弊カルデアはNTR同人誌に侵食されて特異点になったんで別カルデアと共に人理修復します 作:NTRは嫌いな男
『おっほぉぉぉ♡♡♡♡♡ ○○様の○○○気持ちいいですぅぅぅ♡♡♡♡♡』
『そうだろう! あんな家族ごっこしかしねぇマスターなんか捨てちまえ!!』
『はいぃぃぃ♡♡♡♡♡ 捨てますぅぅぅ♡♡♡♡♡』
やめろ
『うぇーい! マスター君、見てるー?』
『今から俺らはこの人と乱交パーティをしまーす』
『ごめんなさい、マスター………この人達の○○○には勝てませんでした』
だったらそんなビデオレターなんて送るんじゃねぇよ
『ごめんなさい、マスター♡♡♡♡♡ 今回もぉ♡♡♡♡♡ 連れ去られてしまいましたぁ♡♡♡♡♡』
なら自害の1つでもしてみろよ
『サーヴァントは性処理用の道具だろ? 道具に人権なんで必要ねぇよなぁ!?』
『はいぃぃぃ♡♡♡♡♡ そうですぅぅぅ♡♡♡♡♡』
即堕ちするなら母親面すんじゃねぇよ
『マスター………申し訳ありませんが○○様の命により、貴方を殺します。ご覚悟を』
ふざけんじゃねぇ。テメェらの分まで働いてんだぞ、こっちは
そんなに○○○が欲しかったらな
そんなに快楽を求めるなら
俺がテメェを殺してやる
「 はぁ」
藤丸 立香が居るカルデアに来て、初めての夜。
悪意や敵意に満ちていたカルデアから脱出し、契約したサーヴァントと再会した事による安心感から気が抜けた様で必要な手続きを済ませた後、夕食もそこそこに与えられた部屋のベッドで失神するかの様に眠ってしまったのだが、中々に酷い夢を見てしまった。
最初に契約し、何かと自分の子供の様に接してきたサーヴァントが汚染され、快楽に溺れ、堕落し、堕ちる所まで堕ちた姿をダイジェストで見せられる夢を見せられたら目覚めも悪くなるだろう。
その為、枕元に備え付けられているライトを点けて時計を確認すると深夜の2時を回った所だったので、何をするにしても中途半端なんだよなぁと思いながら起き上がって机までいき、残っている荷物を漁って取り出したのは何故かあった氷砂糖の袋であり、縛っていた口を開くとその中からある程度の大きさの氷砂糖を口に含んだ。
向こうのカルデアにも、キャンディなどの菓子類はあったもののそれらの大半は腐った職員が管理していた為、そう簡単に入手する事ができなかったのだが氷砂糖は用途が限定されていたのもあって例外だったのだ。
その為、余裕があれば購入して食べていたのだがこんなに落ち着いた状態で食べれるのはいつぶりだろうかと思案していると、部屋の扉が開いた。
「なんだ、もう起きていたのか」
「これは上々、起こす手間が省けたな」
「伊吹にノッブか。どうした?」
「いやな? お前がうなされておったから起こして酒でも飲ませようかと思っておったのだが………ふむ、それが残っておったか」
「氷砂糖を直に食べるとは、酔狂なものよな」
開けたのは伊吹童子と魔王信長であり、話の内容から2人は色んな酒やつまみ系をかなりの量、持ってきたのがわかったので聞いてみると悪夢を見ていたのを彼女達は知っていたらしい。
「あぁ、奇跡的にな。目覚めは悪いが、こうもゆっくりできるとは思っていなくて困ってたんだ」
「丁度よい。酒を注ぐから余にもそれをいれてくれ」
「儂も貰うとしよう」
「はいよ」
どうやら、彼女達は俺と共に酒盛りをしに来た様なので椅子と酒を注ぐ器を用意してから、静かな酒盛りをする事にした。
そして、始まってから暫くしてから伊吹童子が話を切り出した。
「しかし、あそこまでうなされておったとは余程の悪夢を見ていたと思うが………どうじゃ? 余達に話してみぬか?」
「確かに聞いてみたいのぅ。無理強いするつもりはないが」
「………最初のサーヴァントが………肉塊に堕ちていく夢を見た……慣れたつもりだったんだ。ただ………やっぱ………辛いわな」
親しい間柄の人物、あるいは親しくなった人物が転落する光景を間近で見続ける行為がここまで辛い事を知ってしまった俺は、彼女達なら大丈夫だろうと思って心の底に溜まっていた思いを吐露する事にした。
