そろそろデンジとポチタ殺されちゃった頃かな?
まだ武器人間になってないのかな、それとも今絶賛借金帳消しフィーバータイムか?
上手くいかない可能性もあるよね。デンジとポチタがちゃんと融合できてないとヤバいんだけど……。
まだ一睡もできてないのに朝日が見える。ってことはもうマキマがデンジのこと捕まえたのかも。
男と犬のことを考えて寝れない日が来るなんて思ってなかったよ。とりあえずデンジとポチタは無事に融合したって思い込んでおこう。答え合わせは今日だしね。
流石にこの時間から寝たら仕事に行ける気がしない。しょうがないのでベッドから体を起こした。
住んでる部屋はなんてことはない1人暮らしちょうどのサイズって感じの部屋だ。朝は菓子パンで済ます派で朝シャンプーはしない。顔を洗ったり身支度を整えたりして終了だ。家の扉を出た。
本部の建物を見たあたりで今日の予定を思い出す。昨日帰る前に確認した感じ今日の午前中は資料整理みたいなデスクワークが割り当てられてたはずだ。
廊下を歩き続けて執務室へとついた。今は4課に所属してるので当然4課の執務室になる。仕事用デスクが大量に並んで壁際には棚があるクソおもんない部屋だ。さて今日の午前中にデスクワークする人は他に誰がいるかな?扉を開けながらそう思った。
「おはよう。なんだ、ミミか」
落ち着いた声が聞こえる。視線を向けると相変わらず外じゃ目立ちそうなマゲスタイルのアキくんがいた。眠くて目がしょぼしょぼする…。
「おはよう、アキくん」
どうやらアキくん以外はまだ来ていないらしい。特異4課は他の課よりもデスクワーク用の部屋が狭い。人型の悪魔みたいな連中がいるのだが、そもそもそいつらにはデスクワークができない、あるいは免除されているためだ。上層部としてはできるとしても悪魔にやらせたくないだろう。
アキくんと話していると廊下から足音がしてくる。もしかしたらまだデスクワーク組がいたのかもしれない。
「おっはよ〜ございまーす。今日も一日、頑張りましょ〜」
そう朗らかに部屋に入ってくるのはアキくんと僕の先輩である姫野先輩だ。悪魔との契約で右目を対価にあげたらしく右目が眼帯で覆われた、見た目こそ美人で性格も明るく感じるが深く関わったらろくな目に遭わなそうな雰囲気のお姉さんである。これでいて悪魔狩りとなると真面目に振舞うから悪質だ。そのギャップにやられてきた後輩達は山ほどいた。
「今日は一日中デスクワークなんだよねぇ。アキ君たちは?」
「俺もそうですね」
「僕は午後から調査依頼があるので出て行きますよ」
「じゃあ、アキ君は残ってくれるってこと!?やったぁー!」
おそらく昼頃にはデンジくんを連れてマキマさんが帰ってくることを考えると今喜んでいる姫野さんが不憫だ。
だって、このままだとアキ君の午後のデスクワークは取り消しでデンジくんと組まされるわけだからね。つまりアキくんは午後ここにはいない。
よく考えたらアキくんもデンジくんに股間を蹴られるかもしれないわけだ。つまり、この部屋で僕以外の人が今日不憫な目に遭うのか……。
なんだか疎外感を感じるな。僕も不憫な目に遭う方法を探した方がいいだろうか?
