アルペジオ:ロスト・アンカー 霧の艦は未知の海を征く 作:おかーちゃんサーナイト
合同大演習が終わり喧騒が静まった横須賀鎮守府。
厚士は陸の上に設けられた自らの執務室で、溜まっていた書類の山と格闘していた。
『富嶽計画』の総責任者としての仕事は山積みだ。
普段はイージス艦『おおよど』が彼のオフィスだが、嘱託提督プログラムに参加して以来、こうして陸の上で過ごす時間も増えていた。
(……それにしても、すごい量だなこれ)
昨日は演習後の浜風と疲れて眠ってしまったため、書類は倍になっている。
だが、今日はただの見学だったため、体力には十分な余力があった。
ペンを走らせ、判を押し、時折大淀が淹れてくれたお茶を啜る。
その平穏な日常を破ったのは突然のノックの音だった。
「……入れ」
扉が開き入ってきたその顔ぶれに厚士は思わず目を丸くした。
瑞丸中将を筆頭に、呉、佐世保、舞鶴、大湊の各鎮守府司令官。
そしてその後ろには、大本営から派遣されている参謀総長までいる。
実質的な日本海軍のトップが勢揃いしていた。
そして厚士が椅子から立ち上がるよりも早く、その錚々たる面々が、一斉に厚士に向かって、深く、深く、頭を下げたのだ。
「……ちょ、閣下方!? 何を……!? や、それより先程は失礼をっ」
厚士が狼狽する。
「新井木一佐」
顔を上げた瑞丸中将が代表して口を開いた。
その表情は真剣そのものだった。
「単刀直入に要請する。…本日、貴官が横須賀の候補生たちに見せた、あの新しい特殊戦術。それを、他の鎮守府の候補生たちにも指導し、我が海軍の新しいスタンダードとして、育て上げてはいただけまいか」
それは事実上、一介の教育実習生である厚士を、全嘱託提督の『総教官』として引き上げたいという、異例中の異例の打診だった。
そのあまりにも重い要請に、厚士はしばし黙考した。
そして彼は静かに、しかし、きっぱりと、答えた。
「……皆様のお言葉、恐縮の至りであります。その大役、謹んでお受けしたく存じます。…ですが」
厚士はそこで、一度言葉を切った。
「私には今、この『富嶽計画』の総責任者という責務がございます。また、一人の提督としても、まだこの教育課程の道半ばの身。私が直接、全ての候補生の指導にあたるのは、物理的に不可能です」
その至極もっともな返答に、司令官たちの顔に、わずかな失望の色が浮かぶ。
だが、厚士は続けた。
「故に一つ、ご提案がございます。今回の第一期生が卒業した後。その中の成績優秀者を見繕い、新たに『特殊戦技教導隊』を組織するのはいかがでしょうか。そして、私がその隊長を務める、ということであればこの大役、お引き受けできます」
「特殊戦技教導隊……!」
「はい。既に今回の演習で頭角を現し始めている候補生の目処も、いくつかございます。彼らに私の戦術思想の全てを叩き込み、彼らを次世代の『教官』として育て上げるのです。そうすれば、私が直接手を下さずとも、私の戦術は全国へと広がっていくでしょう」
そのあまりにも合理的で、そして先を見据えた提案。
瑞丸中将は感嘆のため息しか出なかった。
「新井木君。君は、この事態すらも予測していたのかね……?」
その問いに厚士は、頷き、当たり前のことのように答えた。
「嘱託提督制度は日本の守りを固め、正規軍が海外へ出兵する際の後顧の憂いを断つためのもの。それは、皆様もご存知の通りです。そして、今回の横須賀第一期生は、そのためのテストケースに過ぎません。この成功例を全国へと広げ標準化しなければ、制度そのものが成就することはありえません。であるならば、そのための『教導隊』がいずれ必要になることもまた必然。私はただ、その必然を少しだけ早く考えていただけのことであります」
その言葉。
それは彼が常に、二手、三手、いや、それ以上の未来を見据えて、全ての物事を動かしている何よりの証拠。
司令官たちは改めて、自分たちが相手にしている男の底知れない器の大きさを思い知り、ただその深謀遠慮の前にひれ伏すしかなかった。
±±±±±
