潜在力SSS級の『訳あり美少女たち』を拾ったら懐かれたので、神スキル【運命鑑定】で大陸最強に育成し、俺を追放した連中に『ざまぁ!』します 作:月城 友麻
「このスタンピードを止める。王都を救う。僕たちの手で、未来を掴み取る!」
レオンは、拳を握りしめた。
「命をなげうってでも世界を救う覚悟が――あるか?」
レオンは真っすぐな目で女の子たちに問いかける。
「……え?」「か、覚悟……?」「それって……?」「……」
沈黙。
ピチャンと落ちる水の音だけが、静かに響く。
その沈黙を破ったのは――。
エリナだった。
彼女は、よろよろと必死に体を動かし、レオンの前に進み出た。
「ぐ、愚問よ……」
その声には、揺るぎない意志がある。
「私の剣は、アルカナと共にあると誓ったわ」
その顔には、笑みが浮かんでいる。涙を流しながら、それでも笑っている。
「当たり前じゃない!」
ルナが、叫んだ。
涙を乱暴に拭い、その瞳に炎のような闘志を宿らせる。
「あんなイカれたシスターに、好き勝手させてたまるもんですか! ぶっ飛ばしてやる!」
その小さな体から、巨大な決意が溢れ出している。
「レオンの示す道が――」
シエルが、静かに、けれど力強く言った。
「ボクの道だ。最後まで、共に……」
その声には、揺るぎない信頼が込められている。
そして――。
うつむいていたミーシャが、ゆっくりと顔を上げた。
その瞳からは、涙が消えている。
代わりに――。
底なしの怒りと、そして再生の光が宿っていた。
「……あの女は」
ミーシャの声が、静かに響く。
「私の『お母様』ではありません」
その言葉には、決別の意志がある。
「私の家族は……私の帰る場所は……ここにしかありませんわ」
涙の跡が残るその顔には、穏やかな笑みが浮かんでいる。
レオンはにっこりと笑うと――静かに、中央に手を差し出した。
傷だらけの手。震える手。けれど、その手には、確かな意志が込められていた。
「ありがとう……みんな」
レオンの声が、優しく響く。
「僕一人じゃ、何もできなかった。でも、みんながいる。みんなと一緒なら未来を作れる……」
その手の上に――エリナの手が、そっと重ねられた。
少し冷えて、でも力強い手。
「君となら、どんな絶望も恐れない……」
エリナの黒曜石の瞳が、静かに輝く。
ルナの手が、勢いよく重ねられた。
小さく、けれど温かい手。
「絶対、勝とうね! 私たち、ここまで来たんだもん! 最後まで、諦めない!」
緋色の瞳に、涙が光る。けれど、それは悲しみの涙ではない。決意の涙だ。
シエルの手が、優しく重ねられた。
繊細で、けれど確かな手。
「ボクは、みんなと出会えて本当に良かった。この絆がボクの全てだよ!」
シエルの碧眼が、希望の光に満ちている。
そして――ミーシャの手が、最後に重ねられた。
柔らかく、けれど芯の強さを感じさせる手。
「私……もう迷いません。みんなと共に……戦います」
ミーシャの空色の瞳から、涙が零れ落ちる。
五人の掌が、触れ合った。
それぞれの温もりが、伝わってくる――。
それぞれの鼓動が響き合い、それぞれの想いが、一つになる。
レオンは大きく息を吸った。
胸いっぱいに、空気を吸い込む。
そして――魂の底から、絞り出すように叫んだ。
「この世界の『運命』は――アルカナが変える!! アルカナぁぁぁぁぁファイト! おぉぉぉぉ!!」
レオンは魂を込め、絶叫した。
女の子たちも呼応して一緒に叫ぶ。
「おぉーー!」「おぅっ!」「おーー!」「おぉぉぉぉ!」
五人の声が、一つになる。
それは、運命への挑戦状。
それは、絶望への反逆。
それは、未来への誓い。
そして――――。
次の瞬間――奇跡がまき起こる。
五人の魂が、共鳴していく――――。
見えない波動が、五人を中心に同心円状に広がっていく。空気が震え、空間が歪み、世界そのものが呼応する。
五つの魂が、それぞれの色を放ちながら輝き始めた。
エリナの黒曜石の煌めき。
ミーシャの空色。
ルナの紅。
シエルの銀。
レオンの翠。
五色の光が、螺旋を描きながら優雅に美しく昇っていく――――。
やがて、五人の魂が、一つの巨大な意志の奔流と化していった。
それは、誰にも止められない。
何にも屈しない。
どんな運命にも、どんな絶望にも負けない。
ただ、前へ、前へと進む、圧倒的な――――意志の力!
次の瞬間――。
レオンの胸の奥で、何かが光り始めた。
砕け散ったはずのスキル。
壊れたはずの力。
それが――再び、光を放ち始めたのだ。
けれど、その輝きは以前の穏やかな翠色の光ではない。
それは――世界の理そのものを焼き尽くすかのような、荘厳なる黄金色の閃光。