「僕は双葉さんみたいに体は大きくないですし力もありませんが少しでも道を開けてくれるならこの小さい体で隙間を通ります!パンサー君も抜いてタッチダウンを取ります!もし僕が捕まっても前へ進めるならムサシさんのキックがあります!」
「……」
残り5分、タイムアウトを取って作戦会議をしているとセナが俺の代わりにやると言い出し、やる気を見せている。
「双葉さんがやる役目、僕にやらせてください!」
どう見てもセナはパンサーに勝ちたいって熱に冒されている。
「それで行くぞ、中央突破が無理ならサイドから行く」
「はい!」
ヒル魔が作戦を決めた。
「ここでスイープもやるからな!やり方は頭に叩き込んでいるよなぁ!?ラインのパワーをここで見せてやれ!」
『おう!』
勉強期間にスイープのやり方は教えている。練習でもやっているから三兄弟の見せ場だな。
「チャンスは3回。これで無理ならファッキンジジイの出番だ」
ヒル魔が締めるとタイムアウトが終わった。
最後の5分、全力でやるぞ。
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「泣いても笑っても残り5分で試合終了になります!残り60ヤードでデビルバッツの攻撃!一体どのような攻撃を見せるのでしょうか!」
「1度ベンチに下がった双葉君が戻ってきましたね、倒れた時はどこか痛めたのかと思いましたが違ったようです」
『Set!』
「フォーメーションはIフォーメーション、双葉君は前に居ます。ヒル魔君の後ろには石丸君とアイシールド君です」
「果たしてどの攻撃パターンを使うのでしょうか!」
『HutHutHutHut!!』
「4度目の掛け声からプレイ再開!」
『ふんぬらばっ!』
(ムサシが帰って来てくれて、蓮次が頑張ってくれて、セナ君もやる気を見せている!ここで頑張ってみんなで勝つんだ!)
『ふごぉ…勝つぅ!!』
(師匠も双葉師匠も凄い!僕もここで負ける訳にはいかない!)
『はぁ!』
(あの何でも出来る双葉先輩が俺らに頭下げてまで勝ちたいって頼んできてタッチダウンを取ってくれた!あの熱意を見て応えねぇ程俺らはカスじゃねぇ!)
『は!』
(クッソ熱い展開じゃねぇか!こんなとこで簡単にやられてたまるかってんだよ!)
『はぁぁああ!!』
(キッチィなぁ!でも俺らだってやんときゃやれんだよ!!)
「栗田君と小結君との間!栗田君と十文字君の間にも隙間が出来る!更に戸叶君と黒木君との間も隙間が出来た!!!」
「凄い!ラインのどこからでも入れる!ここに来てデビルバッツのライン組の底力を見せてくれますね!」
「さぁアイシールド21が栗田君と十文字君の間に突っ込む中央突破!小便ゴンザレス君は双葉君に阻まれパンサー君との一騎打ちだぁ!!」
『勝負だアイシールド21!』
(僕は双葉さんみたいに力が無くて背も小さい。僕が唯一双葉さんに勝ってるのはスピードだけ……そのスピードでパンサー君に負けている……だけど、それで負けなんて認めたくない!この熱が僕を強くする!)
『負けない!勝つんだ!!』
『捕まえた!』
『あっ…!!』
『1ヤードゲイン!』
「あーっと!しかし捕まってしまった!」
「それでも1ヤードは進みました。まだあと3回攻撃出来るのでそれまでに9ヤード進みたいところです」
『Set!HutHut!』
「今度は右サイドから上がる!十文字君、黒木君、戸叶君がアイシールド21を守る盾になった!」
「ここへ来てスイープ!?3人が抜けた部分を双葉君とヒル魔君と石丸君がカバーした!」
『勝負だアイシールド!』
『は!?』
『はぁ!?』
『はぁあああ!?』
『うぐぅ…!!』
「しかしそれでもパンサー君が無重力の脚で軽々3人を抜いて捕える!」
『1ヤードゲイン!』
「ほぼ最短距離で捕まっても1ヤード進んだ…!あと2回、できることなら次でファーストダウンを取っておきたい」
『Set!HutHut!!』
「さぁ3度目の正直となるか!?」
「今度は中央突破!栗田君がゴンザレス君を押してギリギリ道を作った…!」
「小さい隙間!その隙間をぶつかりながらもアイシールド21が抜けたぁ!さぁ待ち構えるのはパンサー君!一対一だ!」
(双葉さんはいつも抜く時腕を相手に当てていた…それはきっと相手と距離を取る為だ。じゃあ僕もパンサー君に腕を当てて距離を取れば……)
「アイシールド21がパンサー君へ腕を伸ばした!」
「光速で腕を伸ばして動きを止める、パンサー君も意表を突かれてしまったでしょうか」
(当てただけじゃ捕まる!)
「それでもパンサー君!バランスを崩さず尚もアイシールド21を掴もうと!……おっと!?」
(僕自身もパンサー君から離れるんだ!)
「アイシールド君が横に跳んで距離を取った!」
「そのままアイシールド21が加速していくぅ!!」
(抜けた!このまま最後まで!!)
『まだだ!』
『!』
(速い!追いつかれる…!)
『行かせねぇ!』
『!!』
「あーっと!追いかけようとしたパンサー君だが双葉君が横から現れてブロック!」
『この距離なら無重力の脚も意味ねぇな!』
『くそっ…!』
「パンサーくんが走る前に捕まえてブロック!流石にこれはパンサー君得意の脚を活かせない!!」
「双葉君って確かゴンザレス君を止めていたのにもう追いついたの!?……いつの間にか青天して倒してる!!」
「小便ゴンザレス君が夜空を見上げて動けなーい!これは圧倒的屈辱!」
『いけぇ!アイシールド21!!』
『双葉さん…!』
(もうスタミナ切れで限界を超えているのに僕のために…!ありがとうございます!)
『これなら行ける!みんなで勝つんだ!!』
「さぁアイシールド21の独走!残り57ヤードを1人で走る!誰も追いつけなーい!!」
「頼みのパンサー君は双葉君に阻まれ、他のディフェンスも置いてかれている!タッチダウンは確実だ!」
『タッチダウン!!』
「タッチダウーン!!アイシールド21!パンサー君を抜き!最後まで走りきったーぁ!!」
「あっそうだ!じ、時間!後どのくらい残ってる!!?」
「残り時間!……っ!!」
「なんと0秒!アイシールド21がタッチダウンしたその瞬間!試合終了〜!!」
「つまり…………か、勝った!デビルバッツが勝った!」
「日米決戦!泥門デビルバッツVSNASAエイリアンズ!激しい点の取り合いから始まり謎のキッカー登場に謎のランナーの登場!ドキドキハラハラ1秒たりとも目が離せない大勝負!!勝者は……!!」
「泥門デビルバッツだーぁ!!」
というわけでNASAエイリアンズ戦その5、試合終了です!!
最後の最後、セナがやったのはデビルスタンガンのその前段階です。ここから派生してデビルスタンガンになるかもしれません。
次回は試合後のお話です。それでは次回をお楽しみに!!