転生姉妹と魔法少女たち   作:MT75B

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7話です。前回あとがきに書いた通り、ハコの魔女戦など、諸々のシーンは端折ります。


#7 伶と杏子

「だぁ~~~疲れた!!」

「いや~ほんとにありがとね、伶。」

「キミたちをくっつけるのほんとに大変だったからね!?思った以上に上条くんの誤解解くの大変だったし...」

「あはは...」

 

私、神崎伶はさやかと病院を後にした。というのも、さやかが彼女の幼馴染であり恋をしている、上条恭介のお見舞いについてきてほしいと頼まれたからだ。んで、彼がさやかに「いじめているのか!!」と当たっていたところを、

 

「あんた、乙女の心を傷つけるとはどういうことだい!?」

 

と私が横入りし、上条くんに喝とビンタをおみまいしてやった。そのあと私は邪魔にならないよう一時的に席を外した。その間に2人が本音で語り合ってるうちに両想いであることがわかり、交際がスタートした、と今に至る。急展開過ぎないか?

 

「...まぁおめでとう。幸せになるんだぞ。」

「ありがとう、伶。」

 

とはいえ、さやかと上条くんを交際・結婚させることでさやか死亡ルートが回避できた。この上ない嬉しさ。

 

「お~い!こっちも終わったで~。」

「魔女退治お疲れ、晶。」

 

さやかと歩いていると、晶、ほむら、マミとまどかが魔女退治から戻ってきた。

 

「まさか志筑さんを含んだ集団失踪事件が魔女の口づけが原因とはね...」

「参っちゃうよね、ほむらちゃん。」

 

会話から察するに、ハコの魔女を討伐したのだろう。向こうもお疲れさまだ。

それにしても、まどかとほむらは少し距離感が近い。ただそれだけなのに、なぜか嫉妬している自分がいる。

 

「伶ちゃん?どうしたのその顔?」

「!あぁ...まどか。ちょっとね...」

「?」

「はは~ん?さては伶、ほむらとまどかがイチャついていることに不満を持ってるなぁ~??」

「はっ!?何を言ってるんださやか!」

 

くっそ、なんでこの水色は余計なこと言うんだ!

 

「あらあら伶さん。この2人がくっついている風景は和むのよ~。それとも、嫉妬してらっしゃる?」

「マミさんまで!」

 

なんで嫉妬してることがわかるんだよ!怖いよこの人たち。

 

「ほむらちゃん、伶ちゃんってもしかしてほむらちゃんのこと好k「わぁぁぁ!まどか、それ以上言うなぁぁぁぁ!!!!」」

「ほむら、顔赤いよ?」

「...美樹さやか、これくらいの事で私は動揺しない。決して顔を赤くしてないわ。」

「いや、ゆでだこみたいに赤いz「赤くない!いいね...?」...ハイ」

「なんやこの修羅場...」

 

それからほむらは私に対して口をきいてくれなくなった。トホホ...

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

数日後、私たちはとある路地裏に来ていた。目的はただ1つ、佐倉杏子と対面するためだ。

といっても、その目的はほむらと晶以外には明かしていない。うまいこと誘導するのが大変だったね...

 

「結界見つけたで。」

「晶、いつもありがとう。」

「いやいや。」

 

晶の解析スキルは本当に便利だ。結界の場所がすぐにわかる。

 

「晶さんってズルいよね?ソウルジェムなしで結界の位置わかるじゃない。」

「マミさん、それは自覚してる。でもおかげでソウルジェムが濁らんで済むやろ?」

「えぇ、とても助かっているわ。」

「あと、晶に至ってはエイム精度がかなり良い。魔法少女になったまどかといい勝負しそうだわ。」

「あ~...確かに弓のエイムすごいよな。」

 

ほむらとマミが晶の事をズルいと言いながらも褒めてくれる。なんだかんだでこの2人も認めてくれているんだな..ってあれ、私は?

 

「それで...なんでまどかと美樹さんがいるわけ?」

 

ほむらの後ろにはまどかと彼女の肩を組んでいるさやかがいる。

 

「見学をやめるとはだれも言ってないしね。まぁマミさんいるし、契約はさせないけど。」

「はぁ?仮に私たちが危なくなったら契約させられるわよ!」

「いや、神崎姉妹(わたしたち)というチート要員がいる意味よ。それに、グリーフシードの回収以外ではインキュベーターも最近は来ないから大丈夫なはず。」

「本当に大丈夫かしらね...ここ最近の魔女ちょっと強いわよ?」

「転生者なめんなや。と言いたいところやけど、ウチらが干渉しているせいで魔女たちが強化されている可能性があるからなぁ...」

 

そう、ここんとこ魔女が想定より強くなっているのだ。晶の言う通り、私たちが干渉しているせいじゃなければいいんだけど...

