感想と高評価ありがとうございます!
感想を見たり作品の評価して頂いているのを見る度に嬉しくてつい毎日投稿をしてしまう単純な者ですのでこれからも応援よろしくお願いします( ^ω^ )
ほんとに毎日のように誤字脱字に気付いて下さってありがとうございます!毎回確認はしているのに何故か出てくるミスの連発……ほんと恥ずかしい(◞ ̫◟)
今回は初めての試合パート、いい感じになったか分かりませんができる限りの話を作れたと思うので楽しんでください!
〜小早川瀬那視点〜
「第1クォーターの中盤、泥門デビルバッツの攻撃」
隣でまもり姉ちゃんがビデオカメラ片手に時間と状況も録画に入れている。
『Set!HutHut!!』
フィールドを見ればヒル魔さんが栗田さんからボールを受け取り、栗田さん達がぶつかって相手をブロック、そして他の泥門のみんなが一斉に走り出す。
恋ケ浜の人達も走り出して泥門を止めようとしている。
「うおおおおぉ!ダッシュマーックス!!」
一際大声でモン太が相手陣地の奥へと走っているのが見えた。
「へい!!パスカモン!!」
モン太が両手を広げて大声でアピールをしている。そこへ恋ケ浜のディフェンスが集まり──
「ムキァー!パスカモン!!」
─モン太へのパスが全然来ない。
モン太は囮だと気付いた時には石丸さんが8ヤード進んだ所で止められていた。
後2ヤードでファーストダウンが取れる!
相手陣地までは後半分だけどこのまま押して行けば先制点が取れる!
『Set!HutHutHut!!』
ヒル魔さんが掛け声を出し、栗田さんからボールを受け取り、石丸さんにボールを手渡すと双葉さんが石丸さんの前を走っている。
「30番だ!あいつを止めろぉ!!」
恋ケ浜のキャプテンが指示を出して石丸さんを止めようとしている。
「ケケケッ!止めたきゃ止めてみろってんだ!ラインからタイトエンドへジョブチェンジしたウチの2番手を止めるのは簡単じゃねぇぞ!!」
「ふんっ!!」
石丸さんを止めようと恋ケ浜のディフェンスが来るが、双葉さんが手を伸ばして石丸さんの走るルートを作った!おかげで石丸さんの走るルートが大きく出来て……かなり進んだ!!
『15ヤードゲイン!!ファーストダウン獲得!』
「おおお!!」
一気に進んだ!これでもう4回連続で攻撃出来る!これなら行ける!もうタッチダウンするイメージが出来る!
『Set!Hut!』
早い掛け声で連続攻撃!
さっきと同じようにヒル魔さんが石丸さんへボールを渡した!
「止めろぉ!これ以上進ませるなぁ!!」
恋ケ浜のキャプテンが声を上げて石丸さんへ向かって走る……けと石丸さんはボールを持ってない!?
「フェイク!?じゃあボールは……!!」
「俺様の指示通りだクソザルゥ!!」
まるで弾丸の様な鋭いロングパス!
一直線にモン太へ向けて投げられたボールは走っているモン太よりも前……このままじゃ取れない!!
「キャッチマーックス!!!」
飛んだ!
『タッチダウン!!』
「タッチ……マーックス!!!」
ビシッと指を1本立てたモン太がしっかりとボールを手に取って叫んだ。
ゴールエリア内で高々と叫ぶモン太にみんなが集まってモン太を褒めている。
最後にはヒル魔さんがモン太のお尻を蹴るだけで何も言わずに全員を集合させて作戦を伝え始めた。
「凄いよモン太君!」
「本当に凄い流石モン太!」
これで6点!先制点を取れた!
その後のトライフォーポイントはヒル魔さんが蹴ったけど失敗。追加点は取れなかったけどモン太のおかげで点が取れた!
