再びあの灼熱のマウンドの世界へ   作:心ここにあらず

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それから月日は流れ俺たちは2年生になっていた。秋の大会では俺が1番一也が2番の正バッテリーを組むことができた。

 

ここまでの俺の能力を紹介しておこうか

 

球速最速138キロ B

 

コントロール C

 

変化球 変化量 キレ

 

フォーク 2 D

 

カット 2 B

 

シュート 3 C

 

大体こんな感じか。一也情報によればピンチや相手の力量によって俺はキレ・球威共に上昇するらしいから今の最高地点は把握している能力より上だろうな

 

けどま、前世だったら中2の時点で変化球なんてなかったし球速もいいとこ130あるかないかくらいだったからな

 

今世では筋トレや栄養管理それに一也と一緒に野球の基礎トレーニングも欠かさずに行ってきたから体格だけじゃなく身長も前世より伸びている

これでいまだにクリスさんには勝てないんだからあの人どんだけだよ…

てかあの人前世では見かけなかったけどどこのチームに居たんだろ?あんだけ凄かったら知ってるはずなんだけどな…

 

 

 

 

そして迎える中学2年生の公式戦

 

俺たち江戸川シニアはいつも通り初戦を俺が完封し打線も爆発し勝利。2回戦も先輩たちが継投でゲームを作り7回を4失点にまとめ上げ危なげなく勝利した。そして地区大会決勝いよいよ俺と一也にとっての中学公式戦では一番気合が入る一戦である。

 

 

相手は因縁の丸亀シニア…メンバーは知っての通りエースはお馴染みカーブとスライダーを軸に登板してくる変化球ピッチャーに打線は昨年と一昨年全国制覇すら成し遂げている文句なしの中学最強打線である。

 

 

そして…

 

 

その中心にいるのが【〝怪物〟】滝川クリス優である

 

自他共に認める中学でも全国No. 1捕手であり打撃でも中学通算30本塁打を記録し公式戦での打率は5割越え

守備でも強肩で盗塁阻止率8割越えと能力がバグっている

 

 

俺より人生2回目っぽいし色々とおかしいだろこの人…

 

 

 

 

そんな人に俺たちは昔から挑戦し続けているんだからとことん野球バカだよな俺たち…

 

 

 

俺たちがグラウンドに入りベンチで準備しているときに

 

 

「とうとう来たな俊…」

 

 

「…あぁ今日必ずアイツらに…クリスさんに勝つ!」

 

 

「あぁリトルの時は全国制覇した時もそん時にはクリスさんは居なかったからな。あれで全国1位って言われても納得出来ねぇよ」

 

 

「そうだな。まぁ何にせよ今日はもう腹括って来てるよ」

 

 

「…くく」

 

 

「んだよ」

 

 

「いや、頼もしいなうちのエースはって」

 

 

「…茶化すなよ!」

 

 

 

「いやマジで俺らが勝てるかどうかはぶっちゃけお前にかかってるからな。正直なところ他の投手に丸亀シニアの打線は荷が重すぎる。お前が完投するのは必須条件➕うちの打線を考えると最低2失点が最短条件だな」

 

 

「…あぁわかってるよ」

 

 

「頼むぜ相棒…」

 

 

「あぁ任せろ」

 

 

 

そう言い俺たちは拳を突き合わせた

この時のために俺は己を鍛え自らの武器を磨いてきたんだと心底理解する。あの人を抑えなければ俺に勝利は無い

なら死ぬ気で噛みついてやるしかねぇな

 

 

 

        【覚悟しろよ丸亀シニア】

 

 

 

 

 

 

 

1回表

 

マウンドに上がるのはエースナンバーをつけた俺受けるのは正捕手の一也である数球投球練習を終えた俺はマウンド上で下を向きながら大きく深呼吸する

 

今までのことなど何も考えらない。何も考えずただあのミットに最高のボールを投げ込むことだけを考える

 

俺は顔をあげ一也のサインを確認し投球モーションに入る

 

 

審判

「プレイボール!」

 

 

 

大きく腕を振りかぶり、背中を反らすようにしてため込む。

 

グッと足を高く上げ、全身のバネを一気に張りつめさせる。

 

大地を踏み鳴らすように力強くステップを踏み込むと、

 

その瞬間――豪快な振り下ろしが空気を裂き、球が火を噴くようにミットへ突き刺さる

 

 

_バキャァァァァン!

 

 

まるで「投げる」ではなく、「叩きつける」かのような迫力。

 

観る者に圧をかける、堂々たるモーション

 

この瞬間こちらのエースは明らかに相手を見下ろしながら投げていた

 

 

2球目

 

振りかぶったそのモーションから、全身をしならせるように投じられた2球目

 

一直線に伸びる白球は、まるで 矢のような鋭さを持ちインコースに突き刺さる

 

 

「グッ!(なんてボール投げてきやがるこの二年!)」

 

 

3球目

 

 

「ギュオォォッ!」と風を切り裂き、打者の胸元をえぐるように突き抜ける。

 

ミットに収まる瞬間――

 

「バシィィンッ!」と爆音がスタンドに響き渡る。

 

 

キャッチャーミットが揺れ、観客の息を呑む。

 

ただのストレートではない、圧倒的な「力」でねじ伏せる直球。

 

 

審判

「…さ、三振!バッターアウトッ!」

 

 

「……っ、速い……見えたと思ったら、もうミットの中かよ」

 

 

「うおおっ!速ぇぇぇ!!」

「音が違うぞ、今の!」「138キロ!140はあるように見えたけどな!」

 

 

俺の投げるボールは指先の筋トレとスナップを鍛え続けたおかげで前世よりも遥かに球威と圧倒的なキレを生み出すことに成功していた

 

 

「ナイスボール!一個ずつな!」

 

 

「ああ!わかってるよ」

 

 

 

一也がボールを強めに投げてきて返球してきた。お、これは俺の調子がいい合図だな。あいつは自分の予想を超えた時無意識か分からないが返球が強くなるからな

 

 

そしてネクストバッターはこの男

 

中3にして180に届くくらいの大型スラッガー…滝川クリス優

 

 

「あんたを抑えるために牙を磨いてきたんだ…」

 

 

 

「行こうぜ俊!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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