恨みはある。晴らしたい復讐も嘘ではない。それでも裏切られ、只管に醜く堕ちていく姿を見るのは辛かったし、悲しくもあった。それが最初のサーヴァントで自分を母親として慕ってほしいと言ってきた彼女なら尚更だ。
向こうでは、仕事の邪魔だからとその事を意識せずに過ごしていたもののこうやって落ち着いた状況下で、向かう側の事を思い出してしまうと感情の波は留まる事を知らなかった。
それは涙と小さい嗚咽となって出るのだが、止める事はできなかった。
伊吹童子達 side
泣き出した彼を宥め、酒をしこたま飲ませて眠らせた2人は残った酒とつまみを引っ掛けながら自分らのマスターについて話し合っていた。
「まさか、あやつがあそこまで溜め込んでいたとはな」
「そうかのう? 寧ろ、向こうに居た頃は必死に自分を律しようと頑張っている様に見えていたが」
「余には人間の機微がよく分からぬ。ただ、あそこは不快な場所だと言う事だけは分かっておった」
「そうさな。後はあやつめを傷つけたサーヴァントどもを一掃するのも必要じゃのう。奴の泣き顔も悪くはないが、笑った顔の方が好み故な」
「余もあやつが喜んだ姿を見る方が好きだから手伝うぞ」
向こうの汚染されたカルデアにいた頃であれば、決して見る事ができなかった姿に伊吹童子は意外そうに反応をしながら酒を飲む一方、魔王信長はさもありなんと言った感じでつまみを食べた。
2人の反応の差は当然であり、人間として生涯を終えた記憶がある魔王信長は泣いた彼に理解を示した一方、八岐大蛇の分霊である伊吹童子は人間の機微に疎い。ラミア状態の第1再臨なら尚更だ。
「それはそれとして、あやつには暫く休んで貰いたい所じゃのう」
「精神的な疲労が大きいのであろう? ナイチンゲールなる人間がその様な事を言っておった」
「ワシらの時代の価値観でも終わっておる、と思える程にはあの環境はトチ狂っておったからな。それに対する精神的負荷はあやつには手に余る」
「あのカルデアを破壊する。マスターの回復もしないといけない。両方やらなきゃいけないのが辛いところよの」
「まぁ、その両方をやった結果としてワシらに依存させるのも悪くはなかろう?」
「であるな」
その為、向こうのカルデアを破壊する事が共通認識になった2人だが、それはそれとしてマスターを自分達に依存させたいと言う気持ちも持ち合わせている為、どんなに困難な方法だとしてもやらないと言う選択肢は彼女達にはなかった。
藤沢 大河 side
「おはよう、マスター。随分、顔色が悪い様だが悪夢でも見たのかね?」
「二日酔いの方だね、言峰神父。悪夢を見た後で魔王ノッブと伊吹とで酒盛りに発展したもんで」
「それは良くない。睡眠の質が悪くなるからね」
「あぁ、今度は寝る数時間前にするよ」
翌朝、起きると二日酔いで頭が痛かったので持ってきた救急キットから頭痛薬を飲んで食堂に向かうと、俺と契約してくれた
彼の胡散臭さはピカイチだが、持ち前の信仰心によって汚染を逃れた挙句に跳ね除けた、との証言だったのでBBちゃん達にも汚染の有無を聞いてみたけど汚染されていないとの事だった。
まぁ、彼は愉悦願望がなければ真っ当な神父なので色々と聞いてもらったからそこまで心配はしていなかった。愉悦願望がこっちに向かないのかが心配だったが。
その為、彼とおしゃべりをした後で食堂に向かうと
「藤沢さんも今から朝食ですか?」
「あぁ、寝坊しちまってね」
「その割には顔色悪いですけど?」
「二度寝する前に酒盛りしたもんでね。二日酔いになった」
「あーなるほど」
すると、立香も今から食事をする様で食堂に入った直後に遭遇した為、彼女と共に朝食を注文してから対面で椅子に座ると今後の方針について話してくれた。
「数日以内に向こうのカルデアを制圧するそうですよ?」
「制圧するねぇ。400騎程のサーヴァントを相手取って普通のレイシフトで大丈夫なんかい?」
