今回は実況風でお送りします。
それではどうぞ。
「さぁ始まりましたセミファイナル第1戦!泥門デビルバッツVS西部ワイルドガンマンズ!実況は私マシンガン真田と熊袋さんでお送りします!」
「よろしくお願いします」
「試合の鍵を握る対決は3つ!」
・”トリックプレイで敵を翻弄、悪魔のクォーターバック”ヒル魔VS”超絶早撃ちショットガン”キッド!!
・”キャッチの達人”雷門太郎VS”人間重機関車”鉄馬丈!!
・”光速の脚”アイシールド21VS”ロデオドライブ”甲斐谷陸!!
「熊袋さん的にはどう思われますか!」
「個人的にはその…完全に個人的になりますがいいですか?」
「ぜんっぜん構いません!さぁどうぞすぐどうぞ!」
「3組の対決全てに絡める双葉蓮次君、彼が加わることで一対一じゃなくなり二対一の状況になります。娘がファンですし僕もとても面白い選手だと思っています」
「なるほど!ではこうなりますね!」
・”トリックプレイで敵を翻弄、悪魔のクォーターバック”ヒル魔&”白銀”双葉蓮次VS”超絶早撃ちショットガン”キッド!!
・”キャッチの達人”雷門太郎&”人間重戦車”双葉蓮次VS”人間重機関車”鉄馬丈!!
・”光速の脚”アイシールド21&”キャノン”双葉蓮次VS”ロデオドライブ”甲斐谷陸!!
「白銀、キャノンは分かりますが重戦車ですか…?」
「捕まっても簡単には止まらないことから重戦車とも呼ばれているそうです!」
「なるほど、網乃戦で見せたあの突破力は確かに重戦車ですし以前見たアメリカ戦でも簡単に止まりませんでしたから納得です」
ピィー!!
「泥門のキックオフから試合が始まり、ムサシ君の高々度のキックで泥門の選手達が一斉に上がる!」
「秋大会で何度も見てますから西部の選手達は落ち着いていますね」
「初めて見た時は大変驚きました!」
「さぁボールを取ったのはロデオドライブ甲斐谷君!ボールを持って先に対決するのはモン太君だ!」
『おっしゃタックルMAX!…………へ?』
「おーっと!モン太君を簡単に抜き去ったぞぉ!」
「上半身をカクカク動かして膝を曲げずに大股ステップで緩急をつけるチェンジ・オブ・ペース走法ですね。上半身の動きがロデオみたいに揺れることからロデオドライブと呼ばれています」
「ロデオドライブから一気に加速!中央へ走り込み次は双葉君が立ち塞がる!!」
『ロデオドライブを食らえ!』
『……』
『見切った!』
『なっ!?』
「止めたぁ!ロデオドライブを1発で止めたぁ!」
「今腕を回してタックルしたのはお腹の部分ですね。大股で動かして上半身を激しく動かしてもお腹周りの動きはほとんどありません、そこを狙ったのでしょう」
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「い、1発で止められるなんて…」
俺の下には甲斐谷が悔しそうな顔をしてボールを持っている。
「そういうの慣れてるんでな。好きなだけ揺さぶって来いよ、その度に倒してやる」
「くっ…!」
甲斐谷から離れて手を伸ばして起こしてやるとより一層悔しさを顔に出していた。
「色んなスポーツから取り入れたラン技術は俺よりも上だと認めるがあいにく俺も違うところから取り入れてる、実践経験の差が出たな」
「まだ試合は始まったばかり、まだ前菜…ここから西部のメインディッシュの時間です」
こいつ育ちが良いタイプか、例え方が大人っぽいな。
「スープとポワソンを飛ばしてメインディッシュ?料理の品数が少ねぇな」
「ポワソン?…えーっと…なんだっけそれ」
あっこいつカッコつけたいだけだわ、セナの兄貴分だとか自分で言ってたしセナに良い格好を見せたいんだな。
「メインディッシュなら早く出せよ、さっさと食らってデセールまで平らげてから勝つからよ」
「……詳しいっすね」
「ははっ!知ってるだけさ」
「アハーハーかっこいい話をしてるじゃないか、僕も混ぜてくれよ」
「なら早く席につけ、もうすぐ西部ワイルドガンマンズのメインディッシュが来るから備えるぞ」
「いいとも!」
「欧米由来の西部がフランス料理のフルコースを振舞ってくれるみたいだし、ちゃんとお行儀良くしろよ?」
「!!」
ニヤニヤ笑って言うと甲斐谷の顔が赤くなり、恥ずかしそうに離れて行った。
「席ってどこ?僕はどこに座ったらいい?」
「ディフェンスって意味だ、練習通りに相手のパスを止めるぞ」
