弊カルデアはNTR同人誌に侵食されて特異点になったんで別カルデアと共に人理修復します   作:NTRは嫌いな男

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サーヴァントはNTRに汚染されました

 寝取り寝取られの文化(通称:NTR)は忌避される傾向があるものの一定の需要がある為、そこそこ長い歴史がある。

 個人的には忌避する側なので、なるべく接しない様にしてたんだがまさか、英霊の方がNTRに侵食されて普段からカルデア職員とおっ始めるとは思ってもいなかった。

 そんな彼らを特異点に連れて行けば、何処からともなく湧いたゴブリン等に無抵抗で連れ去られて洞窟とかでおっ始め、フレンド登録したマスターの所に派遣したらNTRのビデオレターを送ってくる様になるとは思ってもいなかった。

 なんだよ、英霊ってのは高潔で人間とか弱いエネミーを一蹴できる力のある存在じゃねぇのかよと思ったが全員が全員、NTRの汚染を受けた訳ではない様で何だかんだで親密度を上げたり、フラットな関係だった54騎は快楽に溺れてパコパコ腰を振るだけの木偶の坊にならずに済んでいる。

 

 最初は、かなりショックを受けたんだよ。

 

 450騎以上もいて、400騎程のサーヴァントがNTRの汚染を受けて腰を振るだけの肉塊になったのもそうだったし、最初に召喚に応じてくれたサーヴァントは勿論、マシュですらその一員になっていた事が分かった際はショックのあまり、暫く呆然としたし。

 これで最後の1騎以外が全滅だと余裕は殆どないだろうし、そのサーヴァントすら味方になってくれない状況なら、途中で投げ出してゲーティアの味方になっていただろうね。

 だけど、味方として残ってくれたサーヴァントがNTR汚染の事実を知って凹んでいた俺に発破をかけてくれた。特異点の攻略中は、盛って職務を全うしていない職員の代わりに彼らがバックアップをしてくれたから第七特異点まで攻略する事ができたんだ。

 

 その為、誰に見せるともない報告書を作成し終わって終局特異点の攻略に向けて準備をしていると事件が発生した。

 

 

 

 

 

『緊急警報!緊急警報!暴走したサーヴァントが職員と共に暴れ回っている模様!マスターはすぐに転送室まで来てください!』

 

「マジかよ。そこまでするか、フツー」

 

 館内放送から、ヤバい状況になっている事が伝えられたので丁度良く自室に居た事から、ベッド下に収納していた救急キット及び非常時に持ち運べる様に一纏めにしてあったバックを持ち出してから待機しているであろうサーヴァントを呼び出した。

 

「じぃじ、いる?」

「聞いていたぞ、召喚者よ。()()()()()()

 

 すると、黒い鎧を着た身長が2メートルを超す大柄なサーヴァントが実体化して話しかけてきた。

 

「うん。このカルデアはもう無理だ。前々から妨害や嫌がらせが酷かったし、ここに来て人理保障よりも目の前の快楽優先で殺しに来るような連中に助けは無用だよ」

「彼らに更生を促す事も可能だと思うが」

「うん。人間だけだとそれも考えたけどサーヴァントも汚染されている以上、それはできない。座に返すと後の召喚時に迷惑が掛かる可能性がある。だったら特異点として処理した方が後腐れはなくなると思っている」

「相分かった。転送室までの道中、襲ってくる敵を排除しよう」

「うん、よろしく」

 

 俺の言葉にじいじ、山の翁と呼ばれるサーヴァントが頷いたので自室を出ると、味方のサーヴァントと汚染されたサーヴァントで戦闘が始まっている音が聞こえるので転送室まで走り始めた。

 今はまだ、宝具をぶっ放すような状況に陥っていない様子なのでカルデアの動力は無事な様だが、時間が経てば経つほど転送するのに必要な電力すら足りなくなる可能性が高くなるので急ぐ必要がある。