「簡単に不幸になれる方法って。なんか知ってますか?」
「えぇ〜?やめときなよー」「急にどうしたんだお前」
アキくんと姫野さんに心配されてしまった。……よし、楽しく話せたな。
『特異4課 早川アキ ミミ 両名は マキマの執務室へとくるように』
つまんないデスクワークをしていたらそのような連絡が突如届いた。アキくんが呼ばれるのは予想できていたが、僕もらしい。アキくんが呼ばれたってことはデンジくんは無事にポチタと融合できたようだ。
「彼の名前は早川アキ。デンジ君より三年先輩」
急に知らん男が2人も出てきてデンジくんも困惑顔だ。
「…俺、マキマさんと仕事すんじゃないんすか?」
「そんなわけないだろ」
アキくんはもう若干デンジくんにイラついてきたらしい。
「あと、彼はミミ。こっちも三年先輩。もしデンジくんの仲間が死んじゃったり、酷い怪我をしたりしたときに彼が近くにいたら彼を頼って。上手くいけば全部元通りになるから」
「よろしくね」
「死人も蘇るって〜!?またゾンビじゃないっすよね⁉︎」
「ゾンビではないよ。このことはきっとデンジ君自身にも役立つから」
どうやらデンジくんはゾンビの悪魔を思い出したらしい。一緒の力だと思われるのは心外だね。
「ってか、仕事‼︎」
アキくんと組まされそうになってることを思い出したみたい。まぁ、これはもう確定なんだけどね。
「お前とマキマさんじゃ格が違う。見回りいくぞ」
「ヤダー!マキマさぁーん!」
「頑張ってね」と彼らを見送る。地味にデンジくんを引きずってけるアキくんすごいな。デンジくんも、覆らない決定なのは理解してるのか本気で抵抗はしてないみたい。マキマさんに迷惑かかっちゃうからかな?
マキマさんが立ち上がると扉付近まで引きずられたデンジくんに近づいていく。アキくんも察して止まったようだ。するとマキマさんはデンジくんのおでこにおでこをくっつけて話し出した。
「キミの働きぶりがよければ一緒に仕事できるよ。だから頑張ってね」
「もしかして、僕は紹介のみですか?」
「突然ごめんね。もう戻っていいよ」
まぁ確かにデンジくんの力には結構なれるはずだ。
見回りにでたデンジとアキは人混みの中を縦に並んで歩いていた。
「なぁ、先輩よぉ。マキマさんって男いんの?」
アキは無視の構えだ。構わず同じペースで進んでいく。
「……なぁよぉ」
アキは足を止めない。アキはすでにこの後輩のことが嫌いになっていた。
「なぁ」
デンジが大きな声でもう一度アキに質問した。
「…ちょっとこい」
2人の背中が人混みの中から道の脇の路地裏へと消えていった。
大きな打撃音と男のうめき声。また一度大きな打撃音とすぐ後にゴミ袋の上に誰かが倒れる音がした。
左頬に一発、腹に膝で一発。それがアキがデンジに行った暴力の内容だった。アキはタバコに火をつけ一度吸ってから話し出した。
「お前仕事やめろ。明日も来たらまたボコるからな」
「なんでだよ」
デンジはゴミ袋の上からまだ動けずにいた。
「俺の優しさが伝わらないかなぁ……」
アキは聞き分けの悪い子供を相手にしているような態度だ。
「軽い気持ちで仕事するヤツは死ぬんだ。俺の同僚も給料だけ見てデビルハンターになった奴は全員悪魔に殺されたよ」
「生きてるヤツはみんな根っこに信念があるヤツだけだ」
タバコを持った右手でアキはデンジを指差す。
「お前さ…マキマさん目当てでデビルハンターになっただろ」
「ピンポーン」
デンジはダルそうに答えた。彼の右の鼻の穴からは血が出ていた。その答えを聞くとアキはタバコをデンジの胸元へと投げながら言った。
「じゃあ殴って正解だったな」
まだ火がついていたそれを続けてデンジの胸元に唾を吐くことで消火した。
アキは背を向けて路地裏の出口へと歩き出した。
「マキマさんには俺から言っといてやるよ。お前は悪魔にビビって逃げたってな」
2本目のタバコを取り出して火をつける。その後すぐにアキの股間からは鈍い音が鳴り響いた。
