初めまして”実らない稲穂”と言います
アメフトについてはアイシールド21を読んだ程度と、pixivやアニオタwikiで調べた程度なので詳しくありません(◞ ̫◟)
それでもよければぜひよろしくお願いします
泥門高校
東京都某所にある創立21年になる私立高校
毎年定員割れをしていて受験してきた中学生の全員が合格し、同級生の悪魔がもれなく骨の髄まで吸い尽くす悪魔みたいな高校。その所業は去年から始まり、先輩や同級生に限らず教師や果てには校長まで餌食になりあっという間に泥門高校の全権を手に入れ泥門高校を牛耳っている。
そんな泥門高校の朝は早い
ナイター照明で照らされたグラウンドでガシャンガシャンとタックルマシン相手に何度もぶつかる音とバタバタとはしごを使って早いステップを刻む音の2つグラウンドに響いている。
マシンの音を鳴らしているのは泥門高校アメフト部”泥門デビルバッツ”のライン「
そしてステップを刻んでいるのは俺、
朝練は俺と栗田だけしているが部員は4人、悪魔的な部長と……あとサボり続けてる馬鹿野郎、つい先日2年に進級した2年だけで構成されている。
「今日は朝練付き合ってくれて嬉しいよ!」
「もうすぐ大会だからな、気合いが入るってもんだ」
「去年みたいに助っ人を呼んで今年こそクリスマスボウルを目指そう!」
クリスマスボウル
年に1回、クリスマスの日に東西の最強チームがぶつかり、どちらが強いか決めるスペシャルな試合。
今はまだ春だからクリスマスボウルまで猶予はある……と言っても俺と今一緒にいる栗田は2年、泥門高校の校則で3年生は大会に出場が出来ないので今年が最後のチャンス。
春だからと気を抜いて練習をサボればもうすぐ始まる大会なんて1回戦で大敗をしてしまう(去年もそうだったけど…)
「蓮次〜!ラダードリル変わって〜」
「じゃあ交代だな」
俺と栗田は入れ替わってタックルの練習を始めた。
勢いをつけてぶつかるとガシャンと重い音が鳴って押し返そうと反発してくる。そこへ押し負けない様に足で踏ん張りつつ手を使って押し返す。全身を使ってぶつかるタックルは中々に堪えるが試合ではこれが普通。むしろ試合はもっと激しい程だ。
ガシャンガシャンとまた何度も繰り返しぶつかり続けた。
「ふぅ…俺は先に上がる!」
「僕はもう少しやるから機材はそのままでいいよ〜!」
「おぅ、なら頼んだ」
片付けようと思ったが栗田はまだ続けると言うので後を任せて部室へ戻り、ユニフォームを脱いで防具を外して汗を拭いてから制服に着替えた。
まだ時間があるので制服姿で学校から出て近くのコンビニへ向かい、カゴ片手に朝飯を選んでいると幾つものガムがポイポイと放り込まれた。
「よぉ朝からたかるなよヒル魔」
「ケケケッ!テメェがカゴ片手にコンビニで買い物してっからだろうが」
「領収書貰っとけ、後で校長に払わせる」
「いつもの事だがありがてぇ……あぁ後タックルマシン壊れそうだから新しいの注文しといた方がいいぞ」
「チッ!またあのファッキンデブか!」
「今回は俺かも」
「テメェかファッキンセカンドォ!!」
「はははっそう怒んなってヒル魔」
なんでヒル魔が俺をファッキンセカンドと呼ぶのか?
俺がありとあらゆる分野で常に2番目だからだ。
成績はずっと学年2位、パワーと足の速さは泥門デビルバッツで2番目、1番になったことは一度もない。別に呼ばれて嫌な気持ちはないから気にしてないがコンビニでアサルトライフルの銃口を俺の頬に突きつけて怒鳴るのは店員に迷惑だからやめろ。
ヒル魔の怒りが落ち着き、コンビニの前でおにぎりを食べているとヒル魔が1枚の紙を差し出して来た。
「これ今度の大会のトーナメント表」
「……恋ケ浜が初戦で……次が王城か」
それだけを見てヒル魔に返すとケケケッと悪い顔をしている。
「初戦は勝てる」
「アテはあんのか?」
「やることはいつも通りだ!」
「攻めまくりの超攻撃作戦な」
「ファッキンセカンドとファッキンデブのコンビなら余裕も余裕!…………恋ケ浜はな」
余裕だと言っていたヒル魔の表情がマジになる。
恋ケ浜を倒した次は王城ホワイトナイツ、去年対戦して93対6で大敗した相手とぶつかる。
今のチームは助っ人頼りの弱小チーム、ヒル魔の作戦が王城の裏を上手くかいて何とか6点取れたがそれが限界。今回勝つには去年と同じじゃダメで何か突出した部員を手に入れないと勝てる見込みがない。
「入学式が終わって間もねぇ、使える奴がいねぇか探すぞ」
朝日が俺とヒル魔を照らすと悪い笑みを浮かべながら学校とは反対方向へ歩き出した。
「…………おいまさか今からとは言わねぇよな?」
「アァ?もう勧誘してっから後は詰めて入部させるだけ、ファッキンセカンドがあま〜い言葉で勧誘させればいいだろ」
