全裸偽イリヤ先輩。   作:ひつまぶし太郎

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下ネタサブタイトルをやめてみました。
ちょっとでも一般ウケしたいという擬態です(最悪)


第四話。実家のような安心感。

 

 

「───あっついわ!!!!最新の技術体験しに来たのに入れられたのは最新の棺桶ですってか!生きてる間に火葬も済ませますなんて斬新だなコラ!死んだらどうする!?ここはどこだ、天国か地獄か!はいどう見ても地獄でした当選ありがとうございますくそ迷惑だわボケェ!!!!!!!」

「先輩!突如目の前に銀髪ポニテで全裸の子どもが転移してきました!!膝立ちの姿勢で!」

『何がどうしてそうなったんだい!?』

「くっ、ターミネーターのオマージュみたいな姿勢のおかげで見えてないけどあれはたぶん履いてないやつだよ、マシュ!」

「はい先輩、まったく安心できません!」

 

おっと、開幕早々やらかしてすまない。

気がついたら、燃え盛る街の中に全裸でスポーンしてしまったようだ。

そう、気がついたら。

つまりこれは不慮の事故であり、俺は悪くない。

別に俺に裸になって見せつけるなんて趣味はない。

寝るときとかシャワー浴びるときに楽だから服はすぐ脱げるようにしてるけど。

 

だから、まだ未成年の少女2人に俺の御立派様を見せつけることになるのも不可抗力と言うやつなのだ、うん。

ちょっと走馬灯みたいに過去を思い出したりしてたし、油断して服がすべて焼失するということも十分あるだろう。

むしろ肉体だけは守りきった俺を褒めてほしい。

ズルはしたけども。

 

自己弁護を終えた俺は、とりあえず立ち上がると怯えたようにこちらを見る集団に向かって笑いかけた。

集団というか、とある人物に向かって。

 

「所長!とりあえず寝起きの準備運動代わりに一発殴ってもいいですか?おたくの最新技術のせいで見ての通り全裸になっちゃったんですよ!」

「いやああああ!!変態、変態よっ、また変態がでたわッ!!!私のカルデアスが汚染されていくの!助けてレフ!!」

「失礼な誰のせいだと!…ちくしょうやってやる記憶消えるまで殴りゃ解決だろ!?」

「先輩、敵性存在…正直見覚えがある気がしますが、襲いかかってきました!指示を!」

「これほんとにやるしかないの───!?」

「目覚ましじゃんけんターイム!!死ねオラァ!!永眠の時間だコラ!俺はパーをだしたぞ!!俳句を読め!!」

「パーを出したっていうかチンを出したっていうか頭がパー!!というか思い…出した!こんなの美少女詐欺じゃん!最低!!このセクハラ男!!」

 

俺が空高く舞い上がれば、フルの安珍様が空中で風に揺られ、それを見た後輩二人の顔が思いっきり引きつる。

 

───ああ、開放感が素晴らしい。

 

それが俺の特異点Fの始まりの記憶だ。

Fってなんだよと思ってたけど、特異点FのFはフルーツなポンチのFだな間違いない。

 

 

 

 

 

状況を整理しよう。

 

俺が先ほどまで居眠りしたり、説教されたり、おやつ食べたり寝かしつけたりしていた場所とは打って変わって辺り一帯は地獄の様相だ。

 

燃える街並み。

明らかに厄いシャドウサーヴァントとかいう存在。

そんな危機に向かう我らの名前は、人理継続保障機関カルデア。

 

人類の未来を語る資料館だとか、アムニスフィアの秘奥だのなんだ難しくて頭の痛くなる設定がベタベタ貼り付けられていて、その正体ははっきり言ってよくわからないが、一度トンチキな宇宙に居た身としては正直ちょっと胡散臭い…みたいな施設。

たぶん悪巧みとかしてる(偏見)。

だってあんだけ部屋あるのに俺の部屋なんかボイラー室の横の倉庫みたいな場所だし、あのババアもいるし、絶対後ろ暗いことしてる(決めつけ)。 

 

緻密に準備してお金もかけて、人も集めて。

俺たちの戦いはさぁこれからだ!というタイミングでその悪意は花開いた。

ある者は過去を見据えて、ある者は未来を睨みつけ、ある者は現在夢の中。

そんな誰もが見てる方向は違えどこれから物語が始まると信じていたそのプロローグで。

 

───カルデアは理不尽にも吹き飛んだ。

 

アンシャントロマンかよ。

もっと文脈をくれ。

読者を引き付けるために初手爆破は基本?

それはそう。

 

ついでに俺の入っていたコフィンも例外なく吹き飛んだし、人類も滅んだ。

とんでもねえ勢いである。

緊張で震えながら頑張ってた所長が可哀想だとは思わんのかね。

ピタゴラスイッチでももうちょっと情緒あるだろ。

あゝ無情。

カルデアは爆弾の炎に包まれた。

懐かしいノリだなぁこのテンポ(宇宙)感。

帰ってきた感があるけど別に嬉しくはないな。

 

スイッチひとつで人類が全滅するとか誰が喜ぶんだと思ったが、もしかしたら俺をこの場所に呼びつけてきたあのババアからすればむしろガッツポーズものだったかもしれない。

 

とりあえず、これにはびっくりした。

いや、本当に。

死ぬほどびっくりしたのだ、俺は。

その後死ぬ気で耐えたんだけど。

 

『うわー!服が燃えてく!やばいやばいやばい!あかんこのままじゃ死ぬぅ!あちゃあちゃあちゃあっちゃー!うおおおお!持ってくれよ俺の身体ぁ!!』

 

鉄の棺桶やんけこれゲラゲラ、なんて入る前にケチつけたのが良くなかったのだろうか。

それともあのババアのコフィンの中に時限式で開封されるシュールストレミングを十個ほど放り込んだバチが当たったのか。

あるいはデイビッドと一緒になってレフ教授の髪の毛にカップ焼きそばの麺が混じっててもバレない説を真剣に考察して実際に忍ばせたこと?

大穴でベリルの野郎がうざくてあいつがロリコン趣味のホモで水虫で女装好きな魔法少女に憧れるリョナ系殺人鬼で風呂場でいつも小便たれてて主食がうんこって噂を流したのが良くなかったパターンもあるか。

 

また俺か。

まいったね、どうも。

心当たりが多すぎるぜ。

 

だとしたらまぁ、ちょっと反省しなくもない。

ごめん人類。

俺のせいで滅んだわ。

許してちょんまげ。

 

 




最後まで読んでくださってありがとうございます。
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喜ぶだけですがモチベになるのでどうかなにとぞお願いします(焼き土下座)。
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