特務中尉と幼女   作:ファンノヒトリ

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今回はいよいよ戦場から後方へと返り咲くお話です

お気に入りが15まで増えました
UA数も1200代まで

嬉しい…!

それではどうぞ!

二千文字書いたら誤操作で消してしまったので鬱です…

勿論書き直しました

2025/9/28一部訂正しました


第六話 大学と大隊

第六話 大学と大隊

 

あれから無能な命令違反をし上官に楯突いた伍長ら2名をトーチカ送りにして抹殺した私は敵魔導中隊を壊滅させ後方へと下がることになる

 

なかなかに優秀なセレブリャコーフ伍長を士官候補コースとして後方へと送り出すのも忘れずに

 

これで私の上官として気遣いのできる良識的な人物であると周囲にアピールすることが出来る

 

そして待っている我がキャンパスライフ!

 

勉学に励み参謀本部で悠々自適な後方勤務をするのが私の目的なのだ

 

存在Xとて邪魔はさせん!

 

列車の個室内でターニャが考えているところに声を掛ける者が居た

 

「いよいよ出発の時間のようだな ターニャデクレチャフ少尉」

 

キークキャラダイン特務中尉である

 

「これはこれは キークキャラダイン特務中尉殿も前線から後方にお帰りですか?」

 

こんな所で出会ったことに驚きつつも特務中尉の事だから

何か企んでの事に違いあるまいと納得する

 

部屋に入り扉を閉め対面の側に座る

 

「お前さんと話がしたくなってな」

 

「どのようなお話でしょうか」

 

腕を頭の後ろで組み足を組む

 

「ライン戦線は共和国軍の兵士にとってまさに地獄のような場所であるということさ 地獄の番犬ケルベロス 死神猟兵 そして幼女の皮を被っているといわれるラインの悪魔」

 

「ネームド達ですか 確かにその顔ぶれでは地獄と言っても差し支えなしと言えるでしょうね」

 

余りにも似合い過ぎているあだ名の数々に納得する幼女

 

「私はともかく他のネームドの方々はどんな人物なのですか?戦場でお見かけしたことが無かった者ですから」

 

自分と並ぶだけの異名を持ち得ている人物らが気になり質問していく

 

「まず最初に死神猟兵ことメロウリンクアリティ伍長から行こう この男は対BT部隊として敵BT部隊を悉く葬り去った人物さ 正式な撃破数は18台だが非公式を含めれば24台と言うまさに死神 去年から実践配備されたパイルバンカーによって肉薄し多数撃破している」

 

(パイルバンカー?!帝国はそんな物を実践配備していたというのか!杭打ち機まで戦場に担ぎ込むとは!)

 

驚き顔の幼女を見てパイルバンカーの開発経緯について説明を始める

 

「パイルバンカーはシューゲル技士が開発された近距離戦用の対BT兵器だ 塹壕まで乗り入れられた時に直ぐに対応し撃破すべく製作された」

 

「あのシューゲル技士ならば納得ですね…」

 

そんな事を考えているターニャに幻聴が聞こえてくる

 

(なに!? 塹壕に戦車が乗り入れ対応に困っているだと!ならば私が考案製作して差し上げよう!!!題して対BT近距離戦闘用パイルバンカーである!!!!これを使えば戦車は一撃粉砕され我が軍に敵はいなくなるのだ!!!!!)

 

そんな幻聴を振り切り会話を再開する

 

「このメロウリンクと言う男は何を隠そう俺を串刺しにした男だ

前世ではもっと素早いATと言う一人乗りのロボットを生身の体でかつ一人で始末していたからな この戦果も別に驚きはせん」

 

(な…なんて奴だ 生身で戦車より素早い奴を仕留めていたとは

しかもこの男を葬った奴か)

 

「死神と呼ばれるのも納得ですね…」

 

ターニャは恐ろしくなるも話を続けていく

 

「それから地獄の番犬ケルベロス こいつらとは前世では直接縁が合ったわけではないが同じ世界に居たそうだ 三人まとめてのネームドだな フィアナ キリコ イプシロン 彼等は敵歩兵部隊の殲滅を目的として参加していて既に三個連隊規模に被害が及んでいるとのことだ 魔道士で低空飛行しつつ重機関銃をばらまいてくるという訳だ」

 

「……」

 

幼女は暫くの間空いた開いた口が塞がらなかったと言う

 

(絶対に敵対してはならない相手だ 会った際はくれぐれも気をつけよう)

 

「小官を含めましてなかなかに個性的な面々ですね…」

 

(あれ? こいつらと同列に扱われると注目されて最前線送りになってしまうのでは!?)

