「さぁ前半が終わり今はハーフタイム!この時間は前半のハイライトをお届けしマッスル!」
「先ず先制点を取ったのはエイリアンズ!バンプとブリッツの奇策に出たデビルバッツを嘲笑うかのような超ロングパス”シャトルパス”を成功させたエイリアンズでした!」
「倒されながらもパスを成功させる、日本人でできる人はいないぐらいの体幹能力とパワーでした」
「その後デビルバッツの攻撃!ヒル魔君と双葉君とアイシールド21の連携プレイに加えロングパス!最後にはアイシールド21を囮に使った双葉君へのロングパスでタッチダウン!1点差に迫りマッスルした!」
「無理やり…」
「しかしそれでも止められないのがエイリアンズでした!」
「エイリアンズはノーハドル、つまり作戦タイムを無しでプレイを再開させてディフェンスを崩そうとしたエイリアンズでした」
「しかーっし!デビルバッツもまたノーハドルでブリッツの数を操作して揺さぶりました!」
「これにはエイリアンズも驚いたでしょう。シャトルパスが上手く成功せず、ショートパスで繋ごうにもブラフに引っかかってパスが通らないのですから」
「そんな状況を変えたのはラインのマッスルバリアでした!」
「本当に力技です。力でラインの選手とブリッツに来る選手を止め、シャトルパスをする時間を稼ぎ、ブリッツによって空いたスペースへ悠々とパス。こうなってしまえば流石のデビルバッツも強襲を辞めざるを得なかったでしょう」
「2度目のタッチダウンを取られたら取り返す!アイシールド21のランとモン太君へのパス!そこへ双葉君へのパスも合わせてエイリアンズの守備を惑わす!上手く使った攻撃の最後を飾ったのはアイシールド21のランでした!」
「これで14対12となり、エイリアンズの攻撃。残り50ヤードからのシャトルパスを取ったワット君が残りの距離を走ってタッチダウン。21対12となってしまいました」
「あっという間に引き離されたデビルバッツ!ヒル魔君と双葉君の2人が連携プレイで撹乱し、アイシールド21のラン!そして最後はモン太君へのパスでタッチダウン!これで21対18!」
「この攻撃を止めるのは中々難しいところですよ。素早いパスワークからの光速のランニングとロングパス、誰を止めるか決める前に走られるかパスをされるかどっちかになりますから」
「2段構えの攻撃!これを止めるのは中々難しかったエイリアンズでした!更にはエイリアンズの攻撃にアイシールド21が光速のブリッツでターンオーバー!攻撃権が移る展開となりました!!」
「もう来ないものだと思っていた矢先の電光石火、意表を突かれたと思いますよ」
「しかーっし!エイリアンズも負けてはおりません!ラインの大便ゴンザレス君の弟、小便ゴンザレス君がラインバッカーで出場すると状況が一転!アイシールド21を徹底マークしてランの対策をされてしまいました!」
「ゴンザレス君の登場で少し焦ったプレイが目立ちましたがパスで繋いで残り45ヤード、時間は30秒でした」
「2度目のタイムアウトを取ったデビルバッツの元へなんと!!颯爽と現れた謎のキッカー!!タイムアウトが明けてからキックを決めて同点!!試合は振り出しのまま後半へと続きます!!」
「彼は伝説の60ヤードマグナムのムサシ君ですね、長らくプレイしていませんでしたがここへ来て登場。デビルバッツの攻撃パターンにキックの選択肢が増えましたよ」
「さぁ!果たして後半はどのような展開になるのでしょうか!!!」
『監督、お願いします。アイシールド21を俺に止めさせてください』
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〜双葉蓮次視点〜
「ムサシ〜!!うぉおおおおん!!」
ベンチでは燃えていた栗田が落ち着き、噴水の様にギャン泣きしてムサシが戻ってきた事を喜んでいた。
他のメンバーとも話をしてセナとモン太が戻って来てくれたことに喜び、ベンチ内の空気はいい感じだ。
「後半どう攻めるつもりだ」
「マッスルバリア諸共吹き飛ばして進む地獄のオフェンス」
「中央突破ってか?」
「ボールを持つのはテメェだ」
「そんなことだと思った、セナじゃ押し返されるのがオチだから俺に行かせるって段取りだ……また俺を殺す気だな」
「あぁ死ね、マッスルバリアを破壊して死ね」
「最近俺の扱いが雑になってんな、そこまで嫌われるような覚えはねぇよ」
「ケケケッ察しの悪いブービー野郎にはちょうどいいだろ?」
問題はラインだが……あの栗田の様子を見れば行けそうな感じ。
ヒル魔の作戦は時間をかけてでも少しずつ進むという意地があるように思える。いつもはロングパスやランで一気に進む作戦をとりがちなのにこれ、 変な作戦だと思う。
つーか、俺が目立つようなプレイをすれば嫌でも…………あっ。
「お前まさか俺を囮にセナとモン太を活かす作戦だな?」
「ようやくそこへ辿り着いたかファッキンセカンド」
「ダブルエースを活かすジョーカーか…」
「それが白銀の役目だ」
「へいへい、目立ちに目立って囮になってやるよ」
さぁ後半だ。
