派閥戦争が終わった夜。
俺は念入りに風呂で身体を洗ったあと、自室で待つ。
思えば今まで急展開が多かった。
だからこういう風に約束をして待つというのは初めてで、少しだけそわそわしてしまう。
「ご主人様、レオナ姫が来られました」
「中に入れてくれ。あとお前は引き続き外で誰も入ってこないように見張りを」
「かしこまりました」
さすがに相手は一国の姫。
まかり間違ってブロウがいきなり入ってきて裸体でも見ようものなら、処刑されてもおかしくない。
「……来たわよ」
学園内での移動は基本制服。
白のそれに対し、彼女の長くウェーブにかかった金髪はとても映える。
「こっちに来て下さい」
「……」
素直に近くに来たレオナを俺は抱きしめ、自分の膝の上に乗せた。
息づかいまで聞こえそうなほど間近に迫る顔。
普段は挑発するような碧眼は、緊張しているからか小さく揺れていた。
レオナの色々なところを触りながら、彼女の反応を見る。
「っ――⁉」
耳の裏を撫でるように触ると、驚いたようは反応だ。
「ここが弱いんですね」
「なんのことかしら? んぁ……」
指で撫でながら顔を近づけ、息を吹きかける。
良い反応を見せてくれてたので、そのままカプッと唇で噛む。
「ん、ん……それ、くすぐったい……」
彼女が身動ぎすると、そのまま制服の上からお互いの太股がこすれる。
それをしているのが一国のお姫様である、というのが俺の心を興奮させた。
レオナは俺の状態に気付いたのか、潤んだ瞳で恥ずかしそうに股に手を触れる。
「貴方のここ……」
「まだ駄目ですよ。今日は散々我が儘を言ってきたお姫様に、お仕置きする日ですからね」
顎に手を持っていき、少し持ち上げるようにしてそのままキス。
耳裏を触れ続け、彼女は呼吸をするため口を上げるので、その中へと浸食していく。
「んんんー⁉」
初めての感覚だったのか、身体を震わせた。
唇を離すと、は、は、は……と動物のような息が彼女の口から漏れる。
「レオナ王女、だらしない顔してますね」
「っ――⁉」
「期待してるんですか?」
「そんな、こと……」
「多分期待以上のことになりますよ」
この世界にも情緒教育はあるが、それもたかが知れている。
数多のエロを開発してきた日本という変態国家から転生してきた俺からすれば、子どもの遊びのようなものだ。
「……ねえクロード」
「なんですか?」
「本当に良いの? この先までしたら、本当に貴方は……」
彼女の身体を支えたまま、ベッドの方に向いて押し倒す。
「以前ハニトラまで仕掛けてきて、俺がどんなに死ぬ気で我慢したと思ってる? こんな美少女に迫られてさ」
「貴方、口調が」
「もうお前はオルガン王国の王女じゃなくて、俺のモノだからな」
そうしてベッドの横に置いておいたソルト王の手紙を開く。
「リンディス王妃がご懐妊された。誕生はもう少しだけ先だが、魔法で調べた結果男児だそうだ」
「……え?」
「つまりレオナの弟が生まれ、王位継承権はそちらが第一位となる。この意味、わかるか?」
これでもう、彼女を手に入れるために王位を継がなければならないという縛りは失われた。
そして彼女の両親――ソルト王とリンディス王妃からはレオナを手に入れる許可も得ている。
「弟……私に?」
「ああ」
「……嬉しい」
心の底からそう思っているのが伝わってくる声色。
少しだけセンチメンタルな雰囲気になる。
だが、今はそういうのは後回しだ。
「というわけで、レオナは俺のモノにする」
「あ……」
俺が止まる理由がないとわかったからか、再び彼女が緊張した雰囲気になる。
だがそんなの無意味だ。
なにせ今日は、遠慮する気はいっさいないから。
「あのねクロード……私、初めてだから優しく……」
「優しくなんてしない。言っただろ? 今までずっと我が儘を通してきたお仕置きをするって」
俺は問答無用でレオナの制服を手に取り、はだけさせた。
可愛らしいおへそ、そして薄いピンク色の下着が露わになる。
手紙の横に置いてあったピンク色の液体を手に取ると、まずは少しお腹に垂らす。
「ひゃ⁉ え? なに……これ? んっ」
その瞬間、淫靡な魔力が彼女の身体を覆った。
「あ、あ、あ……はぁ、ぁ……」
一気に火照る身体。
トロンと焦点の合わなくなっていく瞳。
彼女のどこからか、ぺちゃっと水音が鳴る。
もはや今、自分がどういう状況なのかもわかっていないのだろう。
一つ言えることは、身体が俺を受け入れる準備は出来たということ。
「夜は長い。もう俺がいないと駄目なんだと心の底から思うまで徹底的にやるから、覚悟しろ」
「ああぁぁぁぁ!」
そしてその日、オルガン王国の王女はその高貴な身分からは想像も出来ないほどの痴態を見せる。
幼き日に出会い、ずっと手に入れたいと思っていた美少女。
それが手に入った興奮から、俺も獣のようになってしまい……。
「あ、あ、あ! 許して、ごめんなさい!」
なにより責められているときの彼女があまりにもエロすぎて、止められなかった。
「すごい! こんなの知らない! 知らない! 知らなあぁぁぁ!」
止められるはずがなく、ついやりすぎてしまった俺は悪くない。
太陽が昇ったころ、お互い裸で抱きつく形。
最初は徹底的に調教するつもりで、というかそのくらいの意気込みじゃないと返り討ちにされてしまうかもしれないと思っていた。
だが実際は責められると弱いタイプだったみたいで、結構すぐに従順になり――。
「あ、ぁぁ、ん……くろーどぉ、それすきぃ……もっとぉ」
こんな感じだ。
まあ日常に戻ればいつも通りだろうけど、今はこれが可愛いから甘やかすように髪を梳く。
それが心地良いらしく、もっともっととせがまれた。
決してエッチなことをしているわけじゃない。ただ髪を梳いているだけだ。
「んー」
「可愛いなぁ」
これだよこれ。俺の学園生活はこういうのを望んでいたんだよ。
レオナが王女なのでこのまま婚約したら王族の一員だが、元より侯爵家を継ぐ身。
彼女を手に入れるための代償としては安すぎるくらいだ。
「ソルト王たちにも挨拶しないとなぁ」
アポなしで会える人物ではないが、まあ俺とレオナなら大丈夫か。
向こうもどういう風に落ち着いたか知りたいだろうし、ちゃんと伝えよう。
「まあでも、その前に……」
「クロード?」
「お昼までもう一回やろっか」
「……はい」
まだまだ色々とやらないといけないことは沢山あるが……。
今はこの新しい恋人を愛そうと思った。
ちなみに今度はピンクの液体は使わなかったが同じくらい乱れていたので、元々そういう素養があったのだろう。
とにかくエロかった。以上。