嘱託提督プログラムは順調に進んでいる。
横須賀第一期生は目覚ましい成長を遂げている。
『富嶽計画』も、日本中を巻き込み、大きなうねりとなって動いている。
全てが順風満帆。
厚士の描いた設計図通りに、世界は動いているように見えた。
だが。
厚士の心の中には、常に一つの晴れない、文字通り霧のような『懸念』があった。
彼は嘱託提督プログラムに参加しているその最中でも、副官である大淀に一つの極秘任務を課していた。
サテライトリンクを通じた、硫黄島周辺海域の常時偵察。
それも、深海棲艦の艦載機が到底到達できない、超高高度を飛行する無人偵察機まで投入しての徹底的な監視だった。
彼がそこまで警戒していた理由。
それは新たな『霧の艦艇』の出現だった。
厚士の脳内に刻まれた物語の記憶。
『蒼き鋼のアルペジオ』と『艦隊これくしょん』が交差するあのコラボイベント。
その物語の始まりを告げるのは、一隻の潜水艦だったはずだ。
イ401『イオナ』。
だが、いくら偵察を重ねても 硫黄島の近海に彼女や他の霧の艦艇の姿はない。
厚士の身の回りにも、彼女が現れる気配は一向になかった。
それだけではない。
本来なら敵として現れ、そして撃破されるはずだったキリシマが、今や自分の最初の相棒として隣にいる。
そのキリシマの本来の相方であったはずのハルナの姿も、どこにも確認されていない。
そして何よりも、霧のナノマテリアルを人類側に提供する、という重要な役割を担っていたはずの大戦艦ヒュウガ。
彼女の影すらもない。
(……ヒュウガがいないから。その役回りを俺が代わりにやっている、っていう側面もあるんだろうな)
厚士は自嘲気味に思う。
元々はヒュウガのように、霧のオーバーテクノロジーを少しだけ日本に提供し、自分たちの居場所を確保する。
その程度の、ささやかな計画で良かったはず。
それなのに。
あれやこれやと、気になることを口出しし、上申しているうちに、いつの間にか自分は、日本の五百年の計を担う総責任者になり、そして全国の提督たちの教育を監督する、総教官にまで祭り上げられてしまっていた。
(なんでこうなった……)
一人の一般人。
ただのしがないオタクだったはずの自分が、いつの間にかとんでもない立場になっている。
その現実と自分の内面とのギャップに、時折眩暈がしそうになる。
だが。
厚士は決して、その重圧から逃げようとはしなかった。
(……まあ、なっちゃったもんは仕方ないし)
彼は深く息を吐いた。
(今のこの立場を維持するために必要な責務と責任だというのなら。それを背負って、一つ一つ、淡々と、処理していくしかない)
そう。
自分は英雄でも天才でもない。
ただの凡人だ。
そして凡人には、凡人にしかできない戦い方がある。
目の前の課題から目をそらさず、驕らず、腐らず、ただ誠実に、一つ一つの仕事をこなしていく。
物語の筋書きは既に大きく変わってしまった。
この先何が起こるのか、誰にも分からない。
だが、それでも進むしかないのだ。
このとんでもない重責を共に背負ってくれる最高の仲間たちと一緒に。
厚士はペンを取り、再び目の前の書類の山へと向き直った。
凡人には、それしかできないのだから。
±±±±±
合同大演習での圧勝。
そして、新井木厚士という規格外の『師』の存在。
それらは横須賀鎮守府の第一期嘱託提督候補生たちに、圧倒的な自信と、そして強固な連帯感をもたらした。
彼らは他の鎮守府の同期たちとは全く違う独自の進化の道を歩み始めていた。
教育課程は進み、彼らが接する艦娘も、駆逐艦から軽巡、重巡、そして空母、戦艦へと、その幅を広げていった。
当初厚士が懸念していた『女性トラブル』。
よりグラマラスで大人びた魅力を持つ艦娘たちを前に、若い血気盛んな男たちが現を抜かしてしまうのではないか、という心配。
だがそれは杞憂に終わった。
驚くべきことに横須賀の候補生たちは誰一人として、その一線を越えようとはしなかったのだ。
その理由。
それは彼らの心の中に、一つの明確な『指標』が確立されていたからだった。