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「後半はエイリアンズのキックオフから!デビルバッツの攻撃は残り70ヤードからのスタートとなります!!」
『Set!Hut!』
「Iフォーメーションからのスタート、後ろには双葉君、さらにその後ろではアイシールド君が待機していますね。元々いた30番の子はタイトエンドの位置、ポジションを変更しています」
「ヒル魔君がボールを手に取りパスの構えを取る!」
『おおおぉ!』
「ん?中央突破?」
「おおーっと!?マッスルバリアで強固な壁があるのに双葉君がボールを持って突っ込む!!栗田君と十文字君の間に体をねじ込んで壁を壊して突破!!」
「ぶつかりながらも前進、直ぐに倒れて止まってしまいましたね」
『3ヤードゲイン!』
「2度目の攻撃!デビルバッツラインが奮闘!また双葉君の中央突破!!」
「栗田君の背中に当たりながらも双葉君が突っ込んだ!今度は倒れない!」
「あーっと!小便ゴンザレス君が止めた!」
『4ヤードゲイン!』
「じりじりと進んでいくデビルバッツ!前半のようにパスワークやランではなく中央突破を狙っていく!」
「これは……一体何を狙っているんだ?」
『Set!HutHut!』
「3度目の攻撃!また中央突破だ!」
「流石に3度目になればエイリアンズも中央に集まりますね」
「あー!フェイクだぁ!双葉君がボールを持っていると思いきやヒル魔君が持っている!!」
『YA-HA-!!』
「モン太君へのパスだぁー!!」
『キャッチマーックス!!』
『12ヤードゲイン!ファーストダウン獲得!!』
「中央突破を止めるために集まるディフェンスを狙ったいいパスでした」
「こうなってしまえばエイリアンズはどっちを守ればいいのか分からなくなるぞぉ!!」
『Set!HutHutHut!!』
「ファーストダウンを獲得しての連続攻撃!今度はどっちだぁ?!」
「中央突破かパスか、前半からもそうですが常に2択を迫られるのはエイリアンズとしては厳しいですね」
「今度は中央突破!双葉君が栗田君と小結君にぶつかり、壁を壊しながら突っ込む!」
『3ヤードゲイン!』
「双葉君はチーム内で2番目に背が高くて2番目に力があって2番目に速い選手(石丸のことを忘れている)。全速力で突っ込めばパワーとスピードを活かして無理矢理通る事が出来る、マッスルバリアは押し合いに強くても今のように突っ込まれれば押し返せないってことですか」
「なんとー!そういう事でしたか!」
「まるで壁を破壊する大砲ですね。これを止めるのは厳しいのではないでしょうか」
『7ヤードゲイン!ファーストダウン獲得!!』
『作戦名は
『作戦って言うほどでもねぇだろ、俺を使った力技じゃねぇか』
『ケーケッケッケッ!!さぁまだまだぶっ壊して攻め続けてやるぞ!』
『めちゃくちゃ楽しそうだなおい…』
「じわじわと攻め続け2度目のファーストダウンを獲得!」
「残り29ヤード…!」
『Set!Hut!』
「デビルバッツ中央突破!……と見せかけたロングパス!」
『だがな!白銀はエースじゃねぇ、最強のジョーカーだ!』
「じゃない!アイシールド君だ!」
『散々キャノンに釣られたテメェらはサイドが空いてんだよ!』
「中央突破と見せかけてパスと見せかけたラン!アイシールド21が右サイドから上がっていく!」
「中央突破に対処する為に集まっていたからサイドはがら空き!このままだと抜ける!!」
『YA-HA-!アイシールド21に追いつける奴はいねぇ!!このまま勝ち越しだぁ!!』
『タッチダウン!!』
「これで27対21、デビルバッツが初めてリードを取りました!」
「凄いぞデビルバッツ!強いぞデビルバッツ!キッカームサシの登場からデビルバッツの勢いが止まらないー!!!」
「ここでキックが入れば7点差!確実に点数を重ねて行ける!!」
「トライフォーポイントでデビルバッツはキックを決めて28対21!デビルバッツのキックからプレイが始まります!!蹴るのはもちろんムサシ君!」
「ドオォォン!!と破裂するかのようなキック!!高く!高く!!たか、く……まだ上がる!?」
「シャトルパス以上に上がるキック!?こんなに上がったら…!!」
「何とか取ったワット君!しかしアイシールド21の光速タックルで倒れた!!」
「倒れた場所!エイリアンズのゴールライン手前だ!」
「残り1ヤード!これはキツイ!」
『タイムアウト!!』
「おおっと!ここでエイリアンズからタイムアウトを要求だ!!」
『お願いします。最初で最後のチャンスをください。アイシールド21を止めさせてください』
NASAエイリアンズ戦その3でした!
Q:爆破(ブラスト)じゃないの?
A:壁を壊すのが栗田じゃなくて蓮次だから。
Q:ヒル魔が地獄の2択と言ってたけどほんと?
A:ブラフ、本当は四択(中央突破、パス、ラン、キック)です。
Q:キャノンでマッスルバリアを突破できるの?
A:身長185cm 体重73kg ベンチプレス140kg 40ヤード走5秒の男が全速力で来る突進を止めるのってまぁ普通は無理でしょ。
次回……ついにあの男が……お楽しみに!!