ペルソナ5R→Re   作:神奈戯

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オリジナル要素は結構入れていくつもりです。
1周目マルキパレス攻略後→2週目という感じ。
もちろん人間パラメータは全部MAXです。

それと作者には文才は無いと言っておきます。



1. 再行動

 

「じゃあね、雨宮君」

 

丸喜の車に乗せてもらい、何とか地元に帰るための新幹線へと乗れた雨宮蓮は、ふと何かを見つけた様な、驚いたような顔で窓を見た。

 

「……!」

 

(何か、見覚えのある……勘違いか…)

 

それから少しして写ったのは、薄らと自分へと笑いかける怪盗姿の自分。また幻覚だろうか……。次に見た時には現実の自分の姿になっていた。

 

「どうしたんだよレン、そんな窓ばっか見て」

 

バッグの中に居る黒猫が問いかける。

なんでもない、そう雨宮蓮は言った。

 

「……やっぱり、皆がいないと寂しいな」

 

「……うん」

 

雨宮蓮は小さく首を動かす。

 

鴨志田から始まり、統制の神、そしてマルキとアダムカドモンとの世界を奪うための戦いにまでなるとは予想もできなかった。

約1年。決して短くない時間ではあるのだが、怪盗団としての活動は普通の1年よりもとても長く、そして短く感じた。当然、仲間との絆もとても深いと思っている、だからこそ。

 

寂しい。そう感じる。

 

「……けど、前を向くって決めたから、だろ?レン」

 

「あぁ」

 

瞬間、僅かな揺れを感じた。

 

「発車するみたいだぜ」

 

駅のホームがどんどん線状の光景になって、やがて規則正しい揺れとともに離れていく。

 

揺れのせいか、眠気が出てきた……

 

「寝るのか?着いたら起こすぜ」

 

「うん……ありが……モナ…」

 

あぁ、本当に素晴らしい1年だったと、暗くなっていく景色と重くなってゆく瞼を自覚しながら思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

………本当に?

 

 

 

 

 

 

 

ガタン……ガタン……

 

「……んん」

 

寝ていたようだ……

 

ガタン……ガタン……

 

そろそろ起きなければ…

 

「ん……?」

 

ガタン…ガタン…

 

やけに揺れが激しい…それにここは……電車?

 

【次は、四軒茶屋、四軒茶屋です】

 

「……四軒茶屋……!?」

 

目を見開く、なぜ自分は電車に乗っているのか、何故四軒茶屋へと向かっているのか全く分からない。

 

(確か、俺は地元へと……)

 

そうだ、そこまでは覚えている。。。

 

ならば何故……

 

「あんたほんとにオカルト話好きだよねー」

 

この会話……聞き覚えがある。確か1年前の、東京へと行く電車の中で……

 

(……そうだ、日付)

 

スマホで日付を確認する。

20XX年4月9日

 

……信じられない。

まさか、自分は過去にタイムスリップしたとでも言うのか。

 

……とりあえず、出なければ。

 

 

 

 

スマホを使って調べてみたが、どうやらここは本当に20XX年らしい。

 

「夢……ではないようだ」

 

妙に意識がはっきりとしているし、痛みもしっかり感じる。

つまり、本当に自分は……

 

「……あ」

 

渋谷、スクランブル交差点にて。

 

スマホを見ていると突如、ピコンという音と共に赤い目のようなページが開く。

 

(これは……)

 

間違いない、イセカイナビだ。

このアプリも、丸喜との戦いの後無くなったはず。

 

タップしてみよう……

 

「……なんじゃないかなぁという感じはして───」

 

「明日の課題─────」

 

突如として、そしてあの日のように。

人々が時間が止まったかのように停止する。

 

「…………あれは」

 

その人ごみの奥に、青い炎が燃えているのを雨宮蓮は見た。

やはり、あの時とおなじ……

 

炎は形を変え、そしてとある反逆者の姿となる。

怪盗服の自分自身だ。

 

そして気づいた時には人々は何事も無かったように動き出していた。

 

 

【四軒茶屋、四軒茶屋です】

 

(マンションの値段が書かれたポスター……と、大袈裟な煽り文句が並ぶ週刊誌のポスター…)

 

とりあえず、ルブランへと行ってみよう……

 

