マキマ、農業をする   作:道草屋

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Twitterで話題になっていたマキマさんの農業概念を見て思いつきました。






マキマさんは疲れている

 

 

最近…仕事が多すぎる…

 

マキマは苦悩していた。銃の悪魔の襲撃以来、悪魔への恐怖が強まり様々な悪魔の力が強まっていた。その為公安対魔特異課の仕事はどんどんと増えていた。

 

 

また悪魔…これも…これも…これも…これは…別の…

はぁ…ずっと働き詰めで肩が凝ってしまう…みんなにもすでに仕事を振り分けてあるからここにある書類や事後処理は全部私がしなきゃいけない…

おかしい…今まで別に苦労を感じたことはないのに…なぜ最近は疲れたと感じることが多くなっているのだろう…?はぁ…自分に支配の力を使えたらもっと楽になるのに…鏡で私を見た状態で命令を使えば掛かるのだろうか…ダメだ働きすぎたのか頭が追いつかなくなってる…家に帰ってティラミスやシューちゃん達に癒してもらおう…

 

 

そう頭で考えながら討伐の許可、人選、事後処理の依頼、損害に対する賠償などの書類にサインしながらコーヒーを一口飲む…

書類をあらかた片付けたマキマは廊下をコツコツと鳴らしながら対魔4課の施設の出口へと向かう。

 

 

ピリリリ…

 

「電話…?誰からだろう…」

 

 

携帯にはマキマの友人の名前が映っていた。マキマは応答ボタンを押し携帯を耳へと当てた

 

 

「もしもし、私だよ〜!マキちゃん元気にしてる?」

 

「優ちゃん?うん、こっちは元気」

 

「良かった!デビルハンターはやっぱり大変かな?最近はニュースでも悪魔の被害が凄いって報道されてるしね〜」

 

「うん、書類仕事も私への依頼も鳴り止まないよ」

 

「うわ〜!ならこっちの仕事は頼まない方が良かったかな?」

 

「仕事…?なんの…?」

 

「ほら前にも手伝ってもらった農業のお手伝い!」

 

「あ〜1年くらい前のやつだっけ?」

 

「そうそう!前はとっても助かっちゃたからね!でもそっかぁ…忙しそうだしまた暇そうな時にしようかな」

 

「行く」

 

「え?いいの?デビルハンターのお仕事大変なんでしょ?」

 

「うん、でも最近はストレスが凄かったし有給がずっと溜まってるしね…非常時には呼び出されるかもしれないけれど、また手伝わせてもらうよ」

 

「うわ〜嬉しい!じゃあまた私が迎えに行くからね!ワンちゃんたちも連れておいでよ!」

 

「いいの?また増やしたから前回よりも多いよ?」

 

「全然いいよ!都会の方じゃ走り回れたりはしないでしょ?だからコッチに来て、ワンちゃん達にもエンジョイしてもらわなきゃ!」

 

「ありがとう…優ちゃん…じゃあ今週末にマンション下で」

 

「うん!じゃあ楽しみにして待っててね!」

 

ピッ と終了ボタンを押したマキマはコートのポケットに携帯をしまう

 

「やった…仕事から解放される…」

 

 

自然とマキマの顔には笑みが浮かんでいた…その日の夜、公安の職員がスキップをしながら出口へと向かっていくマキマを見たとか見ていないとか…

 

 

 

マキマはとてつもなく楽しみにしていた。何故か…それはマキマにとって唯一対等な友人と言っても過言では無い『喰来 優』の家に行くことができるのだ。チェンソーマンは崇拝するべき対象として、公安のメンバーは優秀な駒として、しかしこの『喰来 優』と犬たちだけはマキマにとっての対等な関係を気づけたもの達なのだ。

 

 

優ちゃん…また会えるね…またいっぱいお話を聞くし、お話を聞いてもらおう…

 

 

正直いってマキマは『喰来 優』が大好きなのだ。支配の悪魔として生まれていなければずっと『喰来 優』と暮らすレベルである。

出会いとしては単純だった…ただ悪魔に襲われたところを助けただけ…ただそれだけだったはずが助けた時に聞かれた電話番号、助けてから必ずと言っていいほど公安当局に届く新鮮な野菜たち。

そんなこんなで定期的に会う関係にまでなってしまった。会う時は殆どが農業のお手伝い、お手伝いをしたあとは『喰来 優』の家でご飯を食べ、お出かけしたり、犬たちと戯れたり…そんなことを繰り返しているうちに助けた人から友人へと変わっていったのである。

 

 

 

 

 

そして待ちに待った週末マキマの住むマンションの前にエースワゴンが止まる。もちろん中には『喰来 優』が乗っている。

 

 

「マキちゃん!迎えに来たよ!」

 

「うん、ありがとう。優ちゃん」

 

 

マキマは沢山の犬たちを連れて車へと乗り込んだ。

ワンワンワンワン!

 

 

「うひゃ〜!また大きくなったね〜!ティラミスくんにシュークリームちゃん!マカロンくんも相変わらずぷくぷくの肉球だね〜!」

 

「はいはい、みんな大人しくしないと優ちゃんが運転できないよ〜?」

 

「いいよいいよ、もうちょっとだけ遊ばせて!」

 

「優ちゃんもこの子達に甘くし過ぎないでね〜?ご飯あげすぎちゃったのか、みんな太っちゃったんだから」

 

「野菜美味しいからね〜ドックフードと野菜とお肉で作った混ぜご飯かな?」

 

「うん、前に作り方教えてもらってから作ってるんだけど、みんな気に入ったのかおかわりしすぎちゃって…」

 

「うんうん、ワンちゃん達は少し太ってるくらいが可愛いんだから、ね〜?」

 

 

そう言うと優は犬たちに抱きつく

 

 

「よ〜し、沢山抱きついたしそろそろ出発しますか!マキちゃんもシートベルト締めてね!」

 

「うん」

 

 

カチリと音がなりシートベルトが締まる。マキマは犬たちに振り向き

 

 

「はーい、これから車動くからみんなお行儀よくしててね〜」

 

「行くよ〜?しゅっぱーつ!」

 

 

車が動き出し、マキマたちを喰来の家へと運ぶ。

マキマは喰来と過ごすことを楽しみにしながら眠りにつくのだ。

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

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