「任せて蓮次君!僕が天才だって事をファンのみんなに伝えてあげるよ!」
「そうだな」
天才ねぇ、そろそろ瀧も一皮剥けてくれねぇと困るんだよな。
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「さぁ西部の攻撃!クォーターバックは神速の早撃ちキッド君!」
「この陣形はショットガンフォーメーション、ダブルやデュアルと言って両サイドに2人ずつレシーバーを配置したパス特化のフォーメーションです。泥門のスプレッドフォーメーションと似ています」
「西部お家芸のショットガン!そこへ神速の早撃ちキッドと合わされば誰も止められない最強の陣形へと変わります!」
「誰にパスをするのか、全員それぞれ違うルートを走りますから止めるのは難しいです」
『Set!…Hut!』
「さぁ一斉にレシーバー達がスタート!散弾銃の弾の様に散らばって走るレシーバー達を泥門が追いかけるもそのスピードに置いていかれそうだ!」
「え!ブリッツ!?」
「おーっと!ここで双葉君持ち場を離れて中央から突っ込む!」
『何が様子見だよほんと…でも、見えてるよ』
『見えねぇところからならどうだぁ?』
『!』
「あ!キッド君の死角からヒル魔君が!」
「なんとブリッツに来ていたのはヒル魔君もだった!正面から来た双葉君を避けようと左へ下がるキッド君の元へヒル魔が突っ込む!!」
「!」「!」
『パス成功!5ヤードゲイン!』
「パ、パスのモーションが見えなかった…これが神速の早撃ちキッド…!」
「パス成功!西部が前進したぁ!」
『Set!Hut!』
「西部2度目の攻撃!」
「泥門はどう守るつもりでしょうか」
「ショットガンで走るレシーバー達に何とか食らいつく!」
「あっ!またブリッツだ!」
「今度はヒル魔君1人死角となる左サイドからブリッツ!」
『YA-HA-!』
『いやいやそんな怖い顔しなくても…』
『パス成功!7ヤードゲイン!ファーストダウン獲得!!』
「パス成功!ファーストダウンを獲得して連続攻撃出来るようになりました!」
「バックスがブリッツへ向かった分人数差が生まれてしまい、パスの成功率が非常に高くなってしまいます」
『Set!Hut!』
「さぁさぁ連続攻撃!泥門に止める手だてがあるのでしょうか!?」
「またブリッツ!」
「しかしキッド君の早撃ちには叶わない!」
『パス成功!6ヤードゲイン!』
「西部はパスを成功させてジリジリと泥門陣地へ近付いて来る!」
「ん?」
「どうされました熊袋さん」
「いや、ロングパスがあまり使われていないので気になりまして。ブリッツのプレッシャーに押されているんでしょうか」
『Set!Hut』
「今度は誰にパスをするのか!?」
『まだだ…!』
『執拗いねぇ本当に』
『っ!』
『パス成功!3ヤードゲイン!』
「ヒル魔君がブリッツ!しかしキッド君のパスが成功!」
「もう何度もブリッツをしてるのに全部間に合わずに成功させている。いつまで続けるのでしょうか」
(ヒル魔君の予想通り平均1.5倍速くなってる)
(最速タイムか?)
(平均した最速タイム)
『…んじゃ、狙い撃ち行ってみるか』
「タッチダウンまで後10ヤード!このままパスを通されてしまえば先制点は西部だ!」
『Set!Hut!』
「プレイが始まりショットガンの弾が泥門陣地内へ入り込む!誰かがパスを取ればタッチダウンだぁ!」
『YA-HA-!』
『そっちの魂胆は分かってるよ。ブリッツを仕掛けてパスを速く投げさせてミスを誘ってるんでしょ』
「ヒル魔君のブリッツ!しかしキッド君は余裕の表情!」
『あいにくそういうの失敗した事ないんでね』
『殺った…!!』
「神速の早撃ちキッド君!右サイドを走る選手へ投げたぁ!……あぁ!!!」
「なんでそこに双葉君が!?」
『狙い撃ち成功!!』
「インターセプト!狙っていたかの様な位置で綺麗にボールを取った双葉君が走る!」
「残り10ヤードだったのがひっくり返る!攻守交替だ!」
『テメェをぶっ殺すのは俺だけじゃねぇ、白銀もいんだよ』
『やられた…ほんと最初からロクな事がない』
「止めろ陸ぅ!!」
という訳で西部戦その1でした!
自陣ギリギリでインターセプトした蓮次と止めに走る陸!
ランナー勝負の軍配はどちらに上がるのか!!
西部戦まだまだ続きます!次回もお楽しみに!!