弊カルデアはNTR同人誌に侵食されて特異点になったんで別カルデアと共に人理修復します   作:NTRは嫌いな男

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お久しぶりです


亜種並行世界:感情汚染城塞 カルデア

「相も変わらず………いや、別の意味でクセェな」

 

 立香がいたカルデアからNTRが蔓延った世界に転送され、転送装置が開くのと同時にむせ返るほどのイカ臭さの他に血生臭さを感じ取ったので、「何があったし」と思いながら起き上がって周囲を見渡すと所々で血痕らしき黒くなり始めている液体がへばり付いていた。

 

(確か、エーテル?体だったか。サーヴァントって基本、人体の様な肉体を持ち合わせていないからあの血痕モドキはカルデア職員のものだろうな)

 

 そんな事を思いつつ、転送装置から出て立香が転送するのを待つ時間を利用して、今いるカルデアで行動する際に必要な装備を点検しながら一緒に来たサーヴァント達に声を掛けた。

 

「全員いる?」

「勿論だぜ、マスターちゃん」

「相変わらず、ヒデェ臭いだな。とっとと片付けたい所だな」

「フッ、では早めに済ませよう」

 

 最初に連れてきたのは一ちゃんに超人オリオン、そして言峰神父の3人だ。

 意外な人選かもしれないが、こっちのカルデアがどうなっているかが分からない以上はサーヴァント自身が一定の自衛ができ、その上で精神面で安定しているかを重視した結果だ。

 言峰神父は愉悦嗜好があるだけで真っ当な神父なだけだし、オリオンは気が合う仲間だし、一ちゃんは一ちゃんで何かと気に掛けてくれたサーヴァントだったからだ。

 

 まぁ、そこら辺を話すと長くなるので詳しくは言わないが俺の強い部分と弱い部分の両方を一ちゃんにも見せているとだけは言っておく。

 

「装備に異常は無しっと。光コヤンの技術は本物だっつー事だな」

「俺としちゃ、そんな物は持ってほしくはなかったんだけどねぇ」

「仕方ねぇだろ。そうでもしねぇとマスターの身が守れなかったんだし」

 

 そして、装備一式に異常がない事を確認すると一ちゃんはやむを得ず、武器を持つ必要に迫られた俺を慮って言ってくれたので、彼の気持ちに感謝しながら反論したオリオンも交えて話し合っていると俺が使った転送装置とは違う転送装置が起動したので、彼らと共に注意しながら近付いて扉が開くのを待った。

 

「ようこそ、我がカルデアに。まぁ、ヒデェ歓迎の仕方だがな」

「………何、この臭い」

「あんま、気にしない方がいいぜ。気にしたら頭から離れねぇだろうからな」

「………」

 

 すると、中に居たのは立香だったので構えていた武器を下ろして俺がいたカルデアに来た事を歓迎すると、彼女がいたカルデアではまず嗅ぐ事がないであろう臭いに立香は顔を顰めた。

 何しろ、イカ臭さと血生臭さが混ざった臭いを嗅がされた以上は彼女の様に顔を顰めるのが当たり前だろうし、俺だって可能であれば来たくはなかったよ。汚染されたカルデアになんて。

 

「一応、こっちのサーヴァントは大丈夫だが立香のサーヴァントも確認した方が良い。ここのカルデアはサーヴァントなら神霊であろうとも汚染されるし」

「うん、分かった」

 

 そう思いながら、確認を促すと立香も彼女と契約したサーヴァントを呼び出して汚染されているかを確認するとまだ大丈夫な様だった。

 俺の場合、長らくこの空間に居たから汚染されたサーヴァントの変化について多少なりとも気付く事ができる様になったものの、汚染の具合に関して完璧に感知できる程の精度はない上、人理修復を手伝ってもらう都合で来てもらった立香にも分かりやすくする為、サーヴァント達には青いバンダナを腕に巻いてもらっている。

 これは、BBちゃん達が向こうのダ・ヴィンチちゃん達とで開発した特別仕様で汚染されてなければ青色のままであり、汚染が進行具合で青から黄色を経由してオレンジ色に変色していき、汚染され切ったら赤色になる仕様になっている。

 

 汚染の原因は未だに不明だが、汚染されたサーヴァントは腐る程にいたので通常の霊基と比較する為、BBちゃんには兎に角、データの蓄積を頼んでいたのだ。

 その過程で作られたバンダナなのだが早速、効果が現れた様で一ちゃん達は緑掛かった青に留まっているものの、立香のサーヴァントである邪ンヌ・村正・シグルドの3騎は緑色に変色していた。

 

「オイオイオイ、ちょっと不安になるぜ」

「仕方ねぇだろ? 話で聞いていたけどここまでヒデェ所だとは思ってなかったんだしよ」

「うむ、確かに酷い場所だ。気を引き締め直そう」

「そうしてくれ。いくら慣れているとは言え、立香側のサーヴァントまで手に掛けたくないからな」

 

