猗窩座が血鬼術で変身していた鬼化した恋雪な鬼滅の刃   作:五色ぞの

3 / 10
第65話 誰の勝ちか

(煉獄さんに何と言われようと...ここでやらなきゃ!!)

 

炭治郎は刀を拾い、刺された腹を抑えながら杏寿郎のもとへ走る。

 

(斬らなければ!!鬼の頸を...早く!!)

 

東の空はどんどん明るくなっていく。

 

(夜が明ける!!ここには陽光が差す...!!逃げなければ逃げなければ!!)

 

「オォォオオオオ!!」

 

猗窩座の叫ぶ声に炭治郎は片耳をふさぐ。

杏寿郎は猗窩座を絶対に逃がさないと力をこめる。

 

(絶対に放さん!!お前の頸を切り落とすまでは!!!)

 

「「オオオオオオオ」」

 

「「ああああああああ!!!」」

 

「「退けえええ!!」」」

 

「「あああああ!!!」」

 

猗窩座の頸に杏寿郎の刀が入っていく。

 

「伊之助動け――っ!!!煉獄さんのために動け――っ!!!」

 

伊之助はハッとし、杏寿郎のもとへ駆け出す。

 

「獣の呼吸 壱ノ牙 穿ち抜き...」

 

しかし、猗窩座は地面を強く踏み込み上空へ逃げた。杏寿郎に摑まれていた両腕を引きちぎって。

 

(早く陽光の陰になる所へ...!!)

 

猗窩座は腕を再生し木々の生い茂った方へ逃げていく。

炭治郎は猗窩座が逃げた方へ駆けていき刀を投げた。

 

 

猗窩座は陽光を避けるため走っていた。

 

(梃子摺った、早く太陽から距離を...)

 

(!!)

猗窩座は後ろから何かが迫っているのに気付いたが、太陽に気を取られ、反応が遅れた。

炭治郎が投げた刀が猗窩座の胸に命中する。

 

「・・・っ!!」

 

猗窩座は炭治郎の存在に気づいたが、陽光が差すため反撃できない。そのまま走り続ける。しかし炭治郎の言葉で猗窩座は一瞬だけ足を止めることとなった。

 

「「逃げるな卑怯者!!逃げるなァ!!!」」

 

その言葉に猗窩座は顔の血管までもビキビキと浮かび上がった。

 

(何を言っているんだあの子供は...頭の中がからっぽなのか?()鬼殺隊(おまえら)から逃げてるんじゃない、太陽から逃げているんだ!!それに勝負は終わっているんだ、あの人間は間もなく力尽きて死ぬ!!)

 

炭治郎は叫ぶ。

「「いつだって鬼殺隊はお前らに有利な夜の闇の中で 戦ってるんだ!!生身の人間がだ!!傷だって簡単に塞がらない!!失った手足が戻ることもない!!逃げるな馬鹿野郎!!馬鹿野郎!!卑怯者!!

お前なんかより煉獄さんの方がずっと強いんだ!!強いんだ!!煉獄さんは負けてない!!誰も死なせなかった!!戦い抜いた!!守り抜いた!!お前の負けだ!!煉獄さんの勝ちだ!!」」

炭治郎は泣きながら叫び続けた。

 

「「うあああああああああ!!!あああああ!!」」

 

「もうそんなに叫ぶんじゃない」

 

杏寿郎の言葉に、炭治郎はハッとして声を止めた。

 

「腹の傷が開く、君も軽症じゃないんだ、竈門少年が死んでしまったら俺の負けになってしまうぞ」

 

優しい声で杏寿郎はそう言った。

 

「こっちにおいで、最後に少し話しをしよう」

 

炭治郎は涙を流しながら杏寿郎の前に座った。

 

「思い出したことがあるんだ、昔の夢を見た時に」

 

杏寿郎は炭治郎の目を見つめ、話し出すのだった。




炭治郎が地雷すぎる...
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。