WORLD door   作:末遷一無

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みなさん!あけましておめでとうございます!!
今年もWORLD doorをよろしくお願いします!!

  全くすっかり遅くなったな。

 まぁあのイブキちゃんだし、仕方ないよ

‎  おい、エルどういう意味だ?

  あはは、えっと

  とにかく始めるよ!ほらみんな今回はイブキが選ぶ1章一番の神回だってさ。

  そうだな、じゃあスタート!!


第1節 1章 7話 まさに禁忌!秘密の戦争

玄関で靴を履き、立ち上がった時自身の、周りに黒紫の穴が出現した。

 

 

「…は?」

 

 

俺はそのまま落下してしまう…

 

 

 

「いてててて…なんだこれ、」

 

 

周りを見渡しても黒い空間がどこまでも広がっている。

 

 

「なんだこの空間…」

 

 

まるで別の場所へ転送されたみたいな。間違いない…

やつの主能力の仕業か…。

 

 

足を組み、1人の少女が、横に長い棒を置いて、瞑想をしている。

 

 

こんなことをしてくるのはただ1人。

四天王の3人目。だけだ。

いちばん弱いであろう俺だけを孤立させたのか…

WORLD door端末も、圏外で繋がらない。エルや花済真に助けも求められない。

 

いいだろう。一騎打ちだ!!

 

 

少女は立ち上がりながら棒をクルクルと回し、構えた。

 

 

俺も腰にさげていた短剣を取り出す。

 

 

 

「やっぱり、今の貴方じゃ私には敵わないな。」

 

 

なっ?!早い?!

 

棒の攻撃をまともにみぞおちで突かれ、その場で倒れ込む。

 

なんだあれ…鉄の硬さじゃない…もっと硬い…

 

 

次に少女は俺の事を蹴り上げ、俺を追い越し、背中を叩き、地面に叩きつけた。

 

 

「ぐはっ…!!」

 

やばい!本気で死ぬ!!いくら鋭利なものでは無いと言えど、このままやられるとそのうち内蔵を突き出されるかも…

 

 

「ガビルド様の命で、あなたの命を奪う訳には行かないの。だから、諦めてくれる。」

 

 

「誰が…こんな…ところで……」

 

 

「あっそ。」

 

 

俺を遥か彼方まで蹴り飛ばした。

 

 

「私の主能力はとにかく強いの…降参してくれる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハヤトとエルと花済真そして、村長や他の人が会議をしている。

 

「村長…イブキですが、部屋中を探しても見つかりませんでした。もしかしたら、どこか遠くに向かっているか…四天王の1人に接触している可能性があります。」

 

 

花済真は立ち上がった。

 

 

「もし後者なら、あいつに捉えられてる可能性が高い。四天王の中でもかなりの実力者。主能力が最強のWランクの一叶(いちか)。その主能力はみんなも知っている。異空間と呼ばれるもの。そこに連れ込まれると外部からの通信は全て遮断され、入り込む事も気配すら感じ取ることもない。更には、いるだけで実力を発揮できないデバフすらある。」

 

 

ハヤトは疑問に思った。

 

「花済真さん、どうしてそんなに情報を?」

 

 

花済真は下を向いて話した。

 

 

「忘れるわけが無い。党廻 一叶(とうかい いちか)。元狐組の隊長なのだから…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「諦めなさい。」

 

一叶は棒を俺に向けたが、もうほとんど見えていない。

体は痣と血だらけ。立つことさえ出来なかった。

殴られすぎて、頭も回らない。

 

 

「ひと…つ……きき…たい…」

 

 

「いいわ。死ぬ前に遺言を出させないくらい私は卑怯者じゃない。」

 

 

「お前は…俺を知っているんだろう…?」

 

 

「いいえ、知らないわ。何を根拠に思ったか知らないが…それで遺言は終わりかしら。」

 

 

一叶は思いっきり棒を振り上げた。

 

 

「WORLD doorの…鍵……」

 