「そこでBBさんやオルガマリーさんに手伝ってもらって拡張パックを作っているらしいですよ?」
「拡張パックか。どれだけのサーヴァントをあのカルデアに派遣できるかが問題だな」
「1人当たり50騎は連れて行ける様にするって言っていました」
「それだったらまぁ、何とかなるかな」
どうやら、異常な特異点である事からレイシフト後に呼び出せるサーヴァントの数を増やす工事をしているらしく、それに数日掛かる事からそれまでにできる準備はしておけとのお達しの様だ。
(となると持ってきた銃の整備を完了させた方がいいな。こっちに来る際は逃げるのに必死で使う暇がなかったし)
話を聞いて、色々と喋っていると後ろから闇コヤンが話しかけてきた。
「随分と楽しそうに話すんですねぇ? 私と話す際はそこまでではないですのに」
「向こうのカルデアではろくすっぽ落ち着いて話せなかったんだ。こんぐらい、堪忍してつかぁさい」
「えぇ、えぇ。これが余裕のある時であれば目くじらを立てるつもりはありません。ただ、スケジュールが詰まっている中でこうも現を抜かすとなれば光の私と共に教育し直す必要がある様ですね?」
「え? 何それ聞いてない」
話し方から察するに、かなりキレている様子なので冷や汗をかきながら話していると、知らない内容が出てきたので聞いてみると大ポカをしたのが分かった。
「机の上、目立つ所に置いておいたのに気付かなかったのですか?」
「マジかよ。朝飯食べた後に確認しようとして中身まで見てなかったわ」
「いけませんねぇ。そんな不出来なマスターにはお仕置きが必要ですわね?」
「………お手柔らかに頼むよ」
たかが数日ながら、貴重で平穏な日常生活が送れると思ったらそうじゃなかった事にため息を吐きながら、立香に断ってから早めに食事を済ませて闇コヤンと共に食堂を去った。
立香達 side
「連れて行かれちまったな」
「まだまだ聞きたかったんだけどなぁ」
彼が連れて行かれた後、キャスターのクー・フーリンが話しかけてきたので立香はやや残念そうに返した。
サーヴァントとの付き合い方や運用方法、特異点に向かう際の心構えなど、まだまだ話したい内容があったにも関わらず、闇のコヤンスカヤが連れて行ってしまったからだ。
「今はやめといた方が良いと思うぜ?」
「なんで?」
「ありゃ、嫉妬してんのさ。奴の境遇を考えれば、今まで会話はできても親密な時間を作る余裕がなかった事は想像に難くねぇ。だからたかが数日であろうとも親密になれる時間を作れると思った矢先、お前さんと楽しく喋っていたらそりゃあ面白くねぇだろうよ」
「そう言うものなのかな?」
「今のお前さんには実感できなくて良い。実感できるっつー事はそれだけ、過酷な環境に身を投じたのと同じだからな」
この世界における藤丸 立香は原作に近い世界で生きている為、ロマニを始めとするカルデア職員のバックアップを受けながら順当に特異点を攻略する事ができた為、間に挟まるイベントもしっかりと堪能しながら攻略する事ができた。
一方、藤沢 大河の場合は契約したサーヴァントの大半がNTRの汚染を受けて単なる肉塊に成り下がった挙句、カルデア職員も堕落して肉塊となったサーヴァントと共に敵対行動を取る程だった。
その結果、本来ならバックアップを担当する席が空いた為に敵対行動を取る連中を警戒しながら、レイシフトしなかったサーヴァントが代行する必要があった為、イベントさえも攻略優先で楽しむ余裕が彼らになくなっていた。
結果はお察しの通りであり、健全なカルデアに来た事をこれ幸いと言わんばかりに、彼と契約したサーヴァントの多くは彼と一緒に過ごす時間を設ける為に一晩掛けてスケジュールを組んだのだ。
その為、朝からタイトなスケジュールを送る事になったので闇コヤンは彼の尻を蹴って急ぐ様に促した、と普通は思うがクー・フーリンは彼女の真意を見抜いて自らのマスターである立香に注意を促したのだった。