『厚士と浜風のあの関係こそが、俺たちの目指すべき理想形だ』という共通認識。
彼らの間でいつしか確立された、奇妙なルール。
スキンシップの許容範囲:
自分のパートナーに対しては、抱きしめて一緒に眠るところまでがOKライン。(※ただし、それ以上は自己責任)
それ以外の関わりの浅い艦娘に対しては、提督として節度を保ち、一線を守ること。(※これを破れば仲間内から、密告される)
もちろん目の前に高雄型や、金剛型姉妹のような絶世の美女が現れれば、視線を奪われてしまうのは悲しき男の
だが、それでも彼らが自分のパートナーである駆逐艦の少女たちを疎かにするようなことは決してなかった。
というより、むしろ逆だった。
もう、自分のすぐ傍には、マッサージも膝枕もそして、ハグも許してくれる最高に可愛い美少女がいる。
その圧倒的な事実が彼女たちへの深い愛情と共に、彼らの無用な暴走を防ぐ最強の抑止力となっていたのだ。
もちろん、理性との戦いが完全に終わったわけではない。
夜な夜な自室のベッドで悶々とした夜を過ごす候補生たちの姿は後を絶たなかったという。
そして。
口には出さずとも、誰もが何となく気づいていた暗黙の事実。
その理性との戦いに敗北しあるいは勝利し(?)、パートナーの艦娘と合意の上で、最後の一線を越えてしまったであろうカップルも、ちらほらと、現れ始めていた。
翌朝の演習で妙に雰囲気がぎこちないペア。
やけにパートナーへの独占欲を剥き出しにする艦娘。
その甘酸っぱい空気を、周囲は茶化すでもなく、ただ生暖かい目で見守るという、不思議な文化がそこにはあった。
それは厚士が意図した、教育プログラムとは少しだけ違う形だったかもしれない。
だが結果として、そこには軍隊の規律だけでは決して育むことのできない、提督と艦娘の、どこまでも深く、そして、人間臭い『絆』が、確かに育まれていっていた。
新しい時代の、鎮守府の新しい日常。
その基礎はこうしてゆっくりと、しかし、確実に築かれていくのだった。
±±±±±
【愚痴】うちの新人提督、どうよ? Part.123【溜息】
301:呉の時雨
はぁ……。今日も、疲れたよ……。
僕の提督、最近空母の飛鷹さんと話してばっかり……。
僕のこと、見てくれてるのかな……。
302:佐世保の五月雨
>>301
時雨ちゃん、お疲れ様です……。
分かります……。私の司令官も重巡の愛宕さんに夢中で……。
演習中も上の空で指示を間違えるし……。
303:舞鶴の霞
>>302
甘いわね。
こっちのクズは昨日、とうとうやらかしたわよ。
酒に酔った勢いで扶桑さんにセクハラまがいの発言。
その場で山城さんにシバかれて、今、憲兵隊に絞られてるわ。まあ、自業自得ね。
304:大湊の曙
うちのクソ提督も似たようなもんよ。
戦艦の伊勢さんのおっぱい見て鼻の下伸ばしてた。
マジで張り倒そうかと思ったわ。
305:名無しの駆逐艦
どこもそんな感じなんですねぇ……。
やっぱり、私たち駆逐艦じゃ魅力ないのかな……。
306:横須賀の霞
……あら? みんな大変そうね。
307:舞鶴の霞
>>306
あんたは誰よ。
って、霞!? 横須賀の!?
あんたのところのクズはどうなのよ!
308:横須賀の霞
うちの司令?
ふふっ。さっき私が作った夜食を「美味しい、美味しい」って、全部食べてくれたわよ?
明日の演習の作戦も一緒に考えて、もう寝ちゃったけど。
本当、子供みたいなんだから放っておけないわよね。
309:舞鶴の霞
…………………………………………………………………………………………は?
310:名無しの駆逐艦
霞、ママ……。
311:横須賀の曙
あー! 分かるー!
うちのクソ提督♡も、私がいないとなーんもできないんだから!
この前も、私がマッサージしてあげなかったら、次の日寝違えて大変だったんだからね!
もう、しょうがないんだから!
312:大湊の曙
…………………………………………………………………………………………は?
クソ提督の後ろに、ハート……?