「俺があま〜い言葉で勧誘出来ると思ってんのか?俺をなんだと思ってんだよ」
「万年2位」
「それとなんの関係ねぇだろ。朝練済んだから俺は先に学校へ行って寝る」
「まだ朝の6時に登校して寝るだぁ!?テメェ何時から朝練してんだ!」
「俺が来たのは3時だな、栗田は2時から来ててまだ練習してるはず」
「それは夜中だろうがファッキンセカンド!バカか?バカだな?バカで間違いねぇ!テメェもやっぱバカだな!!」
「バカ!こんなとこで乱射すんな!!」
「YA-HA-!!」
アサルトライフルで乱射してくるので全力で逃げた。
だが俺よりも40ヤード走が早いヒル魔が俺を追いかけてきて普通に捕まってしまった。
「おせーんだよファッキンセカンド!俺のガム返せ!」
「あぁそういえばそうだった」
俺に追いついて倒されてしまい、俺の背中に乗ったヒル魔が袋の中からガムを取り出して1枚咥えた。
「だから万年2位なんだよテメェは、栗田にはパワーで負けるし足の速さも俺に負ける。だがそれでいい」
「何がだ」
「わかんねぇなら聞くんじゃねぇファッキンセカンド」
「……あっそ」
いい加減降りてもらいたいからヒル魔が乗っているのにも関わらず体を起こして服に着いた土を払っていると、ヒル魔が手帳片手に俺のプロフィールを読み出した。
「身長185cm、体重73kg、ベンチプレス140kg、40ヤード走5.6秒。中々良い体格だが欠点は足が遅せぇ、ファッキンデブの次にパワーがあるからラインやらせるのが現状だ」
「ランニングバックやワイドレシーバーには不向きな足の遅さだな」
「後テメェは弱味を握るネタがねぇ」
「それは関係ねぇ」
簡単にだがランニングバックは走り屋、ワイドレシーバーはクォーターバックからのパスを取るポジションの事だ。
足が2番目に早く、2番目に遅いのを理解してるから栗田と同じラインで試合に出ている。
「つーかテメェ!アメフトの時にそんな成績しやがってふざけんじゃねぇぞ!」
「大真面目にやってんだがなぁ」
「学年成績2位!ハンドボール投げに50m走に持久走も2位!全部2位のファッキンセカンドのテメェがなんで俺よりも遅せぇんだよ!」
「だから大真面目にやってんだって」
「ざっけんなファッキンセカンド!!」
「いだだだっ!」
また乱射して俺の背中に全弾当てられてしまう、この弾が全部BB弾だからまだマシだけどそれでもいてぇ…。
「今欲しいのは俺よりも早いランニングバック!そうすりゃテメェも勝手に足早くなるだろ!」
「そんな訳ねぇだろ」
「いーやなる!俺様の読みは外れねぇ!」
「はいはいそんな奴がいたらラインじゃなくてタイトエンドのポジションに変更な、ランニングバックのお守りをやってやるよ」
タイトエンドはパスキャッチや相手のディフェンスをブロックをしてランニングバックの手助けといったオフェンスで唯一攻守が求められるポジションだ。
最近のトレンドはパスキャッチで点を取るレシーバー型だが、足が早いランニングバックがいるのならブロッキング型で活躍するのも悪くないと思う。
「ケケケッ!言ったな?」
「逆に居なかったら毎朝俺に飯奢れ」
「ケーッケッケッケ!」
大笑いをするヒル魔を見送り、俺は学校へ戻ることにした。
人数が圧倒的に足りない今、こんな調子で泥門デビルバッツはクリスマスボウルへ出られるのか首を傾げるだろう……だがヒル魔と栗田がいるなら行けると思っている。
助っ人頼りの泥門デビルバッツを巧みに扱って貪欲に勝利をもぎ取るヒル魔。オフェンスではラインの要を担ってヒル魔を守り、ディフェンスでは相手のラインを倒してクォーターバックにプレッシャーを与えれるパワーのある栗田。
これから1年が入部してメンバーが揃って行けばクリスマスボウルも夢じゃない!
放課後部室へ向かうとヒル魔と栗田が居た。
「こいつが黄金の脚をもつランニングバックだ!」
「んー!んー!!」
なんでヒル魔は1年を縄で縛っているのかなー?
双葉蓮次
泥門高校2年 ポジションオフェンスライン兼ディフェンスライン(仮)
身長185cm 体重73kg ベンチプレス140kg 40ヤード走5.6秒
泥門デビルバッツ創設メンバーの1人、高校入学時に栗田に誘われ気になった双葉へヒル魔が言葉巧みに乗せてその気にさせ入部。
当時のベンチプレスの記録は70kg……1年かけて努力を繰り返し倍に増やした伸び代のある選手。これから記録を伸ばしていくかも。
ラインをしているのはとりあえずそこへ置いておけば壁になるというヒル魔の考えからラインをしているがヒル魔本人は「違うな」と考えている。
◇◇◇◇◇◇◇
こんな感じでやっていきます(っ ॑꒳ ॑c)
あとヒロインとかどうしよう…元々女性キャラが少ないのでどうCPさせようか悩んでます。何か妙案があれば感想でください!