「ガッ‼︎⁇」
アキは地面へと倒れ込んだ。
「先輩は優しい人なんだなぁ」
そう呟くと同時に男と喧嘩する時は股間しか狙わないというなんとも言えない喧嘩方法を途切れ途切れ叫びながら、2度、3度、4度と続けていく。
デンジは一息つくとアキを見下ろした。
「俺は初めてウドン食ったぜ……フランクフルトもな…」
「はじめて人並みの扱いされたしはじめてメシ食わせてもらった。俺にとっちゃ夢みたいな生活だ」
「俺は軽〜い気持ちでデビルハンターなったけどよぉ、この生活続けるためだったら死んでもいいぜ」
そう言い切ったデンジはすぐに自分の胸の中にいる親友のことを思い出した。
「…死んでもいいっつーのはやっぱなし。俺だけの命じゃねぇし」
アキがゆっくりと立ち上がる。デビルハンターでも股間は弱点なのは変わらないようだ。
不意打ちでデンジの腹へとタックルを決めると、そのまま今度は右頬へと拳を打ち込んだ。しかしそれ以上は先ほどのデンジの喧嘩理論通りの反撃が股間へとあたり中断せざるを得なくなった。
「マキマさんはなぁ…お前みたいなチンピラが好きになっていい人間じゃねぇんだよ!」
「ああ!?んだよ!テメーもマキマさんが好きなだけじゃねーか‼︎」
ファイティングポーズを取ってこそいるがアキの顔にはかなりの冷や汗が流れている。股間への重点攻撃は確かに効いていた。
「お前…マジで…玉ばっか…狙いやがって……」
段々とポーズが崩れてゆき最終的にアキは顔面から地面へと倒れた。デビルハンター志望理由復讐派にデビルハンター志望理由マキマ派が勝利した瞬間だった。だが勝利の余韻もそこそこにデンジはある事実と対面しなくてはならない。彼は指導担当の先輩をダウンさせてしまったのだ。
「やべぇ」
マキマとしてもこんな様子でデンジとアキが帰ってくるのは予想外ではあったようだ。辛そうなアキと仕方なさそうに肩を貸すデンジを見て少し驚いたような顔をしている。
「先輩が金玉の悪魔に襲われました」
「ウソです…コイツの嘘です…」
アキはいまだに辛そうだった。冷や汗もかいている。
「ふーん」
「でどう?仲良くできそう?」
マキマはケロリとした様子だ。
「全っ然」
「こいつクズですよ…」
2人の意見が今日はじめて一致した瞬間だった。
「仲良くできそうでよかった」
マキマ的にはこれで仲良くできそうに見えるのかもしれない。
「デンジ君は早川君の部隊に入ってもらう」
「このチンピラがですか⁉︎」
デンジには部隊の意味が分からなかったようで首を傾げている。
「ウチはただでさえめんどくさいのが多いんですよ⁉︎これ以上変なヤツが増えたら…」
「部隊を作った時言ったよね。他じゃ見ないような実験的な体制で動かしてみるって」
つまりデンジには何か特殊な事情があるということだ。しかしアキにはそれが何かさっぱりだ。
「…こいつ何者なんですか?」
「デンジ君は人間だけど悪魔になる事ができるんだ」
「どうだ!すげえだろ!」
得意げなデンジをアキは無視することにした。
「…マジの話ですか?そういうの噂半分でしか聞いたことありませんけど」
「デンジ君は特別なの。だから特別な対応で扱うことになりました」
「公安を辞職したり違反行動があった場合、デンジ君は悪魔として処分されます」
あまりにも人権を無視した話だ。嫌いなヤツとは言えアキはデンジのことが心配になり顔を見たが、デンジは今言われたことの意味がわからなかったようだ。
「それって……どういう事?」
「死ぬまで一緒に働こうって事」
公安はデンジを飼い慣らすことにしたのだ。
「あいつ、最悪だ!常識ってモンが何もねぇ!!」
ミミは次の日の朝会うなりアキの愚痴を聞いていた。マキマの決定で住処のないデンジは早川アキの借りている部屋で暮らすことになったのだ。
「まぁまぁ、常識なら教えてけばいいじゃん」
ミミはデンジの境遇を知るが故に同情していた。
「一緒に住んでないからそんなコト言えるんだ。その内直るとしても今がツレぇんだよ」
