Life_Explosion!~”俺の切り札よ光ってくれるな” 作:NEOフタツキ ◆UmPcG/ct66
エレシウス出場を目指すことになったトタロー・シャチョー・センムの3人
しかし彼らの通う
設立を願い出ても「時期・部員数・顧問・設立理由どれも不十分」
と校長から頭ごなしに却下されてしまう
納得のいかないシャチョーは、部員集めを説得材料にしようと三人で行動を開始する
しかし、いくらLifeが世界的カードゲームといえ掲げた目標が大きすぎたせいか
誰も興味を示してくれず成果がないまま、放課後を迎えてしまい肩を落とす三人
そこに現れ「情けねえなあ」と言い出す恰幅のいい少年、名を
彼はLifeを嗜む者として、今日の3人がやろうとすることのでたらめさに呆れていた
"いくらなんでも始めたばかりな素人我儘だけで、エレシウスを目指すってのは無茶だ"
そう苦言を呈する満に言い返せないシャチョー、しかし戸叩郎は静かに突っかかる
「俺たちが好きでやってることに、いきなり出てきて非常識なお節介じゃないか」
普段は出さない怒りを見せる戸太郎、満はそれにニヤリと挑発するように言い放つ
「だったら、口だけじゃないってとこをオイラに見せてみな」
ぶつからなければ理解し合えぬ事がある、満と戸叩郎はファイトを始めることに
満は
戸太郎は
しかし満のエース
この状況前にもあったなと、周囲を舞う土埃とそれを吹かす発生元を見据え思う
──
コスト8/クリーチャー/8/10 /残秘宝3
コスト3以上の秘宝を4枚まで装備させて召喚してよい
装備した枚数が4なら、これは【守護】と【スレイヤー】を得る
場に出た時、全てのクリーチャーに枚数分ダメージを3回与える
これは自分のターン中に、重ねた秘宝を1枚場に出して起動できる
──
痛電式タレット×3
コスト3/アーティファクト
自分のターン中、ダメージを与える効果の回数分コストを下げる
これが場に出た時、以下のクリーチャーとして扱う
(4/2 【速攻】攻撃後、次のバトルフェイズまで行動できない)
──
青銅の装甲に幾何学模様の回路
頂点に3つの光と周囲に風が廻り浮遊する巨大な
その真下にさっき俺のライフに12点ダメージを与え
静かに鎮座してる
まさに万全防備、ワイルドハントによる盤面洗浄から集中砲火を受けた俺には何もない
「さーて、一気に盤面ひっくり返してオイラはターンエンド、まだ終わってくれるなよ」
「……目の前にはデカブツ相手にピンチ状況続き、これLifeじゃ常識的光景かい足洲君…?」
「ハハッ満でいいぜ、なかなかに面白そうなファイトやったんだなあ!オイラも見たかったぜ」
手札を使い切り太い腕を組んで愉快そうに笑う足洲君、その快活さで人の良さが出ている
そう、今の手札でもワイルドハントだけ対処できるんだが…対処すれば終わるから困るんだ
「大丈夫じゃトタロー!!お主のターンでそんなデカいの取っ替えてしまえ!」
「…あのワイルドハントに、
「ほう、では撰理さん、どういう事なのか説明していただけませんかな?」
観客側にシャチョーとセンム、そこに諸々あって見学に参加した担任の高津先生が質問する
「ワイルドハントは、秘宝というカードを4枚まで装備して出せるクリーチャーです」
「それで装備した秘宝を1ターンに1度場に出せます、あの砲台のひとつがそうです先生」
「問題なのが残り3つ…おそらく墓地に行くことで効果を発揮する、
険しい顔で、分析した戦況を高津先生に説明するセンム、それに満は口笛で吹いて応えた
「御名答よ眼鏡の姐さん、お察しのようにアイツの残り3つは全て呪言秘宝しかねえ」
「手札補充、行動阻害、ダメ押しで墓地から再生…まっタネ明かしするとこんなもんだ」
「オイラにぶつけたような入れ替え戦法でもすりゃあ、もっと不利になるって寸法よ!」
そういって
対する今の俺のライフは8となり、手札4枚の内容が…
・小コストとパワーで【潜伏】と【速攻】を併せ持つ"スプリント・オワ"
・満が言及した、相手に送りつけ破壊すれば4点バーンの"フォレ・ドロワ"
・クリーチャー用のコストを三つ増やせる呪文"濁る儀式"
・厄介なんだが暫定的エース"幻我現人アートマン"
俺は序盤に
満のライフに変則バーンやスプリント・オワや他の
そこから満は俺の戦法を把握したのか、倒すことが困難であり
もし倒しても、もっと不利にさせるワイルドハントを出して盤面を掃除
そいつを凌いでも、次ターンにタレットが起動し後詰で王手を掛けにくる
ニシシと笑い「さあ、ここからどうする?」と促すよう戸太郎を満が睨む
うん、すげえキッツいなあ(素)
「なるほど、まさに御家門君は八方塞がり・絶体絶命・万事休すということですな」
「ウガーッ!!」
「言い難かったこと言わないでください高津先生!シャチョーも抑えて!」
観客席の一部も俺の状況に言いたい放題である
"自分を大事にして傷つきたくない"
"そう思うから不安になるんだ"
"そう、オカモトタロウも言っていた"
お前はお前で他人事で他人言してんじゃねえよ
そんな喧騒も意に介さず高津先生は言葉を続ける
「それなら、でたらめ相手には、同じでたらめをぶつけ対抗すればいい」
「そんな無茶苦茶な…」「それができればああなっとらんわ!!」
「その通りです、だから人は己にできる事から答えを手繰るしかありません」
高津先生の淡々な言葉に二人が訝しみ睨んでいく
そりゃそうだ、そんなのゲームだけに限ったことじゃない
常識的に、誰もが生きてて学び、鍛え、手に入れる
そこにあるものでどうにかするしかできない その通りだ
「そして素人の私でもわかります、御家門君は、その
今この瞬間瞬間を捉えるほど、俺の手が熱くなっていく
このデッキには、その用意も、やり方もまだ残ってる
「俺のターン…レディ・アップキープ・ドローフェイズ…これだ」
今ないものがなくても、其処にあるなら、手繰れる可能性はある!