そうして歩いていると、隣に人影が見えた。

 

ふと見てみると、妙にパンクな雰囲気の白衣を着た女性がいる……

 

(……話しかけてみようか)

 

度胸はライオンハート、充分だ。

 

「……あの」

 

「…………何?」

 

女性は懐疑的な目で自分を見ている……

 

「すみません。ルブランという所へと行きたいんですが……」

 

「ルブラン?それならすぐそこの右に曲がる道に行ったらすぐ着くよ」

 

「…………ありがとう」

 

「………?どういたしまして」

 

そういうと女性は診察所の方へと向かっていった。

 

……武見妙、前回の活動にて絆を深く築いた彼女は、自分の事は覚えていないようだった。

 

 

(ルブランに行こう……)

 

 

 

 

チャリリン、と軽快な音が鳴る。

扉を開けると初老の男性と女性が会話しているのが見える……

 

『バスが、お客を乗せたまんま逆走ですからね。

公共の交通機関なのに。』

 

「怖えなあ」

 

「どうなってんのかしら。この前もあったじゃない?」

 

(やはり、同じだ……あれは)

 

何らかの雑誌を広げているエプロンをつけた男性が見えた。

惣治郎だ。

 

「タテは…『真珠の養殖に使う、貝の名前』…と」

 

「ん?ああ、そうか」

 

マスター、佐倉惣治郎はなにかに気づいたようにこちらへと目を向ける。

 

「今日だって言ってたな」

 

「ごちそうさん、お代ここに置いておくよ」

 

「まいど」

 

その後、少しマスターとの会話をした初老の夫婦は店から出ていった。

 

「コーヒー1杯で、4時間かよ」

 

ため息混じりの言葉を吐いたあと、こちらへと再び目を向ける。

 

「お前が、蓮?」

 

「そうです、今日から世話になりに来ました」

「……あぁ。佐倉惣治郎だ。1年間、お前を預かることになってる」

 

「どんな悪ガキが来るかと思ってたが……お前が、ねぇ」

 

「両親から話は聞いています。1年間よろしくお願いします」

 

そう言って頭を下げる、これで少しでも最初の印象は良くなった……と思う。

 

「……傷害を起こしたとは思えないな」

 

「まぁ、いいか…ついて来い」

 

そう言って惣治郎と屋根裏へと足を運ぶ。

 

状態は……まぁ、予想道りと言うべきか、あの時のままだった。

 

「お前の部屋だ」

 

「寝床のシーツくらいはくれてやるよ」

 

本当に酷い有様だ、埃が溜まっているし、ゴミの山がそこら中にある。

 

しかし……この部屋を見ていると、何故だか込み上げてくるものがある。

 

「なにか言いたそうだな?」

 

広い部屋だ、とか物がいっぱいだ、とか最初はそう思ったと思い出した。

 

今はそれよりも……

 

「……ありがとうございます」

 

なぜだか、そう言いたくなった。

 

 

「……後は自分で片付けるなりしろ」

 

「店閉めたら、俺は引き上げる。夜は1人になるが、悪さすんなよ。騒いだら……まぁいい」

 

「はい」

 

「……事情は聞いてるよ。確か、『男に言い寄られてる女庇ったら男が怪我して、訴えられた』…だったか」

 

「大人相手に余計な事するからだ。怪我さしたのは事実なんだろ?」

 

そして、前歴が付き地元の高校も退学。裁判所の指導で転校、転居を迫られ、両親もそれを承諾。

佐倉惣治郎は一つ一つ確認するようにここまでの経緯を語った。

 

「……厄介払いって訳だよ、ここへ来たのはよ」

 

「余計な事をするなよ。向こう1年は大人しく暮らせ。……観察もそれで解ける」

 

「分かりました。よろしくお願いします、佐倉さん」

 

「……分かってんなら、いい。来年の春までだったか、『保護観察』期間は」

 

「はい」

 

「分かってると思うが、問題起こせば少年院送りだ」

 

これから起こるであろう事を考えると苦笑のようなものが起きる。何せ下手をすれば無期懲役も罰せられるであろう事が自身には待っているのだから。

 

「ほんとに分かってんのか?まあいい」

 

「明日、『シュージン』に行くからな」

 

