三好inアニポケ(仮)   作:フォークロア

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第八話 ハナダジム、水の戦いと青の証

ハナダシティの街並みは、どこか涼やかで、風に水の匂いが混じっていた。

マサカズとリーフは並んで歩きながら、ジムの建物を見上げる。

 

「ここがハナダジムか……」

「ジムって言うより水族館って感じだね」

 

二人がジムの扉を開けると、そこには予想外の光景が広がっていた。

 

「サトシとタケシ? ……それに、あれは……!」

 

巨大なメカがプールの水を吸い上げている。

その操作パネルの前には、ムサシ、コジロウ、ニャース――ロケット団の三人がいた。

 

「水ポケモンはいただきニャース!」

「ハナダジムの水は、我らロケット団が独占するわよ!」

 

「……面倒なことに巻き込まれてるな、サトシ」

 

マサカズはリーフと目配せをすると彼女は静かに頷く。

フシギソウがそっと姿を現し、“ねむりごな”を放つ。

 

「なんだ、この粉……ふわぁ……」

「うにゃ〜……ねむ……」

「ムサシ!コジロウ……ふにゃ~」

 

三人はその場に崩れ落ち、メカの動作も止まった。

 

「よっ、サトシ」

「サトシ、久しぶり」

「マサカズ!? それにリーフも!」

 

二人が姿を見せると、サトシが驚きの声を上げる。

タケシも目を見開き、駆け寄ってきた。

 

「二人とも、まさかここで再会するとはな……!」

「タケシさんこそ」

「サトシと一緒に旅してたんですね」

 

カスミとハナダ姉妹も駆け寄り、深々と頭を下げる。

 

「ジムを守ってくれてありがとう。」

「あなたたちがいなかったら、ポケモンたちが……」

 

「当然のことをしたまでですよ」

「俺たちもジム戦希望者ですから」

 

ロケット団はジュンサーに引き渡され、ジムには静けさが戻った。

 

──そして、サトシとカスミのジム戦が再開された。

 

サトシはピカチュウを選び、カスミのスターミーと対峙する。

原作とは違い、ピカチュウはやる気満々だった。

 

「ピカチュウ、“でんこうせっか”!」

「スターミー、“みずでっぽう”で迎え撃って!」

 

激しい攻防の末、ピカチュウの“かみなり”が決まり、サトシは勝利を収めた。

 

「マサカズ、リーフ。あなたたちのジム戦、私が引き受けるわ。勝負は一対一よ。今日は難しいから、明日どう?」

 

カスミが挑むように言うと、マサカズは静かに頷いた。

 

「構わない。明日はよろしく頼む」

「お願いします」

 

 

──翌日。

 

「これより、ジムリーダー カスミとチャレンジャー マサラタウンのマサカズによるジム戦を始めます。使用ポケモンは1体。どちらかのポケモンが戦闘不能になった場合、バトル終了です。両者ポケモンを出してください」

 

リーフが見守る中、カスミとの一番手はマサカズが対峙していた。

 

「行きなさい、マァァイスレディ!」

 

「ミズゴロウ、君に決めた!」

 

カスミはスターミーを、マサカズはミズゴロウをそれぞれ繰り出した。

 

「……あのポケモンは!?」

 

試合を観戦していたサトシは、ミズゴロウへと図鑑をかざすが、画面には「データなし」と表示される。

図鑑はホウエンのポケモンには対応していなかった。

しかし、水ポケモンへの愛情と誇りが強いカスミは、当然知ってたのである。

 

「ミズゴロウ……!? ホウエン地方の初心者用ポケモンね……!」

「ふっ…流石に詳しいな」

「あなた、どこでミズゴロウをゲットしたのよ!? 私も欲しい!!」

「それは……アレだよ。ホウエン地方にでも行けば会えるんじゃないか」

「答えになってないわよ!」

 

マサカズの適当な回答にカスミがツッコむ。

水面に浮かぶ台座の上、ミズゴロウは小さな体を揺らしながら、静かに構えていた。

対するカスミのスターミーは、水中を滑るように泳ぎ、時折水面にその星型の輪郭を覗かせる。

 

「お互いに水タイプのポケモン。みずの技は互いに効果いま一つとなる。マサカズは何か切り札を用意しているのか……」

 

タケシが冷静に分析する。

マサカズと対峙したことがあるだけに、マサカズが何か対策を持って挑んできていると勘ぐったのである。

 

──戦いが始まった。

 

「スターミー、“スピードスター”!」

 

