いつも読んでくださってありがとうございます!
いよいよ今回から王城ホワイトナイツ戦となります。
一人称視点がコロコロと変わりますが、誰の視点なのか補足させています。
こういう試合の時って三人称視点の方がいいのでしょうか?どうも一人称視点の方が書きやすくてついついやってしまいます…。
ちょっと読みにくいと思いますが…許してください何でも(ry
それではどうぞ。
〜双葉蓮次視点〜
〜聖泉球技場〜
地区大会第2回戦。
王城ホワイトナイツはシード権を持っているから俺達とやるのが初戦になる。
球技場には大勢の観客で埋め尽くされていてその殆どが女子、王城ホワイトナイツのアイドルエース桜庭春人の応援だろう。
「くだらねぇ」
観客の殆どは桜庭目当て、アメフトに興味がないミーハーな連中だと思うと反吐が出る。
「全員集合!」
ヒル魔が全員を呼んだ。
「今日は秘密兵器を出す!紹介するぜ……ロシアの名門レツカフ体育学院で基礎訓練の後、ノートルダム大にアメフト飛び級留学、毎試合100点取った男!アイシールド21だ!」
ヒル魔がとんでもないハッタリを言うと緑のアイシールドを付けた背番号21番のセナを紹介した。
「今日はこいつがボールを持って走る!クソザルにもパスを出すからハドルの時にパスルートを伝える!作戦は以上だ!」
ヒル魔の目は真剣そのもの、付き合いが長い俺と栗田はこの試合にかける思いをヒル魔の目だけで感じ取った。
「今日の試合はこの前とワケが違う!あんなママゴトアメフトじゃねぇ!戦争だ!!死ぬ気で勝つじゃ足りねぇ!死んでも勝つ!全員ぶっころすつもりでやれ!!」
「で、でもヒル魔さん……俺らじゃ止められないっすよ」
「やる前からビビってんじゃねぇ!ぶっころすぞ!!」
「ヒィ…!」
味方をビビらせてどうすんだよ…。
試合開始だ。王城に勝てば春大会は制したも同然、死んでも勝ってやる!!
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〜姉崎まもり視点〜
泥門デビルバッツ対王城ホワイトナイツ
王城のキックから始まった試合はヒル魔君がボールをキャッチして直ぐに止められた。
「ぐけけ、流石に恋ケ浜戦のように楽させてくれねぇか」
恋ケ浜戦と比べて王城のディフェンスは速く、ヒル魔君が何かしようとする前に次のプレイになった。
『Set!HutHutHutHutHut!!』
5回目の掛け声で栗田君からヒル魔君へボールが渡り、ライン同士の押し合いが始まる……けど直ぐに栗田君以外崩された!
崩した王城ラインマンがパスを投げようとしているヒル魔君へ襲いかかる。
「ケケケッ」
だけどヒル魔君の手にはもうボールが無かった。
「ランだ!進止めろ!」
王城ベンチからラインバッカーの進君へ指示を出している。
既にヒル魔からアイシールド21(セナ)へボールが渡されていて右サイドから大回りに走っている。そこへセナをフォローする為最短距離で双葉君が真っ直ぐ進み、止めようとしている進君と対決することになった。
「勝負と行こうか」
「手加減はしない」
お互い一言だけ話すと進君の腕が伸びる。
―スピアタックル―
普通のタックルなのにベンチプレス140kgの進君のタックルは相手選手を何人も病院送りにする程……お願い双葉君!セナを守って!!
「!」
「腕を伸ばすタイミングを見誤ったな!コンマ6秒速くお前に着いたから勢いが足りねえぞ!!」
ベンチプレス140kgは双葉君も同じ!進君のスピアタックルを止めてしっかりとブロックした!
「いけ!」
双葉君がセナへ声をかけるとセナが2人を追い抜いて行く。
ディフェンスは進君だけじゃない、元々王城はパスを警戒して深めのディフェンスを取っていたから進君1人を抜いても他の人達のフォローが間に合う!
「いけぇアイシールド21!!フィールドをねじ伏せろぉ!!」
ヒル魔君が叫ぶ。
猛スピードで上がって行くセナにディフェンスが集まるけどまだ距離があるからランのルートは沢山ある!
『タッチダウン!!』
開始早々、ディフェンスを全員抜き去ったセナがタッチダウンを決めた!!