やはりと言うべきか、自分は秀尽学園高校へと行くようだ。

 

「先生がたに挨拶参りだよ。お前みたいなのが編入できるとこ、そうそう無えんだからな」

 

「せっかくの日曜だってのによ…」

 

「あぁそうだ、届いた荷物、置いといたからな」

 

そう言って惣治郎は1階へと降りていく…

 

少し、行動してみようか……

 

「あの」

 

「なんだ、まだ何かあんのかよ」

 

「……ありがとうございます。引き取ってくれて」

 

「…たまたまだ」

 

「それでも」

 

……本当に、感謝しているのだ。

前科者のレッテルを貼られた自分を引き取ってくれた事、そして怪盗の自分を匿ってくれたこと。

 

覚えてはいないだろうが……それでも、言いたくなった。

 

「……お前、自分の行いに後悔ってあるか?」

 

突然、惣治郎は足を止めて質問をした。

 

後悔……惣治郎にとっては双葉や若葉さんの事を言っているのだろうか。

 

「……なんでもない。忘れてくれ」

 

そう言って再び惣治郎は1階へと足を進めた。

 

(少しはマシになったかな)

 

「…………掃除、するか」

 

楽な服へと着替え、掃除を開始した。

 

 

「よし……」

 

本が積まれすぎてもはや机と呼べない机、もはやベッドとも言えないもの、ところどころ錆び付いた本が無造作に置かれた棚、あちこちについた蜘蛛の巣、そして部屋全体の埃。

 

これらを一片に掃除するというのは流石に時間はかかってしまったが、前回以上の出来になっている。超魔術は伊達じゃない。

 

「なんかバタバタしてると……ってお前、これは」

 

流石に惣治郎も驚いている様だ。

 

「あの状態から、よくここまで掃除できたな…まぁ、自分の部屋なんだし、このくらい綺麗な方が過ごしやすいか」

 

「……おい。どうせ、やることねえだろ?

ちょっと来い」

 

惣治郎が1階へと降りていった… …ついて行こう。

 

 

「ほらよ、余りもんだが…お前、何も食ってないだろ」

 

そう言うと惣治郎は自分の目の前にあるものを置いた。

カレーである。

 

「いいのか」

 

「余り処理するついでだ。俺はもう店閉めて上がる。どうせやることもないんだからそれ食って寝ろ。夜更かしして体調崩しても、

面倒、見ねえからな?」

 

「……ありがとう。いただきます」

カレーを自身の口へと運ぶ……コクが深く、絶妙な辛さが相変わらず美味い。

 

「皿は自分で洗っといてくれ。じゃあな」

 

そう言って惣治郎は帰っていった……

 

 

 

片付けが終わり、2階へと上がる。

そろそろ寝よう……

 

ふと、シーツの乗ったベッドを見つめる。

 

(こんなにすぐに戻ってくるなんて…)

 

……着替えよう。

 

 

(……過去……タイムスリップ……)

 

寝転びながら考える。

何故自身が過去へと戻ったのか、何をすべきなのか。

 

(何者かの意思があるはずだ……)

 

あのクソッタレの神や丸喜の能力であればあるいは実現しそうではあるが…それならば自分にはなぜ記憶があるのだろう。

丸喜はあの後改心したようだし、ヤルオはイセカイナビがスマホにある以上、自分をゲームへと誘っていることは確実……自身の目標を達成したいのならば、負けるとわかっている勝負をする必要は無いし、何か策でもあるのだろうか。

 

(分からないことだらけだ…)

 

そういえば、元の世界はどうなったのだろう……

 

(今は、眠ることしか出来ない…)

 

 

考えてる内に、雨宮蓮は眠りについた……

 




ゲームの様に会話させていきたい
地の文を書くのは必要だと感じた時のみで、基本的に会話だけで進めていきます。
ただそうすると物語のテンポが早くなりすぎると思うので調整や説明で地の文を入れたりする時もあります。
原作とまんま同じテキストを文字にするというのも面白くないので原作にあるテキストでも細部を少し変えています。
どうしても原作の流れと乖離してしまうような文章になるなと思った時は原作同様の文を使用します。

理解しにくい、読みずらい、誤字があるといった場面もあったでしょうか、申し訳ないです。引き続き読んでいただけると幸いです
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