猗窩座が血鬼術で変身していた鬼化した恋雪な鬼滅の刃   作:五色ぞの

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風邪をひいてしまい投稿があいてしまいました。
皆さんも体調には気をつけてください…


第151話 書の夢

幼い頃、鬼に殺されそうになったところを当時の炎柱に助けられた。

炎柱は俺と生き残った従妹を引き会わせてくれた。従妹は「あんたのせい」と俺を罵った。

行くところが無かったり傷の手当もあって俺はしばらく炎柱の屋敷にいた。

体は動かなかったし食事だって喉を通らなかった。

ある日押入れの隙間から何か飛び出しているのが見えた。少し興味が湧いて、体をはって動かしてそれを手に取ってみた。それは何かを記してある書だった。

幼い時の記憶というものはあまりにも曖昧で、それがなんという書だったのか果たして本当にそう書かれていたものだったか、思い出そうともしなかったことだ、分かるはずもなかった。

 

なのに今、その日の記憶がまるで今起きていることの様に頭にハッキリと映りこんでいく。

 

俺はその書を読んだ。当時は文字なんて読めたものではなかったから、必死に文字を見つめた。同じ文字と文字を読み合わせて。そしたら一部分だけ読めるようになった

そこにはこう書いてあった。

 

「日の呼吸につきて。

 

呼吸を教へし剣士につきてここに記しおく。

 

その剣士曰く体を透くることに、血管の流れや筋肉の収縮よりかたきの動きをあるきはおもひかけらるべくなるめり。」

 

そこには「体が透けて見える」と書いてあったのだ。

体が透けると相手と自分の血管や筋肉が見え、攻撃の予測がしやすくなるというものだ。

そのときの俺はそんな話はおとぎ話かなにかだと思った。

 

その夜夢を見た。

 

夢の内容はよく覚えていない。でも何か舞いを見ていた気がする。それはとても綺麗なもので日没から夜明けまで舞いが続いている。

 

当時はそんなに舞い続けて疲れないかなどと疑問が浮かび、よくわからない夢だと思っていたがなぜか今ならわかる気がする。

 

当時は夢幻だと思っていた体が透けて見える「透き通る世界」。

書に書いてあったことは本当だと根拠はないに等しいが確信している。

 

甘露寺が俺に上弦の参に関する情報を伝えた時だ。相手の攻撃を予想し、自分も攻撃を出しながら戦う。命を落とすかもしれないという状況下で戦いながら誰かの声を聞くというのはあまりにも難しいというものだ。

それでもあの時、どうしてか不可能だとは思わなかった。

 

もしかしたら「透き通る世界」の手前までこれたのだろうか。

そうだ、長い間「透き通る世界」に入る必要はない。あの鬼に隙ができた一瞬だけでも入ることができたなら――

 

急げ

 

甘露寺が相手をしてくれているうちに。

「透き通る世界」を使って上弦の参に勝つ!!

 

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