水面から飛び出したスターミーが、光の刃を放つ。

マサカズは即座に指示を飛ばす。

 

「“みずのはどう”で迎え撃て!」

 

波動がぶつかり合い、台座の周囲に水しぶきが舞う。

互いにダメージを受けながらも、まだ余裕がある。

スターミーは水中へと潜り、姿を消した。

マサカズはスターミーを追いかけず、ミズゴロウを待機させる。

水の揺らぎだけが、スターミーの存在を知らせていた。

 

「……来るぞ。ミズゴロウ、“ヘドロウェーブ”、水面に向けて撃て!」

 

ミズゴロウが口を開き、毒の波を水面に向けて放つ。

水中に広がった毒素が、スターミーの動きを鈍らせた。

 

「スターミー、浮上して“すてみタックル”!」

 

毒に侵されながらも、スターミーは勢いよく台座へと突撃してくる。

マサカズは一瞬の間を見極め、声を張った。

 

「“アイアンテール”!」

 

ミズゴロウの尾が銀色に輝き、迫るスターミーを弾き返す。

空中で回転しながら水面に落下したスターミーは、浮かび上がることなく沈黙した。

 

「スターミー、戦闘不能! よって勝者、マサラタウンのマサカズ!」

 

カスミは驚きと感嘆の入り混じった表情で、ミズゴロウを見つめた。

 

「……見事だったわ。まさかミズゴロウが“アイアンテール”を使えるなんて」

 

マサカズは肩をすくめ、ミズゴロウの頭をそっと撫でた。

 

「実は、間に合わせだった。ピカチュウに教えて特訓したばかりで……まだ安定して出せないんだ。今回は運が良かったよ」

 

ミズゴロウは誇らしげに尻尾を振り、ピカチュウは得意げに胸を張った。

 

続けて、リーフ vs カスミ の試合が行なわれる。

 

「ヒトデマン、行って!」

 

「出番よ、ミズゴロウ!」

 

カスミはヒトデマンを、リーフはマサカズと同じくミズゴロウをそれぞれ繰り出した。

 

「あなたもミズゴロウを!?」

「ええ。縁あって仲間になったの」

「良いなぁー、私も欲しい!!」

 

カスミのヒトデマンは、スターミーと同じく水中を滑るように泳ぎ、時折水面にその星型の輪郭を覗かせる一方、リーフのミズゴロウは、マサカズの個体とは違い、冷静で慎重な動きを見せていた。

 

──再び戦いが始まった。

 

「ヒトデマン、“みずでっぽう”!」

 

カスミのヒトデマンは、水中を自在に泳ぎ、水面から“みずでっぽう”を放ってくる。

水柱がミズゴロウの台座を狙って飛んでくるのをリーフは冷静に躱す指示を行うと、即座に指示を出す。

 

「ミズゴロウ、“こごえるかぜ”で水面を凍らせて!」

 

ミズゴロウが冷気を放つと、プールの表面が徐々に凍り始める。

ヒトデマンの機動力が封じられ、水中戦が不可能となった。

 

「ヒトデマン、“スピンアタック”で突撃!」

 

氷上を滑るように回転しながら突進してくるヒトデマン。

リーフは冷静に見極める。

 

「“マッドショット”で足元を崩して!」

 

泥の弾が命中し、ヒトデマンがバランスを崩す。

その隙を逃さず、リーフは声を張った。

 

「今よ、“アクアジェット”!」

 

ミズゴロウが氷上を滑るように突進し、ヒトデマンに直撃。

ヒトデマンは弾かれ、氷の上で動かなくなった。

 

「ヒトデマン、戦闘不能! 勝者、マサラタウンのリーフ!」

 

カスミは目を見開き表情を整えると、リーフに歩み寄る。

 

「……こおり技で水中戦を封じられるなんて、思わなかったわ」

 

リーフは微笑みながら、ミズゴロウの頭を撫でた。

 

「ミズゴロウが冷気に強いみたいで。助けられました」

 

ミズゴロウは静かに跳ね、リーフの足元に寄り添った。

 

──こうして、マサカズとリーフはそれぞれの戦いを制し、ブルーバッジを手に入れた。

 

水の街で交わされた絆と誓い。

青く輝くバッジは、二人の旅の新たな証となった。




マサカズ達はジム戦を急がずポケモン育成や厳選に精を出しているため、サトシ達よりジム挑戦が遅くなっている感じです。

御意見や御感想等お待ちしていますm(_ _)m
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