弊カルデアはNTR同人誌に侵食されて特異点になったんで別カルデアと共に人理修復します   作:NTRは嫌いな男

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今回、特定のキャラをかなり改変しているので賛否が分かれるかも。


原因の一端が自分とか、中々に笑えねぇ

 立香 side

 

   騎目!」

「了解!」

 

 一さんの言葉と共に、大河さんが持っていた銃を入り口に向ける音が聞こえ始めたのでまた誰かが入ってきたのだろう。

 誰かの死体は特異点で慣れたと思ったのに、ほんの数メートル先に腐乱死体を見かけた事でこの特異点に来る前に固めてあった思いや決意は脆くも崩れてしまった。

 反射的に吐こうとして思い止まった私を見かねて、大河さんは私だけでも元の世界に戻そうとしたけど彼の信頼を裏切りたくなくて、無理を言って召喚室まで来たけど一切の躊躇なく、マスターを殺そうとしてマスターである大河さんも平気で銃口を向けて引き金を引いた光景を見て私は動けなくなってしまった。

 

 私が経験した中では、誰もが何かしらの使命や目的があって戦っていたのに、あそこまで機械的に戦う事なんて初めてだったからそれまでの事も相まって頭が真っ白になったのも大きい。

 

(大河さん。私は貴方のような人間になれそうにありません)

 

 召喚室にあった物で、即席の障害物で身を隠しながら銃を操作して撃っている大河さんを見ながらそう思った。

 

 

 

 

 

 大河 side

 

「………来なくなったね」

「あぁ、味方がほぼ全員来たからな」

「ふーっ、流石にキツかったぁ」

「お疲れ様ですぅ。補給物資ですよ♡」

「ありがとな、コヤン」

 

 呪腕との戦闘後、次々に来る汚染されたサーヴァントが数十騎も来る戦闘になった為、暫くの間は自分の事で精一杯な状況が続いたのでかなりの精神的な疲労が蓄積していた。

 また、大量の汚染されたサーヴァントが押し掛けてきた事によって事前に持ってきた閃光手榴弾は全て使ったし、装填済みの弾倉も8本は空になった上、残った2本の内の片方も重さ的に10発程度しか残っていないんじゃなかろうか。

 そして何より、撃ち続ける為に銃を構え続けたので関節が固まって痛いし、筋肉も乳酸だかが溜まって中々に疲労困憊な状態と言っても過言じゃねぇ。

 

 初っ端からこれだと中々に厳しいんじゃないか、と思っていると召喚された光のコヤンスカヤが今の俺に必要な物資が入った箱を持ってきてくれたので有り難く使わせてもらおう。

 

「フル装填の弾倉に閃光手榴弾、それに………栄養補給用のチョコバーまである!」

「デキる秘書ですので、これぐらいは必要だと思って持ってきましたわ」

「サンキュー、コヤン」

 

 箱を漁ると、消費した分の弾薬が補充できた上にカロリー補給のチョコバーまであったので、弾倉がなくなった事で軽くなったマガジンポーチにフル装填の弾倉を入れ、中途半端に弾薬が残った弾倉もフル装填の弾倉に交換し、閃光手榴弾もすぐに使える場所にセットした上でチョコバーにありついた。

 魔力さえあれば、体を維持できるサーヴァントと違って栄養補給をしないとマトモな判断や満足に動く事すらできなくなる人体を持つ人間である以上、こう言った状況下で手軽に栄養補給ができるチョコバーは有り難い存在だった。

 

「ちょっと、余分に持ってきてないのかしら?」

「ありますけど〜、碌に動けずに隠れているしかなかった方にお渡しするのは〜、勘弁してもらいたいです〜」

「はぁ? 私のマスター、腐乱死体を直に見て冷静になれなかったんだけれど?」

「でしたら〜、固形物よりも液体の方が良いと思います〜」

 

 その為、ムシャムシャとチョコバーを食べていると立香を守っていた邪ンヌが光コヤンに聞いたので、召喚室の一角で蹲っていた立香を見た光コヤンはいけしゃあしゃあと答えた為、この場の雰囲気が徐々に悪くなるのを察して彼女達に割って入った。

 

「まぁまぁ、今は身内同士で争っている場合じゃないだろう? 争うなら全てが終わらせてからも遅くはないと思うぞ?」

「………わかりました。必要な分は渡します」

「ふん、最初からそう言っておけば良かったのよ」

 

