黒見セリカ(憑依)は原作エアプ 作:ミカン
「…う」
目が覚める。ここは…病室だろうか。なんだか長い夢を見ていたような気分だ。何で寝てるんだっけ?俺は確か砂漠でユメ先輩を探して───
「ああそうか、勝ったのか…」
ユメ先輩を救えた事を思い出し、喜びで胸が一杯になる。そうだ。ユメ先輩はどうなったんだろう。そう思い起き上がろうとしたタイミングで、病室のドアがノックされる。
「セリカちゃん、入るよ~」
噂をすれば先輩だ。ちゃんと生きている事に安心しながら、返事をする。
「どうぞ」
そうすると向こうからすごい音が聞こえて来た。心配になり立ち上がろうとするが、それよりも早くドアがすごい勢いで開けられ、水色の弾丸が飛び込んで来た。
「セリカちゃああん!」
「ユメ先輩!?どうしたんですか!」
「ごめん!本当にごめんねぇ!私のせいで!」
飛び込んで来たユメ先輩を抱き止める。泣きながら謝罪を繰り返すユメ先輩は、どうやら俺が怪我をした事に対して責任を感じているようだった。
「大丈夫ですよ。ユメ先輩が無事で良かったです」
俺は取り敢えずユメ先輩を落ち着かせる事に決め、ユメ先輩が落ち着くまで声をかけ続けた。
「落ち着きましたか?」
「…うん、ごめんねセリカちゃん」
「いえ、気にしないでください」
ユメ先輩も大分落ち着いてきたようなので、ナースコールを押して簡単に俺の現状について聞いた。どうやら俺は半年程眠っていたらしい…半年!?
医者が言うには何故か傷の治りが遅く、一ヶ月はいつ死んでもおかしくない状態が続いていたようだ。そして傷が塞がってからも全然起きる気配がなく、もしかしたらこのまま目覚めないかもなんて話もあったらしい。そりゃあユメ先輩も責任感じちゃうわ。
「そ、それにう、腕にも跡が、残っちゃうって…」
そしてユメ先輩が今一番気にしているらしいのは俺の右腕のようだ。治りが遅かった影響か、右手には結構大きな傷跡が残ってる。ここで跡だけで済むのは流石のキヴォトス人スペックと言うべきか。
「大丈夫ですよ。今の医療技術なら消せるって言いますし、最悪消せなければ…タトゥーでも入れますよ」
「ううっ、ごめん、ごめんねぇ」
ユメ先輩がまた泣き出してしまった。俺は本当に大丈夫なんだけど…
「セリカッ!」
またユメ先輩を慰めていると、扉がすごい音を立てて開かれ、ホシノ先輩が飛び込んできた。
「あっ、ホシノ先輩!ユメ先輩の事落ち着けるの手伝っ「セリカァァァ!」グエッ」
ホシノ先輩は俺の顔を見た途端、目に涙を溜めてこちらに飛び込んできた。それを追加で受け止めた俺は、二人をどう慰めるか考えつつ、取り敢えず医者が見てることを伝えようと決意した。
"月$日
ユメ先輩の救出に成功した。ビナーに襲われた時はもうダメかと思ったが、なんとか撃退に成功した。持ってて良かったサッカーパンチ。
俺はどうやら半年程眠っていたらしい。原因は不明だったらしいが、多分神秘の使いすぎだ。傷の治りも悪かったようだし、神秘を使いすぎたんだと思う。だがそのお陰か、体の中を巡る神秘の量は随分増えた。*1これなら次の難所の本編までには大分強くなれそうだ。
ホシノ先輩には無理をしすぎだと怒られてしまったし、ユメ先輩にはかなり泣かれた。腕の傷が残ったことに対して責任を感じていたみたいだ。全部俺が勝手にやったことでユメ先輩が気にする必要はないのだが、それを伝えたらユメ先輩は更に泣いてしまうしホシノ先輩には更に説教されてしまった。その後ホシノ先輩とユメ先輩に無理をしすぎないと約束させられた。
その後、二人からこの半年の事を聞いた。色々な話を聞いたが、特に気になったのはアビドスへの二人の新入生候補の話だった。一人は拾ってきたって言ってたしこれノノシロだよな…?どうやら原作の遭遇イベは見過ごしてしまったようだ。残念。後ホシノは原作通りにおじさん化したらしい。ユメ先輩が私みたいになったと笑っていた。ホシノは恥ずかしがっていた。う~ん、ユメホシ尊い…
病院の方は1ヶ月程で退院らしい。半年寝てたのにそれでいいのかとも思ったが、怪我が既に完治していることや、体が問題なく動いていることから無理に病院にいるよりも早めに日常生活に戻った方が精神的負担が少ないらしい。なので検査を行って問題がなければ最低限のリハビリだけして退院のようだ。
体力が落ちててこれ以上書くのもしんどいので、今日はここまで。
セリカ(憑依)
人を慰めるのが致命的に苦手。今回の怪我は原作の悲劇に比べたら大したことないと思ってる。
ホシノ
セリカ(憑依)は完全におじさん化したと思っているが、一人称が変わっていなかったり、ユメ先輩がいる影響で余裕があったりで原作おじさんではない
なお、未来の後輩が死にかけてるので心中穏やかではない。
ご覧いただきありがとうございました。