313:横須賀の叢雲
全く、仕様のない男よねうちの司令官は。
私がしっかり手綱を握ってないと、すぐに変な方向に突っ走ろうとするんだから。
まあ、その情熱だけは、認めてあげなくもないけど。
314:名無しの駆逐艦
姉さん、女房……。
315:横須賀の潮
あ、あの……!
私の提督さんも、とっても素敵な方です……!
私が「自信ないです……」って言っても、いつも「潮はそのままでいいんだよ」「潮がいてくれるだけで、俺は頑張れるんだ」って、言ってくれて……!
だから、私も頑張ろうって……!
316:名無しの駆逐艦
ワープ進化潮……だと……!?
317:横須賀の時雨
僕の提督もだよ!
この前、僕が少し落ち込んでたら、何も言わずにぎゅって、抱きしめてくれて……。
「時雨が悲しいと、俺も悲しいな」って……。
もう、あの人の前では悲しい顔できないなって思ったよ。
318:呉の時雨
…………………………………………………………………………………………(ガタッ
319:佐世保の五月雨
な、な、なんなんですか、あなたたち……!
同じ第一期生のはずなのに、何がどうして、そんな少女漫画みたいな展開に……!
320:横須賀の霞
え? だって、普通じゃない?
パートナーなんだから。
321:舞鶴の霞
普通なわけないでしょ!
こっちのクズどもは大型艦に鼻の下伸ばして、セクハラ騒ぎ起こしてるのよ!?
そっちの提督はそういうことないわけ!?
322:横須賀の曙
あー、それは普通にあるあるよ?
うちのクソ提督も、名取さん見て、「うわでっか…かわよ…」とか普通に言うし。
男の子なんだから仕方ないでしょ?
323:大湊の曙
はぁ!?
あんたはそれでいいわけ!?
324:横須賀の曙
別に?
だってその日の夜、私がちょーっと拗ねてみせたら。
「ごめん! 俺が一番好きなのは曙だけだから!」って、必死に謝りながら、いつもよりずーっと長くマッサージしてくれたし♡
……まあ、そのあと朝まで寝かせてもらえなかったけど♡
325:名無しの駆逐艦
( Д ) ゚ ゚
326:呉の時雨
( Д ) ゚ ゚
327:佐世保の五月雨
( Д ) ゚ ゚
328:舞鶴の霞
( Д ) ゚ ゚
329:大湊の曙
( Д ) ゚ ゚
330:名無しの駆逐艦
……なんなの。
なんなのよ、横須賀ぁ……。
あそこだけ違う世界なの……?
331:横須賀の霞
だから言ったじゃない。
新井木一佐が大演習の時に、私たち艦娘の本当の家族を見つけるためだって。
この程度、提督と艦娘の当たり前の関係でしょ。
……あなたたちの鎮守府は違うの?
332:名無しの駆逐艦
ちがいます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(号泣)
その日。
艦娘専用の匿名掲示板は横須賀鎮守府というあまりにも眩しすぎる理想郷の存在によって、阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
幸せ自慢(という名の惚気)を叩きつけられた他の鎮守府の艦娘たちの悲痛な叫びは夜通し鳴り響いたという。
そして、その全ての元凶である一人の男はその頃、自分のパートナーを腕の中に抱きながら、幸せそうな寝顔を見つつもその髪を手櫛で優しく梳き、また隣のカーニバル重巡に抱き着かれながら、そっちも手櫛で優しく髪を梳きながら眠りに就いたのであった。
±±±±±
【一期生】お前らの嫁、最高か? Part.25【うちは悲惨】
451:呉のノーマル提督
はぁ……。今日も、疲れた……。
うちのパートナーの時雨、なんか最近機嫌悪いんだよなぁ……。
俺、なんかしたかな……。
452:佐世保のノーマル提督
>>451
おまおれ。
なんか壁感じないか?
俺、演習後に祥鳳さんと、ちょっと話し込んでただけなんだが……。
453:舞鶴のクズ提督
>>452
お前アホかwww
そりゃ拗ねるだろJKwww
454:佐世保のノーマル提督
>>453
うっせ!
でもよぉ、祥鳳さんマジで綺麗なんだよなぁ……。
あのおっぱいとケツは国宝だろ……。
455:大湊のクソ提督
>>454
分かる。
陸奥さんのあの包容力やばい。
俺、あの胸に顔うずめて死にてぇ……。
456:名無しの提督さん
はいはい、大型艦スキーの皆さんは楽しそうで何よりです。
で、また憲兵隊のお世話になったアホが出たんだってな。
今度はどこの鎮守府だ?