「すごいなぁモン太、野球よりもアメフトの方が合ってるんじゃないのかな?」
「第2クォーター中盤、恋ケ浜キューピッドの攻撃」
勢いに乗った泥門だけど今は恋ケ浜の攻撃。
泥門のディフェンスはちょっと押され気味、ランで来るなら短い距離でも進められ、短い距離でのパスで確実に進められ…一気に進められはしないけど4回目の攻撃でファーストダウンを1度取られて少しずつゴールが近付いて行ってる。
「ふんぬらばっ!」
ファーストダウンを取られてから2回目の攻撃。
これ以上進んで欲しくない泥門は、栗田さんのパワーで相手を倒して大きな体で一気に恋ケ浜のクォーターバックに詰め寄るブリッツと言う作戦に出た。
「ふごっ!」
栗田さんの巨体がパスコースを封じつつクォーターバックを捕まえて止めた!
土煙が舞い、相手の人が下敷きになってるけど…大丈夫?栗田さんに潰されてない?
『Set…HutHutHut!』
どうやら大丈夫そうでさっきよりも後ろに下げられた状況で3回目の攻撃。
さっきよりも後ろだから何とか距離を稼ごうとランを選んだみたいでランニングバックの人にボールを手渡して大回りで走り出した。
『11ヤードゲイン!ファーストダウン獲得!』
「くっ!」
ランニングバックの人も足が早くて止められずファーストダウンを取られた!
「テメェ!止めるならちゃんとぶっ倒せ!」
ヒル魔さんが助っ人の模部さんに怒ってる。
アメフトが初めての人だからなのか怪我が怖いのか、タックルじゃなくて服を捕まえるだけで少しだけ距離を走られてしまいヒル魔さんがタックルしたけどファーストダウンを取られてしまった。
ピピーッ!
『前半終了!』
笛が鳴って前半が終わった。
6対0、モン太がタッチダウンを決めてからお互い点を取れずに試合の半分が終わってしまった。
フィールドに出ていた人達がベンチに戻って来たのでタオルや水分をまもり姉ちゃんと一緒に手渡した。
「後半はパスを多くする、とにかくワイドレシーバーは走り回れ。ハドルの時に走るルートは説明すっから死ぬ気で取れ」
「俺もショートパスを取れるように動く、ロングパスを無理に狙いに行かなくてもいい」
ヒル魔さんと双葉さんが真剣な顔で後半の作戦を立てている。
「テメェはランの時に使う盾だろ、パスの為に動かれちゃ人数が足りねぇ」
「恋ケ浜はモン太以外ヒル魔のパスを取れないってバレてる。なら取れるモン太にプレッシャーをかけてパスを止めに来るのが当然だろ」
ヒル魔さんが試合再開までの時計を見て何かを考えている。
「…ポジショニングを覚えさせるには時間が足りねえな」
「第3クォーターはロングパスと見せかけてショートパス、ショートパスと見せかけてロングパスの2択を軸に攻める。第4クォーターになったら石丸とヒル魔のランも織り交ぜて相手を撹乱って段取りでどうだ?」
「ケケケッ!良い作戦だ!石丸、ランのフェイクは入れていくからちゃんと走りやがれ」
ヒル魔さんが司令塔なら双葉さんは現場監督、そんな感じがする。
ヒル魔さんが怒ってる時ってめちゃくちゃ怖いけど双葉さんはそんなの関係ないと言わんばかりにヒル魔さんと真っ向からぶつかって、ヒル魔さんも双葉さんにキレて銃を撃つなんてことをしないでちゃんと聞いてる。
お互い凄く信頼し合ってる関係なんだって見てて思った。
「王城が居なけりゃ思い切った作戦ができるんだがな…」
「早く帰りやがれってんだ」
「桜庭がいるって叫んでやろうか?」
「したところで進がいるから意味ねぇな、秘密兵器を使わなきゃそれでいい」
観客席の方を向いた双葉さんとヒル魔さんが忌々しそうに見ていると後半を告げる笛が鳴った。
後半が始まり、泥門デビルバッツはパスの連続で怒涛の攻めを見せた。