早川アキの心からの叫びだった。
警察から応援の依頼でアキくんとデンジくんが向かうらしい。
確か住宅内の昆虫かなんかの魔人を殺すんだっけ。でもデンジくんが魔人が苦しまないように殺しちゃって怒られちゃうってやつだ。ことの真相はデンジくんが血で部屋に落ちてたエロ本を汚さないためだったんだけど。この時にデンジくんはアキくんとか警察の方々が何のために身体を張って頑張ってるかを知ってそれについて考えてたら、マキマさんの胸揉みたいって思考に逸れていっちゃうんだ。
改めて整理すると意味わかんないな。
魔人というのは人間の死体などになんらかの意図で悪魔が入り定着することで発生する、人型に押し込まれた悪魔のことだ。人型になろうとも悪魔の本質である人間を殺したい欲求は変わらないので多少の弱体化こそあるかもしれないが危険な存在。この際には、基本的に悪魔が人間を乗っ取る形で魔人になるため人間の意識はほとんど残らない。
人間の意識のまま悪魔の力を振るうデンジと魔人では似ているようで全く違うのだ。
うーん。デンジくんとアキくんの裏路地バトルに引き続き今回も出番はなさそうだなぁ。
でも、次こそ関われそうだね。デンジくんとパワーちゃんが蝙蝠の悪魔と落っこちたところにいち早く駆けつけてあの思いつきが上手くいくか試そう‼︎よーし、やるぞー‼︎
ミミは見ていた書類から顔を上げたと思ったら謎にガッツポーズを取りだした。
「なぁ。書類見るのつまんなすぎて頭おかしくなっちゃったんじゃねぇかあいつ」
急な奇行を見たデンジがアキへとヒソヒソと話しかける。
「たまにあることだ、それより早く行くぞ。俺達を待ってるんだ」
「へいへーい」
あれから数日たった。あの後いつのまにか出発してたアキくんとデンジくんは無事に魔人を殺して帰ってきたらしい。よかったよかった。
そして現在、僕は運が良いことに本部の休憩所で面白い魔人に絡まれていた。
「おう!そこのお前ワシの名前を言ってみろ!言えなかったら血をよこせ‼︎」
「素晴らしくて可憐な魔人ことパワーちゃんじゃん‼︎まだ君から名前教えてもらってないから普通の人は名前言えないんじゃないか?」
「いや、ワシは最初に名乗ったぞ!つまらん嘘をつくな!!」
もちろん僕はまだこの子に名乗られたことはない。彼女の真っ赤な嘘だ。目の前でテンション高く騒いでいるのはパワーちゃん。特異4課に所属してる血の悪魔の魔人だ。
どうやら名乗ったこともない相手に名前を言わないと血をもらうぞなんていうメチャクチャなことを吹っかけて血を巻き上げようとしていたようだ。
パワーちゃんが来てからこの休憩所にいた他の課の人々は面倒ごとを察知して逃げてしまったみたい。周囲を見てみたらいつのまにか誰もいなくなってる。
もったいないなぁ、パワーちゃんと話せるのに…。
「パワーちゃん、パワーちゃん。わざわざこの辺りまで来てるってことはマキマさんとかに呼ばれたんじゃないの?」
「早く着きすぎてしまったからの〜。暇つぶしじゃ!」
「ここ来てから結構経ったけど…時間潰しすぎてない?大丈夫?」
パワーちゃんは壁にかかってる時計を見ると顔を青ざめさせていく。
「まま、ま、まずい‼︎早く来たのに遅刻になってしもうた‼︎」
すぐさま振り返ってきて僕に向かって指を突きつけてくる。
「お前のせいじゃ‼︎お前がワシを足止めして遅刻させたんじゃ!!ワシは悪くない!!‼︎」
実際、僕もパワーちゃんの今後の予定を聞かずに話してしまったところはある。このままマキマさんの執務室に行ったら怒られちゃうかもしれないけど、それは可哀想だ。
「よし!僕も行くから一緒にマキマさんに謝ろう‼︎」
「「せーの」」
「遅れてすみませんでした」
執務室で僕1人での謝罪が響く。直前まで「せーの」で謝るという約束までしたのに、謝るそぶりを見せていたパワーちゃんは裏切って執務室の天井の角の方を見てる。顔をあげて周りを見るとアキくんは表情がないし、デンジくんはドン引きだ。
