黒見セリカ(憑依)は原作エアプ   作:ミカン

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ご覧いただきありがとうございます。本編がちょっと難産なので没プロットを元にしたifをだしてお茶を濁します。
これはIFで本編とは完全に無関係であり、ここで公開された設定は本編では登場しない可能性があります。
時系列としては対策委員会編二章終了後です。


【if】新生チャンピオン 機椀の黒猫

?月?日

賞金稼ぎの活動を引退してから一年半位が過ぎた。ようやく対策委員会編も二章まで終わり、次はパヴァーヌ編なのだが…金がない。本当に金がない。

今までは賞金稼ぎ時代の貯金と柴関のバイトでなんとかやりくりしてきたが、柴関の再建費用を援助したり便利屋の生活をこっそり援助したりしてたらあっという間に貯金が吹き飛んだ。まだあると思ってたら自販機の支払いで残高不足になったあの恐怖は忘れられない。

そうなるとなんとかして金を稼がないと行けないのだが…今後原作に関わってく以上出費はどんどん嵩んでいくだろう。そうなると多少アングラな方法で稼がないと間に合わない。あんまりやりたくはなかったが、以前おっちゃん*1に紹介された闘技場への参加を検討する。

 


 

"セリカの様子が変?"

 

シャーレの執務室。仕事を一段落させた先生は対策委員会の一員であるノノミと話をしていた。

 

「はい、なんだか最近夜に出掛けてるみたいで…」

 

"散歩とかではなく?"

 

「それが…次の日の朝まで帰らないなんてこともあるみたいなんです」

 

"それは…何処に行ってるのかとかはわかる?"

 

「撒かれちゃうんです。ホシノ先輩が一度本気で追跡してもダメだったみたいで…」

 

"なるほど…"

 

先生は話をしながらセリカの事を思い出していた。

黒見セリカ。アビドス廃校対策委員会の会計で、年齢以上に落ち着いているのが印象的な生徒だった。アビドスの皆とはとても仲がよかったし、避けているという事はないだろうが…

 

「それで先生にお願いがあるんです!セリカちゃんが何をしているのか調べるのを手伝ってもらえませんか?」

 

"うん、いいよ"

 

迷う事はなかった。生徒が困っているなら大人として力を貸すべきだろう。

 

「ありがとうございます!セリカちゃんはちょくちょく出掛けてるみたいですが、金曜日の夜は必ず出掛けてるみたいなので、金曜日の夕方に合流しましょう!」

 

"わかった、それじゃあ金曜日にそっちに行くね"

 


 

…そして金曜日の夜、対策委員会(セリカ、シロコ抜き)と先生は、アビドスの教室に集まっていた。シロコは今セリカの家の監視をしているらしい。

 

「いや~ありがとね先生。わざわざアビドスまで来てくれて」

 

"大丈夫だよ。気にしないで"

 

「ありがとうございます先生。それでは早速今回の件についてお話しますね」

 

そうしてアヤネが最近のセリカについて話してくれる。どうやら深夜外出が始まったのはこの前ホシノを救出してからのようで、毎回ブラックマーケット方面に出掛けてるようだ。

 

「そして今回の件を先生に相談したのには理由があります」

 

"それは…?"

 

「セリカちゃんの深夜外出に、前に先生がお話していた黒服という人物が関わっている可能性があるからです」

 

先生とホシノの纏う雰囲気が荒々しくなったのを誰もが感じた。だがそれも一瞬で霧散する。

 

"あっ、ごめんね!大丈夫?"

 

「うへ~、ごめんねアヤネちゃん」

 

「は、はい。大丈夫です、続けますね。今回先生にお願いしたいのはセリカちゃんの追跡、深夜外出の理由の特定と黒服という人が今回の件に関わっているかどうかの調査です。とりあえず追跡の方はシロコ先輩の連絡待ちなのでもうひとつの方をお願いしてもよろしいですか?」

 

"わかった、黒服の方を確認してみるね。すぐ終わるからちょっと待ってて"

 

そう言い先生は教室から出ていく。それと同時に、シロコからの着信が室内に響いた。

 

「もしもしシロコちゃん?」

 

『ホシノ先輩?セリカが家出たよ。何時もと同じ方向に向かってる』

 

「りょーかい。じゃあ作戦通りに追跡しといて~」

 


 