 

ピタッと棒が止まる。

 

俺は思いっきり、血を吐いた。

 

 

「あんたは、最初に生かしておかなきゃ行けないといった…でも、今のあんたには迷いなく俺を殺そうとしている。ガビルドの命令を四天王のあんたが背くわけない…殺す理由はひとつ。勝ち上がって神類ランキングを上げ、鍵が欲しいんだろう…?」

 

 

一叶はゆっくりと棒をさげた。

 

「少しはやるようね。それで、貴方は今から私に殺される。それ自体は間違いじゃないの。今から死ぬ貴方にとってそんなことを知っても無駄よ。」

 

 

イブキはゆっくりと立ち上がった。

 

 

「カルファ…力を貸してくれ…」

 

 

イブキの体はゆっくりと炎に包まれていく。

 

 

一叶は後ろに下がって棒を再び構えた。

 

「くっ、私としたことが、さっさと殺すべきだった。」

 

 

イブキの頬にはオレンジ色のマークがついている。

 

「カルファの力をもっと近くで感じられる…」

 

 

「こいつ…守護獣を隠してたのね…しかも、守護獣と波長を合わせて、もっと強くなった。でも…残念…」

 

 

一叶は赤い目を輝かせた。

 

「私にはかなわないよ。」

 

 

イブキは呼吸を整えた。

神類…身体が徐々に治っていく。核さえ無くならければ、身体は自然と再生できる。エルや花済真との特訓を思い出せ。

 

ステップ1…相手の分析…

 

俺は一叶が振ってきた棒を避けた。

 

今の俺とこいつではスピードは互角。おまけにパワーもだ。俺と同じバランスタイプ…!

そしてこの感じ分かってんだよ。

 

「お前…まだ隠してる物あんだろ。」

 

 

「そう?そこまで言うなら見せてあげるわ。」

 

たちまち棒を回転させ続け、勢いを止めた頃には、棒は鎌に代わっていた。

そして、振りイブキを掠めた。

 

 

この禍々しい鎌…!まともに食らったらあの世行きだ!!

 

双剣で何とか防ぎつつ、こちらも攻撃をするが、避けられ、激闘が続く。

 

相手が思いっきり鎌を振り上げたところに何とか短剣を挟んで、身を守り、競り合いになる。

 

「なぁ!目的があるんだろ!答えろ!!」

 

「貴方には関係の無いことよ!!」

 

「主能力・異空間・宵ノ手!(よいのて)」

 

 

地面から手が生えてきて、イブキの足を掴んだ。

 

「くっ!なんだこれ!」

 

 

まだ隠し玉を持っていたのか!!…ダメだ!振り払えない!!

 

「エルフマ・イブキ…貴方はよくやったわ。でも貴方主能力すら使えないらしいじゃない。よくここまで生き延びられたものね。」

 

 

そうだ…よくよく考えたら、ここまで生きてることが奇跡なのかもしれない。あのロボットのやつもハヤトが居なかったら死んでて、風絶だって、花済真やエルが居なきゃ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しっかりしてください…我が主。」

 

心の中でその声が聞こえる…

 

「カルファ…?」

 

 

「確かに主はまだ目を覚ましてから日が浅いかも知れません。私のことも覚えてないでしょう。ですが、これだけは言わしてください。」

 

「私は、主に助けられたのです。主の事を好きでいる者も崇拝してるものも必ず世界には、いるのです。だから、どうか…」

 

「主を想っている者の気持ちを無駄にしてはなりません。」

 

 

…!!

 

 

「主のためなら、私は死さえ受け入れます。だから、皆の気持ちも、そして、主の努力も無駄にしないでくださいね。」

 

 

俺、迷ってたんだ。

記憶喪失だとか理由に逃げていた。俺には力がないと思ってた…でも、伝えたかったのは…エル…そういう事だったんだな…

 

 

【混ざってもいい】と言うのなら、俺は喜んでそれに応える。

 

混ざってもいいのは、俺だって1人の人物だ。

 

 

いいよ!混ざってやる!!不完全な俺も強い完全な俺も!混ざってこそ!エルフマ・イブキなんだ!!!!