「へぇ…何を引いたか知らねえが、面白いもんなら見せてもらおうじゃねえか!」
侮るでなく、ワクワクと嬉々しながら満は楽しそうだ、やってやろうじゃねえか
「コストゾーンにある魔石"威光"をステイし墓地に送り効果発動!」
「指定
「なんだとぉ!?」
空から光が降り注ぎ、神々しき雰囲気を纏いワイルドハントのコストは11になった
「続けて手札から合計値4コストで"スプリント・オワ"、"幻我現人アートマン"を連続召喚!」
俺の宣言で、宙に浮く目玉の
その目玉から、ズルリと銀灰の両腕が飛び出し、のたうつナニカが這い出てきた
「「「「なんだこれはァ!?」」」」 「なるほど、じつにでたらめですな」
"『なんだこれは』"
"登場演出にこだわる化身、アートマンである"
いらんことしてビビらせんじゃねえ!!
「ナニかと思えば、序盤出てきた速攻目玉にヒマワリマン…そいつらで打開できるってのかい?」
冷や汗をごまかしながら満が問う、できるさ まさしく体を張ってな
「俺はコスト5を払い、手札から呪文…"降る星へ挑む"をアートマンへ!!」
「ッ、そいつは!?」
「そうか!」
「その手があったんですねトタローさん!!」
「私には皆目見当つかないので説明してほしいのですが」
──
降る星へ挑む/コスト5/呪文
これによる攻撃成功後、この呪文の対象となったクリーチャーを破壊し
戦闘したクリーチャー1体のコスト値を、ダメージとして直接相手に与える
──
呪文を受けたアートマンが、直立不動のまま天へと上昇し、やがて見えなくなっていく
「…まさかそんなカード持ってたとは驚いたな、べらぼうしやがるぜ」
「べらぼうじゃねえ、やれる事を俺の常識と照らし合わせ掴んだギリギリさ」
「ハッ抜かしやがらぁ」
満はこの後起こる事を把握したのか、軽口で俺と笑いあう
「まっ感想戦する前に、オイラァ先にあの娘さんに謝んなきゃいけねえ」
「シャチョーなら大丈夫だ、身体のサイズがああでも器はデカいから」 「おい!」
「ダハハハハ!!…さぁてそろそろかな?楽しいファイトだったぜ」
「ああ、俺もいい経験ができて楽しかったよ」
つかの間の会話に終わりが近いと、俺たちは構え直す ゴオオオオオオオオ!!!!!
そして降る星となり 落下するアートマンがワイルドハントと衝突した!!
"ワイルドハントと衝突したアートマンは思った"
"今ぶつかるべきものとぶつかりあえば"
"自分のエネルギーは無限に増幅されて強大になっていく"
"おなじだ 一体なんだ"
"全身をぶつけること そこに素晴らしさがある"
"ぶつかり合うことが調和になる"
"そう、オカモトタロウも言っていた"
巨大質量とでたらめが、唸りをあげぶつかって砕ける
威光により増えたワイルドハントの11コストが満のライフを削る
呪文効果と【スレイヤー】でも破壊されないアートマン
力を使い果たしたか全身ペラペラになり吹き飛んでいく
その外殻を削られ、もはや半壊状態のワイルドハント
だがタフネスさえ残ってれば【守護】により壁役は果たせる
たとえ倒されようと、驚遺は秘宝を残せる
だが しかし ここに例外がいる
「スプリント・オワにコストゾーンの"ザ・アクト"でアタックを3上げる!」
「こいつは【速攻】と【潜伏】で防御をくぐり抜け直接攻撃できる!!」
勝敗は決した、空を裂く瞳の一撃によって
「すまなっかったぁ!!」
ファイトの後、深々と頭を下げ満がシャチョーに謝罪をする
オロオロするセンムさん、俺と高津先生は黙して見守る
「…頭を上げてくれ足洲よ、おぬしに非はないのじゃ」
静かに言葉を紡ぐシャチョー、暮れる夕陽が照らしていく
「確かに、ワシのやってる事は我儘で友も巻き込んだ迷惑ばかりじゃ」
「これまで一時の衝動で、向こう見ずな事は今まで何度でもやってきた」
「トタローやセンムがいなければ、大きく踏み外してたかもしれん」
彼女は自戒するように静かに言葉を紡いでいく、その芯に熱い思いを秘め
「じゃが、エレシウスへの出場は本気で挑みたいと思ってる!」
「他人から無理だ諦めろなんぞ言われようが知ったことか!」
「今のワシは実力も弱い素人なのは認める、それが止まる理由になるか!」
「困難でも、傷付こうと、嗤われようと、強くなり、あの場所へ行きたい!」
「画面越しでも見えた、輝きのぶつかりあい、ワシはそこ辿りつきたい!」
シャーレイは吠える、憧れを憧れで終わらせない為に、己の見る輝きを謳う
「されどワシ1人で出せる輝きなぞタカが知れてる!
