黒見セリカ(憑依)は原作エアプ   作:ミカン

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第20話 黒見セリカ(憑依)と襲撃イベント

 

「…では私はこれで失礼しますね」

 

次の日、先生と合流した俺は先生をアビドスまで送り届け、出発しようとする。

 

"あれ?学校はいいの?"

 

「はい、今日は自由登校日なので!あ、校舎には多分アヤネかホシノ先輩がいると思うんで大丈夫ですよ!」

 

"セリカはどこに行くの?"

 

「バイトです!興味ありますか?」

 

"うん、どこで働いてるの?"

 

「初めて会った時に言ってたラーメン屋です!もし来てみたければ誰かに聞けば案内してくれると思います!」

 

そこまで話してチラッと時計を見る。気付けばバイトまで後10分もなかった。

 

「あっ!すいません先生!もう時間がないので失礼します!」

 

"うん、また後でね"

 

俺は慌てて先生と別れ、柴関に急行した。

 


 

なんとかバイトに間に合った俺は、接客をしながらホールを歩き回っていた。

 

「いらっしゃいませ!何名様ですか?空いてる席にご案内いたしますね!」

 

「はい!ただいま伺います!三番テーブル替え玉です!」

 

そこで新しくお客さんが入ってくる。入ってきたのは、みんなと先生だった。

 

「いらっしゃいませ!って先輩!お疲れ様です!」

 

「お疲れ様ですセリカちゃん☆5人なんですけど、入れますか?」

 

「お疲れ様、セリカちゃん」

 

「おつかれ」

 

「セリカちゃん、お疲れ様~」

 

"お疲れ、セリカ"

 

「お疲れ様です!先生も来てくれたんですね!入れますよ!」

 

「アビドスの生徒さんか。セリカちゃん、案内してやんな」

 

「はい!お席にご案内しますのでこちらにどうぞ!」

 

俺は皆を席に案内し、おしぼりと水を取りに行く。席に戻ると、何故か先生だけ立っていた。

 

「先生?座らないんですか?」

 

「うへ、ノノミちゃんとシロコちゃん、どっちの隣に座るか迷ってるみたいだよ~」

 

「先生!こちらに!」

 

「先生、私は狭くても平気、こっちに来て」

 

「私も気にしませんよ、窮屈なら私の膝の上も空いてますし☆」

 

まだ席決まらなそうだし、先に注文聞くか。

 

「…先にご注文お伺いしますね!いつものでいいですか?」

 

「うん、そうしよっかな~」

 

「私もそうする」

 

「私もそうします~」

 

「じゃあ私も」

 

「はい!味噌の炙りチャーシュー乗せと味噌と塩とチャーシュー麺ですね!先生はどうしますか?」

 

"この柴関ラーメンを貰おうかな"

 

「かしこまりました!大将!お願いします!」

 

そういいながら俺は厨房の入り口から大将に伝票を渡し、チラッと先生を見る。結局先生は間の誕生日席の位置に座ったようだ*1。その少し後、何を話していたのかはわからないが、ホシノ先輩が先生の手を掴んだ。先生の手には一枚のカードが───

 

「セリカちゃん?ラーメンできたから運んで欲しいんだが…大丈夫かい?」

 

「えっ、あっ、すいません!ちょっとボーッとしてました!すぐに運びます!」

 

しまった。ボーッとしてしまっていたようだ。俺はラーメンを配膳しながら先程見たカードについて考える。あれが大人のカードだろうか。見た瞬間とんでもないオーラ?神秘?のようななにかを感じた。もしあれを使われたら誰も勝てないだろう。そう思わせるだけの存在感があった…っといけない。今はバイト中だ。考えるのは後にしよう。

 

「お待たせしました!こちらが味噌ラーメンチャーシュー乗せと塩、こちらとこちらがチャーシュー麺と味噌、そしてこちらが柴関ラーメンです!それではごゆっくりどうぞ!」

 


 

「お疲れ様でした!お先に失礼します!」

 

それから数時間後、バイトを終えた俺は柴関ラーメンを出てきた。家に向かうために駐車場に向かう途中、ふと町を見渡す。

 

「この辺も人減ったな…前まであった店も何個か潰れたし。それに治安も悪くなってる」

 

そこまで言って俺は振り返り一発発砲。不意を突かれたヘルメット団は抵抗もせずに崩れ落ちた。

 

「…お前らみたいなのも居るしな」

 

ヘルメット団が何かを言おうとしたが無視してGLを装填。また振り向いて即発射。不意討ちしようとしたヘルメット団を吹き飛ばす。

 

「はぁ…お前らカタカタか?懲りな───」

 

視界の端に何かが飛んでくるのが見えた。咄嗟に回避すると、さっきまで立ってた場所が爆発し、同時に十字砲火が飛んできた。そちらも回避する。危ねえなぁ。

 

「悪いが御託はいい。黒見セリカだな?ついてきて貰おう」

 

「そんなこと言われてはいそうですかなんて言うわけないだろうが!」

 