 

 

 

イブキは短剣を捨て、素手で鎌を受け止めた…

 

「な!イブキ!何をしてるのよ!!この鎌には毒だって塗られている。」

 

 

「あんたは迷ってるんだ。俺を殺さなきゃいけない。でも、あんたはガビルドに従うべきだということも…」

 

混ざってもいい…無限にその言葉に助けられそうなくらいだ。迷ったっていい、だから、途中に「も」を入れて、許容してるんだろ。

 

ただ、自分の道さえ!忘れてはならない!!

 

鎌を押しのけ、体勢を崩して、一叶を吹っ飛ばした。

 

 

考えてたことが今ならできる!!

 

カルファの炎と…俺の雷…

ふたつの属性魔法を混ぜれば、どうなると思う?

 

一時的だが、刺激が追加され、強大な爆発を生むんだ!!

 

 

「これが俺の新必殺技…!!爆燦(ばくさん)!!」

 

イブキは思いっきり炎と雷を混ぜ合わせた爆燦を放つ

 

 

「こんなもの!!」

 

鎌を振り上げた時、思いっきり軌道をずらして上に飛んでいく。

 

 

外した…?!いやまさか…!!

 

異空間で閉じ込められてた結界の天井に爆燦が命中する。その瞬間…天井は爆発し、結界が破られた。

 

 

…!!

 

「まさか、貴方…最初からあれが狙いだったの…」

 

 

「俺は確かにあんたに勝ちたいさ…でも…今の俺にはもう体力もMPも残ってない…俺の負けだ…」

 

 

一叶は首を横に振った。

 

「いいえ、もう異空間を破るほどの力を一瞬でも私に見せた。それに、この爆発の衝撃を感知したはず。時期にエルと花済真がこっちに来るはずよ。」

 

 

「だとしても、あんたはまだ戦える余力を残している……待て…なんであんたが、エルと花済真がこっちに来る狙いを知っている。」

 

 

「もう騙す訳には行かないわね、貴方、今の狐組の隊長をしているのよね。私の名前は党廻 一叶。元狐組の隊長よ。」

 

 

「党廻って、まさか…!道案内をしてくれたあの子は!!」

 

 

「きっと私の妹でしょうね。」

 

 

イブキはゆっくりと立ち上がった。

 

「じゃあ、頼む!俺たちと一緒に戦ってくれないのか…?」

 

 

「バカね、私は裏切り者よ…ガビルドもまもなく来る…。」

 

 

一叶は思いっきりイブキのことを抱きしめた。

イブキは少しだけ顔が赤くなる。

 

「おい、よせ…何がしたいんだ!」

 

「聞いて!」

 

 

「私の事を調べて欲しい。どうして、花済真やエル達を裏切ることになったのか、ガビルドに従ってくれるのか。貴方は他の誰よりも頭がいい。だから…もう話す時間が無いの、それを話してる間にガビルドが来る。」

 

「妹のことも貴方に託したい。それと私の夢も…だから…」

 

 

「何諦めた気になってんだよ!!まだ俺と一叶、それから、エルに花済真。ハヤトっていう俺の兄貴だっている!超強いんだ!力を合わせれば…!!」

 

「私はもうガビルドの支配にかかってるの…だから」

 

 

「そうだ諦めろ。」

 

 

その瞬間背筋が凍る。いや、その声だけで分かった。もうそれだけで圧死するレベルに…こいつが…ガビルド…!!

今までに感じたことないほどの存在すること自体否定されそうになる…!