 

「居たぞ!」

「殺せ殺せ!」

「っ! じいじ、頼む!」

「了解した」

 

 その為、転送室に向かって走っていると進行方向からトチ狂ったカルデア職員が俺に対して敵意と殺意を剥き出しにしていた為、山の翁に頼んで職員に関しては無力化してもらう事にした。

 殺した方が簡単だし、人理保障の為に特異点の解消と言う名目で色々と現地の人達から奪ってきた以上、人の生き死にに対してとやかく言える立場ではないものの命令とは言っても直接、人を殺す事だけは最後の一線を超えてしまいそうで怖いのだ。

 その為、可能な範囲で殺さない方針で行くつもりで無力化した職員の傍を通り過ぎたのだが次はサーヴァントが複数体、待ち受けていた。

 

「ここから先は行かせないよ!」

「悪いけどここで死んでもらうわ!」

「ぐぉっ!?」

 

 彼女達は、俺の姿を視認すると問答無用で襲い掛かってきたので寸での所で回避したのだが、こちらには時間がない以上は無駄に時間を掛けていられない。

 その為、山の翁と共にどうやって突破しようかと思っていると味方である超人が不意打ちで彼女達を吹き飛ばした。

 

「カッコよく俺が参上! どう? 決まった?」

「カッコいいぞー! オリオン!」

「そいつは良かった。行き先は転送室だったよな?」

「うん。同行してもらえると助かるよ」

「よっしゃ! 一緒に行くぜ、相棒!」

 

 彼とは何となく、気が合う上に召喚時に格好いいと感じたのに加えてイベントとかではお世話になっていた為、いつの間にか親しくなってアルテミスが居ない時には一緒に居る事が多かった。

 そんな彼が、汚染を受けていないのが僥倖だったので走りながら彼と話し始めた。

 

「それにしても、どうしてここまで暴れてるんだろうね?」

「俺にゃ分かんねぇ。ただ、特異点を攻略されると不都合が発生するんじゃね?」

「不都合………甘い汁が吸えなくなるからか」

「多分だけどな。俺が聞いた範囲だと1人に責任を被せれば良い、なんて話もあったぐらいだしな」

「マジかよ。笑えんな!」

 

 超人オリオンから、物騒な話を聞いて割りかし真面目に笑えない状況だった事を知ったのと同時に、転送室に繋がる通路に辿り着くと既に事切れた職員の他にサーヴァントが2体、立っていた。

 

「よう、来たか」

「………」

「守ってくれていたのか。ポカニキにエミヤ」

 

 彼らは友情とか親密度と言うより、ただ単にNTRの汚染を受けずに鼻がひん曲がる気分を抑えながら特異点の解決を手伝ってくれたサーヴァントだ。

 

「あぁ。転送装置さえ、ぶっ壊せれば後はどうにでもなるなんて浅い考えで来たからこっちで処理しといた。別に気負う必要はない」

「………そうだな。ただ、軽く手を合わさせてくれ。無意味だとしてもな」

「時間がねぇ、早くしろよ」

 

 その為、彼らの判断で人を殺めたのだが俺個人としては気持ちの整理を付ける為に軽く手を合わせてから、彼らに一旦の別れの言葉を交わした。

 

「今までありがとうございます、山の翁。またお会いできる事があったら会いましょう」

「そうだな」

「オリオンも今までありがとう。向こうに行ったら必ず召喚するから」

「おう、そん時はクエストに行こーなー」

 

 山の翁は初期の頃から貴重な戦力として重宝していたし、超人オリオンも第三特異点からの友情だ。そこそこ、固い絆で結ばれる程に苦楽を共にしている。

 

