弊カルデアはNTR同人誌に侵食されて特異点になったんで別カルデアと共に人理修復します   作:NTRは嫌いな男

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特異点を攻略する前の準備

 健全カルデアに脱出して、汚染されたカルデアを処理するまでの数日間は忙しくも非常に穏やかな日常になった。

 

 平凡な日常って、ここまで穏やかなんだなと感じた一方で改めて契約したサーヴァントの中で汚染されていないメンバーを確認すると、人外メンタルなサーヴァントが多かった事に気付いた。

 向こうじゃ、特異点の他に聖杯絡みのイベントがぽこじゃがと発生して多い日には1日に数回は発生するレベルだった為、栄養ゼリーで腹を満たして睡眠時間を削る事になった。

 それに加えて、至る所で乱交騒ぎが発生する事から精神的に休める場所がなかったのも相まって、20代前半なのに若白髪が発生して頭髪の半分が白くなった事は、サーヴァントがNTRに汚染されたのとは違った意味でショックを受けたものだ。

 

 その為、穏やかな日々がどう言ったものなのかを思い出させてくれた事に物理的に涙を流しながら感謝しつつ、今のカルデアに来た後で闇コヤンに引っ張られた日の昼過ぎには光コヤンに持ってきた銃の整備をお願いした。

 その手入れが終わったのは、特異点へ向かう前日の夜と言うのはコヤンスカヤと今いるカルデアとて調整があったのか、定かではないが丁度いいタイミングだな。

 

   それで、特に変更点はないんだな?」

「えぇ、勿論です。下手に弄るといざと言う時、撃つのに手間取って命の危機に晒されてしまいます。万能美人秘書として、貴方様の命が危機に晒される事は可能な限り、排除しなければいけません。例え、貴方様の命令でもあってもです」

「そうか。ありがとな、スカヤ」

   っ」

 

 光コヤンに割り当てられた部屋に行き、整備された銃を手に取って動作確認をしながら彼女と銃についての確認をしていった。

 本来、平和な日本において実際の弾薬が発射できる銃を持って使う事は銃刀法違反で捕まる為、軍人ではない俺からすれば銃はカルデアに来るまでは興味を持っても触れる事は滅多になかった。

 では何故、実銃を持つ様になったかと言うと汚染されたサーヴァントの他に乱痴気騒ぎを起こして、俺の命を奪いに来る職員から身を守る為に仕方なく持たないといけなかったからだ。

 

 最初こそ、9ミリパラベラム弾と言う標準的な弾丸   不用意に殺すのはダメなので弾頭がゴムの模擬弾だったのだが   を使う拳銃で自衛していたのだが、次第に彼らが徒党を組む様になったので連射速度に優れるサブマシンガンになり、防御用の魔術やらで対抗してきたのでこちらも次第に大口径のサブマシンガンを使う様になった。

 その結果、今では.50AE弾と呼ばれる企業が流通させている中では最大クラスの拳銃弾を使う様になり、サブマシンガンも光コヤンに頼んでクリス・ヴェクターと呼ばれる特殊な反動軽減装置を使用したサブマシンガンを改造して、.50AE弾でも使える様にしてもらった。

 高威力な銃器と言えばアサルトライフルだったり、機関銃だったりする訳だが両者共に強力すぎて逆に致命傷を与える可能性があったし、機関銃の方は種類によっては持ち運ぶのに一苦労するタイプもあった。

 

 俺が求めたのは持ち運ぶのに苦労せず、連射もできる上で屋内と言う撃ち合う距離が短い状況で相手の動きを止めるストッピング能力に優れた銃器だったので必然的に高火力長射程の機関銃は除外する事になった。

 アサルトライフルも、弾丸が対象を貫通する事で余計なダメージを与えない弾薬が主流だった為、弾薬に工夫を施せば採用したかもしれないがそれだったらサブマシンガンでも良いよなと言う事になったので除外した。

 拳銃弾を使う都合上、スナイパーライフルなどに使われているライフル弾やアサルトライフルに使われる中間弾薬よりも薬莢が短く、中に入っている火薬の量も少ない都合上、有効射程が50メートル程度しかないが使い始めてから1年も経っていない上、特異点を解決してカルデアから解放されて民間に戻る事を考えたら、用途が限定された銃火器を使う方が良いと判断した。

 

 その事に関して、アサシンのエミヤは色々と思う所はある様子だったし、俺も銃を持たないで済むならそれに越した事はないと心の底から思っているのだが、状況が状況だったので自分の命は自分で守る事を選択した。

 しかも、今回は特異点となったカルデアを攻略する都合で屋内の戦闘になるのが前提な為、サーヴァント相手にはサーヴァントをぶつけるが職員相手には俺も戦える様にした方が良いと踏んだ。

 