数分後、先生が戻ってくる。

 

"お待たせ。確認できたよ"

 

「ありがとうございます!どうでしたか?」

 

"とりあえず黒服は今回無関係みたい"

 

「そっか、アイツじゃないのか…」

 

それを聞いてホシノの雰囲気が何時もの穏やかな物に戻る。だが決して気を緩めた訳ではなく、黒服が無関係と知って漸く取り繕えるくらいの余裕が生まれたのだろう。

 

「じゃあセリカちゃんは何処に何しに行ってるのでしょう?」

 

振り出しに戻ってしまった疑問に皆が黙ってしまう。そんな中、シロコから再度電話がかかってきた。

 

『もしもし?セリカ見失ったよ』

 

「おっけー、じゃあエンジェル24で合流しよっか~」

 

『ん』

 

"見失っちゃったの?じゃあ追跡はできないんじゃ…"

 

「先生にはセリカちゃんの不良千人斬り事件の時にやってたセントラルネットワークへのアクセスをやってほしいんだ~」

 

「ごめんなさい、私達だけじゃ他に方法が思い付かなくて…一度発信器もつけてみたんですけどすぐにバレてしまいましたし…」

 

"ああ、なるほど"

 

確かにあれならセリカを見失ってからでも探すことができるだろう。先生はシッテムの箱にアクセスし、セリカの場所を探知し始める。

 

"よし、居場所がわかったよ"

 

「ほんと?ありがとね先生。それじゃあ行こっか~」

 


 

日も完全に暮れた夜。シロコと合流した対策委員会はセリカを追跡し、ブラックマーケットの中でも特に寂れた地域に来ていた。三十分ほど前からセリカは動いていないため、おそらく目的地についたのだろう。

 

「それにしてもセリカちゃんは何処へいったんでしょう?」

 

「あそこじゃないかな~?」

 

ノノミの疑問に対しホシノが指を指す。そこには寂れた地域に似つかわしくないほどの人だかりがあった。生徒や大人が入り交じったそこでは、何かの販売と見世物が行われているようだ。

一行がその場所に近づいていくと、一人のオートマタが声をかけてきた

 

「こんばんは。賭けに参加ですか?それとも試合に参加ですか?」

 

「ん、賭けに参加する」

 

「それではこちらをどうぞ!お決まりになりましたらあちらの受付へお越しください!」

 

オートマタは一枚のチラシを渡して足早に去っていった。チラシの見出しを見るに、ここは闘技場のような物のようだ。

 

「もしかしてセリカちゃんギャンブルしてるのでしょうか…」

 

「…それだったらよかったんだけどね~」

 

"これは…"

 

「セリカちゃん…」

 

全員が緊張した面持ちで先ほどもらったチラシの今回の対戦カードの欄を見る。そこには猫のお面で顔こそ隠しているものの、セリカが写っていた。

 


 

「…黒猫さん、そろそろ試合です!」

 

俺はその声に対して頷きながら立ち上がる。そして傍らに置いておいた水筒を飲み干し、だいぶ慣れてきた熱気溢れるアリーナに顔を出した。

 

「さあさあ今夜もやって参りました!バトルアリーナの開幕です!皆さんチケットは持ちましたか!?」

 

それに対して割れんばかりの歓声が響く。

 

「それでは選手の紹介に行きましょう!まずはチャレンジャーから!ここ数ヵ月の戦績はなんと全戦全勝!アリーナに突如として殴り込んできた期待の新星!黒猫だぁぁ!」

 

俺は右腕を掲げ、観客に向かってアピールする。それに反応してまた歓声が上がる。

 

「続きましてチャンピオンの紹介に参りましょう!もう皆知ってますね!?匿名企業K社の協力の元、機体に改造を重ねまくった異常者!膨れ上がった機体は戦場以外での生活を許さない!今回もその力を存分に発揮し挑戦者を叩き潰せるのかぁぁぁ!」

 

相手が雄叫びをあげ、こちらを威嚇する。こう言っちゃ悪いが、正直俺は負けるなんて微塵も思ってない。

 

「本日のオッズは黒猫が2.5倍!チャンピオンが1.2倍です!それでは皆さんも待ちきれないようなのでとっとと参りましょう!レディー…ファイッ!」

 

