特務中尉と幼女   作:ファンノヒトリ

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本作は幼女戦記に機甲猟兵ボトムズのOVAである機甲猟兵メロウリンクのキャラクターであるキークキャラダインをクロスオーバーさせました

その他作品のキャラクターなど出すかもしれません

あくまで二次制作であり本筋とはやや異なる展開になります

今作で二作目です

誤字脱字等あるかもしれません

2025/9/21一部訂正致しました

それではどうぞ


特務中尉と幼女 ライン編
第一話 キークとターニャ


第一話 キークとターニャ

 

統一歴1923年6月

 

キークキャラダイン特務中尉は北方のノルデン国境地帯にて敵部隊の動向に関して情報収集を行っていた

 

この将校皆様ご存じ機甲猟兵メロウリンクのキークキャラダインである

 

この男は前世であったことはよく覚えている…

 

いや思い出したと言うべきであろう

思い出したのは丁度24にもならんとしていたときのことだ

 

いつもと変わらず寝起きの顔を洗うため洗面台の鏡に向き合ったときふとした違和感を感じた

 

脳裏に己の存在が何者で会ったのか語りかけてくるのだ

 

メロウリンクアリティ伍長に腹をパイルバンカーで撃ち抜かれ死亡したメルキア軍の情報将校であったことを…

 

そして何故か自分は第二の生を受けこうして帝国軍の一将校として戦場に立っている

 

(今生こそは自由に生きたいものだな…)

 

キークは一人考えながら眼前に広がる野砲陣地に目をやりこれから迫り来るであろう協商連合軍に対して思考を巡らせる

 

(国内向けのデモンストレーションで他国に侵攻するとは…兵士達には同情を禁じ得ませんなぁ…)

 

野砲陣地司令部の天幕に入り敬礼しつつ官制名を名乗る

 

「失礼します 参謀本部付情報将校キークキャラダイン特務中尉であります」

 

「私が野砲陣地の指揮を務めておるク一ガ一中佐だ…貴官が参謀本部からの使者か」

 

「はっ さようであります」

 

「協商連合の越境に対して何か聞いているかね?」

 

「作戦本部は協商連合軍が越境した際は断固これを撃滅せよとの方針に変更はありません 他には協商連合軍の魔導師部隊の侵入に注意せよとのことです」

 

「そうか ご苦労 通信室への入室を許可する 気になった情報があれば我々にも提供してくれたまえ」

 

「ハッ 了解致しました」

 

互いに敬礼しキークは通信へ入室する

 

通信室では丁度協商連合による越境行為が確認されたと通信がきているところであった

 

「こちらフェアリーマルハチ ノルデンコントロール応答せよ」

 

「こちらノルデンコントロール 感度良好」

 

「協商連合軍による越境行為を確認した 野砲による攻撃を加えられたし」

 

「了解した 野砲部隊による攻撃を敢行する 初弾の着弾地点の観測を行われたし」

 

「フェアリーマルハチ 了解」

 

(若い…いやむしろ幼い声の主は例の魔導師と言う訳か…)

 

士官学校で下級生の脳髄を引きずり出そうとしたAクラスの魔導適正を持つ齢僅か9歳の幼女軍人

 

これほどインパクトのある情報を持つ兵士を情報将校であるキークが見逃すはずもなかった

 

キークはある〈仕掛け〉をしたのち給仕兵からコーヒーを受け取り双眼鏡を片手に外へと出かけていった

 

野砲部隊による初弾が発射され着弾地点の観測情報が通信によって入る

 

「こちらフェアリーマルハチ 弾着誤差はヒトマル以内におさまっている 続けて効力射を行われたし」

 

「ノルデンコントロール 了解 引き続き観測を行われたし」

 

「フェアリーマルハチ 了解」

 

野砲部隊による砲撃が本格的に開始され敵軍である協商連合軍は次々に倒れていく

 

「くそぉ!何が国境地帯での軍事演習だ!!」

 

「上の連中は何を考えていやがる!」

 

そんな罵詈雑言のただ中ターニャデグレチャフは…

 

「ああ 何という楽な初任務っ!!! 存在Xめにこんな幼女に転生させられ… 一時はどうなることかと思ったがこんな楽な任務にありつけるとは ゆくゆくは適度に手柄を立て後方での三食昼寝付週休2日勤務の出世コース第一歩!」

 

一人愉悦に浸り今にも踊り出しそうになりながら観測を行う

 

一方その頃協商連合軍魔導大隊では半数を味方の撤退誘導

もう半数は友軍に対する面制圧砲撃を緩和させるため観測手を撃墜又は撤退させることに決定しターニャデグレチャフに迫っていた

 

「敵観測手を撃墜せよ!」

 

「「「「了解」」」」

 

しかしその動きは帝国軍の魔導探知レーダーに補足されていた

 

レーダー技士が敵魔導中隊を補足した事をただちに報告する

 

「キーク特務中尉の情報のとおりだな 敵魔導中隊が観測手狩りに来たらしい 通信兵!即応魔導中隊をただちに援護に当たらせろ!」

 

「了解です こちらノルデンコントロール 即応魔導中隊はただちに援護に当たれ!」

 

「フェアリーマルハチ 応答せよ! 敵の一個魔導中隊が接近中である!注意されたし!」

 

しかしフェアリーマルハチに通信は届かない

 

