勇者達の一人に数えられるアメリカ製ロボット、マイクサウンダース13thと13thが率いるマイク部隊。
そのマイク部隊1号機に憑依してしまった、ある人間の日々。
「XCR-1、起動実験開始します」
ヒューストン郊外にあるGGGアメリカ支部にて。
アメリカ合衆国の威信を掛けた次世代主力兵器“Death-Wepon”マイクサウンダースのプロトタイプが目覚めようとしていた。アメリカGGG所属の技術者であるスタリオン・ホワイトの人格をコピーした超AIを搭載させて初の起動実験の為、様々なトラブルが想定されたが
「イェーイ!やっとこの時が来たねィ!な~に心配はDon't worry!!ボクちんの超世界遺産級の頭脳による設計にまっかせときなさ~い!」
世界10大頭脳が1人、獅子王 雷牙。日本に獅子王 麗王博士が居ればステイツには雷牙博士ありと呼ばれる天才である。
「記念すべき
尚、下半身も天才級で全世界に7人の妻に28人の子供を儲けている模様。
雷牙博士のテンションも急上昇、様々な機器が接続されメンテナンスルームに固定された
「GSライド正常稼働・・・各種数値安定・・・超AI、起動します!マイクサウンダース1st起動!」
真っ黒だった顔面に位置するパネルに光が灯り砂嵐やNOW LOADING~の後、パチクリと瞬きをする瞳が表示された。キョロキョロと忙しなくメンテナンスルーム内を見回しガラス越しに雷牙博士らスタッフを認めるとマイク達が声を発する。
『オ~ゥ!ここはwehre!? who is me!? ファッ!? 雷牙博士!?ナンデ!?Dr.雷牙ナンデ!?』
「スタリオン君のコピー人格の割には何とも個性的じゃのぅ・・・念の為超AIを見直してみるかのー」
「り、了解!マイク1st、緊急停止!」
『ねぇナンデ!誰か聞いてプルィィィッズ!プリッ・・・』
多少の波乱はありつつも、マイクサウンダース機動実験は無事に終了したのであった。
い、今起きている事をありのまま話すぜ!目が覚めたら身動きが取れなくて周囲を見回したらブロッコリーカットの爺さん・・・獅子王 雷牙が目の前にいたと思ったら意識を飛ばされた。催眠術とか超展開とか、そんなチャチなもんじゃねぇ・・・で、意識を取り戻したと思ったら雷牙博士含むスタッフさん達と楽しい面談中ってワケ。OK?
「・・・言語分野の問題は無し、GSライドも正常稼働、各種数値も正常値内と。1stや、良かったの。お前さんはチョイと個性がトガってるだけの子じゃよ」
『Thx、Dr.liger。な~んかdisられてる気がしないでも無いけど騒がせてしまってsorryネ~!』
楽しい面談の結果、無事に異常性は認められずと認定して貰って一安心。失礼しちゃうぜプンプン!話を聞きながら入力済みの情報を照合するに現在は2003年も暮れ、
1stってアレだよな・・・木星大戦で原種の操るアステロイドとかでボコボコにされて13thに抱き抱えられながら息を引き取ったって言うか停止したアレだよな・・・えェ・・・アレなの?
「聞いとるのか1st?おかしいのぅ、2ndの超AIは安定しとるというのに・・・やはりボディから降ろして再教育・・・」
『Oh、NO!Dr.雷牙!オハナシはしっかりバッチリhear! I'm listening!』
「ホントぉ?・・・まぁ良いわぃ、今後次々に完成予定のマイクシリーズの土台となるべく色々と励んで貰うでの、励んでくれよ?」
『ねぇその扱い大丈夫?meは変な事とか危ない事とかされない?』
ー某日ー
「ホイ、これぞお前達のサポートマシンとなる飛行メカ!その名も“バリバリーン”じゃ!」
「ミラーコーティングで理論上大気圏突破も可能じゃが・・・今日は稼働データ採取の試験飛行!ささ、バリバリと飛ぶ姿を見せておくれ!」
『OK、Dr.雷牙!1stの華麗でbeautifulなFlyingを見ててネー!』
「1st搭乗完了、バリバリーンtake off!」
『ヘイDr.雷牙!見て見てShow me!イイとこ見せちゃうからネ~!』
「ダメだ1st!飛行プログラムから逸脱した行動をとるんじゃない・・・あぁもう!軌道修正プログラム強制作動!」
『は?エ?違うノーそっちに行きたいんじゃってうおおおぉぉぉぉ』
「ありゃぁU.F.OならぬA.H.Oじゃの」
「回収班、向かわせます」
ー某日ー
「今日はシステムチェンジのテスト及び習熟を行って貰うゾイ。ボクちゃんの監視下でのテストになってしまうが、お前の存在は例え相手が麗雄でも漏らす訳にもイカンでの・・・スマンとは思うがお前達の存在は思った以上にセンシティブなんじゃ、許せ」