あと最近、ほむらが私に対して冷たい態度をしてくる。そのおかげでまともに会話していないからものすごく寂しい。

 

「ところで伶ちゃん、ここって使い魔の結界だよね?」

「うん。でも、使い魔もやがて魔女になるから倒した方がいいんだよ。」

 

ほぇ~っとまどかが納得する。ちなみにこれは事実でもあるけど半分建前だ。

 

「...ついた。」

 

意外と早く結界の最深部に到達した。そこには使い魔がいる。

 

「使い魔は1匹か...よし!」

 

私は《テレポート》で速度を上げ、0距離まで詰めてから発砲する...はずだったのだが、目の前に槍が出てきた。

 

「うぉっ!?」

 

瞬時に私は電気魔法でブロックする。やっぱり現れたか...と予想通りで安心した気持ちと面倒だなという思いが入り混じる。そこにいるのは――もちろん佐倉杏子だ。

 

「ねぇねぇ、あれ、使い魔だよ?殺したって意味ないのは知ってるだろ?4、5人食わせて魔女にしたほうがいいぞ?」

「はぁ、危ないことしておいて謝罪とはじめましての挨拶はなしですか。佐倉杏子サン。」

「は!?なんでアタシの名前知ってるんだよ?ってまさか、噂のイレギュラーさんってやつか。」

「よくご存じで。早速で申し訳ないけど、お前の言い分には共感できないね。」

「はん、共感できないならいいよ。だったらここd「倒してやるってことかい?」」

 

杏子は図星かよという顔をしていたが、

 

「...話が早くて助かるよ!」

 

そう言いながら槍を振り回し、私を引き離す。そしてそのまま槍を投げようとしている。そこで、私はあることをひらめいた。

 

『晶、杏子が死なない程度の場所に一発当ててくれる?』

『まかせんしゃい!』

 

晶はすぐに装填し、M82の引き金を引いた。しかし、

 

ジュッ!!

 

銃弾は途中で消えた。

 

「「「「「「!?」」」」」」

「邪魔が入らないように結界をはったよ。」

「...バレてたか。」

 

ということは、私と杏子のタイマンってことか。だったら、少しくらい煽っても周りに被害は飛ばないな。

 

「自己紹介が遅れた。私は神崎伶だ。伶って呼んで。」

「伶って言うんだね。それで、さっきはなんであんなマネをした?」

「なんでって...4、5人食わせて魔女にしたほうがいいって言ってただろう?」

「...それが?」

「だったらここでお前を瀕死にして使い魔に食わせようかなぁって思ったんだよ。それにお前、横から私を妨害したよね?誰も1人で倒すとは言ってないし、私も同じことやってもいいかな~って...」

 

みるみるうちに杏子の顔が怒りに染まっていく。

 

「ふ...っざけんなぁぁあああ!」

 

そういった杏子は私にめがけて槍を投げた。槍は一直線に私へ向かってくる。

 

「切りやすいな。」

 

そういった私は光剣を取り出し、電源を入れて槍をスパン!とぶった切った。

 

「杏子、本当に私を倒せるの?槍が思った以上に脆くてウケるんだがw」

「あぁん!?」

「まぁまぁいいから。倒しに来なさい。」

「...っ!なめやがって、上等だよ!」

 

杏子がこちらに突っ込んでくる。予想通り、彼女はキレると攻撃パターンが単調になる。

 

「おらっ!」

 

杏子は予備と思われる槍を飛ばした。その槍をつかみ、杏子に投げ返す。そして《テレポート》で速度を上げ、杏子に急接近し、P90の弾幕を浴びせる。

 

タラララララララララララララララン!!!

 

しかし、さらに槍を出した杏子に投げ返した槍と弾幕は弾かれた。

 

「...やるねぇ。」

 

と褒める私に対し、

 

「チッ!」

 

と舌打ちする杏子。こりゃ時間かかるな。

 

「なぁ、さっきの光ってた剣で戦わねーのかよ。」

「あ~あれは現実世界の大半の物体を一瞬で切り落とせちゃうのよ。あんたが光剣に触れてバラバラになって死ぬのは勝負としてもつまらないし、そもそも私はあんたを殺しに来たわけじゃないからね。」

「.......なめやがってぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!」

「はぁ、なんでそうなるのさ...」

 

私はため息交じりながら杏子の攻撃をかわす。彼女の槍を使った連続攻撃は当たったらたまったもんじゃない威力だ。ちゃんとよけないと...

 

「...そろそろ決めにかかるか!」

 

そう言いながら私は大ジャンプし、杏子の頭上を取る。

 

「ロッソ・ファンタズマを使えないお前は頭上さえとればこっちのもんさね!」

 

そして、私はそのままP90を構えた。のだが...

 

「甘い!」

 

!しまった!!2つの槍を集合させ、それを今までにないスピードでこちらに当ててくる。

 

「その体制じゃ剣も抜けないし、弾丸を打ったところでこの槍の集合体は破壊できない!そしてこれは自由に方向を変えれる!!」

 

時間伸長で回避の時間を稼ごうとしたのだが、それも無理のようだ。

 

(ここまでか...)

 

と思った矢先、"アレ"があることを思い出した

 

「もしもの際、ここにある2つ合言葉の内片方だけでもいえば、あなたたちにとってピンチを回避できると思います。」

 

10歳の誕生日の日、女神さまがスキル全付与するときにこう残した言葉を信じてみよう。

 

「これに賭けるしかない...Lie(ライ)!」

 

ガキィン!!!!と音が鳴った瞬間、私の目の前に紫の軍服を着た、赤い巻き髪をした女の子が現れた。その子は金属バットで攻撃を止めながらこう言った。

 

「まったく、呼ぶのが遅いよ。マスター。キミは実にバカだなぁ。」




前編が終わるところで、いよいよ彼女たちが参戦しました。

「やっと例のタグの伏線回収かよ。」

いや~出すタイミングかなり迷った。

「いやいやもっと早く登場させる機会あったろ。」

許してよ。というわけで、伏線回収のある次回も何卒。
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