ヒロイン全員俺の嫁    作:平成オワリ

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第44話 カルラ姉さんと俺

 飛竜の中には大浴場がある。

 正直どういうシステムでそうなっているのか俺にはさっぱりだが、温かい湯がちゃんと流れるのだ。

 

 というわけで、貸し切りお風呂タイムである。

 一人で先に風呂に入り、腰にタオルを巻いた状態で座って待つ。

 

 少しすると、女性側の脱衣所から恥ずかしそうな顔をしたカルラ姉さんが出てきた。

 

 全体的にしっかり胸がある婚約者たちに比べるとスレンダーな彼女だが、女性らしい丸みは当然しっかりある。

 なにより、タオルからすらりと伸びる足。

 

 普段も短めのタイトスカートを履いていて、つい目で追ってしまうが、今はもう一歩歩く度にタオルが少し浮かびその下まで見えそうになる。

 

「来てくれたんだね」

「……約束だからな」

 

 そう言うと彼女は俺の目の前で石鹸を泡立ててくれる。

 

 少ししゃがみ込んでいるので、見下ろす形になる。

 彼女の肩も、そこから見える谷間も、そして片膝立てているせいでさらに大胆に見える太股も……俺の視線的にはもう全部ギリギリだ。

 

 これには俺の腰に巻いたタオルももう防御力を失っている。

 

 そういえば、普通は髪を纏めてくるものだが、カルラ姉さんは普段通り降ろしているな。

 そのせいで床に付いてしまっているが……。

 

「髪は纏めないの?」

「纏めても、お前が取るだろ? 長いのが見たいからって」

「それ子供の頃の話だけど……」

 

 まあたしかに好きだけどさ。

 子どもの純粋な振りして、よくおねだりして取って貰ったことを覚えていてくれたらしい。

 

 うわ、なんか俺のためにそうしてくれたって思うと、凄い感動した。

 

「ほら、背中を向けろ。目を瞑れ」

「もっと見たいんだけど」

「目に泡が入っても知らんぞ」

 

 そう言われたらさすがに閉じるしかない。

 

 カルラ姉さんの手が俺の頭に置かれて、そのまま優しく揉まれていく。

 まるで極上のマッサージだ。

 

「あー、気持ちいいぃ……こうしてると、昔に戻ったみたいだ」

「……」

 

 パサリと、なにかが落ちた音がした。

 もしかしたらタオルが落ちたのか? だったら見たいんだが!

 

 と思ったが、今は洗髪中なので自重する。

 この心地よさを経験出来るのは今だけだしな……。

 

「流すぞ」

「はーい」

 

 髪を流され、そして次は身体に移る。

 昔は背中を洗って貰ったのが懐かしい。

 

「お前の背中は、大きくなったな」

「まあね……ん?」

 

 最初は普通に背中を洗ってくれていたと思うのだが、なにやら柔らかくて温かいものが当たってるぞ?

 

 それに背中にあるはずの両手がなぜか俺の前にあり、そのまま背中のが上下に動くし……。

 

「そんなこと、どこで覚えてきたの?」

「リンディス様が、いざという時にと……」

 

 あの王妃、エッチすぎる。

 これで最強の王様を落としたのか、今度もっと教えて貰おう。

 

「気持ち、良くないか?」

 

 不安そうな声。

 そっか……カルラ姉さん、こういうの初めてだもんな。

 

「ここ触ったら、俺が今どれくらい気持ちいいかわかると思うよ」

 

 そっと手を触れ、そのまま彼女の手をタオルの上に置いてみる。

 

「っ――! そ、そうか!」

 

 凄く驚いてる。

 なんかもう、本当に我慢の限界なんだけど、どうしよう。

 

 綺麗なんだけど可愛いし、なにより愛おしい。

 

「背中は終わったから、今度は前かな」

「わ、わかった……」

 

 俺が振り返ると、やはりタオルが落ちていて彼女はもう生まれたままの姿だった。

 染み一つなく、鍛錬によって無駄な肉もない身体は一つの芸術だろう。

 

「さっきみたいに、して」

「だ、だが……」

「大丈夫。タオルは置いておくから」

 

 彼女の初めては、こんな風呂場で終わらせるわけにはいかないからな。

 

 迎え入れるように両手を伸ばすと、彼女はそのまま俺の太股に乗る。

 目の前の瞳は、いつもの凜としたものと違って不安げだ。

 

 この美女が戦場で恐れさせるブルーローズだなんて、誰も思わないだろう。

 

 彼女をしっかりと正面から抱きしめる。

 すべすべでしなやかな肌がはっきり触れ合い、お互いの体温が混ざり合う。

 

 こうなったらもう、止まれるはずもなく――。

 

 

 この飛竜には風呂が終わり、そのまま出来るように部屋が用意されている。

 ラブ飛竜にでも名前変えた方がいいんじゃないか? 便利だからいいけど。

 

 裸のカルラ姉さんをベッドに押し倒し、見つめ合う。

 

「クロード、私はずっと……こうしたかったのかもしれん」

「そうかもね。だけどカルラ姉さんは真面目だから、自分でもわからないくらい我慢してたんだろうけど……」

 

 安心させるように、俺はキスをした。

 

「ん、んぁ……ふぁ……」

「ん……今日からもう、我慢させないよ」

 

 俺は密かに用意していたピンク色の液体が入った瓶を取る。

 

「それは?」

「自分を素直にする薬、かな? もしどうしても必要なら使うけど、どうする?」

 

 冗談めいて言うと、彼女は首を横に振った。

 そして潤んだ瞳で

 

「初めては、ちゃんと素の自分で感じたいんだ」

「あー……もう!」

 

 俺は瓶を元の位置に置く。

 まだ半分くらい残ってるけど、これはまたレオナのお仕置きで使えばいいや。

 

「じゃあ、やるから」

「ああ……来てくれ」

 

 そうして俺は、長年ずっと俺のことを見守ってくれていた彼女を――。

 

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