「パワーちゃん自体は本部に早くついてました。僕がおしゃべりしてたら集合時間になっちゃったんですよ」
「集合時間から2分くらいしか遅れてないからそんなに気にしてないよ。パワーちゃんを送ってきてくれてありがとうね」
その後一言二言交わした後僕は執務室を後にした。面白かったな、パワーちゃん。今日はナマコの悪魔駆除だろうから、蝙蝠は明日かな?なんだか楽しみだ。
やった!!いやよくないけど…でもやった‼︎蝙蝠の悪魔が街に落ちてきたって通報が入った‼︎デンジくんとパワーちゃんが確認された関係で対魔4課に要請がかかったみたい。アキくん、姫野さん、荒井くん、コベニちゃんの4人が本部のロビーに集まっていた。荒井くんとコベニちゃんはデンジとかと近い時期に入ってきた新人だ。
「じゃあ、僕先に行ってるね」
「頼んだぞミミ」
このパターンは今までも何度かあったのでアキくんは慣れた感じだ。
「さすがに独断専行はマズイんじゃないですか?」
荒井くんが心配そうに言った。
「いや、大丈夫だよ」
姫野さんがそう制した。
「ミミくんはかなり強いけど契約してる悪魔の力が人が増えるほど弱くなっちゃうの」
「ねー」同意を姫野さんが求めてくるので「ホントホント」と返しておく。
「先に行ってちょっとでも強いうちに仕事しておくから。いってきまーす‼︎」
「すみませんでしたミミさん!」
と謝ってくる荒井くんに大声で「キニシナイデネ−‼︎」と返しながら本部の扉を飛び出して僕は走り出した。まぁ、今回は実験なんで戦わないんだけどね。
「ぎゃッハ‼︎いいぜ‼︎」
「俺に夢バトルで勝ったらなァ‼︎」
やっと到着したがどうやら夢バトル宣言の最後に合流する形になってしまった。すでに蝙蝠の悪魔は殺した後らしい。まぁ、僕の目的は血が足りなくなってチェンソーがうまく出てこないデンジくんだ。
でもどうしよう、試そうとしてることをしようにも条件が満たされないなぁ。とりあえずタイミングを待とうかな。
デンジくんとヒルの悪魔によるゾッとするような死闘が繰り広げられている。笑いながら仕掛け続けるデンジくんは悪魔より悪魔だ。
ヒルの悪魔が足を使って広範囲の攻撃をした。それが通過した後、デンジくんの姿が消えていた。
「どこに隠れたのよォ〜〜〜!!」
これあれじゃないか⁉︎地面に落ちてる蝙蝠の悪魔の死体の中に隠れてるやつじゃないか⁉︎条件を満たしたぞ‼︎両手を打ちつけて大きく音を鳴らし、悪魔の能力を発動させた。
「やっちゃえデンジくん‼︎‼︎」
蝙蝠の悪魔の死体の山からデンジくんが飛び出す。その頭と両腕には大きなチェンソーの刃が生えてきていた。成功だ‼︎
「なんかわかんねぇけど!復活だァァァァーーーーー‼︎‼︎」
デンジくんは叫びながらヒルの悪魔の足による攻撃をズタズタに切り裂くことで突破していく。高く飛ぶことでヒルの悪魔の顔面目掛けて飛びかかったのと同時に何かを貫く音がきこえた。
「イッテェェェーー‼︎??」
頭を切り裂く寸前でヒルの悪魔のベロに腹部を貫かれて止められてしまったようだ。
しかし次の瞬間、デンジくんはベロをズタズタに切り裂いて拘束から脱した。視界の端でアキくんが手を狐の形にしているのが見えた。
「コン」
その一声で地面から複眼の巨大な狐の顔が飛び出し、ヒルの悪魔の首から頭にかけてを食いちぎった。
「こいつはヒルの悪魔だね…飲み込んでいい?」
地面から生えた巨大な狐の顔はアキに問いかけた。
「よし」
返事と共に煙のようになって巨大な狐の顔は消えていく。他の4課の仲間達も着いたらしい。あとの仕事は駆除後の作業だけだ。試してわかったことは僕の悪魔の能力はデンジくんみたいな悪魔の心臓を持った人間相手でも問題なく発動できるってことだ。つまり例のあの人達にも僕の能力である程度対抗できる。全然効かない可能性もあったから確かめられてよかった。
主人公の影が薄いんじゃないか?
多分今後の方が関わらせやすいんで許してください。