〜実況席〜
「いよいよ世紀の決戦!”最強の矛”泥門デビルバッツVS”最強の盾”王城ホワイトナイツ!最強の矛×盾対決の軍配はどちらに上がるのか!!」
「実況はマシンガン真田さん。解説は私、熊袋リコが担当させていただきます」
「先攻は泥門!これから王城のキックオフからスタートします!!」
ピィー!
「先ずは石丸君の方へキックした王城!ですが逆サイドにいるセナ君が走り込んでキャッチ!」
「小早川さんにボールを取らせる意味は殆どないですからね、泥門はそこを読んで初手に小早川さんに取らせるように指示をしたのでしょう」
「だが王城ディフェンス陣が統率の取れた軍隊の様に詰め寄る!」
『俺の後ろに回れセナ!』
『はい!』
「双葉君が先陣切って進み!その後ろをセナ君が走る!」
「いきなりプラチナロード!!」
「王城のディフェンスを止める為に泥門ラインがブロックするも抜けた場所から現れる騎士をバッタバッタとなぎ倒してセナ君が進む道を作る!」
「ですが……皆さん想像してみてください……全身をガシャガシャに鉄装備で固めた鈍足なはずの重歩兵が、何故か猛スピードで突進してくる…その恐怖を…!」
「大田原君が正面から突っ込んできたぁ!!」
『ばーっはっは!』
『お前の相手は俺だ…!』
「双葉君が大田原君をブロック!スピードに乗った大田原君を受け止めて勢いを殺すも崩されそうになっている!!」
『YA-HA-!』
『ぐぬっ!?』
「そこへヒル魔君も加勢!2人がかりで大田原君を相手をする!」
「その隙に小早川さんが抜けましたがプラチナロードが崩れた!!」
「恐怖の重歩兵を突破したセナ君の前に精鋭の騎士が立ちはだかる!!」
『進さん!』
『行くぞアイシールド21…!』
『オォラァァアアア!!』
『いいいいいっ!?』
「あーっと!2人の決戦に割り込むバーサーカーが乱入!!」
「えっと、猪狩さんですね。これまでずっとベンチにいたラインの選手です」
「その猪狩君がセナ君へ強烈なタックルー!思いっきり飛ばされてサイドラインを超えたぞ!!」
「この場合猪狩さんのパワーが凄いのか小早川さんが軽いのか分かりません!」
『オォラァア!ボール寄越せぇ!!』
「サイドラインを超えてプレイが止まったのにボールを取ろうとしてるー!?」
『!!』
「猪狩君の拳を十文字君が受け止めた!」
『そこまでだ』
「そこへ双葉さんが猪狩さんの肩に手を置いて止めました!」
『王城らしくねぇ男だなお前』
『あぁ!?』
『アメフトは喧嘩じゃねぇんだ、プレイが止まったなら止まれ』
『すまん双葉!猪狩は周りが見えねぇ脳みそ筋肉だ!』
『ちゃんとしつけしとけ大田原』
『すまんな!』
「……双葉さんは春の大会、プレイ中にベンチにいた桜庭さんがフィールドに入り込んだのがきっかけで負傷退場しました」
「リコちゃん?」
「スポーツマンシップに則った行動であれば何も言わないでしょうが、今やった猪狩さんの行動は双葉さんにとって目に余る行為かもしれません」
「なるほど。ところでリコちゃん、猪狩君について情報はありますか?」
「ええっと……あった!プリズンチェーン猪狩、王城中学生時代から喧嘩ばかりして何度も停学していた不良です。喧嘩のきっかけは王城生をバカにされたと、身内を笑う人に対して容赦がなかったそうです」
「ありがとうございました!」
『Set!』
「気を取り直して泥門の攻撃!王城ゴールまで残り70ヤードと長い道のりになります!」
「フォーメーションは……スプレッドフォーメーションですね。左側にモン太さん小早川さん、ラインを挟んで右側に石丸さんと瀧さんです…………ん?」
「双葉君が後ろに下がっているぞぉ?!」
『Hut!』
「栗田君からヒル魔君へボールが渡る!」
『オォラァアア!』
『はぁああ!』
「猪狩君と十文字君の激しいバトルが勃発!まるで喧嘩だぁ!」
「激しい殴打の連続です!」
『オッラァア!』
「猪狩君が十文字君をぶち倒したぁ!そのままボールを持ってるヒル魔君へ突撃!」
『きゃーこわーい!』
『こっちだ!』
『ぬっ!ボール寄越せぇ!』
『やらねぇよ!』
「ヒル魔君から後ろにいる双葉君へ!猪狩君が双葉君へ方向転換するも双葉君が猪狩君の腕を払って突破!」
『抜かせん!』
