黒見セリカ(憑依)は原作エアプ 作:ミカン
いわゆる短編集ってやつです。
それとカタコンベの誤字報告くれた方へ
カタコンベの誤字は意図的なものです!原作詳しくない人間がやりそうな誤字という想定で書いてました!
分かりづらくてすいません!誤字報告ありがとうございます!
【ホシノ先輩と勝負】*1
「いつもと同じルールで良い?」
「大丈夫です。よろしくお願いします」
俺が目覚めてから1ヶ月程たったある日、俺はホシノ先輩とアビドスの校庭で向き合っていた。体の調子が戻ってきたし、神秘もかなり増えた。今なら勝てなくても引き分けくらいまでは行けるだろうと考え、久しぶりにホシノ先輩に手合わせを頼んだのだ。
「じゃあ行くよ~」
いつものようにホシノ先輩が薬莢を投げる。俺も軽く水筒の中身を呷り、武器を構える。薬莢が壁にあたる。その音を聞いた瞬間に俺は銃を発砲したが、あっさりと回避されてしまった。
「おっ、結構仕上げて来てるね~」
「それ避けれるんですか!?どうやって!?」
「う~ん、経験かな~」
まるで弾が何処に飛んで行くのかわかっているかのようだ。俺は遮蔽に隠れホシノ先輩が回避した方向にGLを撃ちながらホシノ先輩に追撃を仕掛けようとするが、それよりも早くホシノ先輩が視界から消えた。左右を見るが何処にもいない。
「危ない危ない、危うく当たっちゃうところだったよ~」
ホシノ先輩は上に居た。俺はとっさに銃を撃つがいつの間に展開したのか盾で防がれ、そのまま盾の隙間からホシノ先輩が発砲する。
「危なっ!」
俺はそれを横に転がりながらなんとか回避する。そのままもう一度着地点にGLを撃ち、もう一度銃の狙いを付けるが、ホシノ先輩は盾の上に乗りそのまま爆風を受けもう一度飛び上がった。
「嘘でしょ!?」
何あれどうなってんの!?てか可能なの!?
「油断大敵だよ~」
咄嗟に銃を撃つが盾が遮蔽になり当たらない、そのまま俺に向かってショットガンの三連射が放たれる。最初の二発はなんとか回避したものの、最後の1発をもろに食らってしまった。
「ぐえっ」
「よし、私の勝ちだね~。お疲れ様、セリカちゃん」
いつものルールだと先にダメージになる1発を当てた方が勝ちなので俺の負けだ。戦ってわかったが、神秘が増えても俺が扱いきれてないな。構えから撃つまでが遅すぎる。まさしく経験の差だ。もっと練習しないと…ていうかその盾いつ買ったんだろう。
「お疲れ様です。ところでその盾いつ買ったんですか?」
「これ?前にセールで安かったから買っちゃったんだよね~、これから入学してくるかわいい後輩達を守りたいな~って思って。まだまだ練習中だけどね~」
練習中と言ってる割にはだいぶ様になっていたが、ユメ先輩に教わったのだろうか。
「そうやって活用してるのを見ると私も防御アイテム欲しくなりますね、なんかオススメとかありますか?」
「う~ん、セリカちゃんはサイドアームも持ってるし買うなら防弾チョッキとかのほうが良いと思うな~」
なるほど…今度店回ってみるか。
「ありがとうございます。今度少し見てみますね」
「その時は私も見てあげるよ、こういうの見るのは得意だからね~」
その後しばらく話してホシノ先輩とは解散した。この後ユメ先輩の卒業に伴う引き継ぎがあるらしい。そんな時に呼び出してしまって申し訳ないと伝えたが、いい気分転換になったと言われてしまった。
それにしても多分身体スペックはそこまで差がないのにこんなにボコボコにされるとは…また賞金稼ぎするなりして経験積まないと一生このままだろうなと思わされる1日だった。
【ん、セリカ勝負しよ】*2
「ん、私とも勝負すべき」
シロコ先輩は参加者じゃないでしょ、めっ。…じゃなくて
「急にどうしたんですかシロコ先輩?」
「昨日セリカとホシノ先輩が勝負してるの見た。私とも勝負すべき」
昨日のアレ見られてたのか。まあ俺もホシノ先輩も校庭でやってて隠してるつもりはなかったけど。
「わかりました。じゃあ校庭行きましょうか」
「負けない、勝つのは私」
そのまま俺達は校庭に向かい、いつもホシノ先輩とやるように空薬莢を用意する。
「この薬莢が壁に当たったら勝負開始ですよー!」
「わかった。気絶か降参したほうが負けで闘ろう」
「えっ、そのルールでやるんですか?まあいいですけど…」
