特務中尉と幼女   作:ファンノヒトリ

5 / 15


さてさて今回の幼女案件こと養女の誘い

果たして彼女は受け入れるのか?!

それとも断ってしまうのか!

そしていよいよボトムズキャラが少しずつ参戦します!

アドルフ少佐とエヴァ中佐はメインがキークが企む話なのでこの後は出番がたま~にあるだけです

2025/9/23一部誤字修正しました

それではどうぞ!


第四話 幼女案件とプロトワン

第四話 幼女案件とプロトワン

 

 

帝都ベルンでの悪夢の撮影会

いつの間にか終わっていた凱旋パレード

 

いつもの士官食堂で至高の食事を食べ終え満腹な

幼女の部屋に一人の中佐が訪れた…

 

 

 

そしていきなりこんなことを言い出すのだった

 

「あなた 私たちの養女になる気は無いかしら…」

 

いきなりのお前うちの子になれ発言である

 

「はっ????????」

 

こいつまじなにいってんのという顔である

そんな態度になってしまった幼女を咎めもせず

エヴァは語り続ける

 

「だって年だってまだ9歳なのよ そんな子をほっぽっておける訳ないじゃない それにアドルフとも速く子供が欲しいのになかなか出来ないのよ…」

 

(それ 絶対幼女に言うことじゃないよね…)

 

そんなツッコミをしながらも養女になれという提案に考えを巡らせる

 

「うちの養女になれば食事三食昼寝付きでフワフワのベットで寝られるし養父母は軍部の中佐と少佐…どうかしら貴方にとっても悪い条件じゃないと思うのだけれど」

 

その話を聞き思考は加速する

 

(確かにこれから軍で手柄を立て後方勤務を狙うよりもいっそのこと軍を止め養女になれば食事三食昼寝付きのフワフワのベットは確定!しかも養父母は参謀本部の中佐と少佐!安定感は抜群…だが…)

 

そこで幼女は思い出す

養女になれば お き が え が待っていることを…

昨日の撮影会のようなことが毎日永遠に続くとなればそれこそ体は良くとも心が死んでしまうと…

 

私が私でいられなくなるのは明白だ

 

我思う故に我あり そして神はいない

 

それがターニャの考えであった

 

今養女になればお着替えは確実

だがそれなりの少女になれば少なくとも自分で着替えて自由に服を着る権利を主張すれば問題はあるまい…

 

反抗期の子供で乗り切れる!

 

ここはとりあえず将来的には養女になると約束しておきお着替えを回避する完璧な計画!

 

そうして幼女は答える

 

「ご提案はありがたいのですが私は軍人としての責務を果たさねばなりません ですが将来的には養女になるということでしたらお引き受け致します」

 

「そうね いきなりの提案だもの でも良い返事が聞けて嬉しいわ 楽しみに待つことにするわね」

 

そう中佐は微笑みながら承諾する

 

ターニャはコーヒーを一口飲み込み席を立ち敬礼する

 

「自分はこれより参謀本部にて辞令を頂きに参りますのでこれにて失礼致します」

 

「分かったわ デグレチャフ少尉 いってらっしゃい」

 

「行ってきます」

 

中佐も敬礼を返して見送る

 

どんな後方勤務が待っているのかと心を踊らせてターニャは参謀本部へと向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「新型宝珠プロトワンの試験魔道士でありますか?」

 

新たな後方勤務の内容を確認して幼女は問う

 

「そうだ 最近の国境での小競り合いの問題もある 技術部門では一刻も速く新型宝珠の試験を行いたいのだ」

 

 

(なるほど 技術部門での試験魔道士としての後方勤務か 悪くない だがエースとしては交戦意欲が低いとみられてはいかんだろう…)

 

「小官に後方の御飾りになれと仰るので?」

 

人事部の部長は焦りながらも

 

「いやそうではない 単に魔導適正Aの人材が足りていないのが実情なのだ そのような意図があっての事ではない」

 

「はっ! 承知致しました 本官としてもこの任務全うしてご覧に見せます」

 

(この幼女はずいぶん戦場に出たがっているのだな 参謀本部に報告しておこう)

 

(これで後方勤務は確定した これで暫くは前線に出ることはあるまい)

 

勘違いされていると幼女は思いもしなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある喫茶店兼バー

〈フィアナ〉

 

桃色髪の短髪の女性がゆったりと歌い来店したお客は皆静かに聞きながら各々飲食を楽しんでいる

 

「どうだ少尉ここのコーヒーは…」

 

ターニャとキークは話をしていた

参謀本部で辞令受け取った後をキークは待ち構えていたのだ

 

「以前飲んだ事のあるウド印の物と同じような気がするのですが?いれかたはやや異なるようですが」

 

「ほぉ… やはり通だと違いも分かるものだな ここの支配人は豪商ゴート氏のつながりも強いそうだ」

 

ゴート 聞いたことのある名前だ

 

「ゴート氏と言えば軍相手にも大口の注文を請け負っているという御仁ですか?」

 

「そうだ 軍とはいえ強気に出られないほどの注文を頼んでいるらしくてな 商人の中では今一番力のある人物だ」

 

「なるほど… 店主!もう一杯頼めるだろうか!」

 

歌い声の中でも聞こえるように声を上げ注文をする

 

「ヘーイ! 只今!」

 

すぐに最高の一杯を用意し提供してくれる

豆を挽く速度 回数 

入れる湯量 温度 

全てが熟練の技だった

 

「ここのコーヒーは格別ですね」

 

コレは本心だ

前世でも今世でも一番の味わい深い苦みだ

 

「そうかい! うちのコーヒーを気に入ってくれて嬉しいよ そんなに気に入ってくれたなら今の一杯は無料でいい! その代わりまた足を運んでくれよ!」

 

