黒見セリカ(憑依)は原作エアプ   作:ミカン

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第25話 覆面の女子高生(憑依)と銀行強盗

『お取り込み中失礼します!そちらに武装集団が接近中です!気付かれた様子はありませんが、まずは身を潜めた方が良いと思います!』

 

皆の元へ合流してから少し。ここまで情報がないのは変だとかあれが闇銀行だとか色々な話をしながら皆がたい焼きを食べ終えた頃、慌てた様子のアヤネから通信が入ってきた。

 

「う、うわあっ!?あれはマーケットガードです!」

 

「マーケットガード?」

 

「さっきヒフミさんが話してたここの治安組織ですね。アヤネの言う通り一旦隠れましょう!」

 

そう言い皆で近くの建物の陰に隠れる。見た感じ何かを護衛してるな。俺は目に神秘を回して様子をうかが…

 

潰す…

 

「え、えっ!?セリカさん!?」

 

「うへ!?どうしたのセリカちゃん!?」

 

一目見ただけでわかった。あの車は借金の回収に来てるカイザーのカスだ。あのカス闇銀行に入ったな。現行犯で潰す。絶対に潰す。いや待て落ち着け。原作通りに行けば今から銀行強盗だ。合法で奴らをシバける。今は我慢…我慢…。

 

「あの車カイザーのカスです。いつも金受け取りに来てるのと同じ車です。運転手も同じ奴ですね」

 

「あれ、ほんとだ」

 

「…どういうこと?」

 

「あのカスどもは俺達が必死に稼いだ金を犯罪資金として闇銀行に流してたんですよ。現金でしか受け取らないのはそういうことだったんです…馬鹿にしやがって」

 

一瞬の沈黙が流れる。それを破ったのはアヤネの通信だった。

 

『確認しました!車も本日の午前中に利息を払ったカイザーローンの車と同じ物です!』

 

「ありがとアヤネちゃん。そのままさっき入ってった現金輸送車の走行ルート調べられる?」

 

『少々お待ちください…』

 

「…あの、もしかして皆さんの借金はカイザーローンからなんですか?」

 

「借りたのは俺達よりももっと前…それこそ数十年前の生徒会ですけどね。話すと長くなるんでそれはまた今度に」

 

『うーん…ダメですね。全てのデータをオフラインで管理しているようです』

 

「…じゃああの車の集金ルートを確認する方法は一つ。さっきサインしてた集金記録の書類だ」

 

「でも書類はもう銀行の中ですし…難しくないですか?ブラックマーケットでも最も強固なセキュリティを誇る銀行の中、しかもあれだけの数のマーケットガードが目を光らせてますし…うーん…他に方法は…」

 

…よしアレだな。

 

「シロコ先輩。目だし帽持ってきてます?」

 

「持ってきてるけど…」

 

「アレ、やりましょうか」

 

その言葉を聞き、キラキラしだしたシロコ先輩のカバンから目だし帽が出てくる。それを見て俺もカバンから圧縮袋に詰められたコートを取り出した。

 

「ホシノ先輩。ここはアレでいきましょう」

 

「なるほど、あれなのかあー」

 

「ええっ?」

 

「あ…!そうですね、あの方法なら!」

 

シロコ先輩が目だし帽を配り始める。俺もコートを圧縮袋から取り出し、皆に配り始めた。

 

「すみませんヒフミさん、ヒフミさんの分は用意がないのでこの紙袋とケープ渡しておきますね。私が砂漠渡る時に使ってる奴です。身長も私の方がちょっと大きいくらいでほぼ同じですし、大きすぎるってこともないと思います」

 

「紙袋は私が用意しました!先生の分もありますよ~☆ヒフミちゃんが5番で、先生が6番です☆」

 

"あ、ありがとう…"

 

「あ、ありがとうございます。…あ、あの、全然話が見えてこないんですが…もしかして変装して侵入するとかですか?」

 

「ううん…残された方法はただ一つ…銀行を襲う

 

「はいっ!?」

 

よっしゃあ!強盗!強盗だぁ!合法カイザー潰しだぁ!*1

 


 

『…それでは、1分後に停電を起こすのでそれと同時に突入してください』

 

「了解。ありがとうアヤネ」

 

それから少しして、俺達は銀行の近くの茂みで待機していた。

 

「あ、あの…ほんとにやるんですか?」

 

「さっき約束したじゃーん?ヒフミちゃん、今日は私達と一緒に行動するって」

 

「大丈夫ですよヒフミさん。制服も完全に隠れてますし、バレなければ犯罪じゃないんです」

 

「そういう問題じゃ…うう、私もうティーパーティーの人たちに合わせる顔が…」

 