俺はいつもホシノ先輩がやっているように薬莢を壁に向かって投げる。壁に薬莢が当たった瞬間、シロコ先輩と俺が同時に動き出した。俺は速攻でシロコ先輩に銃を撃ったが、シロコ先輩は近くに倒れている机に体を潜り込ませる。そのままブラインドショットを行ってきた。
「それありなんですか!?」
「勝負の世界にありもなしもないよ」
「言いましたね!私もずるいやり方で行きますよ!」
俺は射撃が止まったタイミングでGLをシロコ先輩のいる机に向かって打ち込む。机は宙に舞い上がり、シロコ先輩は姿を表した。ちょうどリロードをしようとマガジンを外している。俺はシロコ先輩に銃を撃ち込もうとして、シロコ先輩が何かを握っていることに気が付く。グレネードだろうか。なら距離を離しているのは不味いと考え、シロコ先輩へ距離を詰める。
「ん、油断大敵」
シロコ先輩が手に持っていた物を投げる。それはグレネードではなく砂だった。
「うわっ!」
顔に砂をもらってしまい、大きな隙を晒してしまう。しかもリロードがフェイクだったらしく、抜いてたマガジンをそのまま差し込み腕に向かって容赦なく発砲してきた。俺は弾をもろに受けてしまい、シンシアリティを取り落とす。俺はこのままくらい続けるのは不味いと考え、咄嗟に土嚢の陰に飛び込む。
「どうする?降参する?」
「…冗談はよしてください」
シロコ先輩が挑発してくるが、俺はそれを軽く受け流す。シロコ先輩はたたみかけるつもりなのか、土嚢に飛び込んで来た。俺に武器がないと油断しての事だろう。だが甘い!
「残念、シロコ先輩。俺の勝ちです」
俺はサッカーパンチを取り出し神秘を多めに込め、シロコ先輩に向かって撃つ。シロコ先輩は油断していたのか、もろに食らって吹き飛んだ。俺はサッカーパンチをシロコ先輩に突き付け、意趣返しのつもりで降参を促した。
「どうしますか?降参しますか?」
…返事がない。もしかして気絶した?
「すいませんやりすぎました!大丈夫ですか!?」
あわててシロコ先輩を担いで校舎に走り出す。シロコ先輩はすぐに目覚めたが、その後何故か先輩呼びして来るのを辞めさせるのが一番大変だった。
【ん、セリカなんか臭い】*3
きっかけは、戦闘訓練後のシロコ先輩の一言だった。
「ん、セリカなんか臭い」
空気が凍ると言うのは、あれの事を言うのかもしれない。それを聞いた瞬間、信じられない速度でホシノ先輩がシロコ先輩の口を塞いだ。
「シ~ロ~コ~ちゃ~ん?女の子にそう言うこと言っちゃダメだよぉ?」
こっちまで伝わる程の圧をかけながら、ホシノ先輩が注意をする。
「ん…ん…!」
相当強く押さえられているのか、若干シロコ先輩が青くなってる。ノノミ先輩はこちらをフォローしようと言葉を探していてシロコ先輩が瀕死な事に気付いていない。止めてあげないと窒息するかもしれない。
「ホシノ先輩、シロコ先輩息できてません。止めてあげないと死んじゃいますよ。私は気にしてないんで離してあげてください」
「…まあ、セリカちゃんが言うなら…」
ようやくホシノ先輩がシロコ先輩から手を離す。シロコ先輩は少し咳き込んでいたが、すぐに復帰して言い訳を始めた。
「ん、誤解。セリカから今日は変な臭いがしたから言っただけ。別にセリカが臭い訳じゃない」
「…それってどんな臭いですか?」
「なんか消毒液みたいな臭いがしてる」
「もしかしてどこか怪我してるんですか~?」
「え、そうなのセリカちゃん?」
…多分それ酒の臭いだ。なんとかして誤魔化さないと不味い。
「あ~、そうですね、さっき少し擦りむいたんでそこ消毒しました。多分それです」
俺は絆創膏が貼ってある部分を見せながら言い訳する。実際にはそんなに消毒液は使ってないのでシロコ先輩が感じてるのは酒の臭いだろう。騙せなければ終わる。上手く行きますように。
「ん、似たような臭いがする」(でも、それだけじゃないような…)
ヨシ。なんとか誤魔化せた。ノノミ先輩も消毒液とわかって落ち着いたのか、会話に入ってくる。
「あんまり無理しちゃダメですよ~♧」
「あはは…すいません、気を付けますね」
本当に気を付けよう。何かしら対策しないとな…
「誤解解けたしもっかい勝負しよ」
「あ、シロコちゃんはこの後お説教だよ~」
「ん!?」
…南無。
ご覧いただきありがとうございました。
IRON HORUSはこの世界ではユメの固定武器です。ホシノが持ってる盾はまた別の物で、セリカが寝ていた半年間に購入、練習を開始しているので現時点で全然使えます。