そんな調子でアフロが特徴的な店主は笑って他のお客の接客に向かっていった

 

そして特務中尉からこんな話をされる

 

「どうだ 後方勤務の内容は? やはり新型宝珠プロトワンの試験魔道士としての任務か?」

 

幼女は驚く なぜ知っているのかと

 

「どうしてそれを!」

 

中尉は悪びれもせず答える

 

「俺が情報将校だという事を忘れたわけではあるまい?」

 

そうこの男参謀本部付きの情報将校だけあってありとあらゆる情報を知っている 

 

「なるほど そういう訳ですか…」

 

「プロトワンはじゃじゃ馬な性格だと聞いている 何やら宝珠を複数同調させる画期的な宝珠らしいが… 詳しくは着任してから聞いてみるといい」

 

時計を確認したキークはコーヒーを飲み干し

 

「私はこれから用事があるのでな 退出させてもらう また会おう少尉」

 

「はい それではまた 特務中尉殿」

 

敬礼し自分の分と更には幼女の分の代金を置いて退出する

 

それに幼女は敬礼して返す

そして自分もコーヒーを飲み終える

 

「店主ご馳走になった 代金はここに置いていくぞ」

 

他のお客と話をしながらも見送ってくれる

 

「ありがとさん またどうぞ!」

 

明日からの任務について考えながら出口まで歩き始めた

 

(宝珠を複数同調させる新型宝珠プロトワン…か 確かに人事部の部長殿の言っていた魔導適正Aクラスともなるとなかなか確保は難しいだろう 更には複数同調させる代物ともなれば魔力消費量は馬鹿にならん コントロールも容易ではなかろう なるほど確かにじゃじゃ馬らしい)

 

思考しているそのとき何者かと接触して倒れる

 

「おっと!すまない少尉さん…怪我は無いかい!」

 

見上げるとそこにはマントを羽織り髭を生やしたオヤジがいた

すぐさま手を差し伸べて服についた僅かな埃をはらってくれる

 

「いやー悪い 気づかなかったものでな」

 

「いえ…お気になさらず 小官も考えごとをしていたので」

 

「そうは言ってもぶつかったことに変わりはあるまい わびの印だ こんなもので良かったら受け取ってくれ」

 

そう言って鞄から見覚えのあるコーヒー豆の入った小さい缶を渡してくる

 

先程まで飲んでいたウド印のコーヒー豆の缶だ

 

(そうか この男がゴートという商人か)

 

侘びにと貴重で高価なコーヒー豆の缶を渡してくるあたり間違いは無いだろう

 

「では受け取らせて頂きます」

 

「そうか では失礼させてもらうよ」

 

そう言ってカウンターの店主の所まで歩いて行く

そして店主等と会話を始めた

 

「バニラ ココナ コーヒー豆を持って来たぞ」

 

「おやっさん! ちょうど切れかけてたとこなんだ」

 

そんな会話を始めた彼等を後にまた出口へと歩いていく

そしてドアに手を開けようとしたときドアが開かれて一人の兵士が眼前に現れた

 

「! 失礼しました 少尉殿」

 

そういって左手でドアを開けたまま敬礼し身を引く

青い目青い髪の男だった

その後ろには銀髪の男と茶髪の女の兵士が敬礼をしていた

 

「ご苦労」 

 

そう言って敬礼をし店を出る

その後店内から大きな声が聞こえてきた

 

「「「キリコ!!!」」」

 

と…

 

だがそんなことは気にも止めずすぐにターニャは立ち去ってしまう

 

書店に立ち寄ってから士官宿舎の食事が待っているからだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして次の日幼女は技術部門の試験場にて

 

 

 

 

 

「こちら少尉!現在高度五千!やや調整難度あるも快調なり!」

 

高度五千を新型宝珠を用い飛行していた

 

「良いぞ少尉!!! 順調だな!!!!次は更に1000上昇だ!行けるところまで上がってくれ!!!!」

 

「了解」

 

(まさかこの世界版アインシュタインことアルベルトシュタイン博士がこの計画に関わっていたとは…)

 

新型宝珠プロトワンは二人の博士によって計算し尽くされて効率化され魔力消費量が極限まで減っておりやや調整難度は高いものの暴走を起こすような事はまず発生しなかった

 

そして高度一万まで行ったところで幼女は地上に帰ってきた

 

 

 

 

「なぜ途中で降りて来たのかね!!!!!動作的にも非常に良好だったはずだ!!!なぜかね!!!少尉!!」

 

ぐったりと横になった少尉に問い掛ける

 

「単純な事です 酸素量が足りなくなり高山病にかかったので降りてきたんですよ 改善点としては酸素マスクとボンベ 与圧服が必要になります…」

 

幼女の体で一万まで行っただけ初日としては順調過ぎるぐらいであった

 

 

 

「なるほど!そうか!!!確かに高度一万ともなれば酸素がすくなくなって当然か!!!ならば次の実験までに制作しておこう!」

 

そう言って天災な天才マッドはただちに制作に取り掛かるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テレ~♪

 

次回予告 語り キーク

 

いよいよホドムズの影が見えてきた

 

ライン戦線に動きあり

 

そんな報が参謀本部にもたらされ

 

一人のエースが戦場に舞い降りた時

 

ラインの悪魔が産声を上げる

 

次回「幼女はラインの悪魔」

 

いよいよ計画の時が来た




ご覧頂きましてありがとうございます。

次回をお楽しみにお待ち下さい

次回は作品投稿が2日間ほどあきます!
 
今現在お気に入り登録された方が10人に!
ありがとうございます!

いつの時間帯に投稿して欲しい?

  • 朝 6時付近
  • 昼 12時付近
  • 夕方 18時付近
  • 夜 24時付近
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。