「こちらフェアリーマルハチ ノルデンコントロール 感度不良だ再度通達されたし」

 

「こちらノルデンコント%#!!@&@?…

 

「感度不良だな…通信妨害か?」

 

そこに敵の魔道士による射撃が迫る

 

「なんだ!?」

 

すぐさま防殻術式を起動させ間一髪の所を避け後退する

 

「あの姿俺の娘よりも小さいぞ…!」

 

「帝国軍め!子供すらも戦場に連れ出すのか!」

 

 

 

 

「こちらノルデンコントロール フェアリーマルハチ 応答せよ」

 

「こちらフェアリーマルハチ! 敵一個中隊規模による攻撃を受けている」

 

「現在 友軍の一個魔導中隊が援護に向かっている 十分で到着する予定だ それまでフェアリーマルハチは現地にて応戦せよ」

 

十分だと?きんちゃんね○ラーメンを用意して食べきるだけの時間があるじゃないか!!

 

「承服出来ない! ただちに撤退許可を!!」

 

「撤退は許可出来ない… 現地にて応戦せよこれは命令である」

 

「クッ…… せいぜい 足掻いてみせましょう……!」

 

「ノルデンコントロール 了解 貴官に神のご加護があらんことを」

 

神? 存在Xに祈れと? 私自身の力でやってやる!!

 

「フッ… ハハハ… アァハハハハ!!」

 

幼女は笑う 戦果が向こうからやってきたと…

 

しかし幼女は知らない

 

撤退が許可されなかったのはキーク特務中尉により仕組まれた計画であることを…

 

 

前線の岩場の影から幼女の戦いぶりを覗き見る男がいた

 

「単機で中隊規模の相手に立ち向かい更には撃墜するとは…撃墜確実4 不明瞭3  小損1か シルバースターも確実だな 戦闘面には問題なし…と」 

 

演算宝珠にて術式を用い記録を撮っていく

 

情報将校とは表の顔 優秀な人物をあぶり出し試練を与えその能力を審査するのがキーク特務中尉に与えられた任務なのだ

 

前世で培われたシナリオ作りは今このとき発揮される

 

「逃げろ!!そいつの狙いは!」

 

幼女は敵に抱きつき

 

捕 ま え た !

 

爆煙とともに爆発がおきる

 

「じ…自爆……!」

 

幼女がいきなり抱きついてきて自爆するのだ

敵が抱く感情は恐怖でしかないだろう

 

「敵の増援部隊です!大隊長!」

 

「してやられた… 撤退するぞ!」

 

敵が退却していく中…

 

(満身創痍になりながら味方の部隊が駆けつけるまで奮闘し過半数を撃破し戦場から離脱!生存することができ かつ味方の評価は爆上がりの完璧な計画!私の勝ちだ!ざまぁみろ存在Xめ!)

 

幼女は一人勝ち誇った

だが

 

(しまった!!高度200から落ちるのに無傷ですむ訳がない!!)

 

 

肝心なことを忘れていた幼女は気を失い落ちていく

 

 

だがその体は地上より宝珠を使い飛翔したキークによって地上スレスレで受け止められる

 

「自爆して戦線離脱するとはとても幼女の考える選択とは思えんな ターニャデグレチャフ航空魔導少尉…」

 

両手で抱えた幼女を後方の陣地にある野戦病院にまで運び始める

 

「こちらキーク特務中尉…フェアリーマルハチを確保した 野戦病院の受け入れを要請する」

 

「こちら司令部  了解した フェアリーマルハチの受け入れ準備を行う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴官は友軍の到着するまでの間中隊規模の敵魔道士と交戦し撃墜確実4 不明瞭撃墜3 小損1 と言う輝かしい戦果を挙げた

この功績により銀翼突撃賞を授与するものとする」

 

クーガー中佐が参謀本部より送られてきた銀翼突撃賞をターニャデグレチャフ少尉のベットの枕にそっと置く

 

「おめでとう!」

 

「おめでとう!」

 

そんな賛美とともに病室で拍手が響きベッドの上の幼女はこう応えた

 

「こ 光栄であります」

 

ターニャは思う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どぉしてこうなったぁ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

計画ミスで高度200から落ちるはめになったのに死亡していないことにもそして銀翼突撃賞などというエース扱いを受けている事にもとにかく幼女は納得していなかった

 

だからこそベットの横で待ち構えているキークに幼女は気付く事が出来なかったのである…

 

そして授与式を終え士官達が退出した後やっと休めるかと思った束の間

 

「やっと静かに話せる時がきたようだな」

 

そこには腕を組み壁に身をあずけた男がいた

 

「?!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テテ~♪

 

次回予告 語り キーク

 

帝国の北方ノルデンで

 

一人のエースが誕生した

 

幼女の皮を被った化け物と人は言う

 

だがその正体は何者か

 

ターニャデグレチャフ…

 

お前さんの正体を暴かせてもらおうか

 

 

次回 運命のとき

 

結構な毒舌だな 少尉殿は…




ご覧頂きありがとうございます。

本作での特務中尉は特別な任務により権限が二階級上の少佐扱いになっているという設定です

原作と発言や行動の違いもありますのでその点ご承知おきください

作者はアニメ版劇場版幼女戦記と機甲猟兵メロウリンクは視聴しています

たとえ読む人が少なくとも自己満足で書いていますのでゆっくりと投稿するかもしれません

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