タバサの使い魔   作:エクスタシー

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いろいろめちゃくちゃな所がありますが無視してください・・・・


◇5

家から出ると村長と村人が立っていた。

 

「騎士様。この度は重度の病を治して頂いて、なんとお礼したらよいか…」

 

「これは老婆が吸血鬼かどうかを調べるためである。今回の事件で必要なことだった」

 

「ありがとうございます。では、吸血鬼退治に私どもが手伝えることは…」

 

タバサを見ると念話で伝えてきた。

 

「ふむ。ではこの村の娘たちを全員、俺の隣の部屋に移せ。俺が守ってやる」

 

俺がそう言うと不安な顔をしながらも集めてくれた。

 

 

 

 

 

夜、タバサは部屋にいなかったが、俺が寝ている間にまた吸血鬼が入ってきた。

 

「ふふふ、騎士様。何も知らずに・・・死んで?」

 

そう言って俺の首元に牙を立てる。その瞬間、俺が吸血鬼の首を鷲掴みにして持ち上げる。

 

「そうなるのはお前だったりしてな」

 

そう言い、立ちながら体を30歳位の女性変える。

 

「くっ!なんで!?」

 

「なんで?そんなのちょっと考えれば簡単よ。襲われた部屋の出入り口は煙突しか無いんだから吸血鬼は煙突から入って煙突から出ていく。だとすると煙突を通れない大人は白。あとは老人か子供だけどあの老婆はただの病人。つまり貴女は最初からばればれだったのよ」

 

「どうして!?どうしてあの男が知らない女になるの!?」

 

あ、そっちね。

 

「そんなのは簡単…」

 

私は一息置いてから

 

「……私が、吸血鬼だからよ」

 

「あ、、ぁう、ァ…っぁ」

 

あら、少し殺気を放っただけで息も絶え絶えなんて。

この世界の吸血鬼って弱いわね。

 

「ッあ。はぁ、はぁ。…なんで!?なんで今まで分からなかったの!?」

 

「まあ、そんなことはどうでも良いわ。選びなさい。今死ぬか、私に仕えるかを」

 

「……その前に一つだけ教えて」

 

「良いわよ。言ってみなさい」

 

「……もし、あなたに仕えたら人間に殺されることはなくなる?」

 

「絶対とは言えないけど命を狙われる時間は激減するでしょうね」

 

「………じゃあ付いていく!今日から、今、このときからご主人様に付いていきます!!」

 

「ふふ、じゃあ決定ね。契約を司る精霊よ(オマエラノチカラデ)、この者を我の従者にせよ(コイツヲシタガワセロ)」

 

そう言って吸血鬼と唇を交わらせる。この魔法はさっき使った陰陽道ではなく古代魔術の口語術。元の世界でも最も知られてない、最も簡単な魔術。

 

「……っん。主従契約は成功ね」

 

「何をしたんですか?」

 

「私とあなたで主従契約をしたのよ。この契約は私とあなたに魔力のパスを繋げて私が魔力切れになってもあなたが、あなたが魔力切れになっても私が魔力を送ってカバーしあうのよ。副作用でどんなに遠くにいても従者を召喚することが出来るわ」

 

結構面倒だし魔力切れとか普通にあり得ないからこの頃はやってなかったんだけどね。

 

「??よくわからないですけど、私の名前はエルザです。よろしくお願いします、ご主人様」

 

「ええ、よろしく。私の名前はモア・ファランドールよ」

 

あの契約に感情操作とかはなかったはずだけどなんでこんなに従順なのかしら?

 

「そういえば、あの付き添いのお姉ちゃんはどうしたんですか?」

 

「ああ、彼女が本当の騎士。私は囮であなたはまんまと罠に嵌ったのよ。そして私は彼女の使い魔」

 

「ご主人様を使い魔にしてるって……」

 

「ああ、あれは私が間違えて入ってしまったのよ。彼女…タバサは魔法に関しては決して強くないけどそのぶん戦術とかに優れているわね。正面から戦ったら貴女は勝てないわ」

 

「へ、へぇ…」

 

「とりあえずタバサに言わなくてはね」

 

「え!?で、でも…」

 

「大丈夫よ。ちゃんと策はあるから」

 

そういいながら私は騎士の姿に戻る。

 

 

 

 

 

「って言ってタバサを探したのは良いが…。何処に行ったのだろうか」

 

「もしかして集落の方に行ったのかも知れませんよ」

 

村、ねぇ…。あのタバサが目的もなくブラブラしているとは思えないんだが…。

 

「って、あ。いた」

 