「こんな世界に呼んでしまって、すみませんでした。次は真っ当な世界だと思うので、今よりは遥かにマシになると思います」

「おう。これで、この世界ともオサラバできるんだったら悪くはないぜ。この世界が特異点になって剪定できたら話を聞かせてくれ」

「えぇ、必ず。それとエミヤ。本当にごめんなさい」

「いや、気にしなくて良い。今の僕にはお似合いな世界だから」

「そう言わないでくださいよ」

 

 一方、テスカトリポカは第七特異点前に召喚したので絆はそこまで深まっていないので比較的、フラットな関係だと思っている。

 なので、次はもっとマシな状況からの交流になる事を伝えると片方の口角を上げながらグシャグシャと頭を撫でてきたので、その最中にアサシンのエミヤに声を掛けると自嘲気味に言ってきた。

 彼の背景について、そこまで詳しく知っている訳ではないがだからと言って放っておけなかったので、昨日まで色々と話しかけていたのだ。素っ気なく返されていたけど。

 

 その為、彼らに別れを告げて転送室に入ると魔王信長と伊吹童子がいた。

 

「遅かったじゃないか」

「待ちくたびれちゃったわ〜」

「すまんすまん。準備はできてるな?」

「もっちろん! いつでも行けるわ」

「どっちを連れて行くんだ?」

 

 転送装置の前に立ち、荷物を突っ込みながら2人と会話しているのだが、行き先は今までにフレンド登録した中では真っ当にマスターをやっている少女がいるカルデアであり、彼女が契約していないサーヴァントが必要になった際に、こちらから派遣してもパコパコ腰を振らなかった数少ないマスターでもある。

 他のマスターは、俺のフレンド運が悪かったようで「フレンド解除されたくなければ分かってるよね?」と言う脅しで肉体関係を結んだゲス野郎と調査の結果から分かったので、こっちから願い下げだと言わんばかりにサーヴァントを派遣した後でフレンドを解除した。

 サーヴァントもサーヴァントで、俺の姿を見て気まずそうに距離を取った上にその事をこちらに一回も報告しようとしなかった事から、親密な関係よりも肉体関係の方を優先するんだなとショックを受けたものだ。

 

 俺も俺で多数のサーヴァントと契約し始めていたから1人1人に割ける時間が少なくなっていたのは謝るけど、何も言わずになあなあでやっていける程、余裕はないと思っていた。

 何しろ、ゲの字による人理焼却よ? 今までの歴史とかこれからの生活とかが全てなくなるんだよ? それなのに隠れて(いるつもりの)肉体関係を続けている上に極めつけにはNTRのビデオレターをこっちに送るとか、性的快楽で頭沸いてんじゃねぇかってレベルの愚行をやらかしたんだぜ?

 なので、終局特異点を解決したら性的快楽で頭が腐ったサーヴァントとはさっさと派遣先に派遣した上で契約解除して、持てるだけの聖杯とまともなサーヴァントと共に別の世界に行ってオサラバしようとしたら派遣先で病んだサーヴァントが無理矢理、この世界にやってきて職員を焚き付けて今回の件が発生した。

 

 幸い、転送先のマスターにはこちらで危機的状況に陥ったら転送するつもりだからよろしく、と挨拶がてらにフレポとかイベントで発生する素材とかを稼がせたので向こうも受け入れ体制は整っている。

 時間があれば、まともなサーヴァントから順番に転送するつもりだったが、暴動が起きた現状ではそんな悠長な事は言ってられないので、転送装置の1つを起動して俺とサーヴァント1体を転送するつもりだ。

 その為、魔王信長と伊吹童子のどちらかを連れて行くのに迷っていると転送室の入り口が騒がしくなった。

 

「すまんがノッブ、残ってくれないか?」

「くはっ、こんな状況で迷った挙句に彼女を選ぶか」

「すまんなぁ、貧乏くじを引かせて。ただ、今の状況に不満を持っていると思ってな」

「確かにそうさな。ただ、お主と共に転送されるのも楽しみではあったのだぞ?」

「そうか。なら、向こうに行ったら真っ先に召喚するとしよう」

 