457:呉のノーマル提督
>>456
……うちです……。
同期の一人が酒に酔って榛名さんに絡んで……。
今、営倉で反省文書かされてる……。
458:横須賀の嫁が一番
……なあ。
ちょっといいか?
459:名無しの提督さん
お、横須賀組か。
どうした?
460:横須賀の嫁が一番
いや、お前らの話聞いてると、マジで分からんのだが。
確かに大型艦は魅力的だよ? 俺も加賀さんの凛とした佇まいとか好きだぜ?
でもなんで、それで自分のパートナーをそっちのけにできるんだ?
461:大湊のクソ提督
>>460
は?
いや、だって、おっぱいデカいし……。
462:横須賀の嫁が一番
>>461
意味が分からん。
お前らのパートナーだって十分というか、めっちゃ魅力的だろ。
なんで一番近くにいる宝物を大事にしないで、遠くの花ばかり見てるんだ?
463:横須賀の憲兵隊のダチ
>>461
つーか、マジで憲兵隊の仕事増やすんのやめてやれな?
大型艦と関わり始めたら週平均5件は多過ぎるってダチ公が愚痴ってたゾ
464:舞鶴のクズ提督
>>463
うっせ!
じゃあなんだよ! お前ら横須賀の連中は聖人君子かなんかだって言うのかよ!
戦艦や空母見ても、なんとも思わねぇのかよ!
465:横須賀のリア充(仮)
いや思うぞ?
普通に「うわ、美人だな」って思う。
でもそれだけだ。
466:舞鶴のクズ提督
>>465
なんでだよ!?
467:横須賀のリア充(仮)
>>466
だって、うち、パートナーとハグまでOKだし。
夜、寝る時に抱きしめて寝ても怒らないし、怒られないし、つーか一緒に寝ないと機嫌悪くなるし。
他に目移りしてる暇なんてねーよ。
468:名無しの提督さん
( Д ) ゚ ゚
469:呉のノーマル提督
( Д ) ゚ ゚
470:佐世保のノーマル提督
( Д ) ゚ ゚
471:大湊のクソ提督
( Д ) ゚ ゚
472:舞鶴のクズ提督
はあああああああああああああああああああああああああああああ!?
抱きしめて寝る!?
お前何言ってんだ!?
473:横須賀の嫁が一番
>>472
え?
お前ら違うのか?
これ、うちの鎮守府じゃ普通なんだが?だが?
新井木一佐が「パートナーとのスキンシップは絆を深める上で重要だ」って、むしろ推奨してるぞ。
474:名無しのガチ恋勢
>>473
マジだ。
俺みたいな引きこもりニートだったキモオタでも、うちのパートナーの潮ちゃんは、避けたり、キモがったり、絶対しない。
「提督は、優しいです」って、笑ってくれるんだ。
もう俺にとっては女神様だよ。最高の嫁だ。
そんな嫁が傍にいてくれるのに、他の女に目移りする奴なんて男じゃねぇ!
475:名無しの提督さん
……
476:名無しの提督さん
……格差社会……。
これが、格差社会か……。
477:呉のノーマル提督
……なあ。
俺、転属したいんだが。
横須賀に。
478:佐世保のノーマル提督
>>477
俺もだ。
479:舞鶴のクズ提督
>>477
俺も、連れてってくれ……。
もう、霞さんに、罵られるだけの、毎日は、嫌だ……。
480:横須賀の嫁が一番
>>479
お前みたいなのが来ると風紀が乱れるから、来なくていいです。
その日。
嘱託提督候補生たちの匿名掲示板は、横須賀鎮守府というあまりにも甘すぎる、そして、あまりにも眩しすぎる、リア充鎮守府の存在によって、阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
自分たちがまだ、スタートラインで足踏みしている間に、彼らが遥か彼方のゴールテープを切っている(あるいは、それ以上のことをしている)という残酷な現実。
その絶望的なまでの格差社会の実態を叩きつけられた、他の鎮守府の提督たちの悲痛な叫びは、夜通しネットの海に木霊し続けたという。