黒見セリカ(憑依)は原作エアプ 作:ミカン
=月▷日
ヘルメット団に襲撃された。勿論勝ったが、結構な痛手を負わされた。俺はその後気絶してしまい、次に起きた時は保健室にいた。
俺はほぼ丸一日眠っていたらしい。戦闘が終わったのは朝で、起きたときも朝だったから長くても数時間しか寝てないと思ったが、次の日の朝でもう病院にも行った後と知ったときは仰天した。ていうか帰っていいんだ…流石キヴォトス。
検査の結果はしばらくは安静にとのことだ。
今回は大ケガをして皆を心配させてしまった。皆が狙われなくてよかった、次は無傷で勝つと言ったらそうじゃないと怒られた。どうやらもっと頼って欲しいという意味だったらしい。
確かに俺も皆に頼って貰えなかったら悲しいし、無理をしていたら止める。きっと皆もそうなんだろう。そう考えるととても申し訳なくなった。猛省。
カイザーの関与は証拠不十分で証明できなかった。近場の監視カメラのデータが軒並み物理的に消されていたらしい。あのクソ企業め。
あと、賞金首とパーツで合計1000万行ったらしい。これで今回の返済は取り敢えず大丈夫だろう。
=月彡日
今日は1日保健室に居た。皆も居ないし先生も仕事でシャーレに戻ってて暇だったので神秘の特訓をした。
結果としては前々からやろうとしていた脳や五感、体の内側等への神秘の割り振りに成功した。大ケガした状態で神秘の特訓をしたのは初だったし、それが理由かもしれない。
これで思考速度の加速や治癒能力の向上など色々な事ができるようになった。
なんだかここまで来ると魔力とかそういうものに見えてきた。でもまあありとあらゆるセキュリティが意味をなさないとか未来予知ができるとかほぼ100%当たる直感とか生きてて動くパンケーキとかあるしあながち間違いでもない気がする。
…そのうち体外に放出して銃無しで攻撃できたりしないだろうか?
今日は取り敢えず神秘を治癒に回して傷を治す事にする。
「…完治!」
次の日、俺はベッドの上で包帯を取り体の調子を確かめていた。神秘をひたすら治癒に回したおかげか1日で取り敢えず完治したみたいだ。
「よし、教室行くか」
たしか今日は定例会議の日だったはすだ。ベッドから飛び下り、シャワー室*1でシャワーを浴びてから教室に向かう。どうやら俺以外全員揃っているようで、今は定例会議の真っ最中みたいだ。
"銀行を襲う!"
…なるほど。
「話は聞かせて貰いました!」
俺は扉を開け、大声で叫ぶ。
「セリカちゃん!?怪我は!?」
「完治しました!それより、私は銀行を襲うのは反対です!」
「セリカちゃん…!」
「現金は足がつくので借金返済に使えません!それよりも貴金属や宝石を狙うべきです!」
「セリカちゃん…!?」
「ここにカイザー系列の宝石店や貴金属店をまとめたノートがあります!勿論警備のローテーション、監視カメラや金庫の位置、もっとも警備が手薄な侵入ルートまで全部まとめてあります!どうですか!」
"え、えっと…"
「ん、良いねこれ」
「い…良いわけないじゃないですか!」
あっやばいアヤネが怒った!
「出たー!アヤネちゃんのちゃぶ台返しー!」
「ん…」
「きゃあ、アヤネちゃんが怒りました!非常事態です!」
「やっぱりバレるリスクがある話はダメか…」
「そういうことじゃないと思うな~」
えっ違うの?
