ヒロイン全員俺の嫁    作:平成オワリ

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第45話 スケジュール管理は必須

 何日も禁欲していたから仕方ない。

 仕方ないんだ……。

 

 俺は自分のベッドを見る。

 

 あれだけ凜々しい姿を見せていたカルラ姉さんが今はもう見る影も無く、呼吸を荒くしながら俯いていた。

 普段とのギャップにまたヤバいことになってきて……。

 

「いや、これ以上は不味い」

 

 いくら体力があると言っても、初めての彼女に対してやり過ぎだ。

 

「この、馬鹿……」

「ごめん。今からは、イチャイチャタイムだから」

 

 同じ布団に入り、そのまま抱き寄せる。

 すらっと細いけど鍛えてあるからか結構しっかりしている。

 とはいえ、やはり手を下半身に触れると柔らかく女性を感じた。

 

「どこを……まあ、いいか」

 

 呆れた様子だが、これが俺だから許して欲しい。

 長い髪が顔にかかるので軽く梳きながら、まったりと昔のことを語り合った。

 

 

 

「もう、全員と纏めてしてくれませんか?」

「毎回そんなことしたらさ、俺干からびて死んじゃうから」

 

 もちろんミリーがそう言うのにも理由がある。

 というのも俺が節操無しに恋人を増やしまくった結果、彼女とレオナが俺のスケジュールを作ることになった。

 

 そこまでは良かったのだが、これまで優先度の低かったアリスとカルラ姉さんまで増えたので組み直したところ、どうやっても待ち時間が長くなってしまう。

 

 いくら平等に愛する、と言っても時間は俺も含めてみんな平等だ。

 こればかりは逆らうことは出来ず、しかしみんなとの時間をなんとか得たい。

 

 とはいえ、シンシア、レオナ、オウカ、セリカ、アリス、カルラ姉さんと六人の恋人に加えてミリーも抱くとなると、毎日一人でも一週間待たせる事になってしまう。

 たしかにこれは、彼女たちにとっても余り良くないよな……。

 

「わかった。みんな纏めて抱く」

 

 今までの最高は四人だったっけ?

 俺の限界に挑戦だな……。

 

 

 

 

 

 

 

 勝ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう思った瞬間が、俺にもありました。

 

 ちょっ、そこは⁉ あ、あぁぁぁぁ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジパングに着いたので、俺たちはみんなで飛竜から降りる。

 

「旦那様? 顔色が少し悪いですが、大丈夫ですか?」

「お、おう……大丈夫だオウカ。せっかくお前の家族に会うんだから、ちゃんとしないとな……」

 

 レオニダス領のときと同じように、オウカの実家の一団が待っていてくれたのでそのまま馬車に乗る。

 

 体調は、あまり良いとはとても言えなかった。

 他のみんなは結構余裕ありそう。まあ俺と違って休憩時間は結構あったからな。

 

 最高の夜だったのは間違いないが、これを毎日は無理だ。

 ミリーたちには頑張って貰って、やっぱりスケジュールをちゃんと作って貰おう。 

 

 しばらくすると、古き良き日本、という雰囲気の街が見えてきた。

 

「あれが……」

「はい、我らジパングの都――キョートになります」

 

 

 

 オウカの案内で巨大な屋敷に案内された俺たちは、広い畳の部屋でのんびり過ごしていた。

 夜には宴があるらしく、それまで自由にしていていいとのことだ。

 

 みんなジパングの物が珍しいみたいで、ウロウロと色んな物を見ている。

 俺としては日本で見慣れた物が多いし、どちらかというと休みたいので畳でごろんと転がっている。

 

「カルラ姉さんも見て来ていいよ」

「いや、今はこうしていたい」

「そっか」

 

 彼女の膝枕をして貰って極楽だ。

 元々侍のような気質な姉さんと和の雰囲気はとてもよく似合う。

 

「そういえば、温泉とかもあるのかなぁ」

「温泉か……オルガン王国にはないからな」

「そうなんだよねぇ。探せばあると思うんだけど……まあ他の人の領地勝手に漁るわけにいかないし、ウチの領地にあれば作りたいなぁ」

 

 そしたらみんなで入って……いやこの妄想はヤバいな。

 人様の家でまた夜の大乱闘が始まってしまう。

 

「クロード君! 見て見て、こんな人形あるよ!」

「アリス、それは夜な夜な髪が伸びるやつだぞ」

「へぇ、見てみたいかも!」

 

 俺は怖いから見たくない。

 あと人の家の市松人形なんて持ってくるんじゃ無いよまったく。

 

 各々が楽しそうで良かった。

 そう思っていると襖が開かれ、着物で着飾ったオウカが入ってきた。

 

 白を基調に花の模様が描かれたそれは、彼女によく似合っている。

 

「あら、普段とは違ってずいぶんとお淑やかで可愛いわね」

 

 ウチの姫様が獲物を狙う目で見ていた。

 強者コレクターだが、それが戦い以外でも強いのが好きだから、こうして魅力的なのは好物なのだろう。

 

「着物は苦手なのだが……礼は言うぞ。こちらに来てくれるか? 」

 

 付いていくと、色取り取りの着物がずらりと並んでいる。

 使用人たちも多く、これからのことに期待が増した。

 

「旦那様には、私が着させよう」

 

 そう言うと俺だけ男性用の更衣室に移動させられる。

 そして服を脱がされ……。

 

「オウカ?」

「はっ、なんでもありませぬ! ではこちらのお召し物を!」

 

 手渡されたのは黒い着物。

 さすがに着物の着方は知らないので任せると、オウカはテキパキと着させてくれる。

 

「うむ、凜々しくて格好良いです」

「ありがとうな。さっきは言い損ねたけど、お前もいつも以上に綺麗だぞ」

「ぁ、ぅ……」

 

 素直に言うと、顔を真っ赤にして可愛いな。

 着物姿のオウカにキスをして、少しだけ楽しみ、そして再び女性達のところへ向かう。

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