「本来なら持たなくて済む状況が望ましいのですが」

「そうもいかないだろうな。仮に、向こうのカルデアで内紛が起きて職員が全滅していたとしてもサーヴァントは残っているだろうな。デミも含めて」

「発電機が壊されてもBBさんが作ったシステムで魔力供給は生きていますものね」

「あぁ。だから使うとするならサーヴァントの大半が出払って、自分の身は自分で守る状況に陥った時に限定するよ。サーヴァント相手に俺が戦っても足手纏いになるだろうし」

 

 光コヤンは俺が銃を持って戦う事に対して、不満そうに言ってきたのだが向こうの状況を考えると攻略する上で汚染されたサーヴァントと戦うのは避けられないので、銃を使うのは周りに手が空いているサーヴァントが居ない状態で戦う事なった場合に限定する事にした。

 俺自身、そうホイホイ使いたくないし。

 

「そうしてくださいまし。でなければ私としても不甲斐なさで泣いてしまいます」

「スカヤの泣き顔は見てみたいものだがなぁ」

「いつも鳴いているじゃないですか。ベッドの上で、ですが」

「まぁな」

 

 すると、光コヤンは満足げに頷いたので軽く冗談を言い合ってから明日に備えてそれぞれで準備する事になり、サブマシンガンとそれに関する装備をケースに入れて彼女に別れを告げて自分の部屋に戻ったのだが、その途中でアーチャーの方のギルガメッシュと遭遇した。

 

「あれ、どうしました? ギルガメッシュ王」

「いや何、貴様の顔を見に来ただけよ」

「珍しいですね。王様の方から来るなんて。寂しくなりましたか?」

「たわけぇ、誰に物申している。貴様の体調が気になっただけだ」

 

 アーチャーのギルガメッシュ王とは深い関係を結んでおらず、フラットな関係を結べる様に立ち振る舞う様に努力してきたつもりだ。彼自身がどう思っているかは分からないけど。

 

「あまり、無理はするなよ」

「勿論です。ギルガメッシュ王」

「ではな」

 

 その為、敬意を持って接していると俺が持っているケースを見てからそう言ってきたので頭を下げながら返すと、彼はそう言ってから霊体化してこの場から去った。

 気位が高い為、彼が俺が持つケースを見て何を思ったかは分からないけどどうしても気になったらキャスターの彼か、子供の方のギルガメッシュに聞けばある程度は分かるだろう。

 そんな事を思いながら、割り当てられた自室に戻ると剣式が待っていた。

 

「待っていたわ、マスター」

「待たせちゃったかな?」

「いいえ。寧ろ、さっきまでこっちのサーヴァント達と会話が弾んでいたの。穏やかな日常ってこう言う事を言うのね」

「だな。俺もここまで平和な生活だとは思ってもいなかったよ」

 

 改めて言うが、こっちのカルデアは健全オブ健全で特異点の攻略やイベント発生などで忙しくなる時以外は、サーヴァントも穏やかで平穏な生活が送れる良い環境だ。

 特異点となった汚染カルデアでは、こんな日々を送るのは困難な程に汚染されたサーヴァントや乱痴気騒ぎを起こす職員と対立し、何度も暗殺や謀殺される危機が発生していたので落ち着ける状況は殆どなかった。

 ましてや、シールダーの彼女でさえもデミ・サーヴァントと言う特性からNTRの汚染を受けてしまい、敵側に寝返った事を考えるとこっちのカルデアの様な平穏な生活なんて送れないのは当然だろう。

 

 そういった背景から、こうやって剣式とゆったりとした雰囲気で話せるのは初めてなのだが、出撃までにやっておく準備があるので作業用の机に銃が入ったケースを立てかけ、銃に関連するケースを机の上に置いた。

 

「今から準備しておくの?」

「あぁ。弾薬を弾倉に入れるのは中々に手間が掛かるんでね」

「見ていて良いかしら?」

「つまらないだろうけど、それで良ければどうぞ」

「ではお邪魔するわね」

「あぁ」

 

 すると、剣式からそんな事を聞かれたので銃の手入れは時間が掛かる事を伝えると、彼女が近付いてその様子を見たいと言ってきたので銃のケースを片側に寄せて見えやすい様にした。

 そして、ケースから出したのは弾薬が入った厚紙の箱と複数本の弾倉(マガジン)、そして一定数の弾薬を一気に弾倉に装填するスピードローダーである。

 銃と言うのは撃てる弾薬があってこそであり、それがなければ単なる金属の棒だし、連射できる銃の場合は弾薬が装填された弾倉や給弾ベルトがなければ単なる荷物に成り下がる。

 

 その為の弾薬と弾倉なのだが、弾倉に装填する作業と言うのは地味でありながら時間と筋力が必要な作業になる。

 弾倉には、装填された弾薬を銃の薬室に送り出す為の強力なバネが仕込まれていて、装填していく毎にバネのテンションが強くなるので全てを装填し終える頃には指に力が入らなくなっているだろう。

 その問題を解決する為に考案されたのがスピードローダーであり、これがあれば一発毎に装填する手間が省けると言う機材である。

 

 今回の場合、30発の弾薬が装填できる弾倉が10本も用意されているので、スピードローダーの中でも30発の弾薬をいっぺんに装填できるマガジンローダーと呼ばれる板状の機材を使うのだが、これもまた地味な作業である。