ふと窓の外を見るとタバサが門を潜っていた。…本当に集落の方に行っていたとは…。

 

「タバサ」

 

「なに?」

 

「どこに行ってたんだ?」

 

「シルフィードに肉をあげていた」

 

ああ。そういえば忘れていた。あいつ村の門に繋がれていたんだったな。

 

「?その子は?」

 

「ああ、紹介しよう。今回の犯人である吸血k…ってまてまて。殺すな」

 

話している途中でタバサが杖を構えたので咄嗟に止める。エルザは俺の後ろに隠れて震えている。

 

「?…何故?」

 

「こいつはさっき俺の従者になったんだよ。それに俺に良い案がある」

 

「…分かった。部屋で聞かせてもらう」

 

 

 

 

 

「じゃあエルザを殺さず、村人を犠牲にすること無く事件を解決する方法を言うわ」

 

タバサの部屋に戻ってエルザとタバサに作戦を伝える。

 

「まず始めに何故村人たちがこの村に吸血鬼が住んでいると思っているのかだけど…」

 

「それに関しては当然です。最初に血を吸った次の日に村人総出でこの付近の森を探索してましたから」

 

「…それに吸血鬼は村人化けて襲うと言われている」

 

「つまりもし吸血鬼が探したときに見つからずに森に隠れていたらまだ見つからないってことね」

 

「た、確かに…。でも少し強引な気がします」

 

「村人が信じてくれればこっちの物よ。信じなかったときは私が信じさせるわ」

 

強制認識魔法でも使えば簡単ね。それに貴族には逆らえないらしいし。

 

「…でも、村人が信じただけじゃ意味がない」

 

「だから私が分身を造って吸血鬼と騎士の役を演じるのよ」

 

そういって人型に切った符を出す。この符に魔力を通すと術者のイメージ通りに分身を作り出せる。

 

「そんな魔法見たことありませんけど…」

 

「まあ、話すと長くなるから今はこう言う魔法もあるという認識でいいわ」

 

「そうなんですか?」

 

そして私は符に魔力を通していかにもな吸血鬼を作り出す。

出てきたのは細長い男性で、肌が青白く、黒いマントを着ている。

 

「こんなものかしらね」

 

「こ、これがご主人様の力…」

 

見くびられても困るわね

 

「これは力のほんの一端よ」

 

「…すごい」

 

「どうやっているのか私もわからない」

 

タバサまで感心している。

 

「じゃああなたは誰にも気づかれないように森に隠れていて」

 

「了解しました、本体」

 

そういうと分身は姿を消して森へ向かう。

 

「さ、私たちも始めるわよ」

 

そういって俺は騎士の姿になる。

 

 

 

 

 

辺りは暗くなり、村にも火が灯り始めたころ、屋敷に甲高い娘たちの悲鳴が挙がった。俺は直ぐに行動し、娘たちがいる部屋に行く。そこには今にも襲われそうな娘と吸血鬼がいた。

 

「出たな、吸血鬼!俺が直々に殺してやる!はあっ!ファイヤーボール!」

 

「ぐあああああ!」

 

俺が吸血鬼に魔法を向けると吸血鬼は跡形もなく消え去った。

 

「ふっ。俺に逆らうからこうなるのだ」

 

バタン!「い、今の悲鳴は!?…き、騎士様!今の悲鳴はなんだったのでしょうか?」

 

「吸血鬼がこの娘たちを襲いに来たのだ。俺が吸血鬼を殺したから危機は去ったぞ」

 

「あ、ありがとうございます!ありがとうございます!」

 

こうして事件は表ではあっけなく幕を閉じた。

 

 

 

 

 

「今回はなんだか呆気なかったわ!きゅいきゅい!」

私たちはシルフィードに乗って学院を目指していた。

 

「ご主人様、ホントになにも言わずに出てきて良かったのでしょうか」

 

私が本当の姿に戻ったとき、エルザは驚いていた。

 

「大丈夫よ。ちゃんと書き置きしてきたし」

 

「か、書き置きって。ただ『気に入ったのでエルザは貰っていく』って書いただけじゃないですか」

 

「平民にはそのくらいの理由で充分通用するのよ」

 

貴族には逆らえないってことがわかってたし。

 

「確かにそうですけど…」

 

「なんなら今から引き返す?」

 

「い、いえ!そういう意味じゃないです」

 

「ふふ、わかってるわ」

 

そろそろ学院に着く頃ね。サイトは目を覚ましたかしら。ちなみにタバサはずっと本を読んでいたわ。




エルザの心境変化しすぎだろと思っても何もできないこの文才・・・




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