 

白の逆立った髪、ドス黒い赤い瞳、そして灰色の肌色、翼に尻尾…爪が伸びていて、誰もがわかる。これが…魔王の風格…

 

 

「一叶…やはり貴様は裏切り者だった。イブキを…」

 

「生け捕りにするという点では間違ってないはずですよ。」

 

その瞬間、一叶の足に即座にエネルギーで、出来た針を打ち込んだ。

 

 

「ぐっ…!」

 

 

「口答えは聞いていない。それに、随分と手を抜いたな。お前の鎌で突き刺して、持ち帰ればよかったものを…」

 

 

イブキが、短剣を持ち、ガビルドに向けた。

 

 

「ガビルド!!!!!」

 

 

飛び出そうとした時、一叶に腕を掴まれた。

 

 

「一叶何し…」

思いっきりもう一度抱きしめられる。

 

「イブキ…できることなら、もう一度本気で戦いたい。強くて、かっこよくて、頭が良くて、誰よりも優しい。そんなあなたの傍にいたかった。もし、あなたが主能力をつかえるようになって、もっと強くなったら私と戦おうね。」

 

 

「おい!一叶!!今はそんなこと言ってる場合じゃ!!」

 

 

「あなたならきっと世界一強い、最高の探偵になれるよ。」

 

 

 

「は?!おい、一叶!一緒に…」

 

 

言いかけた時俺のみぞおちにナイフが刺さる。

 

 

「な…んで…」

 

俺は咄嗟に意識を失った。

 

 

「さぁガビルド様。核は外してます。生け捕りに成功したので、そのまま戻りますよ。」

 

 

「ほう?随分とお前はイブキのことを仲間だと思ってたみたいだが、俺の間違いだったらしいな。」

 

 

「まぁ、戻る必要ないですけどね…」

 

 

一叶はイブキを思いっきり後ろに投げ飛ばし、予め用意してた異空間に投げ飛ばした。

 

 

「なっ?!」

 

 

「さて、ガビルド様…いや、ガビルド。貴方がイブキを捕まえることはしばらく出来ない。少なくとも彼が目を覚まし、彼の手であの異空間から出るまでは。」

 

 

(誰にも邪魔はさせない。)

 

 

「ほう。お前ごときが逆らえるとでも思ってたのか。」

 

 

腕が巨大化したガビルドは、一叶の首を掴む。

 

「ぐっ…」

 

 

 

「死ね。」

 

 

(イブキ、君に、幸せな未来が訪れますように)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「確かにこの辺でイブキちゃんのエネルギー周波数を捉えてる!」

 

 

「だが、この感じ妙だ!!あいつひとりじゃない!!」

 

 

「とにかく今はイブキを見つけないと!!」

 

 

3人は咄嗟に現場に向かう。

 

 

「これは…!花済真ちゃん!ハヤトちゃん!」

 

 

2人は直ぐにエルの方に駆け寄った。

 

「WORLD door端末と…血?」

 

地面には大量の血と…、WORLD door端末が置かれていた。

 

 

「これイブキちゃんのWORLD door端末じゃないよ…それにその血もイブキちゃんも大量に流してるみたいだけど別の人の血もある。」

 

 

「じゃあ誰だって言うんだ!」

 

 

ハヤトは顎に手を当て放った。

 

 

「おそらく一叶さんのもの。そう言いたいんだよね?エルさん。」

 

 

「うん。」

 

 

「あいつが…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我が主。」

 

 

その声に目を覚ます。

 

 

「カルファ…ここは?」

 

 

「おそらく一叶さんが創った異空間かと。」

 

 

「は?なんのために?」

 

 

「おそらく我が主を逃がすためでしょう。それに、あそこにテーブルが置かれてあります。私は主の回復でエネルギーを大量に消耗しましたので休息を取らせて頂きます。」

 

 

「あぁ、戻れ。」

 

 

そっか…カルファも、俺の腹部の傷をずっと癒してくれたのか…

 

それに…

 

 

(「あなたならきっと世界一強い、最高の探偵になれるよ。」)

 

 

 

俺が探偵と言うのなら、なってやる。

任せろ、何故か知らないが、今までの中で一番自信が湧く。




次回

第1節 1章 8話
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