なお次話からは前後編には分けずに投稿する予定です。
リムル「この辺がいいかな?」
元人間のスライムであるリムル・テンペストは、角の生えた大きな狼の嵐牙(ランガ)を連れて、村の近くの川に来ていた。
リムル「良いか、嵐牙。よぉく見てろよ?」
嵐牙「はっ!」
リムル「リムル、変〜身!」
そう言うと、リムルは嵐牙と似た魔物…黒嵐星狼(テンペストスターウルフ)へと姿を変えた。
リムル「からの〜黒稲妻!」
黒嵐星狼となったリムルは黒い稲妻を放つ。稲妻は、川の真ん中にあった岩をあっさり破壊し、その衝撃で吹き飛んだ水が周囲に降り注ぐ。
リムル「これ、威力強すぎないか?………使い所を考えないとな。」
嵐牙「黒稲妻………!さすがは、我が主!…………む!何者かがこちらに近づいてきます!」
リムル「…相手がまだ敵だとはわからない、様子を見よう。敵対したらその時は頼む。」
嵐牙「承知!」
トウマ(と、精神体になって他者からは見えない神)は、森を抜けて川にやってきた。
トウマ「さっきの雷の音はこの辺りだった筈…………ん?あれは?」
そこには青いスライムと大きな狼がいた。両者共にこちらを少し警戒時ながら見ている。
神「噂をすればなんとやらだな、あいつがリムルだ。」
トウマ「あれが…」
リムル「おい、お前らは何者だ?」
リムルは沈黙を破るように質問する。
トウマ「え、えっと、怪しい奴じゃないよ!僕は黒金トウマ!えっと…日本人!」
神「怪しさ満点なんだよな…」
すると、
リムル「え!?お前も転生者なの!?」
トウマ「へ?う、うん。」
リムル「マジか…なぁ、お前の話を詳しく聞きたいんだけどいいか?」
トウマ「え、いいけど。」
先ほどの警戒状態から一転。同じ日本人だからという理由なのか、リムルは機嫌が良さそうだ。恐らく、これが素の性格なのだろう。
リムル「俺はリムル・テンペスト。こっちの狼は黒嵐狼(テンペストウルフ)の嵐牙だ。」
トウマ「何そのカッコイイ種族名と名前。」
リムル「いやーそれほどでも〜。」
トウマ「なんでリムルが照れるの…?」
リムル「こ、こほん……それより、トウマ。お前を俺たちの村に案内するよ。」
トウマ「え、いいの?」
リムル「あぁ、積もる話もありそうだしな。少し遠いし、嵐牙の背中に乗ってみるか?」
トウマ「嵐牙がいいならいいけど。」
嵐牙「我は我が主の命に従うまで、乗って構わん。」
トウマ「ありがと。いい子だな嵐牙は。」
そういいながらトウマは嵐牙をなでなでしてリムルの後ろにまたがり、すごいスピードで村に向かった。
トウマ「すごい…………」
リムル「ふふーん………だろ?」
村の広さは想像以上だった、この調子だとバンバン広がるだろう。よく見るとゴブリンがくらしているようだがその数が凄まじい。ざっと見て100人ぐらいはいるだろう。恐らくまだまだいる。
リムル曰く、開発が進んでいることにはドワーフの国「ドワルゴン」から腕利きの職人達を連れて帰ってきたことが大きく、かなりのスピードで開発が進んでいるらしい。
???「はい!じゃあ、オイラが、お手本を見せるっす!」
トウマ・リムル「「うん…………?」」
そこには一人のゴブリンの少年が他のゴブリン達に、何かを教えているようだ。
トウマ「リムル、あいつは?」
リムル「ゴブタだ。何してんだあいつ?」
僕とリムルはゴブタの方を向く、ゴブタが力むと、ゴブタの影から、嵐牙狼族が現れた。
トウマ「え?」
リムル「おお………!召喚に成功したのか。」
リムルによると嵐牙狼族はコツをつかめば影の中から召喚できるらしい。
それをゴブタは、いつの間にか、嵐牙狼族の召喚が出来る様になっていたのだ。ドワルゴンにて置いてかれそうになっていた時に、必死に祈っていたら、嵐牙狼族の召喚に成功して、無事に脱出出来たらしい。
リムル「あいつ、意外と天才肌なのかもな。」
トウマ「いや、まず忘れないであげてよ。」
リムル「うっ…」
???「リムル様〜!!」
すると、こちらに走ってくる体格のいいゴブリンがいた。
トウマ「体格すご…」
神『あれはゴブリンキング、稀に見るゴブリンの上位腫だ。恐らくこの村の纏め役とかだろ。』
リムル「どうした、リグルド。何かあったのか?」
リグルドと呼ばれたゴブリンは、リムルに説明する。
リグルド「はい!リグルら警備班から、連絡がありました!森の中で、不審な者達を発見したそうです!」
リムル「魔物か?」
リグルド「いえ、人間です。」
リムル「人間……?」
リグルド「領土拡大を狙った、どこかの国の調査隊かもしれません!」
トウマ「なんか物騒だな。」
リグルド「それで、そちらの人間は…………?」
リグルドは興味と警戒が混ざった視線をトウマに向ける。
トウマ「あー、えっと…」
リムル「大丈夫、こいつ悪い奴じゃない。俺にはわかる。」
トウマ「いやそんな理由で…」
リグルド「左様でしたか!リムル様がいうのであれば問題ありませんね。」
トウマ「無いのかよ。」
リムルは本当に慕われてるんだなと思うと同時に、警戒心の無さを心配する。
トウマ「で、リムルは行くの?」
リムル「ああ、ひとまず確認してくる。」
トウマ「じゃあ僕も行くよ。いざとなったら僕も戦えるし。」
リムル「そうか、頼りにしてるぞ。」
トウマ「まぁリムル一人ですぐ終わりそうだけどね。」
こうしてトウマとリムルは、その人間達の元へと向かうことになったのだった。
次回、ダークライダー戦記!(ディケイド風)
リムル「俺はスライムのリムル。悪いスライムじゃないよ!」
トウマ「ぶふぉっ…!w」
シズエ「二人とも大変だったね。
私は召喚者だから。」
トウマ「召喚者…」
神「どうやら、この世界に何かしらの危機が迫っているのは明らかだな。」
リムル「シズさんは、俺たちが助ける!」
トウマ「変身!」
『マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!X!』
次回第二話「爆炎の支配者 シズエ・イザワ」