猗窩座が血鬼術で変身していた鬼化した恋雪な鬼滅の刃 作:五色ぞの
あと99話の始めらへんも入れました。
第98話 上弦集結
猗窩座には四方八方、滅茶苦茶な景色が映っていた。
(異空間、無限城、ここに呼ばれたということは...上限が鬼狩りにやられた!?)
べん
「べべん べん」
琵琶の音が鳴り響く。
ふと、猗窩座の前に壺が1つ現れた。
「ヒョッ、これはこれは猗窩座様!」
壺の中から声が聞こえる。
そして、壺から「ズズズ」と音がし、中から鬼が出てきた。
その鬼は、額と口に目があり、本来目がある場所に二つ口があり、奇妙な姿をしていた。
その眼には‘‘上弦の伍‘‘と刻まれていた。
上弦の伍、玉壺である。
「いやはや、お元気そうで何より、九十年振りで御座いましょうかな?
私はもしや貴方がやられたのではと、心が躍った...ゴホゴホン!心配で胸が苦しゅうございました...ヒョヒョッ」
少し離れたところから老人のような鬼が言った。
「怖ろしい、怖ろしい、暫く会わぬ内に、玉壺は数も数えられなくなっておる
呼ばれたのは百十三年ぶりじゃ、割り切れぬ数字...不吉な丁、奇数!!怖ろしい怖ろしい...」
上弦の肆、半天狗である。
猗窩座は不快そうに眉をひそめた。
「琵琶女、無惨様はいらっしゃらないのか」
琵琶を持った鬼はべん、と鳴らした後に「まだ御見えではありません」と答えた。
「なら上弦の壱はどこにいる?まさかやられたわけではないだろう?」
「おっとおっと!ちょっと待ってくれよ、猗窩座殿!俺の心配はしてくれないのかい?」
猗窩座の背後に、どこから現れたのか鬼が立っていた。
「俺は皆をすごく心配したんだぜ!」
その鬼は猗窩座の肩に手を置いた。
「大切な仲間だからな、だぁれも欠けて欲しくないんだ俺は」
その眼は、虹のように美しく、上弦の弐、と刻まれていた。
上弦の弐、童磨である。
「ヒョッ、童磨殿....」
玉壺は軽く頭を下げた。
「やァやァ、久しいな玉壺!それは新しい壺かい?綺麗だねぇ、お前がくれた壺、女の生首を生けて飾ってあるよ、俺の部屋に」
「あれは首を生けるものではない...だがそれもまたいい」
「そうだ!今度うちに遊びにおいで!...」
「どかせ」
無邪気に話していた童磨の話を遮るように猗窩座は言った。
腹が立っているのか、顔の血管が浮き出ていた。
「腕をどかせ」
猗窩座は拳で、童磨の顎を吹き飛ばした。
半天狗はその光景を見て「ヒイィィ」と背を低くする。
「おおっ!うーんいい拳だ!前よりも少し強くなったかな、猗窩座殿」
その言葉に猗窩座は顔の血管は更にビキビキと浮き出た。
「上弦の壱様は、最初に御呼びしました、ずっとそこにいらっしゃいますよ」
猗窩座はハッとしたように気配のする方を見た。
そこには上弦の壱、黒死牟がいた。
「私は...ここにいる...無惨様が...御見えだ...」
いつのまにか鬼の始祖、鬼舞辻無惨はそこにいた。
ピチョン
無惨は何か実験をしていた。
試験管の中に液体を入れる音が響いた。
「妓夫太郎が死んだ、上弦の月が欠けた」
そう言った無惨に童磨が笑顔で答える。
「誠に御座いますか!それは申し訳ございませぬ!妓夫太郎は俺が紹介したもの故...
どのように御詫び致しましょう?目玉をほじくり出しましょうか それとも...」
「必要ない、貴様の目玉など、妓夫太郎は負けると思っていた、案の定、堕姫が足手纏いだった
始めから妓夫太郎が戦っていれば勝っていた、そもそも毒を喰らわせた後まで戦い続けず...
いや、もうどうでもいい」
無惨は何かを記しながら淡々と言う。
「くだらぬ、人間の部分を多く残した者から負けていく、だがもうそれもいい、私はお前たちに期待しない」
「またそのように悲しいことをおっしゃいなさる、俺が貴方様の期待に応えなかった時があったでしょうか?」
童磨のその言葉に、無惨はさらに怒りを露わにする。
「産屋敷一族を未だに葬っていない、‘‘青い彼岸花‘‘はどうした?