 

これから一生最前線に釘付けにされるかもしれない恐怖を味わいながらターニャとキークを乗せた列車は帝都ベルンへと到着する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帝都ベルンではそろそろ幼女にならないかと催促してくるエヴァ中佐をかわしつつ大学で学んでいく

 

やはり学びとは有意義だ

知らない事柄を新たに学びそれを糧として新たな力を得る

 

それから私に待っているのは養女として帰るべき家を確保しつつそれでいて収入を得ることの出来る生活だ!!

 

そうしてある日の事

 

帝都ベルンの街中の食堂でウーガ大尉と出会う

 

ウーガ大尉は言った

 

「貴官は戦場に出ることが怖くはないのか」と

 

そしてこうも言う

 

「何故軍人になったのか」と

 

私は怪訝そうな表情で

 

「ウーガ大尉殿は小官の素質を疑われるのですか…?」

 

「いや!けしてそうではない… だが その」

 

指輪を触りながら少しの間言い淀んだ後

 

「子供が生まれた 女の子だ」

 

「それは…! おめでとうございます!」

 

「嬉しかった だが貴官を見るとこうも考えたのだ いつか自分の娘も戦場に行くのかと」

 

恐ろしいと言うよりもおぞましいと言う方が適切であろうがあえて口には出さない

 

戦争という物は効率的に死人を生み出す事しかできない

誰かを幸せにする事も

誰かを守る事も

なにも成し得ない

 

そして幼女は応える

 

「自分の父は軍人でした」

 

「!」

 

「父は死に一人残った私は親戚に見捨てられ孤児院に預けられました 孤児院ではお腹をすかせた子供が生活していました 私もその中の一人なのです 生きていくためには軍人になるのが一番確実だったから ただそれだけです」

 

ウーガ大尉は唸りながらこう言った

 

「私は思うのだ 何故貴官が子供として年相応に暮らせていないのかと」

 

「ウーガ大尉…貴方は優しい方だ だからこそ軍から身をお引き下さい 狂気の戦争が幕を開ける前に」

 

「それは許されない考えだ…」

 

幼女ら目をウルウルさせあらんばかりに精神に訴えかける

 

「大尉殿自分のような子供を増やさぬ為にもご決断を」

 

「…………」

 

項垂れる大尉殿に優しく声を掛ける

 

「少しお食事をされては如何ですか?ここのサンドイッチは格別ですよ?」

 

だが大尉殿はコーヒーの代金をテーブルにおき席を立つ

 

「悪いが少尉… 退席させてもらう 家人がまっている身でね」

 

そうして店を出るのを見送りつつ幼女は微笑みコーヒーを飲む

 

(これで戦場を知る良識人を味方につけ万が一の時にも安心と…そしてウーガ大尉は出世コースから外れる)

 

「我ながら完璧な計画だ!」

 

それを新聞を読むフリをしながらこっそり見ていた情報将校がいるとはターニャは知る由も無かった

 

 

 

 

そして又あるときルンルン気分で小躍りしながら廊下を疾走する幼女の姿があった

 

アハハハハ!!!!

 

まさかゼートゥーア閣下とお会いできしかも私の構想を認めて頂いた上で論文にして渡してくれと言われるとは!!!

 

これは熱が入ると言う物だ!

 

それからバリバリと論文を書き始めてこれ以上にないと言う程まできっちりと書き詰めた

 

そして閣下に提出し終えた私はにっこり

閣下もにっこり

 

これで後方勤務は安泰だ★

 

 

 

 

とある会議

 

「魔導大隊による集中機動運用?」

 

魔導大隊を集中的にピンポイントで素早い運用により各戦線の押し上げを図ると言った物であった

 

「著者に関しては秘密であるが卓越した視野と経験がこの論文の有用性を裏付けております 現に指揮官となる人物も内定済みとなっています 更には例の計画と合体させ増強魔導大隊としより精鋭での戦力として運用する事を計画中であります 後は皆様方のご決断次第と言うわけです PS部隊単体で運用するよりもこの部隊にくみこませさらなる精鋭部隊として活用する事ができる物と具申致します」

 

「成るほど閣下の言いようも面白いですな」

 

「私もこの案には賛同致します」

 

「私もです」

 

「私も」

 

 

かくしてこの構想は満場一致で決定されることになった

 

以前より計画中のPS計画はその戦果こそ素晴らしい物であったがやや戦況を変えるのには3名では不十分であった

 

そうして今回の提案によりPS部隊をグレードアップし大隊規模での運用と成ったのである

 

そして幼女に辞令が渡される日がやってきた

 

 

 

 

 

 

 

参謀本部の応接室にて

 

「これらが君が選ぶ事のできる人事だ 好きに選んでくれ給え」

 

「よりどりみどりですね 迷ってしまいそうです」

 

(どれどれ ほぅ シューゲル技士の推薦で宝珠の試験魔導士としての配置にライン戦線での最前線は論外として教導部隊での任務か…悪くない)

 

「忘れるところだった実はもう一つ参謀本部からも一通ある」

 

そうして新たに封筒を手渡す

 

「それでは幸運を祈るよデクレチャフ少尉」

 

「は はいありがとうございます!」

 

互いに敬礼し大佐は退出した

 

ゲンド○ポーズを取りながらゼートゥーア閣下が話を始める

 

「先日君に提出してもらった論文だが参謀本部は採用する事に決定した」

 

(よし!私の案が採用されたのか!これで参謀本部での私の株は上がりまくりだな)

 

「それでだ 編成されることになった魔導大隊を君に任せたいと我々としては考えておる」

 

(はっ??????)