『Sensitive・・・meの魅惑的なボディが皆を惑わ「システムチェンジのロック解除完了」oh・・・』
「オゥ、グゥレイト!さ~すがボクちゃんの手がけた子等よ!」
「システムチェンジ、完了確認!各部数値の異常は無いか、見逃すな!」
『ヘイ、ドク!チェンジ後に口をキラリなShining functionを追加Plz!』
「ハハハ、コヤツめ。却下じゃ却下!」
『それはそうとTeam staff!システムチェンジ中に脚部のmomentが・・・』
「何?待ってくれ・・・ココか、お前も報告出来たんだな」
『チッチッチ、そいつぁ少々rudeな評価だな!』
ー某日ー
「喜べ1st!お前さんから得たデータを基に2号機であるマイク2ndのボディが完成したゾイ!お前のボディもフィードバックを活かしたモノへとUpgradeしていくからの、今後も励んで貰うからしっかりな1st!」
『これは無茶振りFlugsのヨ・カ・ン☆ところで2ndと早くオハナシしてみたーいヨ!』
「妙なクセが付いたら困るのでDA・ME・JA♪」
ー某日ー
「マイクシリーズの共通装備であるサウンドディスク、その試作型が完成したゾイ!ジャジャ~ン!ディスクMにディスクP、出来立てホヤホヤじゃぞい」
「これから
『OKドク、1stはラベルが超絶COOLなディスクPを頂きだゼ!』
『2ndはディスクMか、腕が鳴るっぜ!』
「両機、スタジオ7上で待機状態を維持・・・ターゲット部隊(無人遠隔操作戦車)出ます」
「30秒後にテストを開始する。使い方は分かっておるな?では・・・Ready GO!」
マイク達の号令に応じスタジオ7~180°反転したバリバリーン~から様々なものが飛び出す。ディスクホルダーから飛び出した各ディスクはマイク達の胸に納まり、ギター型デバイス“ギラギラーンVV”とマイク型デバイス“ドカドカーンV”がマイク達の手に納まる。ギラギラーンVの弦がかき鳴らされた時、
ディスクM。特定の機械の機能を麻痺させるマイクロ波を発し、目標の機能を停止させる事を目的としている。このマイクロ波には電子機器を撹乱する性質を持ち、またマイクロ波は指向性が強い為、放射目標を特定する事も可能。
発生したサウンドウェーブは2nd操るギラギラーンVVによって増幅・放出されると進軍していた戦車部隊の動きが鈍り、やがて次々に停止して行く。
『Yeah!どんなモンだっZE!』
観測チームにサムズアップで答えるマイク2ndと
「ターゲット部隊の信号受信部や各駆動系及びFCSのジャミングと停止確認。範囲外の計測器に影響ありません。指向性サウンドウェーブのテスト成功です!」
テストの喜びに沸くスタッフ達。
〇リサイタル(予定)場
『マイブラザーは順調、か。まぁ?この1stのブラザーに不可能は無いよなぁ、ドク!』
「1stぉ・・・一々態度がデカイんじゃい!兄弟を誇りたい気持ちは分かるがお前さんは自分のテストに集中せい集中!」
『Of course!2ndの前でDr.雷牙の前でブザマは見せないんだッゼ!Team Staff!Soulリサイタルの特等席へWelcome!』
ディスクP・・・それはGストーン搭載型マシンに対する支援用ディスク。GSライドを活性化させるエネルギーをサウンドウェーブに載せて発振させる。このエネルギーウェーブはマイク自身に対しても有効で、マイクは活性化されたGSライドのエネルギーを自身のGSライドにフィードバック、更なるエネルギーウェーブが放射され・・・これを繰り返すことで最終的にはエネルギーウェーブの到達区域に存在する全てのGSライドを極限まで活性化する効果を持つのである。
「GSライド稼働率、上昇しています!稼働率11・・・いえ114%突破!まだ上昇を続けています!」
「フムフム、こちらの成果も上々ってとこじゃな。グループで運用した場合のデータ辺りもその内採っときたいもんじゃ」
「報告、2ndのGSライドの活性化が認められたとの事です」
「ほぅ、効果範囲も調べておくべきじゃの。1stや!もっとSoulの籠ったshoutを頼む!」
『Really?盛り上がり不足はダメダメさ!OK、欲しがりサンにPresent 4 U!』
さって雷牙博士からのリクエストも受けたし、バイブスアゲて行きますか!でもやっぱ
『ま~だまだ足りないぜ!カモン!追加のドカドカーンV!!』
膝から分離したカラオケマイクをサブアームで引っ掴むとギアをもう一段引き上げる!両手が激しくギラギラーンを掻き鳴らす!その度にGSライドからパワーが湧いてくるのを感じ、更に演奏が激しくなる。これは、これは・・・最ッ高~ハイって奴だっぜ~~!!!