 光コヤンからすれば、一緒に来たくせに碌な指示を出さないで蹲るしかしなかったのなら足手纏いになるから早々に戻れば良かったのに、と咎めている一方で邪ンヌからすれば戻りたいのを我慢してついてきたんだから文句は言わないでよと言う擁護をした。

 どっちの意見も正しいので、下手に長続きさせて意見を対立させるよりも今は特異点を攻略させる方に意識を向けさせつつ、壁際で蹲っている立香に栄養がある飲み物を渡した。

 

「それ、飲める時に飲んでおけよ? じゃねぇと体がもたねぇからよ」

「あ、ありがとうございます」

「こちら大河。状況を教えてくれ」

『そっちに送ったサーヴァント達が汚染されたサーヴァント達と戦闘中。管制室までの道中の安全は確保したからルートを教えるよ』

「大河、了解。さて、行こうか」

 

 立香の顔色、かなり青くなっていたから連れてきたのは間違いだったかねぇと思いながらそれをおくびにも出さず、ロマニ達と通信を取るとこちらの管制室までの道中はサーヴァント達の活躍によって安全が確保された様なので移動する事にした。

 召喚室はあくまでサーヴァントを召喚する場所であって、カルデア全体の情報にアクセスするにはやっぱり、管制室が1番楽との事で今度は管制室に向かう事になったのでちびちびと飲む立香を立たせながら最後のサーヴァントの召喚を待つと彼女達が漸く来た。

 

「たーいが♡」

「大河よ、待ちくたびれたぞ?」

「待たせて悪かったな」

 

 甘い声と共に抱き付いてきた伊吹童子とヤレヤレといった感じできた魔王ノッブ。汚染されたら冷静で居られなく存在。

 そんな彼女達が、最後の召喚で来てくれたので言峰神父に一ちゃん、村正に邪ンヌ、光コヤンと共に立香を介護しながら廊下に出ると召喚室に繋がる廊下を守ってくれたオリオンやシグルドの他、立香のサーヴァント数体と合流したので彼らも含めて管制室に向かった。

 

「彼女、大丈夫?」

「………仕方ないだろう? どうしても付いて来たいっつーんだから」

「この先、耐えられると思う?」

「耐えてもらわねば困るんだよなぁ。色んな意味で」

 

 精神的にかなりのショックを受けているであろう立香に対し、オリオンが心配そうに聞いてきたので淡々と答えたものの俺としても心配になるレベルだった。

 彼女自身は決してヤワな性格をしていないし、一緒に転移する前に言われた事で俺としては救われた一方、目の前の惨劇を見て精神的ダメージが致命傷になるのは今回の人理修復において心配するな、と言われても困る程だ。

 まぁ、彼女の感性の方が正しいんだろうなと思いながら移動していると廊下は赤黒い液体の他にも、コールタールの様な真っ黒な液体が至る所に飛散しているのでサーヴァント同士で戦っているのが分かる。

 

 狭い空間でよくやってくれている、と思っていると管制室近くの廊下にいくつかの腐乱死体が横たわっていた為、罠が張っていないかを確認するつもりでそれら全てに死体撃ちをした。

 孤独死による発見の遅れなら兎も角、今回の様な場合は嫌がらせで置いているとしか思えないし、実際の戦争でもブービートラップとして罠を張っている場合が多数あり、実際に一定の被害が出ている。

 

「な、何でわかった!」

「そんなん簡単だ。腐乱死体特有の匂いがしなかったんでね。次があるならそれも含めて誤魔化すと良い。オリオン、シグルド。やってくれ」

「はいよ」

「分かった」

 

 案の定、いくつかの腐乱死体は全てが偽物であり、その内の2体がサーヴァントが変身だかで偽りの姿だった為、戦闘はオリオンとシグルドに任せて管制室に向かった。

 ここまで、順調に歩みを進めてこれたのはサーヴァント達が身を挺して汚染されたサーヴァントと戦っているからであり、彼らの献身がなければもっと手こずっていた筈だ。

 その為、管制室に入ってサーヴァント達に汚染されたサーヴァントがいないかどうかを確認してもらいながら、こちらの管制室が溜め込んだデータをロマニ達がいる管制室に転送するための準備をしていると、机の下に隠れている存在に気付いて銃を構えた。

 

「隠れてないで出てこい!」

 