ヒフミさんは皆にうまいこと言いくるめられて銀行強盗に参加することになっていた。一瞬参加しなくても良いと言おうとも思ったが、なんかエデンで水着団イベあった気がするのでヒフミさんには悪いがここは強盗に参加してもらおう。

 

"皆、くれぐれも一般人に危害を加えないようにね"

 

「大丈夫。警備の配置も監視カメラの位置も金庫の位置も全部把握してある。完璧に成功させる」

 

「シロコちゃん、お金は盗んじゃダメだよ~」

 

「ん…」

 

『お話し中すいません、そろそろ停電を起こすので準備をお願いします!』

 

雑談をしていた所にアヤネから通信が入ってくる。それを聞き皆が意識を集中し、ヒフミさんも腹を括ったのかなにも言わなくなった。

 

『3…2…1…今です!』

 

銀行の電気が消えると同時に入り口のマーケットガードを襲撃する。数秒で鎮圧が終わり、皆が銀行に流れ込んでいった。俺は敢えて最後尾に周り、入る前に玄関にC4をばら蒔いてから突入した。俺が入ると既に内部の制圧は終わっていて、シロコ先輩が銃を発砲すると同時に電気が復旧した。

 

「全員その場に伏せなさい!持ってる武器は捨てて!」

 

「言うことを聞かないと、痛い目にあいますよ☆」

 

「あ、あはは…みなさん、怪我しちゃ行けないので…伏せてくださいね…」

 

全員がそれぞれの方向に銃を向け牽制する。てかシロコ先輩声変えてるな。俺も声とか変えた方がいいだろうか?そう思いながら近場のマーケットガードに目をやると銃を取ろうとしてるのが見えた。しかもあの銃カイザー製じゃね?

 

「おい、武器は捨てろっていったのが聞こえなかったか?」

 

俺はソイツの目の前に近づき神秘を込めておもいっきり銃を踏む。銃は砕け、床にはヒビが入った。俺はそのままソイツの腕を掴み銃を突きつける。

 

「…次はてめぇの腕だぞ。わかったな?」

 

「は、はいぃ!」

 

こんだけ脅しとけばまあ大人しくしてるだろ。俺はそのまま他の奴が何かしようとしていないか周囲を見渡す。すると近くの椅子に隠れる便利屋の四人を見つけた。なんかめっちゃ引かれてる?アルさんはキラキラしてるけど。とりあえず周りにバレない程度に手を振っておこう。

 

「よし!制圧完了!ファウスト!指示を!」

 

振り返ってファウストの方を向かって叫ぶと明らかに動揺していた。

 

「えっ!?えっ!?ファウストって私なんですか!?」

 

「そうだよ~!リーダーのファウストさん!こちらにも指示を願う!」

 

「えっ!?しかも私がリーダーなんですか!?」

 

「リーダーです!ボスです!ちなみに私は…覆面水着団のクリスティーナだお♧」

 

俺も名乗りたいしなんか名乗ろう。4…フォー…フォア…クアトロ…そうだ!

 

「そして俺が同じく覆面水着団のクアトロフォルマッジだ!」

 

ホシノ先輩が吹いた。

 

「フフッ、フ、ファウストさんは怒ると怖いんだよー?」

 

「あう、リ、リーダーになっちゃいました…これじゃあティーパーティーの皆さんに顔向けが…」

 

そうして暫くわちゃわちゃしていると、シロ…ブルー先輩が銀行員に何かを詰めさせているのが見えた。どうやら資料を回収できたようだ。

 

「ブルー先輩!目標物回収できた!?」

 

「あ、う、うん。確保した」

 

俺はそれを聞き、ファウストに声をかけた。

 

「目標物回収!ファウスト、撤退指示を!」

 

「あう、て、撤退~!」

 

「それじゃ逃げるよ~!」

 

「アディオ~ス☆」

 

俺はまた皆の最後尾につき、リモコンを取り出す。

 

「や、やつらを捕らえ「おっと忘れてた!こいつは土産だ!受け取りな!」うわあああ!」

 

俺は捨て台詞を吐きながらC4を起動。崩れた入り口を尻目に逃走するのだった。

*1
合法ではない




覆面の女子高生(憑依)
原作と違って猫耳は出してある。
エデンの時にヒフミに何かしらのお詫びの品を渡そうと決意した。

クアトロフォルマッジ
四種類のチーズを用いたピザの総称。セリカ(憑依)の好物第三位くらい。一位は柴関ラーメン。

たい焼きの袋
セリカ(憑依)がたくさん食べたので先生の分もある。流石に二個目以降は自分で払ったらしい。

ご覧いただきありがとうございました。

柴関爆破以外になんかゲヘナとアビドスであったような…

  • 雷帝の遺産…黙っといた方がいいんだっけ?
  • 雷帝の遺産…伝えた方がいいんだっけ?
  • なんだっけ…?
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