開幕と同時に()()()()()()()()が速攻で奴の片腕をもぎ取った。奴は腕をもぎ取られたことに動揺して戻ってくる俺の腕を妨害することすらできてない。勝てそうだ。

 


 

俺は右手に備えたガトリングを敵に突きつける。これで俺の勝ちだ。

 

「わかった!わかった!降参だ!」

 

「降参が確認されました!決着!決着です!今回の勝者は黒猫!黒猫が玉座を奪い取りました!」

 

勝負はあっさりと決まった。確かにこいつは固かったし、パワーも強かった。だがそれだけだ。神秘をこめてパンチしてやればあっさり耐えきれなくなり降参した。

 

「新生チャンピオンに盛大な拍手を!チケットの換金は受付で!それでは次の対戦に───」

 

割れんばかりの拍手を浴びながら控え室に戻る。そして椅子に座り休憩していると、一人の獣人が入ってきた。

 

「黒猫さん、お疲れ様です。お客様がいらしてますが通しますか?」

 

客?誰だろうか?そんなことを考えているのがわかったのか、補足がついてきた。

 

「五人組で、アビドスの制服を着ていますね。一人は大人のようです」

 

…皆じゃん。バレてるじゃん。えっどうしよ。大人ってことは先生まで来てるじゃん。

 

「どうしますか?追い返すこともできますが…」

 

いやそれは不味い。もし追い返したら明日詰問に会うことが確定する。俺はあわてて通すように伝え、人払いをさせる。少しすると、対策委員会の面々が入ってきた。

皆ちょっと空気が怖い。怒ってる?

 

「セリカちゃんこんなところでバイトしてるの?危ないからやめた方がいいよ~」

 

「そうですね。危ないことしちゃダメだよセリカちゃん?」

 

…あんまり怒ってない?ホシノ先輩もアヤネも穏やかな口調だ。

 

さてと(じゃあ)

 

「「セリカちゃん、ちょっとお話しよっか?(しましょうか?)」」

 

あっ違うこれ怒ってる!絶対怒ってる!アヤネが敬語になってる!俺はホシノ先輩とアヤネに背を向けなりふり構わず逃げようとしたが、入り口はすでにシロコ先輩とノノミ先輩に塞がれていた。

 

「「セリカちゃん?逃げちゃダメですよ?(セリカ、逃げちゃダメだよ)」」

 

俺は最後の希望として先生に助けを求めようとするが…

 

"セリカ、お説教だよ。大人としてこんな危ない事をしてるのは許せないかな"

 

その後、アビドスに帰ってからはめちゃくちゃ説教されて、もっと安全な方法で稼ぐように言い聞かせられた。これに関しては俺が悪いので受け入れる。

もちろんバトルアリーナは辞めさせられた。シャーレからバトルアリーナより報酬が高い仕事を渡されては抵抗する理由もない。みんなに心配をかけてしまったし。その後バトルアリーナでは数ヶ月でトップまで上り詰め消えた伝説のチャンピオンが噂になったらしいが、俺には関係のない話だ。

 

*1
第二話で酒を売ってくれたおっちゃん。以前強盗されそうになった時にセリカに守ってもらい、強さを知ってる




憑依セリカ(ファイター)
ユメ先輩救済時に右腕を失った世界線のセリカ。腕自体は黒猫時代の貯金で最高級の義手を買っているため本物の腕と遜色ない動きができる。むしろ色々改造してるので、ロケットパンチを出したり爆速でパンチしたりミサイルが出たり自爆したりする。黒猫引退理由はもしホシノに義手を見られたら黒見セリカだと一瞬でバレるため。

こっちのユメ先輩は最初はアビドスに残ろうとしましたがセリカに説得され進学を決意、猛勉強の末サイバネティックス専門の大学に進学しています。

もし今後ifを書くことがあればおそらく先生は毎回別人です。
今回のアンケートは暫く閉じません。
(セリカじゃない)がついてるifはセリカ以外の生徒だったりオリ生徒に転生したりします。

次本編が難産だったときのif(長期募集)

  • ユメ先輩は黒猫を飼っている
  • 先生が生徒と○○○してるー!!
  • セリカが行くエデンRTA
  • 八囚人「災禍の黒猫」
  • なんか皆近くない?(百合要素あり)
  • 別学園if(セリカじゃない)
  • イベスト乱入if
  • 黒服の交渉に乗る(セリカじゃない)
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