なぜ何百年も見つけられぬ、私は...貴様らの存在理由が分からなくなっていた」
無惨の怒りで、あたりはビキビキときしんでいた。
「ヒイイッ御許しくださいませ、どうかどうか」
猗窩座は跪いたまま何も言うことはなかった。
「返す...言葉も...ない...産屋敷...巧妙に...姿を...隠している」
「俺は探知探索が不得意だからなあ、如何したものか....」
そんな中、玉壺だけはこう言った。
「無惨様!!私は違います!貴方様の望みに一歩近づくための情報を私は掴みました!!ほんの今しがた...」
「私が嫌いなのは変化だ」
いつのまにか玉壺の頸は無残の掌の上にあった。
(無惨様の手が私の頭に!いい...とてもいい...)
「状況の変化、肉体の変化、感情の変化、凡ゆる変化はほとんどの場合‘‘劣化‘‘だ、衰えなのだ
私が好きなものは‘‘不変‘‘、完璧な状態で永遠に変わらないこと。
百十三年振りに上弦を殺されて私は不快の絶頂だ、
べべんという音と共に玉壺の頸は落ちていった。
「これからはもっと死に物狂いでやった方がいい、私は上弦だからという理由でお前たちを甘やかしすぎたようだ
玉壺、
べんという音でどこから現れたのか、扉が閉まり無惨の姿は見えなくなった。
「ヒィィ承知しました...!!」
(そんな...!!私が掴んだ情報なのに...ご無体な...でもそこがいい...)
「玉壺殿!情報とは何の事だ?俺も一緒に行きたい!」
童磨が子供の様に玉壺に話しかけた。
「いや...それは...」
濁そうとする玉壺だったが、童磨は首だけの玉壺を掴み喋り続ける。
「教えてくれないか?この通りだ!」
そう言った途端、童磨の頭が吹き飛んだ。
猗窩座が拳で吹き飛ばしたのだ。
「無惨様がお前に何か命じたか?失せろ」
次の瞬間、猗窩座は目を見開いた。
いつのまにか童磨を殴った左手が切り落とされていたからだ。
「猗窩座...お前は...度が過ぎる...」
音もなく猗窩座の前に上弦の壱、黒死牟が現れた。
「良い良い黒死牟殿!!俺は何も気にしない」
「お前の為に言っているのではない...序列の乱れ...ひいては従属関係に
「あーなるほどね」
「猗窩座よ...気に食わぬのならば入れ替わりの決戦を申し込むことだ...」
「いやぁしかしだよ?黒死牟殿?申し込んだ所で猗窩座殿は我らに勝てまいが、加えて俺に至っては猗窩座殿よりも後で鬼となり早く出世したのだから、猗窩座殿も内心穏やかではあるまい!わかってやってくれ!」
猗窩座は黙っていたが、ビキビキと体中の血管を浮きだたせていた。
「それに俺はわざと除けなかったんだよ、ちょっとした戯れさ!こういうふうにして仲良くなっていくものだよ、上に立つ者は下の者にそう目くじら立てず、ゆとりを持って...
「猗窩座」
上弦の壱黒死牟には目が六つあった。
「私の...言いたいことは...わかったか...」
「わかった、俺は必ず
「そうか...励む...ことだ...」
そう言って黒死牟は姿を消した。
「さよなら!黒死牟殿!さよなら!」
童磨は猗窩座の方を向き話し続ける。
「なんだか俺は会話に入れて貰えなかったような気がするのだが...考えすぎだよな猗窩座殿」
そんな童磨を無視し猗窩座も無限城の奥へと姿を消していった。
この世界線の猗窩座殿から見た上弦。(異論は認める!)
黒死牟
刀使うから嫌い。
童磨
血気術も性格も全部嫌い。
半天狗
血気術があれだから不快。
玉壺
普通。
妓夫太郎
悪いイメージではない。
堕姫
少し不快。
今回はあんまり変えるとこないなって感じでした。
この世界線の猗窩座殿は「長く生きたい」と思っているはずなのでムカつく童磨を殴りはするけど、鬼たちとはあんまり戦わないかも...
それでも隊士たちと戦う理由は狛治さんや慶蔵さんが武の心得を持って正々堂々手合わせしてたのを間近で見てたからなんじゃないかな~自分のことを狛治さんだと思っているから。
あともう一つ、普通に無惨様に命じられたからとか。
多分次回から無限城編。