「フォローが速い!もう進さんが目の前にいる!」
『ぐっ!』
「双葉君の足を捕まえた進君が数歩踏み込んで体勢を崩してたぁ!」
「今のタックルだとデビルチャリオットは出来ないです!」
『3ヤードゲイン!』
『いてて…デビルチャリオット対策か、やられたな』
『地に足が着いてなければ走れんだろう』
『そりゃな』
『次も止める、そして春に受けた屈辱を晴らす』
『へぇ、青天されたのを根に持ってんのか。なら何度でも倒してやるよ』
『モタモタすんじゃねぇファッキンセカンド!即Set!』
『おっと、悪ぃな』
「ノーハドル!作戦会議無しで攻撃を再開する様です!」
『即Hut!』
「ノーハドル!王城に考える隙も与えない速攻を仕掛けて行く!」
「今度はスプレッドフォーメーションじゃなくてIフォーメーション?!いつ作戦を伝えたんですか!?」
「と、とにかく2度目の攻撃!ライン同士が激しくぶつかり合うと猪狩君VS十文字君の激しいバトルが始まる!!」
『ラインの基本を忘れてんじゃねぇだろうなファッキン金髪!喧嘩に勝つのが役割じゃねぇ!壁を維持し続けんのが仕事だ!』
『おう!』
『どんだけタコ殴りされようが耐えろ!そうすりゃ……パスが通る!!』
『YA-HA-!!』
「投げたぁ!サイドライン際を走るモン太君へロングパス!」
「マンツーマンでディフェンスしているのは東京ベストイレブンの井口さんです!」
『キャッチマーックス!』
『パス成功!25ヤードゲイン!ファーストダウン獲得!!』
「パス成功!取り合いになりながらも見事にボールをキャッチ!!」
「関東ナンバーワンレシーバー細川一休さんを倒した実績に偽りなしなキャッチでした!」
「これで王城陣地まで残り40ヤードとなりました!」
『タイムアウト!』
ピィー!
「ここで王城がタイムアウトを要求!時計が止まります!」
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〜双葉蓮次視点〜
「たるんどる!……って春の時は聞こえたが今回は聞こえねぇな」
「そんだけうちを警戒してるっつー訳だ」
「これで攻めの一手を打てたかな、この後の攻撃は?」
「二兎を追う者は一兎をも得ず、テメェもロングパス要員にする」
「パス壁は瀧か?」
「あぁ」
「なら俺は一旦タイトエンドは休憩だな…というか序盤にランニングバックさせて今度はレシーバーかよ」
「ケケケッ!体が軽い内にやれることはやっておかねぇとな」
「はいはい、スタミナはこっちで管理しておく」
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〜実況席〜
「タイムアウトが明け!王城ベンチに動きがありました!」
「東京ベストイレブンコーナーバックの井口さんを下げ、東京ベストイレブンレシーバーの桜庭さんが出てきました。攻守両面で出場する様です」
「モン太君のキャッチ力を警戒しての選択でしょう!果たして泥門は王城の被タッチダウン0記録を破ることができるのでしょうか!」
「残り40ヤードから、ファーストダウン獲得後の攻撃になります」
『Set!』
「Iフォーメーション、オーソドックスな陣形になっていますが瀧さんと双葉さんの位置が入れ替わっています」
『HutHut!』
「プレイ再開!モン太君と双葉君が両サイドからゴールラインへ走り始めた!」
『オラオラァァァア!!』
『パ、パス壁がもたねぇ…!!』
「パスを止めるために王城ラインが泥門ラインを突破しようと奮闘!必死に堪えるも限界が近い!」
『蓮次〜モン太く〜ん!早く上がってぇ!!』
『!』
(雷門は桜庭と一対一、だが双葉は艶島さんと一対一に…!)
『ヒル魔先輩ヘイパース!』
「モン太君!桜庭君を振り切ってパスを貰う体勢に!」
「ですが桜庭さんがモン太さんの前に出たのでヒル魔さんとモン太さんの間に高い壁が出来ました!!」
『雷門じゃない!双葉だ!!』
『YA-HA-!!』
「右サイドを走る双葉君へ投げたぁ!」
「東京ベストイレブンのタイトエンドVSコーナーバック!」
「だが2人よりもかなり遠くに投げられている!これは追いつけるのか!?」
(かなり遠くに投げられているが届くのか?)