 まず、今回のマガジンローダーは窪みとそれに沿って動く部品が設置されている板状の形をしていて、窪みには弾倉に装填する分   今回は30発分   の弾薬をセットできる一方、穴は弾倉を挿入して装填する為にあるものなので穴に挿入した弾倉の向きと合う様に弾薬を並べていく。

 こうして、弾倉と30発分の弾薬をセットしたマガジンローダーがズレ動かない様に上から押さえ付けながら、動く部品を動かして弾薬を一気に装填した。

 

 最初こそ、この装填の仕方に手間取ったものの今ではすっかり慣れた感じで装填できる用になったので、嫌な慣れ方だなと思いながら弾倉に弾薬を装填していく。

 こうして、10本全ての弾倉に装填し切った俺は弾薬を取り出し切って空になった厚紙の箱を潰して体積を小さくしてゴミ箱に入れ、マガジンローダーをケースに閉まった後で次は銃本体に取り付ける器材を取り出した。

 それはドットサイトと呼ばれている光学照準器の一種であり、銃本体にあるアイアンサイトよりも照準のし易い器材である。

 

 こう言うのは普通、アイアンサイトでも照準が定められる様に訓練を受けるものなのだが、訳ありとは言っても民間人からすれば物が物なだけに碌な訓練を受けられる筈もないので手っ取り早く、狙って撃つ為にドットサイトを使う事にした。

 ドットサイトの構造を簡単に言うと、光を発する物体から出た光をハーフミラーやレンズを介して見る為、定期的なメンテナンスが必要な器材なのだが狙い易さを考えればそれを補って余りある器材と言えるだろう。

 そんな器材を銃本体の上に設置してちゃんと機能しているか、照準器の向きが間違っていないか、ペイント弾を使ってちゃんと狙った場所に命中するかを確認していった。

 

「終わったぞー」

「………結構、時間がかかるのね」

「すまんな。だけど、それはいざって時に銃が壊れない様にする手間だから仕方のない部分だけどね」

「そう。じゃあ、今夜は一緒に寝ましょうか」

「有難いけど………良いのかい?」

 

 そうして、一通りの作業が終わって銃と弾倉をケースに仕舞って剣式に声を掛けると、彼女は待ちくたびれた様に言ってきたので謝るとベッドで添い寝する事になった。

 

「えぇ。眠れない私にとって貴方の寝顔を間近で見たいもの。おかしい事かしら?」

「良いや全く。俺で良ければ一緒に寝よう」

「それは良かった。さあ、こちらに」

 

 剣式もまた、初期の方で召喚に応じてくれたサーヴァントであり、俺の喜怒哀楽をそこそこ知っている間柄なので彼女の誘いを断る理由がない。

 ましてや、今夜は彼女がこの部屋に待機してくれるのを良い事に誘ってきた節があるが、俺からすれば願ったり叶ったりなので眠らない彼女の傍で眠る事にした。

 

 

 

 「両儀式」 side

 

「ふふっ、こんなに無防備な寝顔を晒しちゃって。ここに来ての役得ね」

 

 ストレスによって、若白髪で灰色になった頭髪や目元に隈が残る寝顔を見れば、彼がどれだけのストレスを受けていたかが分かってしまう。

 寝取られの価値観に汚染され、職員の方と乱交をするサーヴァントを魔力供給を行い続ける存在にしても尚、心を痛めていた彼にとって彼方のカルデアに居続ける事はより多くのストレスを抱える事になっていたのは想像に難くない。

 ましてや、魔王の信長さんや伊吹さんからうなされていた事や彼の悲しみを考えれば、誰かが側に居なければ彼はどこかで折れていたのは間違いはないわ。

 

 だからこそ、今のカルデアに来てからの数日間は他のサーヴァントと共に彼を自殺しない様に観察しながら、平穏な日々を思い出させる為に四六時中一緒にいた。

 その結果、やつれた状態なのは変わりないけれどやつれ度合いは軽減して彼本来の優しい笑みが出る様になったは大きな進展ね。ここに来る直前の彼は口では笑っても目元は固かったし、笑い方もどこか無機質になっていたのだから。

 後は私達が向こうに行って、特異点となったあのカルデアを修復すれば彼への負担は大幅に減るのは間違いないわ。

 

 勿論、事後処理で忙しくなるものの他人の交尾姿を見せ付けられるよりかは遥かにマシなので、全ての元凶が分かればそれを切除できるのでもう少し彼には頑張ってもらう必要がある。

 

「それまで折れないでね? マスター」

 

 私はそう呟きながら彼の頰を撫でた。




本編を早く進める為、サーヴァントとの掛け合いは省きましたがアンケートで見たい人が多ければこれの1つ前に差し込もうと思います。

2025/10/15
サーヴァントとの掛け合いができて差し込んだのでアンケートを締め切りました。

オリ主とサーヴァントとのやり取りが見たいかどうか

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