聞いてくれました。先生ついに生えて来たんです」

 

殺せんせーはそう言いながら帽子を外した

 

「髪が」

 

「キノコだよ!!」

 

殺せんせーの頭って菌生えてるの?

 

「湿気にも恩恵があるもんですねぇ。暗くならずに明るくじめじめ過ごしましょう」

 

じめじめは過ごしたくないなぁ…

 

------

 

あっという間に時間が過ぎて放課後

 

寝ている私を起こす可愛い声が二つ

 

「ルブさん、授業終わったよ」

 

「ロッチちゃん、起きて~」

 

潮田くんとカエデちゃんは天使か!?こんな二人に起こされたらそりゃ誰でも起きるに決まってる!!

 

「はい、起きたよ…」

 

「ルブさん、僕たちと一緒に帰らない?」

 

「僕たち?他はだれが?」

 

「他は岡野さんと杉野かな?」

 

ひなたっちと杉野くんか…

 

「じゃあ、一緒に帰ろうk」

 

そう言いかけた時、律から呼び止められた

 

『ルブさん、少しいいですか?お聞きしたいことがありまして』

 

「あぁ…うん、何かな?律」

 

『このことは皆さんがいる前では…その』

 

言い淀んだってことは、権限者云々かな?

 

「了解、潮田くんとカエデちゃん…非常に申し訳ないんだけどちょっと急用入っちゃった。ごめんね?」

 

「全然大丈夫だよ、また一緒に帰ろうね。渚、行くよ!!」

 

「う、うん…また明日、ルブさん」

 

「また明日」

 

2人が帰った後、律に相談されたことを黙々と作業する。

 

作業すること1時間

 

「これでいいかな?どう?律」

 

『こちら的には大丈夫です!ありがとうございます!』

 

「んじゃ、私は帰るね。じゃあ、また明日!!」

 

『はい!!』

 

私は校舎を出る。うわぁ…まだ雨降ってんの…?はぁ…憂鬱だわ…

 

坂を下りきって数分のカフェ内に不自然な老夫婦を見つけた。

 

「あれって…潮田くんとカエデちゃんだよね?何してんの…あれ」

 

入って聞いてみるか…

 

「いらっしゃいませ~一人ですか?」

 

「あ~、待ち合わせをしてて」

 

「そうですか、ではごゆっくり~」

 

ええと、確かテラス席に…あっ、いたいた。あの横に座ってるやつらの制服ってうちの制服?ということは本校舎の…あっ、こっちにカエデちゃん来た

 

「カエdもごもご」

 

「ちょっと来て」

 

わかったから引きずらないで

 

------

 

トイレ

 

トイレに着くとカエデちゃんは私の口から手を離した

 

「ぷはっ、いきなり何するの?」

 

「ごめんね、今ね…」

 

ここからはカエデちゃんから長い説明を受けた。要約すると"前原くんを馬鹿にした奴らへの仕返し"だと

 

「なにそれ!楽しそう!私にできることない?」

 

「あ~、う~ん。ちょっと待ってね。ねぇ、殺せんせー…

 

カエデちゃんは殺せんせーに電話をかけ始めた。数秒後

 

「ロッチちゃん、いい仕事見つかったよ」

 

「何何?」

 

「それは…」

 

------

 

コンビニ前

 

私はコンビニの前に私服でスタンバってる。そろそろ来るはずだと連絡があった。そして、なぜか横に女の子に変装した潮田くんがいる。

 

「潮田くん、()()好んでやってるわけでは?」

 

「ないに決まってるでしょ!!」

 

「結構似合ってるよ?」

 

「そういう問題じゃない!!」

 

「そうかな…あっ、そろそろ来るかな?じゃあ、頑張ろうね?なぎちゃん!!」

 

「うん…ルブs、ロっちゃん//」

 

2人でコンビニに入ったその後ろからずぶ濡れになって枝や葉がついておなかを押さえた男女が必死の形相で入ってきた

 

「邪魔だ!!先に俺に入らせろ!!」

 

「はぁ!?何言ってんの!?レディファーストって言葉知らないの!?」

 

「お前は俺より成績悪いじゃねぇか!!」

 

「今、成績の話は関係ないじゃない!!」

 

うわぁ、荒れてる荒れてる…取っ組み合いなんかしちゃって…ここからが私と潮田くんの出番

 

「なぎちゃん、あれって…」

 

「うん、たぶん…椚ヶ丘の制服だよね…」

 

「椚ヶ丘って優秀校だと思ってたんだけど…」

 

「うん、ぼk、私も…」

 

「っていうか、椚ヶ丘って噂によればよくない行為をしたり成績が落ちるとあるクラスに落とされるって聞いたことあるんだけど」

 

「それ、私も聞いたことある」

 

男女がこちらを一睨みして、居心地が悪くなったのか二人して違う店のトイレを探しに行った。

 

「ふぅ~愉快愉快。トイレも空いたし潮田くん、着替えてくるなら早く着替えてきな。もちろんその状態でもいいけど」

 

「着替えてくるよ!?このままでいるわけないじゃん!!」

 

潮田くんはそそくさとトイレに入る前にさっとスマホで写真を撮っておいた。これは絶対に使える!!