『Wow!たまんね~ッゼ!まるで内側から破裂しそうなこのPassion、震えるぜHeart!燃え尽きる程にHeat!弾けろこのワガママボディ!』
「凄い・・・稼働率150%を超えて尚上昇中!200%達成も夢ではありません!」
「ふむぅ・・・じゃがチトばかしマズイのぅ。1stのボディはまだ改良の余地を残しておる。逆に言えば過剰なエネルギー増幅に耐えられるような域には達しておらん。こりゃ1st!もう十分じゃ!」
『イィィヤッホウゥゥゥ!聞こえるか2nd!このBig Brosの輝くSoulが!まだまだまだァ!届けこの破裂しそうなExcitement Shout!・・・ってガァァ!』
体の奥から脈打つと錯覚させるようなエネルギーが溢れた結果、物理的に両サブアームが弾け飛びモニターを埋め尽くす各種警告や不具合報告、ギラギラーンを手放し前のめりに倒れる体。けど出し切った感でAIがフットーしそうだよぉ!
「い、イカン!こぉの大馬鹿者め!本当に爆発する奴があるか!」
「サウンドディスク強制排出、回収班急がせろ!」
「内部のGファイバーは満遍なく破裂、装甲にも細かなクラック多数。これが今回の結果じゃバカモンが。セミが自分の声で気絶するようなもんじゃ、まったく・・・」
『ナハハ、SorryなのねDr.雷牙。でもでもこれで機体修理のノウハウが蓄積されると思えばBadインシデントでも無くない?無く無く無くない?』
「お前さんの場合は修理より総改修になるがの。・・・まぁボディ剛性のサンプルとして無駄では無いのじゃが・・・ボクちゃんの身にもなっておくれ」
『ワッツ?1stはマイクサウンダースのBig Brotherなんだかラ、これからも色んなテスト受けのは全然ヘッチャラヨ~?』
「それでも、じゃ。我が子が傷つく事を悲しまぬ親はおらんのじゃよ・・・勿論様々なテストには付き合って貰うがの」
『ン~、この良いハナシになりそうでならない感!でもthank youなのね、パッパ!』
事故後、仮ボディでお説教を受ける1stであった。
月日は流れ2005年。地球衛星軌道上で行われたマイク部隊によるソリタリーウェーブの試験の成功を見届けたアメリカGGGスタッフ。労いの言葉を受けた獅子王 雷牙は回した地球儀をビシィ!と指で止める。その指が止めた地点は、日本。
「では、情報収集に赴くとするか!懐かしいなぁ、日本。麗雄、そしてガイ」
喜びに沸く部屋を出た雷牙は愛用のジェットボード片手に呟く。表向きは新型のお披露目、真の目的は日本GGGよりゾンダーメタルのデータ収集及びサンプル借り受け。尤もその手段は奪取やパクりともいえる手段を用いる事になるのだが。でもこれでゾンダーメタル対策になるし世界平和に繋がるし良い事尽くめだよネ!と意にも介さない。バイザーゴーグルを操作し通信を繋ぐ。
「13thと共に日本へ向かう!共をせい、1st!」
『イェ~ス!me待ってたもんね~!13thと一緒に日本sightseeing楽しみだったんだヨ~!』
「本命は13th、お前はいわばダミー・・・やつらに愛嬌を振りまいておけばよい。できるな?」
『Don't worryパッパ!オチョーシモノは大の得意分野!meにうってつけ!』
「ザッツラ~イト!スタッフの指示に従い準備を整えておけ、また連絡は入れるでの」
フッフッフ、待っておれよ麗雄~!と聞きようによっては悪役のセリフを吐きつつ獅子王 雷牙は通路を進むのであった。
使用楽曲コード:051-7303-5 Power of Desire
ディスクXの試験でもっとグチャグチャになったり、木星決戦で重傷を負いながらも最後の力・魂の力を振り絞り、ディスクPでガッツを勇者達に伝えてシャットダウン
なんて妄想だったんですがそこまでの筋道を考えていない、カッ!となってやった衝動的な物なので続きません。
設定では木星決戦後の13thを除いたマイク部隊は修理や再生産はされずに放置(或いは破棄?)され、その活躍はFinal序盤に出た量産型CR(有人機)に引き継がれたらしいですね。
引き継がれたというか取って代わられたというか。
転生憑依感が余り感じられない、マイク開発裏話みたいになりましたが反省はしていません!
なんか書いてる最中、光彦君をいじめる装備を作る阿笠博士みたいだなぁって思いながら書いていた事は秘密。