「いつもふざけてばっかり!銀行強盗とかカイザーを潰すとかそんなことばかり言って!この前だって…」
この後めちゃくちゃ説教された。
その後ようやく正式な完治判定が下された俺は、柴関でアヤネのラーメンにトッピングをのせていた。
「アヤネ、トッピング増やしておいたから機嫌直してくれ…」
俺は自腹でアヤネのラーメンに煮卵と海苔を追加して運ぶ。先輩達も奢ってあげたりチャーシューを渡したり口を拭いてあげたりしていた。そうしてわちゃわちゃしていると、入り口の扉が開かれた。
「あ…あのう…」
「…いらっしゃいませ!何名様ですか?」
俺は動揺を隠して話しかける。そこに居たのは便利屋68の切り込み隊長、伊草ハルカだった。
「…こ、ここで一番安いメニューって、お、おいくらですか?」
「580円の柴関ラーメンです!」
「そうですか!あ、ありがとうございます!」
そう言うとハルカは一度外に出て、今度は便利屋68のメンバーと共に入って来た。
「ふふふ、ほら、何事にも解決策はあるでしょう?全部想定内だわ」
「そ、そうでしたか、流石社長、何でもご存知ですね…」
俺は入ってきた便利屋の面々に声をかける。…なんかカヨコとムツキにめっちゃ見られてるような?二人とも何も言わないし…
「四名様ですね!お席にご案内します!」
「…よろしくね、バイトちゃん」
俺は便利屋の四人を席に案内し、おしぼりと水を持っていき注文を聞く。
「ご注文はどうされますか?」
「柴関ラーメン四つでお願い」
「はい!柴関ラーメン四つですね!只今ランチタイムなのでプラス三百円でミニチャーハンと餃子がつけれますがいかがなさいますか?」
「んーん、大丈夫!そんなお金もないしね」
「ご、ごめんなさい!貧乏ですみません!お金がなくてすみません!お金がないのは首がないのも同じ!生きる資格なんて「そんなことはないです!」は…はい!?」
こればっかりはちょっと聞き捨てならない。
「お金がないのは罪ではないです!それに、お金がなくても食べに来てくれた!私はそれが嬉しいです!大丈夫です、すぐに持ってきますね!」
そう言い俺はキッチンに向かい、柴大将に声をかける。
「大将、あそこの四名様にミニチャーハンと餃子つけてあげてくれませんか?私がお金出すので!」
「いや、金はいらねえよセリカちゃん。俺が勝手に手を滑らせて餃子とチャーハンを作っちまうだけだからな」
「大将…ありがとうございます」
少しして出来上がったラーメンとセットを便利屋の所に持っていく。
「お待たせしました!柴関ラーメンです。それとすいません!間違えて私がセットで伝えちゃいました!お代は取らないのでよろしければどうぞ!」
「い、いいのでしょうか…?」
「よくわかんないけどラッキー!いっただきまーす!」
「…ふふふ、流石にこれは想定外だけれど、好意に答えてありがたくいただかないとね」
「食べよっ!」
そうしてワイワイとラーメンを食べ始める便利屋を見て、カウンターの方に戻る。どうやらおいしく食べてくれているようだ。あっ、ノノミ先輩が絡みに行った。どうやら意気投合したようだ。皆で仲良さげに話していた。
でもこの後襲撃してくるんだよな…ラーメンを食べ終え店を出ていく便利屋を見ながら少し複雑な気持ちになった。
「カヨコ課長、大丈夫?さっきからほとんど喋っていないけれど…」
「…社長、今回の依頼、とんだ貧乏くじかもしれない」
「え?」
「さっきのバイトの子、今回の依頼の特別排除対象だよ。しかもかなり強い。多分見てたのもバレてるし、私達がアビドスを狙ってるって事も気付いてる。風紀委員長と同レベルか…もしかしたらそれ以上かもしれない」
「それに話しかけて来てたの、アビドスだしね~」
「…なななな、なっ、何ですってーーー!!!???どうするのよ!?風紀委員長と同レベルなんて…!」
「…幸いまだ本調子じゃなさそうだった。やるなら襲撃のダメージが抜けきってない今しかない」
「つまり私たちのターゲットってことですよね?わ、私が潰してきます!」
「落ち着いてハルカちゃん、多分単独で行っても勝てないよ。もうちょっとしたら攻撃を仕掛けるんだし、その時暴れよっ」
「今から本当にあの子達を…?しかも風紀委員長と同レベル…?」
「…今回の依頼は投げてもいいと思う。多分バイトの子達は歯が立たないだろうし、最悪私達の誰かが捕まるかもしれない」
「私もそう思うなー、どうするの、アルちゃん?」
「…やるわよ。金さえ貰えば何でもするがウチのモットーなんだから!それに特別排除対象は今万全ではないのでしょう?なら今しかないわ!バイトを集めなさい、行くわよ!」
宝石強盗
実は割と足がつくらしい。
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