 俺の大声に、サーヴァント達も気付いて近寄りながら俺が銃を向けている方向に視線をやると1騎のサーヴァントが這い出てきた。

 

「お久しぶりですわぁ♡ 安珍様ぁ♡」

「清姫か。はっ、堕ちたもんだなぁ。散々、安珍様と言っていた割にはよ」

「そうでもありませんわぁ♡ だって、もう………私達の間に割り込む人達はいませんもの♡」

「そうかい?」

 

 清姫って確か、竜種だったから色々面倒なんだよね。一発で仕留めないと管制室の機器が破壊されるし。

 その為、適度にこちらに意識を向かせながら攻撃のタイミングを伺っていたのだが、俺が行動に移す前に一ちゃん達が行動に移してしまった。

 

「こっちには時間がないんでね!」

「発情するんだったら三途の川を超えてからにしろ!」

「あ、ぁ………そん、な………」

 

 一ちゃんと村正の斬撃により、溶岩水泳部の1人が黒い液体へと変化して2度と言葉を発する事はなかった。

 

「まだ話し足りなかったかい?」

「いいや。思った以上に早く動いたから驚いたが丁度良かったよ。長話は苦手だしね」

 

 思った以上に早く動いた事で、個人的な作戦がオジャンになったが下手に長引かせている間に汚染された他のサーヴァントが来たら、それはそれで大変になるので丁度良かった。

 

「BBちゃん、接続できた?」

「勿論です! 情報を片っ端から調べ尽くしますね?」

「あぁ、頼む。兎に角、発生源だけでも特定させたい」

「畏まりましたぁ」

 

 その為、こちらが持ってきた携帯端末を有線で管制室のコンピュータに繋いでBBちゃんに情報収集を任せたのだが、ここまで順調に行き過ぎて逆に不気味に思えてくる。

 

「順調に行き過ぎじゃないか?」

「だよなぁ………もっとこう、山場が沢山あると思っていたんだが」

 

 その事に関して、魔王信長も気にしていた様子だったので管制室に設置してある巨大なモニターへ次々に映し出される映像の中で1箇所だけ、画面が暗転している映像がある事に気が付いた。

 

「BB、画像が暗転している箇所が1つあるんだけど、どこか分かるかい?」

「これは………マイルームですね」

「誰のマイルームだい?」

「センパイのです」

「俺の? 最後に誰が入ったとかの他に情報はあるかい?」

 

 その事について、BBちゃんに聞くと意外な答えが返ってきたので困惑するしかなかった。

 このカルデアから脱出する際、マイルームの鍵を閉めなかったから誰もが入れるのは理解できる。そこでNTRモドキをする為に腰を振るのも嫌悪するが理解できる。

 ただ、だからと言ってカメラ内部を確認する為のカメラを破壊する理由が不明なので、首を傾げていると調べてくれたBBちゃんが新たな情報を教えてくれた。

 

「最後に入ったのはシールダーのデミ・サーヴァントですね。出た記録が見当たらないので、部屋に篭っているものかと」

「病んでるかもっつー話はあったけど、それで俺の部屋を占拠するか?」

「センパイは理解しかねるかもしれませんが、病んでる方はそれぐらい平気でしますよ?」

「近寄りたくねー」

 

 一応、ヤンデレっつージャンルは知っているし、病んだ対象に対してどう言った行動に移すのかもある程度、知っているが実際に行動に移されると頭が理解を拒むと言うか、実感が湧きにくい。

 その為、マイルームの件に関しては放置するとして他の情報に関心を寄せると基本的にはこちらのサーヴァントが優勢で、汚染されたサーヴァントの3分の1は撃破済みらしい。

 このまま、順調に推移すれば原因究明が済んだ後の対処がし易くなるなと思いながら、情報の収集と解析を進めるとタチの悪い報告が上がってきた。

 

「うっげぇ、最悪な組み合わせだ」

「ビーストの火力とシールダーの防御力が融合したマシュ・オルタか………トンチキ過ぎるのぉ」

「しかも、クラスがバーサーカーだから話すら通じねぇ。割りかし真面目に行きたくねー」

 

 そう。普通なら有り得ないサーヴァントとビーストの融合であり、凶悪な要塞じみた能力を持っている化け物へと変貌していた。

 経緯としては、こっちのマシュ   立香のマシュと区別する為に汚染マシュとするが   は俺が来た事で人間としての在り方について考える様になったものの、肝心の俺がカルデアに来るまで他者をあまり必要としない生活を送ってきた為、どうやったら俺に気に入られるかを無意識の内に考える様になったらしい。

