転校生は見たこともない武術の使い手で殺し屋らしい…   作:Dの行方

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修学旅行の時間~準備編~

3-E教室

 

いつも通り机に突っ伏して居眠りをしている私に誰かが横から声をかけてきた

 

「ルブさん、班どこに入るか決まった?」

 

ええと、誰だっけ?女子のまとめ役の…あっ、片岡さんだ

 

「班?」

 

なんのことだ?

 

「ルブさんは知らなかったね。そろそろ修学旅行が迫ってきてるんだよ」

 

「修学旅行の班か…」

 

「どこに入るか決まったら、学級委員の私か磯貝君に言ってね」

 

「ん」

 

誰のとこに行こうか

 

「まったく…3年生も始まったばかりのこの時期に総決算の修学旅行とは片腹痛い。先生、あまり気乗りしません」

 

そう言う殺せんせーの背後には荷物でパンパンのカバンがあった

 

「ウキウキじゃねーか!!」

 

何あのリュック…ミニ四駆とかどこで使うんだ?

 

「…バレましたか。正直先生、君達との旅行が楽しみで仕方ないです。」

 

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体育の時間終了間際

 

「知っての通り、来週から京都2泊3日の修学旅行だ。君らの楽しみを極力邪魔はしたくないが、()()()()()()。」

 

楽しませてくれよ…私にとっては初めての修学旅行なんだからよ

 

「…てことは()()()でも暗殺?」

 

「その通り、京都の町は学校内とは段違いに広く複雑。しかも…君たちは回るコースを班ごとに決め奴はそれに付き添う予定だ。狙撃手(スナイパー)を配置するには絶好の場所(ロケーション)。すでに国は狙撃のプロたちを手配したそうだ。」

 

狙撃のプロ?私が知ってる限りだと()()()ぐらいしかいないんだけどなぁ。でも、あいつってそんなにプロだったかなぁ?

 

「成功した場合、貢献度に応じて百億円の中から分配される。暗殺向けのコース選びをよろしく頼む。」

 

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教室

 

班、どこに入ろうかな?

 

「ねぇ!!ロッちゃん!私と同じ班にならない?」

 

「ん?倉橋さん、いいの?」

 

そう言うと、倉橋さんは顔をむくれさせて

 

「呼び方を変えてって言ったよね?」

 

「はいはい、ひなちゃん…これでいい?」

 

「うん!!磯貝君!!私たちの班にロッちゃんのこと入れといて~」

 

「了解!」

 

うん?入口の所にイリーナがいるんだけど…どうしたんだ?

 

「フン、皆ガキねぇ。世界中を飛び回った私には…旅行なんて今更だわ。」

 

「じゃあ、イリーナは留守番しときなよ。"旅行なんて今更"なんでしょ?」

 

「ねぇ!ロッちゃんはどこ行きたい?」

 

「どこに行きたいかは、皆で決めな。私はついていくだけだから」

 

めんどくさいし…イリーナがイライラしてきてるなぁ

 

「何よ!!私抜きで楽しそうな話してんじゃないわよ!!」

 

「あーもー!!行きたいのか行きたくないのかどっちなんだよ!!」

 

「イリーナ!!暗殺以外で人に銃を向けない!!」

 

「あんたは、私の親か!!」

 

その時、教室の扉が開いた。入ってきたのは、辞書のようなものを持った殺せんせーだった

 

「一人一冊です。」

 

「重っ…」

 

「何これ、殺せんせー?」

 

意外とこれ筋トレになるなぁ

 

「修学旅行のしおりです。」

 

「辞書だろこれ!!」

 

「へぇ、しおりってこんなのなんだ…」

 

「ルブさん、違うからね!!殺せんせーがおかしいだけだから!!」

 

潮田くん、そうなのか?

 

「おかしいとは失敬な。イラスト解説の全観光スポット、お土産人気トップ100、旅の護身術入門から応用まで、昨日徹夜で作りました。初回特典は組み立て紙工作金閣寺です。」

 

「どんだけテンション上がってんだ!!」

 

「そろいもそろってうちの先生は!!」

 

この護身術、全部知ってるなぁ…この組み立て金閣寺楽しそう、どうせ暇だし作るか…

 

「大体さぁ、殺せんせーなら京都まで1分で行けるっしょ。」

 

「もちろんです。ですが、移動と旅行では違います。みんなで楽しみ、皆でハプニングに遭う。先生はね、君たちと一緒に旅できるのがうれしいのです。」

 

ええと、ここをこうして、こうすれば

 

「殺せんせー、金閣寺できました~」

 

「えっ!?もうですか!?先生が徹夜して作ったものが…」

 

いや~、完成した完成した…なんか後ろから怒気を感じるんだけど

 

「ロッちゃん、そんなことする暇があるなら一緒に考えてくれない?」

 

「あっ、すいません…」

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