黒見セリカ(憑依)は原作エアプ   作:ミカン

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ご覧いただきありがとうございます。

前回のアンケート、票数がかなり近かったので両方の要素を入れていきます。
全てではありませんが、今後のアンケートも票数が近い場合は両方の要素を入れる事があると思いますので、よろしくお願いします。


第9話 サッカーパンチ

 

次の瞬間、感じたことのないほどの痛みが右腕を襲った。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛っ゛っ゛!!」

 

痛みに悶えながら右腕を見ると、言い表せない程グロく焼け焦げていた。だが車は傷1つない。どうやら俺に狙いを絞ってビームを撃ってきたようだ。しかもまたビームをチャージしている。もしあれがもう一度当たれば俺はひとたまりもないだろう。そう思い回避の姿勢を取ろうとする。

 

だがそれを見越していたかのように、ビナーは狙いを変えた。その狙いの先には、まだ立ち上がれないユメ先輩がいた。

 

「ユメ先輩!」

 

まずい。ユメ先輩はさっきまで倒れていたんだ。まだ走れるような状態じゃないし、回避なんてとてもじゃないが無理だ。どうする?シンシアリティで気を引こうにもこの右手じゃ撃てない。ホシノ先輩はもう目に見える範囲まで来てるが、それより早くチャージが終わる。間に合わな───

 

その時、腰にささった最後の希望に手が触れた。

 

「!」

 

次の瞬間サッカーパンチを左手で引き抜き、全力で神秘を込める。今まで必ず防御に注いでいた最低限の神秘すらかき集め、この一発に込める。もし威力が足りなければ、外せばユメ先輩は死ぬ。死ぬ気で神秘を込める。込める。込める。

「お願い。ユメ先輩を救って、███ちゃん」

「くらえぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

全てを込めた弾がビナーに向かって放たれる。怪我をして銃を持てないとでも思っていたのか奴は油断していた。回避もしないビナーの頭に吸い付くように当たった弾は、一切止まる事もなくビナーを貫通した。ビナーは大きな唸り声をあげ、地に倒れる。そして割に合わないとでも思ったのか、そのまま砂に潜り、どこかに行ってしまった。

 

「やっ…た…!」

 

地鳴りが完全に収まったのを確認してから、俺は喜びの声をあげる。やった!やった!勝った!ユメ先輩は助かったんだ!

 

「セリカ!ユメ先輩!」

 

ホシノ先輩が走ってきている。それを見て少し冷静になる。そうだ、ユメ先輩はまだ完治した訳じゃない。急いで病院に連れていかないと。

 

「ホシノせんぱ…」

 

次の瞬間、一瞬意識が飛んだかと思えば、俺は地面に倒れていた。神秘の使いすぎだろうか?アドレナリンも止まったのか右手も痛んできた。そこまで来てようやく、今自分が瀕死なのだと気づいた。

 

「う…ぐ…」

 

ユメ先輩を担いでホシノ先輩が走ってきているのが見える。だが、もううめき声しかでない。まずい。

 

「セリカ!セリカ!しっかりしてください!」

 

「ホシノちゃん落ち着いて!そこの車がセリカちゃんのだから、運転して病院まで連れていこう!」

 

何かを話しているが聞き取れない。頭もいたくなってきた。いしきがもうろうとして───

「ありがとう███ちゃん。大丈夫、私が守るからね」




ご覧いただきありがとうございました。

今回のアンケートはターニングポイントです。よろしくお願いします。
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