「ならばしょうがないな。おい!出てこい!」

 

リーダーであろう赤ヘルメットがそう号令をかけると、あちらこちらからヘルメット団が出てきた。少なくとも百人はいる。それに戦車も出てきた。

 

「どうやってそんな戦力集めたんだ?カタカタはこの前ボコボコにしてやったはずなんだけど」

 

「貴様には関係ない。大人しくやられて貰おう」

 

…おそらくここは原作のセリカ誘拐イベだろうが、いくつか違和感がある。まず今回の戦力は明らかにカタカタが集められる戦力じゃない。この前の襲撃でアジト武器庫補給所全部吹き飛ばしてやったばかりだし、銃弾を用意するので精一杯のはずで戦車なんか用意できるはずがない。しかも不良の中には明らかにヘルメット団ではない傭兵と思われる奴らがいる。こちらもカタカタが雇うには金が足りないだろう。つまり…外部から支援を受けてるな。

 

「お前ら、どっかから支援受けてるな。カイザーか?」

 

「っ!?」

 

はいビンゴ。一瞬動揺した。まあそうだろうとは思っていたが、やっぱりカイザーか。そろそろ本気で潰そうかな*2

 

「…まあいい!お前を倒して口封じさせればいいだけだ!いくらお前でもこの数を相手にはどうしようもないだろう!」

 

確かにこの数は俺一人では面倒だ。だが退くわけにはいかない。

 

「舐めんな!俺の前でカイザーの名前出して無事で済むと思ってんじゃねえぞ!覚悟しやがれ!」

 

俺は水筒を飲み干し鞄に突っ込む。鞄の鍵を閉めてその辺に放り投げ、シンシアリティに神秘を流し込む。そのままGLを発射。それに怯んだヘルメット団に突っ込み、戦闘を開始した。

 


 

その後、戦闘が終わったのは朝日が登りきった頃だった。結果としては数で押されたせいで俺も結構負傷したが、俺の勝ちだった。

 

「こいつは12万でこいつは25万、こいつは…おっ!80万!それでこの戦車のパーツが…幾らだ?後でアヤネに聞くか」

 

俺は不良の死体*3の山から賞金首を、残骸から売れそうなパーツを集め、まとめる。改めて見ると数が多いな。誰か呼んで手伝ってもらおう。モモトークを開きグループ*4に「@メンバー全員 不良に絡まれました。賞金首の賞金受け取りに行きたいので誰か運搬手伝ってください。」と位置情報と共に送信し、鞄を回収。近場のベンチに座る。

 

「つ、疲れた…なんか傷痛くなってきたし…」

 

アイツらやたら戦力集めやがって。不良は少なくとも最初百人は居たし、途中で増援も来た。しかも戦車どころかドローンや機関銃、更にはFlak41改まで出して来やがった。明らかに個人に向ける量じゃない。まあその分儲けが増えたのは良かったが、もしもう一度増援が来てれば負けたのは俺だっただろう。危なかった…

 

「それにしてもなんか通知めっちゃ鳴ってるなぁ…」

 

スマホの通知が何度も鳴っているが、疲れて見る気にならない…申し訳ないが、後で見よう。

 


 

「あ、来た」

 

そうして少し待っていると、車がこちらに走ってきた。アヤネの車だ。俺は近くに停まった車に向かおうとベンチから立ち上がろうとしたが、急に体の力が抜けて地面に倒れこみそうになる。ちょっとヤバいかもしれない。思ったよりダメージを喰らってたみたいだ。

 

「セリカちゃん!」

 

倒れこみそうな俺の体をホシノ先輩が支えてくれた。他の皆も先生もいるし、全員で来てくれたみたいだ。そのままノノミ先輩とシロコ先輩の二人に車まで運んでもらい、座席に座らせてもらう。その瞬間、気が抜けたのかとてつもない眠気が襲ってきた。

 

「すいません先輩、ちょっと寝ますんで…そこの不良とパーツお願…い…します…」

 

そこまで伝えて限界が来たらしく、俺は皆の呼び掛けにも反応できずにそのまま意識を失った。

 

*1
原作スチルの位置

*2
セリカがカイザーを潰したいと思った時、一度たりとも本気じゃなかった事はない

*3
死んでない

*4
対策委員会With先生




セリカ(憑依)
深夜にドライブに出掛けてて家にいなかったり運転中や賞金稼ぎ中で電話に出なかったりがたまにあるのでアヤネが家に行っても(ああ、今日は居ないんだな)で済まされた。

アヤネ
ボロボロのセリカを見てああ、今日は居ないんだなで済ませた事を後悔した。

アビドス対策委員会(セリカ抜き)とその顧問
逃げれたはずなのに戦闘したり重傷で無理して動きまわったりと自分を大事にしないセリカにおこ。

なんたら理事
アビドス最強であるセリカを撃破、誘拐できれば人質になるし、もし抵抗されても最強が居ないアビドスなら簡単に制圧できると考えた。
普通に返り討ちにあったし、アビドス最強はもう一人居ることを知らない。
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