双葉さんがショートパスで6ヤードぐらいを連続で稼ぎ、双葉さんにプレッシャーを与えて来た恋ケ浜を嘲笑うかのようにモン太へロングパスの連続、モン太を警戒してプレッシャーをかければ今度は双葉さんへのショートパス。
ヒル魔さんの作戦とフェイクに翻弄される恋ケ浜へ更に追加点となるタッチダウンをロングパスを受けたモン太が決めた。
第4クォーターになればパスだけじゃなくてランも加わり、もう恋ケ浜はお手上げ状態。また追加点を取っても攻め続けていき、泥門の猛攻に圧された恋ケ浜はパスミスやランを直ぐに止められたり…オフェンスの精細さが失われて行った。
気が付けば試合終了まで残り時間5分、点差は18対0。
恋ケ浜に1点も与えずに3回のタッチダウンを決めた泥門デビルバッツにこのグラウンドにいる全員が勝利を確信している。
「タイムアウトォ!」
ここで何故かヒル魔さんがタイムアウトを要求。
ベンチに戻って休息を取る時間が取れた。
「うちのセカンドが言いてぇことあるらしいぞ、耳の穴かっぽじってよーく聞きやがれ」
「18点差で残り5分って状況になった今、もう勝っただろって考えてる奴手ぇ上げろ」
双葉さんがボトル片手に質問を始めた。
双葉さんの質問に双葉さんとヒル魔さん以外の人達が手を挙げ……ヒル魔さんが栗田さんのお腹を思いっきり蹴って怒っている。
「まだ試合終了のホイッスルが鳴ってねぇのに随分と余裕だな」
ヒル魔さんの様子を無視した双葉さんが呆れた声でボトルを握り締め、中から水が溢れ出した。
「ケケケッこいつの言う通りだ。1秒でも時間が残ってるなら気を抜くんじゃねぇ。まだ相手が勝つ確率は1%あんだぞ」
栗田さんを蹴るのを辞めたヒル魔さんが言うと栗田さんが起きてボトルを手に取った。
「で、でもヒル魔〜もう相手がタッチダウンを決めても僕達の勝ちは確実だよ?」
「じゃあこっから手を抜いて何もしないで良いってか?ディフェンスはしない、オフェンスはボールを相手にくれてやる舐めプをしてやろうか?」
「そ、そういう事じゃなくて…初勝利を喜ぼうって意味だよ」
「18点差、3回タッチダウンを取られて1回でもキックを入れられたら逆転負け。もっと上のチームなら5分もありゃあ逆転出来る」
「!」
「勝利に浮かれんのは試合終了になった瞬間だ!それまで気を抜いた奴は処刑してやる!最後の1秒まで死んでも攻め続けろ!!」
ヒル魔さんが叫ぶと大きく息を吸い始める。
残り少ない時間でも気を抜かない。
その気迫をベンチから見た僕はギュッと手に力を入れた。
ピイィィィ!!
試合終了を告げる笛が聞こえ、泥門デビルバッツ対恋ケ浜キューピッドの試合は終了した。
18対0で勝利
勝利したのはいいけど、タイムアウトが終わってからは恋ケ浜が決死の猛攻を見せ、泥門は自陣ギリギリまで追い詰められていた。
あそこでヒル魔さんが檄を飛ばさなかったらきっとタッチダウンを決められ、18対6で試合が終わっていたと思う。
それぐらい恋ケ浜の気持ちが乗った攻撃で、気持ちを全力でぶつければ勝機を見いだせるのだと初めて知った。
「YA-HA-!!!」
試合が終わると宣言通りヒル魔さんが勝利の花火を打ち上げて大喜び、天界グラウンド上空に花火でいっぱいになってる下で双葉さんと栗田さんが手を取り合って勝利を喜んでいる。
一緒に出ていた人達も試合の勝利に喜び、ベンチにずっと居た僕もまもり姉ちゃんと一緒に喜んだのだった。
恋ケ浜キューピッド戦でした。
きっともっと点差の空いた試合が出来ると思いますしモン太ならもっと活躍出来ただろ馬鹿野郎!って思われます。
ですが今作のモン太はアメフトの練習をする暇も、アメフトに必要な知識を理解する暇が無い中での出場。初心者のモン太ならこのぐらいの活躍かなと思いこの点差で勝利した展開にしています。
次回は王城ホワイトナイツ……の前に日常パートを3話挟みます。
果たして対王城戦、どんな展開になるのかお楽しみに!