黒見セリカ(憑依)は原作エアプ 作:ミカン
この小説はいくつか書きたいシーンがあって始めたのですが、その中のひとつが「ユメ先輩の卒業式」です。
◇月☆日
今日はユメ先輩の卒業式だった。といっても卒業証書を渡して皆で記念撮影をしただけの簡単なものだったが。卒業証書は在校生代表としてホシノ先輩が渡した。その後5人で写真を撮った。アヤネがいないのが残念だ。来年は絶対に6人で記念撮影する。
その後はユメ先輩たっての希望でそのままノノシロ先輩の入学式もやった。新しい後輩の入学にウキウキになっているユメ先輩を見て、救えて本当に良かったと強く感じた。
プレゼントは最後の方に順番で渡した。ホシノ先輩は時計を*1、ノノミ先輩はなんか高そうな香水を*2、シロコ先輩は薬莢のネックレスを送った*3ようだ。俺が何を送ったかは恥ずかしいから書かないが、とても喜んでくれていたし、用意して良かったと心から思った。
今日はここまで。
「卒業証書、授与」
アビドスの体育館、俺はノノシロ先輩と一緒にパイプ椅子に座っていた。今日はユメ先輩の卒業式だ。目の前では在校生代表としてホシノ先輩が卒業証書の授与を行っている。
「梔子ユメ」
「はい!」
ユメ先輩の名前が呼ばれ、壇上に向かって歩いていく。
「梔子ユメさん。貴方はアビドス高等学校において全過程を修了したことをここに証します。在校生代表、小鳥遊ホシノ」
ホシノ先輩が証書を読み上げ、ユメ先輩に渡す。ユメ先輩は一礼し、そのまま席に戻った。
「以上一名、卒業証書授与いたしました。」
「…うん、オッケーだよホシノちゃん!ありがとう!」
ユメ先輩からオッケーが出た瞬間、ホシノ先輩の緊張が解けたのが良くわかった。流石に先輩の晴れ舞台だし、緊張していたようだ。
「うんうん、とっても良かったです~☆」
「ん、完璧だった」
「良かったですよ!」
ノノシロ先輩からも称賛の声が出てきている。俺も素直に称賛を送ると、ホシノ先輩は少し照れくさそうだった。
「じゃあ皆で写真撮ろっか!」
ユメ先輩が唐突に写真撮影を要求してきた。こういうのって普通一人で撮るものじゃないのか?
「こういうのって立て看板の横で一人で撮るものじゃないんですか?」
「それも後で撮るよ!先に集合写真が撮りたいんだ!」
なるほど。そういうことならと卒業式の立て看板の横に立つ。
「皆並んで!撮るよ!」
皆も看板の周りに集まってくる。それを見てユメ先輩がカメラを机の上に置きタイマーを起動した。
「皆笑って~!」
パシャリ。
この写真は、きっと生涯の宝物になる。皆が映る写真を見て、そう確信した。
「どうしたのセリカちゃん?」
卒業式が終わって少しした後、ユメ先輩が入学式も見たいと言ったので急遽入学式をやり、皆もプレゼントを渡した後、俺はユメ先輩を少し離れた場所に呼び出していた。
「ユメ先輩は医療系の大学に進むんでしたっけ?」
「うん、そうだよ!セリカちゃんが私を救ってくれたみたいに、私も誰かを救うんだ!」
「ユメ先輩が将来を決める理由になれたなら嬉しいです。大学も頑張ってくださいね」
「もちろん頑張るよ!」
なんだか急に恥ずかしくなって、少し話題をそらしてしまう。ダメだダメだ、ここで渡さなければ次に会えるのはいつかわからないのだ。
「…あ、あの!ユメ先輩!これ、私からです!」
「わあ、ありがとう!これは…?」
「その、ボールペンと手帳です。ユメ先輩は手帳に良く何か書いていましたし、その手帳をホシノ先輩に渡していたので、新しいのがあるといいかなと…」
そう、ユメ先輩はホシノ先輩にたのしいバナナとりを引き継いだのだ。それを見たのは偶然だったが、それを見て手帳とペンをプレゼントしようと思い付いた。
「…ありがとうセリカちゃああああん!!」
ユメ先輩に手帳とペンを渡し、それをユメ先輩がバッグにしまう。その直後、ユメ先輩が感極まって抱きついてきた。他3人の時もこうなっていたので予想はできていた。こうしてスキンシップを取れるのも最後なので軽く抱きしめ返す。
「こちらこそありがとうございました、ユメ先輩」
ご覧いただきありがとうございました。
セリカ(憑依)
最後抱きしめ返したのは泣き顔を見られないためだったらしい