 

 

 

 

 

 

 

(不味い 非常に不味い 何故私が魔導大隊を任せられる事になっているんだ!)

 

「閣下 それはどういう」

 

「あぁ 提案者である一番力説してくれた君がやった方が良いと結論になったのでね 情報将校であるキークキャラダイン特務中尉からの報告も吟味して白銀であるターニャデクレチャフ少尉に決定したのだ」

 

(なんてこった あの特務中尉余計なことを!!!! だが待て私の階級は少尉だ これでは大隊を率いる事などできまい)

 

「ですが小官は少尉であります 大隊を率いるには階級が」

 

「心配することはない 既にライン戦線での活躍により中尉に昇進させることが決定している 更には大隊の編成官として大尉に昇進させ大隊が編成終了と同時にその成果によって少佐まであげてしまうという算段だ 既にレールは敷かれているのだよ」

 

(もう駄目だぁ…お終いだぁ!)

 

「まぁ無理にとは言わんが

 オ ス ス メ

なのは参謀本部からの人事だな どうかね少尉?」

 

(終わった…)

 

「小官は参謀本部からの人事を受領致します」

 

「そうか それは良かった では私はこれで」

 

そう言って退席しようとするゼートゥーア閣下

 

「それから貴官は人を選び過ぎると聞く 注意したまえ」

 

「はいありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

参謀本部から退出し階段を降りていく幼女はひとり思考する

 

(くそ!!かくなる上はできるだけ編成終了まで時間を稼ぐのみ!!)

 

 

こうして歴史の歯車は音を立てて回り始めた

 

 

 

 

 

 

それから参謀本部編成室

 

「どういう事だ!!まだ募集して一週間しかたっていないのだぞ!それなのになんなのだこの数は!」

 

ターニャは一人この書類の山を見て叫ぶ

 

「魔導士はエリートだぞ!もっと好待遇を望むはず やはりアドルフ少佐に頼んだのは間違いだったか…」

 

そこには幼女がフリフリドレスを着た写真ときっちりと軍服を着ている凱旋パレードの時の写真が張られていた

 

そしてこう書いてある

 

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

 

我等が白銀ターニャデクレチャフ少尉は

新設される魔導大隊の編成官として任務に就き

優秀な諸君ら魔導士を待ち受けている

 

行き先は過酷な戦場

得られる物は僅かな報酬

戦場で生き残った物にはささやかな名誉が与えられる

 

帝国は真の戦士を求めて居るのだ

集え勇猛なる帝国魔導士達よ

 

 

製作

帝国軍参謀本部広報総務部

 

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

 

 

とまぁこんな感じである

 

う~ん 何やらロリコン共を呼び込みそうなポスターだ

心配になってきた

 

「無理だ!絶対にむりだ!こんな書類の山を一人でやるのは到底不可能……はっ!」

 

(そうだ!人手不足を理由に暫く引き伸ばせば!)

 

そう考えているターニャのところへ入室する者達がいた

 

「失礼します!」「入室するぜ大尉殿」

 

「貴官はセレブリャコーフ伍長に特務中尉殿どうしてここに…」

 

「実は私は少尉になりましてデクレチャフ大尉殿の副官に任命されました」

 

「自分はお二人の補佐を申しつかったと言う訳ですな」

 

「早速書類の整理にとりかかりましょう! 手の空いている憲兵の方にも頼んでおきましたのでご安心を!」

 

そう言ってテキパキと事務を始める少尉を見てターニャは思った

 

(しまった こんなことになるなら士官コースに推薦するんじゃなかった)と…

 

キークは二人にコーヒーを煎れ情報面で修正をするのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テレ~♪

 

 

次回予告 語り キーク

 

ついに結成魔導大隊

 

大隊長殿は我等が英雄

 

ラインの悪魔

 

精鋭部隊と言うからには

 

実力無ければお払い箱

 

待ち受ける試練

 

合否は如何に

 

次回「結成!203増強魔導大隊」

 

地獄の住人たちがやってくる

 

 




ご覧頂きありがとうございます

さてさていよいよ次回は

地獄の住人たちがやってくる回であります

私の計画は万事予定どおりだ

それではまた

いつの時間帯に投稿して欲しい?

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