 

-------

 

数分後

 

顔を赤くした潮田くんがトイレから出てきた

 

「ちょっと遅かったね…?何をしてたの?」

 

「着替えてただけだから気にしないで!!//みんなのところ行くよ!!」

 

潮田くんに引っ張られてコンビニを出る

 

「お疲れさまでした。二人とも」

 

「殺せんせー!!」

 

前原くんが頭をかきながら少し前に出て

 

「…えーと、なんつーか。ありがとな、ここまで話を大きくしてくれて」

 

「どうですか前原君?まだ自分が…弱いものを平気でいじめる人間だと思いますか?」

 

「…いや、今の皆を見たらそんなこと出来ないや。一見お前ら強そうに見えないけどさ、皆どこかに頼れる武器を隠し持ってる。そこには俺が持ってない武器もたくさんあって…」

 

「そういう事です。強い弱いは一目見ただけじゃ計れない。それをE組で暗殺を通して学んだ君は…この先、弱者を簡単にさげすむことはないでしょう」

 

「…うん、そう思うよ殺せんせー。あ、やばっ…俺これから他校の女子とメシ食いに行かねーと。じゃあ、皆ありがとな。また明日!!」

 

前原くんは女遊びには懲りないのね

 

-------

 

翌日

 

殺せんせーも職員室に来ていない朝

 

昨日のお仕置きの行為を冷静に考えてみれば駄目だったんじゃ(暗殺技術の応用など)と思い、烏間先生に話を聞くために久しぶりに早起きをして職員室に向かった

 

「失礼しま~す」

 

「ルブさん、早いな。どうした?」

 

「それがですね…かくかくしかじかで…」

 

長ったらしく昨日の出来事を説明していくと烏間先生が怒っていく様子が分かっていく

 

「その話を知っているという事は君は参加したのだろう…君は暗殺技術を悪用したか?」

 

「いいえ」

 

「そうか、じゃあ次に悪用していた者の名前をここに書いてくれないか?」

 

「わかりました。ええと…殺せんせー…潮田くん…カエデちゃん…」

 

そのようにしてあの場にいた13人ほどの名前を書き提出した

 

「ありがとう。ルブさん、ホームルームが始まるときに俺を教室に呼びに来てくれ。その時にまとめて説教をする。」

 

「了解です」

 

------

 

数十分後

 

私はいつもより邪悪な笑顔でみんなを迎え入れた。全員私に会って言う言葉は"今日早いね、何かいいことあったのか"だった。心の中で先に謝っておくよ、ごめん

 

ホームルームの時間、殺せんせーの静止を聞かずに職員室に向かい烏間先生を呼ぶ

 

「烏間先生、よろしくお願いします」

 

「あぁ」

 

教室の扉を開け、淡々と名前を呼んでいく

 

「潮田渚、茅野カエデ、菅谷創介、杉野友人、倉橋陽菜乃、矢田桃花、奥田愛美、千葉龍之介、速水凛香、前原陽斗、磯貝悠馬、岡野ひなた、そして、殺せんせー」

 

私に名前を呼ばれた人たちは頭にはてなを浮かべる

 

「以上13人前へ、皆机を少し後ろにさげてもらってもいいかな?」

 

机を動かし終わり13人が前へ来たところで

 

「はい、13人正座」

 

13人は拍子抜けした顔でこちらを見る。そして、座ったところで烏間先生に進行を渡す

 

「では、烏間先生あとよろしくお願いします」

 

「ルブさん、ありがとう。君達もルブさんのように朝早くから謝りに来ていればこんなことにはならなかったんだが」

 

この13人、私が関わっていたこと、謝るの三拍子で早くに気づいたのは潮田くんだった。潮田くんはこちらを見て目で"助けて"と懇願してるが見て見ぬふりをする。だって、私は途中参加だったんだも~ん

 

皆が気づきだした頃私は保健室にいた。なぜかって?朝早くに起きたんだもん、眠たいに決まってる。てことでおやすみ~。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。