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〜とある観客集団の視点〜
「やるなあの2番、21番も足が速い」
「進のスピアタックルを止めるタイトエンドなんて鬼やべぇっすよ!」
「今のはパスを警戒した王城がランを選んだ泥門の策に引っかかっただけ。これがランを警戒するってなると話は変わってくる」
「だけど2番のリードブロックも中々っすよ?」
「足が遅せぇ、次にやる時余裕で潰せる」
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〜進清十郎視点〜
(見誤った。リードブロックで上手く21番のランを許してしまった。次はもっと速く詰めて2番がフォローをする前に21番を止める)
「次はやらせない」
(双葉蓮次……前回の試合からコンマ6秒程速くなっている、要注意だが……それ以上にアイシールド21…奴を止めないと負ける)
「2人纏めて止める」
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〜姉崎まもり視点〜
「YA-HA-!!よくやりやがったファッキンセカンド!進を止めるなんざ1発でできるって思ってなかったぜ!!」
いつの間に持っていたのかヒル魔君がアサルトライフルを空へ向けて乱射しながら喜んでいるのか双葉君の背中を蹴っている。
「こちとら1年近くライン張ってたんだ、止め方ぐらい身に染みてる」
「ラインやってて良かったなぁファッキンセカンド!ラインやらせた俺様に感謝してこうべを垂れてつくばえ!」
「さぁトライフォーポイントだ、追加点を取りに行くぞ」
トライフォーポイント、タッチダウンを狙いに行った泥門デビルバッツだけど、ディフェンスのプレッシャーにセナが圧されてしまってボールを持って外へ逃げて失敗。
6対0で泥門デビルバッツリード。
ヒル魔君のキックからプレイ再開。
ヒル魔君のキックを取った王城を双葉君がタックルで止めたことでプレイが止まった。
そしていよいよ王城の攻撃が始まる。
王城オフェンス陣がフィールドへ出ると─
『キャー桜庭くーん!!』
─会場全体から桜庭君への歓声で試合は一時中断…歓声が収まるまで時間がかかってしまう。
試合再開
泥門デビルバッツのディフェンスは……ラン警戒でゴール前で取るようなゴールラインディフェンス!?
ラインに密集して止めようとしてる陣形ってパスされたい放題になっちゃう!
『Set!』
王城クォーターバックの高見さんが掛け声を出す。
『Hut!』
1回で止めてボールが動くとライン同士ぶつかる。
栗田君と王城ラインの大田原さんがぶつかるとそこだけに動きが出た。
「ふんぬらばっ!!」
栗田君が大田原さんを押し倒してディフェンスラインに穴が…そこへセナが走り込んだ!?
「ブリッツ!!?」
高見さんのパスを封じる作戦なの!?確かに上手く行けば大きく後ろへ下げられるけど失敗したらパスを受ける人がフリーになっちゃう!
高見さんは193cm、セナは155cm……パスを止める為には高見さんの腕にタックルしないとダメ、身長差があるから止められない!!
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〜小早川瀬那視点〜
「栗田が大田原を崩すからアイシールドはブリッツを仕掛けて高見を潰せ」
「はい!」
「狙うのは腕だ、高見が焦ってパスを失敗するならそれでいいしパスを成功させても双葉とクソザルが止める。テメェは高見の腕目掛けて全速力だ!」
「はい!!」
(栗田さんが頑張って開けてくれた!僕も絶対に成功させる!)
「うおおおおぉ!」
「大田原がやられるとは…!」
高見さんが焦った顔をしている!今がチャンスだ!!
『パス失敗!』
冷静に高見さんがボールを投げ捨てて攻撃もブリッツも失敗、プレイが止まった。
「ケケケッ上出来だ、これであいつの頭にはブリッツが来るとチラつかせる」
真剣な顔をするヒル魔さんがハドルの時に言うと次の作戦を伝えてくれた。
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〜姉崎まもり視点〜
王城2度目の攻撃。
泥門は相変わらずゴールラインディフェンス、パスを誘っていると見てわかる。
『Set!HutHut!!』
2回の掛け声で高見さんがボールを手に取ると少しだけ周りを見渡している。セナは今別の人にマークしていてブリッツはない。
「桜庭ぁ!」
高見さんが桜庭君へ高いボールを投げる。
「これを待ってた!」
桜庭君をマークしていた双葉君が桜庭君と空中戦を始めた!
「取れぇ!!」
ヒル魔君が双葉君へ指示を出す。
「こ、このっ…!」
「貧弱だなぁアイドル!」
インターセプト!桜庭君に向けられたボールを双葉君が桜庭君とぶつかりながらもキャッチして奪った!!
「YA-HA-!!カウンターだぁ!!」
ヒル魔君が指示を出すと双葉君と並走してゴールを目指す。
「寄せろ!サイドラインへ押し出せ!」
王城ベンチから指示が出る。
「走れ!!」
ヒル魔君がブロックしつつルートを作ると双葉君が全速力で走る。
それでも王城の人の方が速く、追い詰められそうになる双葉君……だけどギリギリまで追い詰められるとセナが双葉君に追いついた!
「頼んだ!」
双葉君が手渡しでセナへボールを渡すと一気に加速していく。
双葉君を止めようと集まった人達を置き去りにして……もう誰もセナを止める人が居ない。
『タッチダウン!!!』
セナが2回目のタッチダウンを決めた!!
その後トライフォーポイントは失敗。
これで12対0、王城ホワイトナイツにリード。
「タイムアウト!!!」
この状況に堪らず庄司監督がタイムアウトを要求し、プレイは止まった。
まだ第1クォーター終盤。
会場全体がしんと静まり返った中、庄司監督の怒鳴り声だけが聞こえたのだった。