 立香と契約した3騎は、頼れるサーヴァントであっても俺と契約した3騎は汚染されたサーヴァントでしかないので、軽い口調で言った物の内心は腰を振りまくっていた彼らを思い出して穏やかではなかったし、流石にフレンドの中でも数少ない良心の塊である立香のサーヴァントを処分するのは気が引ける。

 その為、彼らには気を引き締め直してもらってから立香側のカルデアと通信を取る事にした。

 

「こちら大河、通信できてる?」

『感度良好だよ。そっちの状況はどうなっているか、聞いても大丈夫かい?』

「転送室自体は静かだが、血痕と思われる赤黒いシミが所々に付着している。色合いからしてある程度の日数が経っていると思われる」

『内部で争いがあったかもしれないね。事前の打ち合わせ通り、注意しながら召喚室に向かって』

「大河、了解。聞いたな、みんな」

 

 すると、ロマニが出たので報告をすると状況を察したダ・ヴィンチちゃんによって事前の打ち合わせ通り、召喚室に向かう事になった。

 汚染されているとは言え、400騎以上のサーヴァントを相手にして6騎のサーヴァントで戦いながら元通りにするのは、無理ゲーにも程があるので召喚室で他のサーヴァントを召喚して戦力を拡充してから事に当たろうと言う事になっていた。

 これは、下手に転送室で籠城して扉や壁を突破されて転送装置を破壊されたら立香がそう簡単に向こうへ戻れない状態になり、場合によってはこっちで殺される可能性があるので、敢えてこちらから動いて転送装置から多くのサーヴァントの気を逸らす事を企図している。

 

 それに、召喚室なら召喚のシステムが構築されているので一から召喚の陣を構築しなくて済むのも大きい。

 その為、召喚室に向けて移動を始めたのだが俺と立香を中心に進行方向の先頭にパワーと耐久のあるオリオンとシグルド、俺らの左右には一ちゃんと言峰神父、後ろに邪ンヌと村正を配置する事になった。

 これが、通常の特異点を攻略する際の編成であれば歪な編成になるんだろうけど、今回の特異点   亜種並行世界だったか?   の場合だと契約して汚染されていないサーヴァントを総動員して攻略する必要があるので、召喚室までの道中では互いに今回の状況下で1番信頼できるサーヴァントを連れて行く事を立香と決めていたのだ。

 

 その結果、立香は特異点Fの時から行動を共にしていた邪ンヌに加えて第一特異点の時に召喚に応じてくれた村正とシグルドの3騎に決まった一方、俺の方は伊吹童子と魔王信長を最も信頼しているが彼女達の事になると私情が挟まる可能性があった。

 何しろ、最初に契約してくれた源氏の棟梁が汚染される過程を見せ付けられた過去があるので、彼女達も汚染されたらと考えると精神的にかなりのダメージが入って暫くは行動できなくなるのがほぼ確定している。

 その為、彼女達に限って言えば可能な範囲で汚染されるリスクを減らしながら切り札的な状態にしておきたいので、気が知れて精神面でも安定しているサーヴァントを選んだ結果、オリオン達3人に決まった。

 

 それらの対策が無意味となるレベルで、立香と契約した連中も含めた他のサーヴァントにまで汚染の影響が出れば、どうしようもなくなるので実弾入りの拳銃を使って自殺するしかない。

 理由は、俺1人でどうにかできる状況じゃないし、以前はフレンドシステムを使って顔すら見たくない汚染されたサーヴァントを積極的に送っていたのだが、間違った方法だった様で汚染されたサーヴァントとヤったフレンドマスターが証拠としてビデオレターが多数送られてきた。

 まぁ、脅したフレンドマスターはクソだとしてもキャラ崩壊と言っても良いぐらいにはノリノリで腰を振った映像を、サーヴァントと一緒になってこっちに送ってくる時点でフレンドじゃないのでこちらから切った。

 

 汚染された彼らを送った後で、フレンドを取り消すのも考えたがそうするとインフルエンザみたいに他の世界が汚染されるのでそうしなかったが、彼らが病んだとなれば結果的にその世界のマスターを殺して徒歩で帰ってきたみたいな事にならなくて良かったかもな。

 そんな事を考えつつ、全員で転送室から出たのだが廊下の光景は有り体に言って酷いあり様だった。

 赤黒い液体が壁や床の至る所に飛散して乾燥していたし、所々でひび割れや何かが陥没した後があるのだが、それ以上に問題だったのは   

 

「マジかよ。流石にここまでは埒外だったわ」

「うっぷ」

「どうする? 立香の方は一旦、帰らせるか?」

 

    カルデア職員の制服を着た死体が腐臭を発した状態で放置されていた事だった。

 立香のカルデアに逃げる際、ポカニキとアサシンのエミヤが何人かの職員を殺したのだが、俺が転送された後で死体を焼却して臭いとかが残らない様にしてくれたらしいので、目の前に残っている死体はその後、しかもポカニキ達が立香側のカルデアに移った後でできた物だろう。

 