 まぁ、当時の俺はそれどころの話ではなく、特異点の修復に必要なサーヴァントを召喚する事で忙しいかったのだが、それが彼女に悪い影響を及ぼした様で俺が彼女を見ないで特異点に行くのは俺の理想のサーヴァントではなかったと思い至ったとの事だった。

 

 その結果、特異点修復の度に持って帰ってくる聖杯のうちの1つをくすねて強く願ったらしい。

 

『自分を先輩の理想のサーヴァントにして先輩を振り向かせたい』

 

 通常の聖杯であれば、シールダーとしての能力を向上したりだとかの方向に向かう筈なのにどういう訳か、座に登録されている他のサーヴァントを彼女に埋め込んでデミ・サーヴァントを変質させてしまったらしい。

 そのサーヴァントの名は光源氏。源氏物語の主人公であり、原作では女性大好きな貴族なのだが座に登録されていたのは信長の様な女体化した姿であり、それに伴って女性大好きが男性大好き浮気性のキャラになっていた。

 それだけだと、光源氏は酷い改悪を受けたよなぁと思っていたのだがその結果として光源氏が来る前から汚染マシュの中に入っていたギャラハッドが別の聖杯を呼応させて暴走した結果、女体化した改悪光源氏と共に彼女の中で暴走し、NTRに目覚めたとの事だった。

 

 根本の原因が、ちゃんと彼女を見てやれなかった俺の責任と言う事になるが、あの時はレフボムの影響もあって右も左も分からない状況に置かれていた外野の一般人で専門医でもなかったので厳しいんじゃないかと思う。

 それに、マシュに入っていたギャラハッドもギャラハッドで父親が浮気が文化なお国柄出身のランスロットなのに加え、2人とも浮気率がTOP10にランクインする国の円卓の騎士なので暴走すればそうなって当然と言うべきか。

 とは言え、やらかした一端が俺にある以上は俺がケジメを付ける必要があるなと思い、他の汚染されたサーヴァントを粗方片付けたら彼女を討伐するメンバーを選出しようと思いながら戦闘の推移を見守っているとある程度、立ち直った立香が俺に聞いてきた。

 

「あの、こっちのマシュ………救えないんですか?」

「………救えると思うかい?」

「難しいとは思うんですが」

「可能性としては完全にゼロじゃねぇがほぼ無理と言っても過言じゃねぇ。アレはゲーティアを取り込んだ事で根本から変質してシールダーですらなくなってるからな」

「そ、そんな事って可能なんですか?」

「普通は無理だ。取り込もうとしてもビーストの方が取り込む力が強いだろうし、それだって安定するか分かんねぇ。本気でやるんだったらビースト以上の存在じゃねぇと」

 

 いくら、座に登録された存在の影法師的存在であるサーヴァントであろうとも他のサーヴァントを取り込もうとするなら、素人なりに考えるなら聖杯を何個も使う事になるだろう。

 しかも、サーヴァントとは比べ物にならないほどに強力な人類悪であるビーストの1体であるゲーティアを取り込むとなれば、大量の聖杯と共に彼の強さの大半を弱体化させる為にかなりの力を使っている筈だ。

 そうすると汚染マシュの能力が不安定になっているかもしれないので少しでも能力を安定しようとして、俺が使っていたマイルームに閉じ籠ろうとする理由に繋がるし、不安定な彼女から伝染して影響を受けたサーヴァントも健全なサーヴァントよりも弱体化した事にも説明が付く。

 

 勿論、この説が正解であるとは言い切れないものの現状においては辻褄が合う説なので、その時が来たら集めたデータを記録した携帯端末と収集したサンプルを立香に持たせて帰らせよう。

 そんな事を思いつつ、ロマニ達に経過報告をするのだった。




NTRに汚染されたのはレフボムの他にも主人公がちゃんとマシュの事も見て上げれなかった事が判明しました。
まぁ、ロマニやダ・ヴィンチちゃんが味方にいなかった時点で彼女の限界は目に見えていましたが。
それと、今回の特異点の修復には立香側のマシュは連れてきていません。
理由は単純で、デミ・サーヴァントである以上は替えが効かないからです。
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