 遂に、暴動を起こした側が辿り着いたんだなと思って魔王信長に残るように伝えると、彼女は怪しげな笑みを浮かべながらそう言ってきたので俺はため息を吐きながら返す事しかできなかった。

 何しろ、転送室にある転送装置は1人用で密着すれば2人、小さい奴ならもう2人ぐらいは何とか転送できるが彼女達は色々と大きいし、俺の荷物も入っている事から2人までしか入らないだろう。外からしか、操作できないしね。

 NTRが発覚してから、召喚のサイクルが早くなって450騎以上のサーヴァント全員を召喚できたものの、その中で伊吹童子が2番目に、魔王信長は3番目に召喚に応じてくれたのだ。

 

 その分、苦楽を共にしてきたので必然的に重たい感情を持つのは当然とも言える。

 そんな魔王信長に残ってくれ、と頼むのだから嫉妬されて当然なので向こうに着いたら真っ先に召喚しよう、と決意してから伊吹童子と共に転送装置に乗り込んだ。

 

「転送が完了したら適当な所で座に帰って良いからな?」

「勿論、そうさせてもらうさ。他の奴らと共にな」

「向こうに着いたら召喚するから待っていてくれ」

「勿論だとも」

 

 俺と伊吹童子が転送装置に入った事を確認した魔王信長に、そんな言葉を投げかけると笑みを浮かべながら起動ボタンを押したので転送装置の扉が閉まっていく。

 

「どこに行っても貴方の味方よ、マスター」

「ありがとう、伊吹童子」

 

 そして、完全に閉まった後で一緒に乗り込んできた伊吹童子がそんな事を言ってきたので、不安な感情が表に出ていたようだ。

 何しろ、NTRに汚染されたサーヴァント達を間近で見てきた事から若干、人間不信ならぬサーヴァント不信になっていたのでポカニキや麻婆神父と言った第三者視点から見てくれるサーヴァントに色々と調査してもらったのだ。

 その結果、汚染されていないサーヴァントが54騎だった事で踏ん切りが付いたのだ。

 

 機会があれば、あらゆる手段でカルデアから逃げ出そうと。

 

 組織を変えられる程の能力もなければ、魔術師としての才能もない一般人からすれば腐った組織に成り下がったカルデアなんて見限るのに越した事はないのだが、言った先でもNTRに汚染されていたらどうしようとか、伊吹童子達もNTRに汚染されていたらどうしようかと不安だったのだ。

 ただ、汚染されたサーヴァントと比べて気まずい雰囲気は微塵もないし、ポカニキ達からの報告でもそう言った話は一切なかった事から今でも信用してしまう。

 だからこそ、感謝の言葉と共に彼女の腰に手を回しながら転送されていった。

 

 

 

 

 

 サーヴァント side

 

「よう、行ったか」

「あぁ、行ったさ。向こうでマスターが何とかしてくれるさ」

「じゃあ、再会したら騙して悪いがって奴でもするか」

「いや、それしたらマスター死んじゃうでしょ」

「そうじゃのう。死なれても困るし、後腐れなく暴れ回るとするかのう」

「良いぜぇ。盛大に暴れ回ろうじゃねぇか」

 

 転送が無事に完了した様で、転送室から出てきた魔王信長にテスカトリポカが声を掛け、オリオンと共に喋り出した。

 彼らのマスターが転送されるまで、4人が入り口を死守した事で無事に転送された。一方で彼らの周囲には無惨に殺された職員だった物体の数が増え、サーヴァントの何体かが消滅した。

 本来なら、同士討ちは辞めてゲーティア相手に一致団結して行動しないといけないのだが、ここに至って自らの立場を維持する為にマスターを裏切った奴らなんていなくなった方が良いのだ。

 

 そして、そんな奴らにマスターはいなくなったと言う絶望を館内放送で与える為に彼らは行動に移した




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