「こりゃ、一旦戻った方がいい   

「召喚室まで行こう。話はそれからだから」

「………はぁ、分かったよ」

 

 その為、立香だけでも彼女が居たカルデアに戻す為に引き返そうとした瞬間、立香に腕を掴まれて止められたので本当に大丈夫か?と聞き返そうとしたのだが、彼女の握る力が強くなったのでオリオン達と目を合わせて頷いてから召喚室に向かった。

 

 

 

「他のサーヴァントはいなかったぜ」

「ここまでは順調だ」

「了解。こちら大河、召喚室に到着した。応答を求む」

『了解した。何か報告する事はあった?』

 

 召喚室に到達後、ロマニ達に連絡を入れると確認した後で聞かれたので少し躊躇った後、正直に答える事にした。

 

「こっちのカルデア職員と思われる死体があった。絶命してから何日か、経過した様でそこそこ酷い状態だった」

『………そっか。特定とかはしなかった?』

「立香の状態を鑑みてしなかったが、見た範囲では男性だと思われる」

『了解。一応、記録には残しておくよ』

 

 動物の死体は兎も角、立香にとって特異点である程度は慣れていても人間の死体を生で見るのは初めてだろうし、ましてやそれが死後数日が経過した腐乱死体ともなればインパクトとしては絶大だろう。

 かくゆう、俺だってカルデアに報告する際に詳細はぼかしたもののアレの印象と匂いは暫くの間、忘れられないだろな。

 

「後は   っ!」

 

 それはそうとして、後は妙に静か過ぎる事を伝えようとして首筋に寒気を感じた為、考えるよりも先に体が動いてサブマシンガンを持った腕があらぬ方向に銃口を向けて火を吹いていた。

 

「呪腕か!」

『どうしたの!? 銃声が聞こえたんだけど!?』

「汚染されたサーヴァントと遭遇! これより戦闘に入る為、来れるサーヴァントから来てくれと伝えてくれ!」

『了解!』

 

 すると、驚異的な回避力で弾雨を回避して距離を取ったのでその存在を見ると汚染された呪腕のハサンだった為、廊下に死体を放置されていたのも彼ら作戦の内か?と思って状況の説明を求めてきたロマニ達に対して、簡潔に答えた後で増援を要請した。

 すると、召喚の陣が稼働し始めたのでBBちゃん達から渡されていた端末で異常がないかを確認していると、その間に村正と一ちゃんが呪腕のハサンを倒してくれた様で、水が地面に落ちる音と共に呪腕のハサンが消滅した。

 

   一先ず、召喚システムに異常なし。そっちはどうだ?」

「マスター、これを見ると良い」

「………コールタールだな、これは」

 

 そして、システムに異常がない事を確認し終えた後で声を掛けると言峰神父が呪腕のハサンが消滅した場所を指差したので見てみると、黒い液体が水溜りになっていた。

 

「しかもすぐに乾燥が始まっている」

「ホントだ。すぐにサンプルを収集しておこう」

 

 その黒さにモノホンのコールタールだなと思っているうちに、乾燥し始めている様で見る見るうちに水気がなくなっていくのが見て取れたので、ポーチから採取用の道具を出して直に触らない様にしながら採取してから保存用のケースに入れた。

 これで、向こうのカルデアに渡せば彼らの方で研究してくれるだろうと思いながらポーチの中に入れるとオリオンが叫んだ。

 

「奴ら、俺らが来た事に気付いたみたいたぜ!」

「了解! 他の連中がこっちに来るまで時間を稼ぐぞ!」

 

 どうやら、さっきの銃声で他の汚染されたサーヴァントが気付いたらしいので、他のサーヴァントが来るまで時間を稼ぐ事にした。

 

(立香は………ダメだ! さっきの腐乱死体からサーヴァントに強襲された事に対するショックがデカすぎて動けそうにない!)

 

 腐乱死体を見ただけでも、かなりのショックを受けるのに問答無用でサーヴァントの奇襲を受けた上で襲撃に遭おうとしているのだからまぁ、そう簡単に動けるものじゃないだろう。普通なら。

 

「立香! そこで蹲ってないでもっと奥に行け! じゃねぇとやられるぞ!」

 

 場慣れするしかなかった俺は兎も角、一般枠として来たとは言っても複数の特異点攻略をしてきた以上はある程度の冷静さは保ってほしかったが贅沢は言ってられない。

 兎に角、こちらのサーヴァントがある程度、揃うまで召喚室で戦うと言う苦しい戦いをするしかないだろう。

 

「村正と邪ンヌは立香を守れ! 一ちゃんと神父は召喚室内での警備担当! オリオンとシグルドは余裕があれば廊下に出て可能な範囲でサーヴァントを押し留めて!」

『了解!!』

 

 外から複数の足音が聞こえて来た為、俺はサーヴァント達に指示を出して可能な範囲で迎撃の準備をしてから、汚染されたサーヴァントの迎撃に入った。




この内容で良いのかと悩んでいました。
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