『…ドンピシャだ』
『なに…?』
「走る走る!ボールから目を離さずに双葉君が走る!」
『ここだ!』
「そして飛んだぁ!」
『パス成功!28ヤードゲイン!ファーストダウン獲得!!』
「ロングパス成功!これでゴールラインまで12ヤード!!」
「これはミスマッチでした。艶島さんと双葉さんの身体能力を比べれば全て双葉さんが上です」
「となれば、双葉君が相手するのは…?」
「身長差で言えば桜庭さん、スピードで言えば進さんのどちらかが一対一で相手をしなければなりません」
『ケケケッそうなりゃファッキンチビ共が生きる。さぁ進、どっちを選んで守るつもりだぁ?』
『……』
『Set!』
「残り12ヤード!泥門が先制点を取れるのか!!」
「ここまで短い距離になると王城は守りやすいかもしれません」
「つまり?!」
「さっき決めたモン太さんと双葉さんのロングパスは無く、短い距離で勝負をしなきゃなりません。守るエリアも狭いので一対一を作るのは非常に難しいです」
「なるほど!」
『Hut!』
「ボールがヒル魔君へ!」
「双葉さんとモン太さんがゴールエリアへ入った!」
「これはパスを狙っているのか!!」
『!』
『いぃっ!?』
「あーっと!?双葉君に桜庭君!モン太君に進君がマッチアップ!完全に塞がれたぞ!!」
「そうなれば残る手立てはランだけ…!」
「だが王城ディフェンスが前へ詰め寄る!」
『ちっ!』
『パス失敗!』
「サックを決められる前にボールを投げ捨てて攻撃失敗!」
「詰めに来る速度が早かったです…小早川さんへボールを渡す暇もアドリブをする暇もありませんでした」
『Set!』
「2度目の攻撃はTフォーメーション!中央突破狙いか!?」
「左から石丸さん、双葉さん、小早川さんです」
『Hut!』
「ヒル魔君がボールを後ろに回し、3人がボールに集まって散開!」
「すごい!誰にボールを渡したのか分かりません!」
「石丸君が右サイド!セナ君が左サイド!双葉君は中央へ走る3方向からのラン!」
『中央突破は許すな!』
「やはりキャノンを警戒してのディフェンス!ベンチからの指示を聞いた進君が密集地帯へ来て止めに入る!!」
『残念ハズレ』
『!』
「だが双葉君はボールを持っていない!!」
「となれば小早川さんが…!!」
『3ヤードゲイン!』
「ボールを持っていたのは石丸君だったぁー!!」
「そっちだったー!!」
『Set!Hut!』
「3度目の攻撃も再びTフォーメーション!今度は誰に渡すのか!」
「さっきと同じく3方向へ別れました!最低でもファーストダウンを取れれば一気にタッチダウン目前です!」
『ばっはっはー!中央突破はさせんぞぉ!』
「中央が厚い!抜ける隙間がない!」
『ハナから中央突破は狙ってねぇよ』
『ぬぁっ?!』
「これもフェイク!」
『勝負だアイシールド21…!』
『進さん!』
「キタァー!ついにエース対決!!」
「デビルバットゴーストVSトライデントタックル!勝負の行方は!!」
(進さんに様子見なんて余裕はない!だから初めから全力で…!!)
『止める』
(ト、トライデントタックルが来る!陸の時みたいにヘソを見て……って腕がもう来てる!!?)
『!!!』
『0ヤード前進!!』
「勝者は進清十郎だぁー!!」
「グースステップを取り入れたチェンジオブペース!更にリーチのある腕を使った強烈なタックル!小早川さんがデビルバットゴーストで抜く前に捉えました…!!」
(陸のグースステップみたいだったけど、進さんは陸より腕が長くて速く来た!完全にタイミングを見誤った!!)
『この程度かアイシールド21』
『!……ま、まだです、まだ終わってません!次こそは抜きます!!』
『それでこそだ、いつでも来い。何度でも止める!』
『はい!』
『ゴール成功!』
「4度目の攻撃はフィールドゴールを選択した泥門!至近距離のキックでゴールポストの間をぶち抜きました!」
「それでもプレッシャーは凄かったです……」
「ですが!先制点を取ったのは泥門デビルバッツ!3対0のまま試合は続きます!!」
さぁ始まりました王城ホワイトナイツ戦!
いつもは平均3000字を目処に書いていますが今回大幅に増えています!(めちゃくちゃ頑張りました!)
まだまだ続くこの試合最後まで楽しんでください!
それでは!!
Q:なんで初手にデビルライトハリケーンじゃないの?
A:デビルスタンガンのスキルツリーが先に伸びてゴースト系統のスキルツリーが伸びにくくなってたから(蓮次のアドバイスによる弊害に近い※悪い意味ではない)