「だから戸叩郎や睦月が其処にいないと困る!」
「そして…足洲満!おぬしがファイトで魅せた輝きも無いと困る!」
おっと流れ変わったぞ?
「ワシらの
「共に、この我儘の果てにある光景へと、来てほしい!!」
頭を下げ手を差し出すシャーレイ、自分の意思表示からスカウトへ強引に持ってきやがった
それに面食らい、呆気に取られてた満は、大笑いし始める
「ハハハハハハハハ!!お嬢…いやシャチョーさよ、あんたも相当べらぼうだなあ!」
「さすが
おいなんか変なルビ振られてなかったか
「この足洲満、あんた達の
「未熟ながら、オイラのやれることをぶつけさせてもらうぜ!!」
笑っちまうくらい芝居がかった状況なんだが
俺たち、
「感謝するぞ満…じゃがのー、ワシ自体に惚れるのはナシじゃぞ?ハードルが高いゆえな〜?」
こっちをチラ見しながら宣うシャチョーに呆れる俺
心なしかセンムさんが複雑そうだ
「いやハードル潜れるタッパで言うなよ、オイラ背ぇ高くてスレンダー歳上さん好きだから無い無い」
「あ"あ"ん"!?キサマ身長そんなに変わらんじゃろうがゴラァ!!」
ギャーギャー喚いて追いかけっこ始める2人、互いにフィジカル高いのかもう遠くに行った
「青春とはまさしくこの事ですな…であれば年長者として協力しなければ野暮というもの」
「そこで私が部の顧問になりましょう、そうすれば校長の説得材料として充分役立てます」
高津先生…ただ観客として付き合ってくれただけなのに、ありがとうございます!!
「結局、1日でなんとかなってしまったなあ…」
そう言いながらどっと疲れが来て伸びをする俺
「フフッシャチョーが我儘を貫いたよりも、トタロー君が今日一番の功労者ですから」
「いやいや、センムさんもアレ…アートマンを使えるよう調整したデッキのおかげもありますから」
そう微笑みながらセンムさんが俺を見上げてくる
「…私にもファイトの実力があれば、あの子やアナタと肩を並べれたかもしれない」
「でも背中から皆を支えれる、そういう強さもある事もワタシは知ったんです」
センムさん…まるでお姉さんのようだ
「実際歳上ですぅ、ワタシそろそろ二人を止めてきますね」
そう言ってまだ追いかけっこする二人へ向かセンムさ「あっトタロー君!!」
「今日、凄くカッコよかったですよーーー!!」
そう言って夕陽の逆光で表情の見えないセンムさんは、そのまま駆けていった
………まいったなあ
「青春は大いに宜しい、しかし複数人相手に不純異性交遊は厳禁ですよ」
弁解させてください先生ェ
"殴り合いからお互いが理解できる場合だってある"
"闘っていくことを忘れてはいけない"
"そこから自分の本当のことをぶちまけて"
"ぶつかりあって、いい意味での闘いをする相手"
"それこそが親友だ、そうオカモトタロウも言っていた"
「お前がいい感じに纏めるなよ」「何か言いましたかね御家門君?」
隆星と勇者の衝突、生命燃やし砕けた超新星
散り注いだ光景は、見る者へ消えぬ火を灯す
降る星へ挑む
次回予告!
新たなメンバーと顧問を得て設立した勉楽望中Life部
練習やカード探し交流も兼ねて週末に都市へ向かい
色々巡って楽しむ道中カードショップ「MeeKing」に入り
「地棺セト」「紙浄ユウキ」「サレン・アンダー」と交流する
しかし何故か彼女達に怪しまれる戸太郎がファイトを挑まれ Q.何故 A.アートマン
其処にパワーアップしたらしいシャチョーと共にそれぞれ挑むのだった
第3話『どんどん下手にやりなさい』
以下ネタバレ
(俺に書けるわけ)ないです…
(アニメメインキャラに勝てるわけ)ないです…
(例の男性店員はたまたま休みでなので)ないです…
※色々修正しました2025/09/25