本作は以下の内容を含みます。
・基本アニポケ世界ですが、サトシとは違った冒険になります
・ゲーム、ポケスペ、独自解釈、オリジナル要素を含みます。
・ポケモン同士の会話があります
・冒険、バトル展開は細かくありません。
・サトセレはありません
以上ご承知の上で大丈夫そうなら、ゆっくり見ていってください。
かつて、日本を破滅から救った三好将和。その将和もとうとう老いには勝てず、妻夕夏と共に永眠した。
「夕夏、あの世でもよろしく頼むよ」
「任されたわ貴方」
「暫くしたら私もそちらに行きますよ」
息を引き取った二人に美鈴は涙を流しながらそう呟くのであった。
老衰による静かな死――それは、三好将和にとって穏やかな終幕だった。
かつて日本軍人として太平洋戦争を講和で終わらせ、歴史を変えた男。
だが、将和の物語は終わらなかった。
彼の魂は、神の前に呼び出される。
「三好将和よ。汝の功績、誠に見事なり。よって、汝に新たなる世界への転生を許可する。行き先は――」
そして、将和は新たな名を得る。
その名は――マサカズ。
彼の第二の人生が、始まる。
マサラタウン郊外の小さな孤児院。
そこに一人の少年がいた。名はマサカズ。年齢は5歳。
彼は前世の記憶を持ちながらも、今の世界に順応していた。
孤児院では年少の子どもたちの面倒を見て、兄貴分として慕われていた。
「お兄ちゃん、ポケモンってどんなのがいるの?」
「そうだな……ホウエン地方には“ラティオス”っていう空を飛ぶドラゴンがいる。かっこいいぞ」
そんな彼の傍らには、ふわりと浮かぶピンク色の幻影――ミュウ。
幻のポケモン。しかし、誰にも見えないその存在は、マサカズにだけテレパシーで語りかける。
『マサカズさん、今日も優しいですね』
「お前こそ……前世OLだったとは思えないほど、ポケモンらしくなってきたな」
『それ褒め言葉ですか?』
このミュウ、実は元人間だった。
かつて現代日本でブラック企業で働き詰めだった女性。
過労死の果てに、好きだったポケモン“ミュウ”としてマサカズと共に転生した存在だった。
会合した当初、彼女からアニポケの続きを聞かされたマサカズは驚いた。
――サトシの物語は、すでに完結していたというのだ。
「世界王者になったサトシが、“ポケモンマスター”とは何かを問い続ける旅を選んだ……か。……いい話だな。俺も、そんな旅をしてみたい」
子どもの頃、憧れていたものが現実になる。
それこそ転生の醍醐味である。
しかし、現実は厳しい。
今世のマサカズは孤児。10歳にならなければポケモンを正式に持てない。
それまで自由は制限されていた。
それでも、彼は“旅立ちに備えて”学び続けた。
幸い子どもに寛容なマサラタウン。
オーキド研究所によく足を運んでは、メガ進化、Z技、ダイマックスなど、現代ポケモンの知識を吸収していった。
「おーい! キミ、新しい子?」
ある日、オーキド研究所へと足を運んでいたマサカズは運命の出会いをする。
声をかけてきたのは、黒髪の少年――サトシだった。
その隣には、少し生意気そうなシゲルと、穏やかな笑顔のリーフがいた。
マサカズは内心で感動を覚えていた。
「俺はサトシ! こっちはシゲルとリーフ! キミの名前は?」
「……あっ、ああ。俺はマサカズ。孤児院から来たんだ」
一瞬、三人の表情が揺れた。
だが、リーフがそっと手を差し出した。
「じゃあ、今日から“マサラの仲間”だね」
その言葉に、マサカズは初めて心から笑った。
時は経ち、サトシ、シゲル、リーフ――3人の幼馴染と共に、マサカズがポケモンを貰う日が近づいてきた。
「ミュウ、俺……旅立ちの前に、信頼できるポケモンを見つけときたい」
『なら、トキワの森へ行ってみません?』
かくして幻の相棒と共に、マサカズの新たな冒険が始まる――。
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