猗窩座が血鬼術で変身していた鬼化した恋雪な鬼滅の刃 作:五色ぞの
「杏寿郎...あなたは死ぬべきではありません」
杏寿郎は息切れしておりあたりに「ハァ...ハァ...」という音が聞こえていた。
(煉獄さん...煉獄さん...煉獄さん!)
炭治郎はただ杏寿郎を見る事しかできなかった。
(隙がねぇ入れねぇ...あの二人の周囲は異次元だ、間合いに入れば’’死’’しかないのを肌で感じる...助太刀に入ったところで足手まといでしかないとわかるから動けねぇ...)
伊之助も炭治郎と同様、そのばで杏寿郎を見ていることしかできなかった。
猗窩座は言う。
「生身を削る思いで戦ったとしても無駄なんですよ杏寿郎、貴方が俺に喰らわせた素晴らしい斬撃もすでに完治してしまった、貴方はどうです?潰れた左目、砕けた肋骨、傷ついた内蔵...もう取り返しがつかない...どう足掻いても人間では鬼に勝てません」
(手足に力が入らない...傷のせいでもあるだろうがヒノカミ神楽を使うとこうなる...助けに入りたいのに...!!)
炭治郎はなんとか自分も加勢しようと立ち上がろうとする。
杏寿郎は刀を構える。
「「俺は俺の責務を全うする!!ここにいる者は誰も死なせない!!」」
と宣言して。
(一瞬で多くの面積をえぐり切る!)
「炎の呼吸 奥義」
猗窩座は驚嘆する。
「素晴らしい闘気...それほどの傷を負いながらその気迫、その精神力、一部の隙も無い構え...やはり貴方は鬼になるべきです!!杏寿郎!!
そう言いながら猗窩座は地面を強く踏み込む。
「術式展開」
「「玖ノ型 煉獄!!」」
「「破壊殺・滅式」」
ドドォォンと大きな音が鳴り響き、あたりには煙が生じる。
「「煉獄さぁぁぁん!!!」」
炭治郎が叫んだ。
(止まった?土煙で見えない...煉獄さん、煉獄さん!!)
(見え...)
煙が晴れていき炭治郎は目の前の光景に絶句した。
猗窩座の右腕が杏寿郎の腹を貫通していたからだ。
「死ぬ...!!死んでしまいます杏寿郎、鬼になれ...鬼になると言いなさい...貴方は死ぬべき人間ではありません、貴方は選ばれし強きものなのです!!!」
杏寿郎は
「杏寿郎」
「はい母上」
杏寿郎は母の呼びに答える。母・瑠火は杏寿郎に訊く。
「よく考えるのです、母が今から聞くことを...なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか」
「・・・、・・・・、うっ」
幼き杏寿郎はなんとか答えようとするがうまく言えず「わかりません!」とだけ言った。
そんな杏寿郎に瑠火はこういった。
「弱き人を助けるためです」
困惑する杏寿郎に瑠火は続けてこう言った。
「生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者はその力を世のため人のために使わねばなりません、天から賜りし力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されません、弱き人を助けるのは強く生まれたものの責務です、責任をもって果たさなければならない使命なのです、決して忘れることのなきよう」
「はい!!」
瑠火の言葉に杏寿郎は力強く返事をした。
それをきいた瑠火は杏寿郎の方へ手を差し出し、それにこたえる様に杏寿郎も前にでる。
瑠火は優しくぎゅっと杏寿郎を抱きしめた。
「私はもう長くは生きられません、強く優しい子の母になれて幸せでした」
「後は頼みます」
瑠火は涙を流しながらそう言った。
ギシッッ
杏寿郎は刀を強く握りしめ、猗窩座の頸へ刃を振るう。
(この男!!まだ刀を振るうのか!!)
猗窩座は杏寿郎がまだ刀を振るうことに驚いた。
(母上、俺の方こそ貴方のような人に産んでもらえて光栄だった!!)
「オオオオオオオ!!!」
最期の力を振り絞るかのように杏寿郎は刀へ力をこめる。
その刃は猗窩座の頸へ入っていく。
それを阻止するべく猗窩座は杏寿郎の顔へと拳を振りかざしたが...
ガシッ
杏寿郎は猗窩座の拳を片手で止めたのだ。
(止めた!!信じられない力!!鳩尾に俺の右腕が貫通しているのに!!)
そして猗窩座は気づく夜明けが近いという事に。
(しまった!!夜明けが近い!!早く殺してこの場を去らなければ...)
この場から逃走しようとした猗窩座だったが予想外のことが起こる。
(腕が...抜けない!!)
杏寿郎が全身に力を入れ猗窩座をその場に固定したのだ。
(逃がさない!!)
杏寿郎は全身に力を入れ続けた。
この世界線の猗窩座ってどんな姿になるのかな...刺青の模様は減ってそう。
今のところはセリフ変えてるだけになってしまっている...